DDT 1.25後楽園大会 HARASHIMA&竹下&遠藤vs.飯伏&関本&岡林、彰人vs.大石のEXTREME戦
Sweet Dreams 2015
日時:2015年1月25日(日)
開場:11:00 開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:2000人(超満員札止め)
▼ダークマッチ 10分1本勝負
○星誕期
3分21秒 ヒップドロップ→体固め
●福田洋(ユニオン)
▼第1試合 Road to KO-D6人タッグ 30分1本勝負
ゴージャス松野/●伊橋剛太/DJニラ
6分53秒 ダイビング・ダブルニードロップ→体固め
○KUDO/坂口征夫/マサ高梨
▼第2試合 Road to アイアンマンバトルロイヤル 時間無制限勝負
【退場順】
●赤井沙希⑤
4分59秒 アッカのパンチ→体固め
○松永智充② ○ベルナール・アッカ⑥
●ベルナール・アッカ
5分30秒 ダブルの大外刈り→体固め
○松永智充 ○ヤス・ウラノ④
●松永智充
5分44秒 アッカのパンチ→エビ固め
○高尾蒼馬①
●ヤス・ウラノ
7分41秒 OTR
○高尾蒼馬 ○勝俣瞬馬③
●高尾蒼馬
8分13秒 OTR
○勝俣瞬馬
○佐藤光留⑦
9分6秒 逆片エビ固め
●勝俣瞬馬
※佐藤光留が優勝。○の中の数字は入場順
▼第3試合 Road to スーパーTLC 30分1本勝負
佐々木大輔/●宮武俊
10分40秒 スプラッシュ・マウンテン→エビ固め
MIKAMI/○石川修司
※もう一組は石井慧介/入江茂弘
▼第4試合 Road to 曙軍vsヨシヒコ軍 30分1本勝負
アントーニオ本多/○グレート小鹿(大日本)with ヨシヒコ
11分13秒 チョークスラム→体固め
大鷲透/●平田一喜
▼第5試合 Road to 桜庭和志 30分1本勝負
○スーパー・ササダンゴ・マシン
4分14秒 横入り式エビ固め
●高木三四郎
▼第6試合 DDT EXTREME級選手権試合 ノーロープエスケープルール 60分1本勝負
[王 者]○彰人
15分1秒 トライアングル・スコーピオンwithロープ
[挑戦者]●大石真翔
※第30代王者・彰人が5度目の防衛に成功
▼第7試合 さいたまスーパーアリーナ直前!超スペシャル6人タッグ 30分1本勝負
HARASHIMA/竹下幸之介/●遠藤哲哉
23分51秒 ジャーマンスープレックスホールド
飯伏幸太/○関本大介(大日本)/岡林裕二(大日本)
さいたまSA大会に向けたKO-D無差別級&タッグのW前哨戦は挑戦者組が勝利!
光留、福田も参戦決定!彰人がEXTREME級V5!ササダンゴが引き寄せ、小鹿がGO!
ダークマッチ
まずは鶴見亜門GMがリングに上がり、この日フジテレビ『めざましテレビ』の取材が入っていることと、今夜放送の日本テレビ『行列のできる法律相談所』に飯伏幸太が出演していることを報告。続いて新生ゴールデン☆ストームライダーズTシャツなどの新グッズを紹介していると、ふらりと福田洋と星誕期が木曽レフェリーを連れて登場。
そのままリングに乱入すると、突如試合をはじめる。GMがまだ前説をしている中で、手四つの力比べからショルダータックル合戦を展開すると、誕期が突っ張りからラリアット。さらに逆エビ固めに捉えていく。
ここでようやくGMが「何やってんだよ、さっきから! 何、試合とかやっちゃってんだよ! 今日、ダークマッチとか組んでないだろ!」と突っ込むが、福田が「お前こそこの神聖なリングで何勝手にしゃべってんだよ!」とトーキックをお見舞いしてGMを場外に出すと、誕期に回転エビ固めを狙う。しかし誕期がヒップトスで押し潰して3カウント。
敗れた福田だが、「何、勝手にキング・オブ・ダークマッチとかいうタイトル作ってんだよ! この業界でキングと言ったら誰のことだ? …私のことです!」と言い出して、2.15さいたま大会で行われるキング・オブ・ダークマッチ初代王者決定戦に、誕期と共に参戦することを表明。誕期はすでにアイアンマンバトルロイヤルに出場することになっているのだが、福田は「そんな使い古されたベルトいらないでしょ!」と暴言を吐いて観客から「えー」と言われてしまう。
そこにキング・オブ・ダーク初代王者決定戦への出場が決定している伊橋とニラが飛び込んでくるが、ニラは伊橋を場外に投げ飛ばして「テメー、人様のリングに土足であがりやがってよ! 何だ? キング・オブ・ダークって俺がやることになってるんじゃねぇのか?」と抗議するが、「話まとめてから俺んところに持って来い!」とGMに丸投げ。
するとGMは「じゃあ4人に出てもらいましょう! 伊橋&ニラvs.福田&誕期でタッグマッチをやって、それで初代王者決定戦やりましょう! それでいいんでしょう?」と提案。「OK! みんなハッピー!」と喜ぶ福田だが、GMから負けた選手が初代王者となり、ベルトを持っている間は未来永劫ダークマッチにしか出られない“不幸のベルト”のようなものだということを聞かされた福田は「え? なんでそんなもの作ったんだ!」と、いまさらキング・オブ・ダークを理解するが、GMから「帰れ!」と一喝されてしまう。
オープニング
前説を再開したGMはさいたま大会から、投資用不動産の販売会社である株式会社グッドコムアセットがスポンサーにつくことを報告。リングマット、コーナーポスト、垂れ幕に広告が入るという。高木大社長と共にリングに上がった株式会社グッドコムアセットの長嶋義和社長が「高木社長とは大学時代の友人で、もう20年以上の付き合いになります。ですから、昔のことは話しません! お互いに今は事業家ですから、2月15日さいたまスーパーアリーナから1年間冠スポンサーを務めさせていただきますのでよろしくお願いします」と挨拶。高木大社長も「先日『アブナイ夜会』という番組にたまたま出させてもらったんですけど、その翌日くらいに恐らくテレビを見た長嶋君から、20年ぶりくらいに電話がありまして、そこから再会していろいろと話をしていく中で、今回スポンサードしていただくことになりました。本当に古い付き合いから本当に持つべきものは友達だなと思っています」と挨拶。
続いて2.5『DNA 3』北沢タウンホール大会の全対戦カードが決定したということで、スクリーンで発表。
勝俣瞬馬vs.梅田公太
岩﨑孝樹vs.那須晃太郎
黒潮“イケメン”二郎&河村智哉vs.鈴木大&菊タロー
宮武俊vs.宮本裕向
樋口和貞vs.中津良太
さらに平田を呼び込んで2.15さいたま大会から新発売となるテレ玉とのコラボTシャツや、アラサーちゃんとのコラボTシャツ、中澤マイケルDVDなどの新グッズを紹介。すると平田が「僕ね〜、さいたまに向けて作っちゃったんですよね〜」と言って、平田GOサングラスを公開。会場の照明を落とすように指示した平田。するとGOサングラスに仕込まれた電飾が点灯!
このほかにも握手券付き入場テーマCDの発売が決定したことと、誕期の代わりにさいたま大会で行われるアイアンマンバトルロイヤルにゼウスが参戦することが発表された。最後はGMも平田GOサングラスをかけ、平田の「今日も盛り上がっていくぜー! 後楽園ホール、GO! GO! GO!」と大会開始を宣言。
第1試合
松野はKO-D6人タッグの三本のベルトを身体中に巻いて登場。すると伊橋が「オイ、お前ら。ちょっと頭が高いんじゃねぇか? この方をどなたと心得る。ゴージャス大王様だ。お前らなんかな、地べたに突っ伏してブヒッって言ったって全然敵わないんだよ。今日はスーパーアリーナの前に俺たちがぶっ潰してやるよ!」と挑発すると、松野も「それじゃあ、バラモン。やっちまえ!」とGOサイン。
だが、ニラが前説のときに続き、またも伊橋を場外に放り出し、松野と坂口の一騎打ち状態で試合開始。ところが坂口の背後から伊橋が襲いかかる。怒った坂口がミドルキックで伊橋を蹴り倒し、高梨にタッチ。ロープに飛んだ高梨に体当たりした伊橋はレッグラリアットを見舞って松野にタッチ。
フライング・クロスチョップからサイドスープレックスで投げた松野は伊橋にタッチ。高梨の顔面を踏みつけた伊橋だが、高梨も鼻をつまんでいくとドロップキックを返して坂口にタッチ。伊橋を蹴り倒した坂口は松野を指名。リングインした松野はエルボーで向かっていくが、ビクともしない坂口はボディブローからミドルキック。
しかしランニングローをかわした松野は619からゴージャススター・エルボーと見せかけて腕十字へ。これを防御した坂口はスリーパーに捉えるが、そこにニラがシャイニング・ニースタンド。何とか脱出した松野が伊橋にタッチすると、伊橋はミサイルキック。だが、KUDOと高梨が入ってきてトレイン攻撃。
高梨がショルダーネックブリーカーを決めると、そこにKUDOがスリングショット式ダブルニードロップを投下。さらにKUDOと坂口がダブルのミドルキック。しかし松野もコーナーに飛び乗るとクロスボディーを2人に浴びせていく。高梨が松野を場外に連れ出すと、リング上ではKUDOと伊橋がエルボー合戦。
KUDOは掌底からスピンキックを放っていくが、かわした伊橋はジャーマンで投げ捨てる。そこに坂口が入って来ると、伊橋は墨汁を口に含むが、坂口は伊橋が墨汁ミストを噴射しようとした瞬間に口を手で塞いでニヤリ。そこからボディブローを叩き込んだが、この衝撃で伊橋は墨汁ミストを噴射してしまい、坂口の顔面が真っ黒に染まる。
慌ててKUDOと高梨が飛び込んできてサンドイッチ攻撃をお見舞いすると、KUDOがダイビング・ダブルニードロップを投下して3カウント。
第2試合
オーバー・ザ・トップロープ(以下OTR)ルールを採用した時間差入場バトルロイヤルで行われるこの試合。まず最初に登場したのは高尾と松永。松永の突進をリープフロッグでかわした高尾はドロップキック。しかし松永もトップロープを下げて高尾をエプロンに追いやるとロープ越しのアックスボンバーを狙うが、かわした高尾が逆にアックスボンバー。さらに「アックスボンバー」と叫びながらミサイルキックを発射。
そこに3番手の勝俣が登場して、ミサイルキックで2人まとめて吹っ飛ばす。さらにアームドラッグで投げてから松永、高尾に続けてサマーソルトキックを決めると、松永と高尾のサンドイッチ・アックスボンバーをかわして誤爆を誘い込む。
そこに4番手のヤスが登場して勝俣とチョップ合戦を展開。さらにマンハッタンドロップからエプロンに出すと、耳元で絶叫。しかし勝俣はスワンダイブでヤスを飛び越すとカサドーラで飛び付くが、ヤスはフェースバスターで切り返す。そこに5番手の赤井が登場。すかさずヤスが殴りかかっていくが、赤井も串刺しフロントキックを返すと、ハリケーン・ラナで投げていく。
そこに6番手のアッカが登場。次々に蹴り倒していったアッカに対し、松永は共闘を求めていき、赤井を羽交い締めにする。だが、アッカは「やらないよ!」と赤井を殴ることを拒否。しかし松永がアッカの腕を掴んで赤井にダブルのクローズラインをお見舞いして3カウント。
アッカはヤスに襲いかかるが、ここで松永がアッカを裏切ってヤスと合体式大外刈りでアッカを倒して3カウント。「マツ・ナガ・トモミツ!」とRVDポーズを決めた松永に高尾が回転エビ固めを狙うと、裏切られたアッカがパンチでアシストして3カウント。エプロンに追いやられた勝俣だが、バックの取り合いをしている高尾とヤスにスワンダイブで飛び付くと、ヤスをコルバタで投げてエプロンに追いやってから、高尾とダブルドロップキック。
これでヤスはOTRで失格に。高尾は勝俣にトラースキックを叩き込むが、勝俣もショルダースルーで高尾をエプロンに出すとドロップキック。どうにか踏ん張った高尾だが、コーナーに飛び乗った勝俣は三角跳びドロップキック。これで高尾がOTRで失格となり、勝俣の優勝かと思われたが、突如『UWFメインテーマ』が流れ、昨年大晦日に行われたDEEPさいたまスーパーアリーナ大会に出場して獲得した勝利者賞の盾を持った佐藤光留が登場!
勝俣をミドルキックで蹴り倒した光留は盾を持ったまま逆片エビ固めに捉えてギブアップを奪った。マイクを持った光留は「DDTがさいたまスーパーアリーナで興行を行うと聞いて馳せ参じました佐藤光留です。DDTの皆さん、私はあなた方に聞きたい。さいたまスーパーアリーナで試合をしたことあるんですか? あなた方が思っているより、スーパーアリーナは…広いです。控室なんか20個くらいあるんだから。そこで! さいたまスーパーアリーナ、総合格闘技無敗の私がアイアンマンランブルに勝手に出場しに来ました。アイアンマンのベルトを持って総合格闘技再出撃、そして、いろんなところに迷惑をかけたいと思います。以上!」と言うと、盾を執拗にアピールしながら去っていった。
<試合後コメント>
佐藤光留
「DDTがさいたまスーパーアリーナに進出するということで、確か日本武道館大会開催する時も、DDTの中に(武道館での試合に)出たことある選手はいなかった。僕は『真撃』で出てますけどね、日本武道館。これは結構いけんじゃねーかと思ったのにあんまり触られなかった。今回、さいたまスーパーアリーナ大会、また自分から自分を売りだしていかないと誰にも触られないぞということでしゃしゃり出て来ました佐藤光留です」
――その盾は?
「これは2014年12月31日、DEEPさいたまスーパーアリーナ大会で勝利した時の盾です。年間150試合以上をこなしているレスラーが、その年の大晦日総合格闘技で勝利するなんて、まあまあ快挙なんですけど、自分のブログとTwitter以外どこにも触られないということなんで、こりゃもう自分から言うしかないぞということで持ってきました。これがあればDDTのさいたまスーパーアリーナも万全です。言っとくけど! たまアリ広いですよ。ビックリするぐらい広いですよ! トイレ探している間に1試合終わりましたからね、たまアリ。ビックリしますよ、ほんと! 道案内から、僕が承りますよ。アイアンマンのベルトを獲って…これはレフェリーが認めたらすぐに王者変わる準備をしてもらって、仮に錦糸町の雀荘で柳(カメラマン)さんに負けたら柳さんがアイアンマンチャンピオンですから。総合格闘技でわけわかんないブラジル人に負けたら、俺そいつに渡して、そいつブラジルに帰りますからね! 元スペツナズの選手とかに渡したら大変だぞ!? そういう多方面の迷惑をかけてこれから生き延びていきたいと思ってるんで。参戦していきます」
第3試合
MIKAMIがスワンダイブ式スレッジハンマーで佐々木に奇襲攻撃を見舞って試合開始。佐々木もドロップキックを返してMIKAMIを場外に追いやると、石川と入江がショルダータックルでぶつかり合う。お互いに倒れないとエルボー合戦へ。石川の串刺し攻撃をかわした入江がショルダータックルでなぎ倒すが、石川もビッグブーツを返す。
そこから宮武が石井をアームホイップで投げるが、石井もドロップキックを返すとニードロップを投下。さらに入江が突き出した頭に宮武の頭をぶつけていった石井は、石川が突き出した頭にも宮武を叩き付ける。
入江が曙式ランニング・ボディプレスを投下すると、石川がフットスタンプ。さらに石井が投球フォームからのチョップを叩き込んでから、入江がエルボーバットからのブレーンバスター。倒れた宮武の上に石川がMIKAMIをチョークスラムで投げて叩き付けると、さらにブレーンバスターの体勢に。
しかし宮武が踏ん張ると、入江が入ってきて宮武に加勢してダブルのブレーンバスターで石川を投げる。宮武も入江にジャンピング・バックエルボーを返すと佐々木にタッチ。ダイビングラリアットを決めた佐々木は、石井をケブラドーラ・コンヒーロで場外に追いやると、ドリフの2人に向かってトペを発射。
石井をリングに戻した佐々木はトップロープの上に乗せて逆さ吊りにしておいて顔面にドロップキック。しかし石井も投球フォーム・チョップを返すとエクスプロイダーを狙う。これをクロスフェースで切り返した佐々木だが、入江がカット。チョークで佐々木を捕まえた入江はコーナーに投げつけると、串刺しラリアット。
さらに石井が佐々木を持ち上げて入江の両肩に乗せると、合体式アラバマスラム。しかしMIKAMIがカットに入ると、石川のランニング・ニーリフトとMIKAMIのミッキーブーメランのサンドイッチ攻撃。さらに2人で同じコーナーに登って合体攻撃を狙うが、石川の汗でMIKAMI滑ってしまって失敗。
どうにか単独でダイビング・フットスタンプを落とした石川だが、「チクショー!」と叫びながら入江にストンピングを落とす。そこにMIKAMIがラダーを持ち込むが、宮武が奪い取り首にかけて回転することで周りの選手を攻撃。しかし石川が宮武を押し倒してから拷問式ジャイアントコブラ。ここでドリフがテーブルを場外にセット。石川はスプラッシュ・マウンテン(=BTボム)を狙うが、リバースで切り返した宮武はハートアタック(=スピアー)。そこに石井が入ってくるが、佐々木がネックスクリュー。
その佐々木を入江がショルダースルーで場外に投げ捨てテーブルクラッシュ。リング上では石川が宮武にニーリフトからのスプラッシュ・マウンテンを決めて3カウント。
第4試合
またもアイマスクがないというジャスチャーをしながら入場した平田。そしてマイクを持った平田は「何かさ、毎回毎回なんだけど、もうないんだよ! さっき宣伝したばかりの平田GOメガネ、もうないんですよー! これじゃ踊れないよ!」と愚痴る。するとあの曲がかかり、平田GOサングラスをかけたアントンが小鹿、ヨシヒコと共に登場。
怒った平田はアントンに襲いかかると「やっぱりお前かー!」と絶叫。アントンもショルダータックルを返すが、平田はカウンターでドロップキックを見舞うと、サングラスを奪い返してあの曲をかけるように指示。
しかし背後からアントンが攻撃して平田が踊るのを阻止すると、小鹿と大鷲がリングイン。大相撲出身の先輩である小鹿に握手を求めた大鷲だが、小鹿が応じたところにトーキック。怒った小鹿は突っ張りをお見舞い。続いてアントンが南部式ナックルからバイオニックエルボーを狙うが、大鷲は乳首をつまんで阻止すると平田にタッチ。
モンゴリアンチョップからカウンターエルボーを叩き込んだ平田に続き、大鷲はアントンの髪の毛を引き抜く。さらにブレーンバスターからレッグドロップを落とすと、平田にタッチ。スリーパーに捉えた平田だが、エルボーで逃れたアントンはテーズプレスを決めると、エルボーを落として小鹿にタッチ。
キチンシンクからニードロップを落としていった小鹿は、バックを取る。だが、平田はレフェリーの視線を反らすと急所蹴り。さらに大鷲がヨシヒコの首をへし折らんばかりの攻撃を食らわす。この攻撃で粗ぶったヨシヒコは大鷲に飛び付くと、人工衛星ヘッドシザース。これで傍にいた平田が吹き飛ばされる。大鷲を投げ飛ばしたヨシヒコは、アントンのアシストを受けて平田にビッグブーツ。
だが、平田もアントンと小鹿を激突させると、アントンに延髄斬り。そこから平田GOサングラスをかけてあの曲をかけるが、またもアントンが背後から襲いかかる。サングラスを奪い取ったアントンはあの曲に乗せてリズムを刻むが、大鷲が張り手で阻止。
サングラスをかけた大鷲だが、すぐにはずしてダンスを拒否。そこに小鹿が襲いかかると、観客の「小鹿」コールに後押しされてサングラスをかける。あの曲に乗せて軽快に体を揺らした小鹿は、襲いかかる平田と大鷲をエルボーでなぎ倒すと、アントンや木曽レフェリーも勢いに乗って殴り倒し、最後は両手をクルクルさせてからからのチョークスラムで平田を叩き付けて3カウント。
マイクを持ったアントンは「皆さんこんにちは。ご紹介いたします。元小鹿軍団の軍団メイツことグレート小鹿選手! 71歳です! さいたまではこのグレート小鹿、そして先ほどセコンドについてくれたヨシヒコ選手、この3人であのメンツにプラス曙太郎選手と闘いたいと思います! 何も面白いことは言えません! 今日はさよなら!」とマイクアピール。
<試合後コメント>
グレート小鹿&アントーニオ本多 with ヨシヒコ
アントン「見ての通りですよ。見ましたか、さっきの? 社長の踊りを! あれがいわゆる…ドラクエとかで何とかの踊りみたいのあるじゃないですか? 敵が踊ってくる、ああゆう感じでやってくる敵を完全にくらませるというか、麻痺させる事ができるんですよ。ねぇ社長!」
小鹿「そうですね」
アントン「そうなんだよ(笑)。それはおいといて、それは冗談として、これはもうさいたまで」
小鹿「そうですね」
アントン「なんで敬語なんですか!(苦笑)負ける要素ないですね、社長」
小鹿「はい」
アントン「どう思いますか?」
小鹿「いやあの、曙選手とは全日本で1回やったことあるんです。ただ、どうですか? 僕はあの四角い6メートル四方のリングで長いキャリア(積んでいる)。曙選手は丸い土俵で横綱まで、最高まで行った。お互い客に認められながら四角いリングと丸い土俵はどのように違うか? 四角いリングをしっかり使わせてもらう。それがプロレスというものだと僕は思っているから。そこの丸い土俵と四角いリングの使い方を僕は覚えているから。勝つ、そういう可能性は十二分にあると僕は思っている」
アントン「そうなんですよ。土俵は丸いけど、リングは四角い。その昔、サルバドール・ダリという方がいて、寺山修司という作家がサルバドール・ダリに会いに行ったんです。で、寺山修司はこう聞いたんですよ、『地球は丸いのになんであなたは四角い画面に絵を描くんですか?』。ダリをこうちょっとね、困らしてやろうみたいな、あれだったんでしょうね。そしたらダリはなんて言ったと思いますか? 『キミはまだ地球が丸いと思っているのか?』(と答えたという)。なんてカッコイイ話なんでしょう。そういった常識を超えた力が、この小鹿さん、そしてヨっちゃん、私にはあります。そういったセンス・オブ・ワンダーで、あいつらを打ち倒しますよ! 完璧だな!」
小鹿「完璧」
アントン「完璧ですね。そういうことです」
第5試合
MacBookを手に登場したササダンゴはリングではなく、本部席に直行すると緊急特別プレゼンテーションを開始する。そろそろ桜庭戦の煽りパワポを考えたいというササダンゴだが、「煽りパワポをやると絶対負けてしまう」という大きな課題を抱えていることを吐露。
しかし、煽りパワポをやらないわけにはいかないというササダンゴは、0勝3敗勝率0%を改善するため今日、高木に勝って勝率を1勝3敗勝率25%になるため、桜庭戦が普通に見応えのある試合になると力説。さらに桜庭戦の翌日には劇場版プロレスキャンボールの初日を迎えるササダンゴは、それに加えて実家での通常業務もあるため「完全に死ぬ」「マッスルのときと同じ状況」だという結論を導き出す。
だが、マッスルの開始から10年、マッスル坂井がデビューから復帰まで10年という“節目”を迎えていることに気付いたササダンゴは「節目レスラーは強い」と言うと、煽りパワポをやると負けるという思い込みがいけなかった、先週高木が体調を崩したのもササダンゴが引き寄せたものだと言い出す。
観客に向かって高木が入場時に「ファイヤー」をやる際に「バンザイ」をするようにお願いすると、セコンドの勝俣にロープに飛んだ高木の足を引き寄せるように指示すると、高木がスタナーを狙って瞬間にバナナを投げるようにも指示。これで試合の流れを引き寄せられると確信したササダンゴは、高木がぶっこ抜きブレーンバスターを狙った際にササダンゴの受け身の振動で観客全員がボヨーンとやるように指示。
この展開に動揺する高木を丸め込んで勝利するというササダンゴは「引き寄せパワポ、信じるか信じないかはあなた次第です」で締めくくる。早速スクリーンに映し出された高木は、福田が開けたドアに激突。早くも“引き寄せられている”高木は、リングインすると四方のコーナーで「ファイヤー」。だが、観客は「バンザーイ」をするため、首を傾げる高木。
ササダンゴが引き寄せる中、試合が始まるとまずは高木がヘッドロック。どうにか逃れたササダンゴは高木がロープに飛ぶように引き寄せようとするが、なかなかうまくいかない。フライング・クロスチョップから619……ではなく、なぜかSTFを決めた高木。ササダンゴは「間違ってる!」と叫びながら何とかロープに脱出。
チョップ合戦になったところで、ササダンゴは「アゴが……アゴが弱点だ!」と言い出すが、高木はチンクラッシャー。ササダンゴが「いつもの!」とつぶやくが、なぜかスタナーにいかない高木は、ここでようやくロープへ飛ぶ。待ってましたとばかりに勝俣が仕掛けたバナナの皮に滑って転倒。さらにササダンゴがドロップキックからコーナーへ。
高木がドロップキックでササダンゴをエプロンに追いやると、高木はぶっこ抜きブレーンバスター。観客がボヨーンとしたところでササダンゴが丸め込むがカウントは2。高木はここでスタナーを狙うが、ササダンゴが突き飛ばすと勝俣が足を引き寄せて倒す。そこをササダンゴがスクールボーイで丸め込んで3カウント!
勝率0%から勝率25%で桜庭戦に臨めることになったササダンゴは「2月15日の桜庭戦とプロレスキャンボールはちゃんとやりますんで。必ず」とファンに改めて約束した。
<試合後コメント>
スーパー・ササダンゴ・マシン
「あの今、非常にキャノンボールの締め切りが、納品が迫ってまして、来週の水曜に完パケを納品してくれと。そういう、前々日ぐらいに終わってればいいのかなと思ってたんですけど、結構ちゃんとしてるらしくて。映倫の審査に通すと言われて、そもそもちゃんと通るのかわからない内容なんですけど(苦笑)。そんな感じで、1週間、2週間、年末からずっと編集を、DDTの今成(夢人)とかと他のディレクターさんなんかと一緒にやったりしてて。ずーっとやってて、ほんとに会社の応接室に今成と何故か編集室を作って、仕事しながらずっと夜中も徹夜してやってて、やっとなんとなく2時間ちょっと形になって。で、15日は15日で桜庭さんとシングルマッチなんで、なんかその二つは繋がってなさそうだけど、俺の中では繋がってて、考えてみたらちょうどマッスルはじめて……今、ちょっと休んでますけど、10年なんだなと急に気づいてしまって。途中で。なんか似てるな、マッスルの時と今の感じ似てるなと思って。ちょうどそれで…そっか今、新潟帰っちゃったら前みたいな感じでマッスルという興行はできないけど、またこういった形でなんかこうDDTのB面というか、DDTやその周辺の選手たちと一緒にまたなんか新しいプロレスの見せ方というか、新しい機転でものを作るって仕事をマッスルじゃないんだけど、今のその求めているニーズみたいなものをやることができるというのは、自分の中では繋がってて。なんかまだ終わってないんだなというか、そういう意味で僕はパワーポイントでも言ったんですけど、すごくレスラーとして人生の節目に居るのかなと、最近よく考えながら思ってました。今までだったらマッスルとかのビッグマッチの直前のDDTの試合とか、ほんとプレッシャーでしかなかったんだけど、そういう場所も一個ずつ楽しんでいかなくちゃいけないなと思って。昨日の夜中にパワーポイントを作り始めて、やってよかったのかどうかも全然わかんなくて。普通に楽しく試合やってればよかったんじゃないかなと思ったんですけど、まあちょっとほんとに、やる以上自分は、あの…フザケてフザケてフザケてフザケてフザケて、フザケまくって、ほんとにその中に最後にちょっと言いたいことを言わせてもらって、そこをお客さんにそうなんだって分かってもらえるような、そんな感じでしばらくやっていく感じです」
第6試合
王者・彰人の提案によりこの試合はロープエスケープなしルールに決定。煽りVでは2人がかつて2年間一緒に住んでいて1年ぶりの邂逅になることを紹介。
欠場中の男色ディーノをセコンドにつけて入場した大石は、彰人がリングインしてあぐらをかいて座ると、同じようにあぐらをかいて座ってみせた。握手を求めた大石だが、彰人は首を振って拒否。
ヘッドロックに捉えた彰人だが、カニ挟みで倒した大石はヘッドロック。彰人はレッグスプリットで切り返すが、大石はインディアンデスロックからニーロックへ移行。上から覆い被さってカバーした彰人だがカウントは2。ロープに押し込んだ彰人だが、体勢を入れ替えた大石は足を抱えてドラゴンスクリュー。さらにロープに彰人の右足を噛みつけると、左足にスピニング・トーホールド。
さらに低空ドロップキックを見舞った大石。立ち上がった彰人は大石の腕を取ると変型のハンマーロックから丸め込むがカウントは2。大石はヒザへの低空ドロップキックから手招きするが、彰人はリング中央に座り込んでいく。
迷った挙げ句、あぐらをかいた彰人の左ヒザに低空ドロップキックをお見舞いした大石は片足タックル。だが、ガブって止めた彰人は俵返しで投げていく。コーナー下の大石が「来いよ」と挑発するが、彰人は「立って」。すると大石は立つと思わせておいて、ヒザへの低空ドロップキック。彰人の串刺し攻撃を蹴りで迎撃しようとした大石だが、蹴り脚をキャッチした彰人はエプロンに出ると、ロープ越しに卍固め。
しかし大石はストレッチマフラーで切り返す。さらに彰人の左ヒザに619を決めると、コーナー上の彰人にコブラツイスト。雪崩式の腰投げで逃れた彰人は大石の右ヒザにダイビング・ボディプレスを投下。
自分の左ヒザにもダメージを負った彰人だが、足横須賀から足4の字固めへ。10分が経過し、どうにか反転した大石だが、彰人はさらに反転。ロープエスケープがないため、両者転がりながらエプロンまで出ると、そのまま場外に転落。場外で彰人の左足を掴んだ大石は、そのままシットダウンして彰人の左ヒザを床に叩き付けると、先にリングに戻る。
彰人もエプロンまで戻ったところを攻撃されるが、下からスクールボーイを狙う。だが、押し潰した大石はダルマ式ジャーマンで投げ捨てる。さらにコーナーをうまく使って一人サボテンの花を決めるがカウントは2。左ヒザへのトラースキックから飛び付きヒザ十字固めへ。
しかし彰人はそこから後転すると、ジャーマンでぶっこ抜いて投げ捨て。続けてキン肉大移動。だが、着地した大石はミラクルエクスタシーで叩き付けてからヒザ十字固めへ。ロープを掴みながら立ち上がった彰人はサソリ固めで切り返す。大石もロープを掴むがエスケープはない。彰人はトライアングルスコーピオンにスイッチすると、ロープを掴んで大きく背中を反らせる。これで大石はタップアウト。
試合後、リングに座り込んだ両者。今度は彰人から握手を求めると、素直に応じた大石だったが、その手を突き飛ばして悔しさをぶつけた。
<試合後コメント>
彰人
「よし! さいたままでEXTREMEのベルト、守りぬきましたよ。いや、けど勝ったから…勝ったから言えるんですけど、さいたま前の最後の防衛戦を大石さんとできて個人的に良かったなと。ファンとかからしたら大石さんのパートナーは、旭志織選手かもしれないです。でも、僕はプロレス以外、プロレス以外の所で僕のベストパートナーは大石真翔って人なんで。それは多分、僕だけが一方通行で思ってるんじゃないと思ってます。大石さんも2年間、僕と一緒に住んでて、やっぱりプライベートのベストパートナーは彰人って言ってくれるんじゃないかなと思ってます」
――リング上での大石さんとの語り合いについてはいかがでした?
「思った以上に苦戦しましたね。なんだろうな? 駆け引きが僕よりも一枚も二枚も上で、序盤とかもずっと攻められっぱなしで、やっぱり大石真翔は…この前は『弱くて強い』って言いましたけど、訂正します。大石さんは強いです。強いです」
――さいたまスーパーアリーナではX(=旭志織)が対戦相手です
「そうですね、旭さん。僕ね、正直KAIENTAIに上がっていた時期もあるんですけど、1回もシングルとか、タッグとかでも1、2試合しかしたことないんですよ。だから映像で見る旭さんはあるんですけど、直接肌を触れ合わせる旭志織というのは今までなくて、僕にとっては未知数ですね。未知数すぎて、ルールもどうしていいかわからないし、ちょっとこれからひとつずつ考えていきます」
――旭選手は大石選手とやるよりも彰人選手とやるほうがやりやすいとコメントしてましたが
「うーん(苦笑)。やっぱり旭さんの中では僕は、チャンピオンではありますけど、キャリアは下だし、たぶん旭さんもKAIENTAIに出てる時の僕しか知らないと思うんですよ。やっぱりそう思って来られたら、もう僕は逆に簡単に超えてみせようかなと」
大石真翔
――彰人選手と闘っていかがでしたか?
「いや、え-と悔しいですね。筆舌に尽くしがたいというか、もう、なんでしょう? 強かったです。チャンピオン、こんな強くなってるとは、僕の想像以上でした。いやもう、なんにも言えないですね。完敗です。言いたくないけど。このルールでは完敗です」
――試合中にはお互い楽しんでいたようでした
「そうですね、もう、楽しかっただけに、負けたのがとても悔しいというか。あの二年間で僕が彰人に教えたことだったり、彰人に教わった事だったり、たぶんお客さんが全員わかんない事だったりとか、彰人と目と目で話していたような気がしますね。はい。なんか、はい。う〜ん、なんなんでしょう? 感じたことのない感情ですか? 彰人がこんな強くなってて、僕が一緒に住もうよって言って、僕が名古屋から呼んだわけじゃないですけど、(大阪から)来やすくして。で、この2年間一緒に住んで、それから1年間別々に暮らして、こんな強くなってる彰人と……うん、悔しいです。でも楽しかったです。なんか(苦笑)。でも、さいたまスーパーアリーナ、僕は対戦できないですけど旭志織は強いぞと。そして、ただでさえ強い旭志織に、大石真翔というセコンドがつきます。これはたぶんちょっとやそっとじゃ崩せないぞと、伝えておきたいと思います。僕ら組んでからしばらく経ってタッグチームとして活動して、ずっとニコイチニコイチって言われてて。よくお互いの名前を他団体の選手とかに間違われたり、大石と真翔さとか、旭と志織がさとか、1人だよとか言われて、まあずっと多分、当時は悪い意味でニコイチニコイチって呼ばれてたんですけど、今は本当の意味で僕は自信をもって、あいつと僕はニコイチだと思ってて。あいつがEXTREMEのベルト巻いたらたぶん僕は自分が獲った事と同じぐらい嬉しいと思うので、ちょっと2月15日まで旭志織に珍しく僕が策を授けたいと思います」
第7試合
メインイベントは2.15さいたま大会のKO-D無差別級戦とKO-Dタッグ戦のダブル前哨戦。まずはKO-Dタッグに挑戦する関本&岡林が入場。続いてKO-Dタッグ王者の竹下&遠藤がアントンとのハッピーモーテルトレインで入場。
続いてKO-D無差別級王座に挑戦する飯伏が入場すると、最後にKO-D無差別級王者のHARASHIMAが入場。6選手が握手を交わすと、HARASHIMAと飯伏がそれぞれパートナーを下げて先発を買って出て試合開始。
ロックアップから飯伏がロープまで押し込むが、ここはクリーンブレイク。腕の取り合いからHARASHIMAがヘッドロックでグラウンドに持ち込むが、飯伏はすぐに脱出。HARASHIMAが遠藤にタッチすると、飯伏は岡林にタッチ。ロックアップから岡林がロープに押し込むがクリーンブレイク。遠藤も岡林をコーナーに押し込むがクリーンブレイク。
手四つの力比べになると、岡林がパワーで押し込むが、遠藤もブリッジで踏ん張ると何とか押し返す。そこからロープに押し込んだ遠藤が離れ際にチョップ。岡林が逆水平チョップを叩き込むと、遠藤は苦痛で顔を歪めながら竹下にタッチ。すると竹下は岡林を相手コーナーに投げて関本を指名。
ロックアップからコーナーに押し込んでみせた竹下は離れ際にチョップ。しかし関本は強烈な逆水平チョップを返す。竹下も逆水平チョップを打っていくが、ヘッドバットを見舞った関本は逆水平チョップを叩き込んでから飯伏にタッチ。エルボーを連打した飯伏だが、竹下は自軍のコーナーに押し込んで遠藤にタッチ。
バックを取った飯伏は遠藤を持ち上げると、そのままトップロープの上から場外に投げ落とす。そこから場外乱闘になると、岡林は竹下を客席に投げつけ、関本はHARASHIMAに逆水平チョップ。リングに戻った飯伏は遠藤をミドルキックで蹴り倒してから関本にタッチ。
関本は逆水平チョップからエルボードロップを落とすとスリーパーに捉える。胴絞め式に移行した関本だが、遠藤はロープに脱出。岡林がリフトアップスラムで叩き付けたところで10分が経過。飯伏がキャメルクラッチで遠藤を苦しめたあと、関本がブレーンバスターから逆エビ固め。飯伏と岡林がHARASHIMAと竹下がカットに入れないようにするが、遠藤は自力でロープに逃れる。
遠藤は関本にエルボー合戦を挑んでいくが、関本は逆水平チョップからロープに飛ぶ。ここでカウンターのドロップキックを決めた遠藤は竹下にタッチ。ショルダータックルでぶつかっていった竹下は、倒れない関本をゼロ戦キックでなぎ倒すと、ダイビング・クロスボディー。さらにブレーンバスターを狙うが、関本は上がらない。
関本は竹下の串刺し攻撃を蹴りで迎撃すると、コーナー二段目からミサイルキックを発射。さらに岡林がパワースラムで叩き付けると、逆片エビ固めへ。どうにかロープに逃れた竹下だが、ここで15分が経過。岡林に逆水平チョップ合戦を挑んだ竹下だが、岡林は余裕の表情でなぎ倒す。それでも立ち上がってチョップを打っていく竹下に張り手を見舞った岡林。しかしラリアットをかわしてバックを取った竹下は低空ドラゴンスープレックス。
すぐに立ちが会った岡林にローリングラリアットを叩き込んだ竹下だが、岡林はショートレンジラリアット。続いてHARASHIMAと飯伏がリングインして、HARASHIMAが飯伏をコーナーに乗せて雪崩式ブレーンバスター。飯伏も掌底とソバットのコンビネーションからムーンサルト・ニープレス。
HARASHIMAがエルボー合戦を挑んでいくと、飯伏はミドルキック。HARASHIMAは胸を突き出して受け止めると、飯伏はなおもミドルキック。するとHARASHIMAは飯伏の胸板にグーパンチ。飯伏はなおもミドルキックを打っていくが、蹴り脚をつかんだHARASHIMAはグーパンチの連打から飯伏のヒザに低空ドロップキック。
タッチを受けた遠藤は飯伏のその場飛びツイスタープレスをかわして、逆にその場飛びツイスタープレス。かわした飯伏はその場飛びムーンサルト。これを剣山で迎撃した遠藤はロープに飛ぶが、飯伏はラリアットで迎撃して関本にタッチ。20分が経過し、遠藤をコーナーに叩き付けた関本はアルゼンチン・バックブリーカー。岡林も竹下をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、飯伏をHARASHIMAを場外に投げ捨ててから、関本と岡林を並ばせ、その上にスワンダイブ式フットスタンプ。
だが、遠藤が関本と岡林のサンドイッチ・ラリアットをかわした相打ちにさせると、竹下がジャベリンキック(=ミサイルキック)を発射。さらにトレイン攻撃から竹下がハーフハッチで投げたところに遠藤のその場飛びムーンサルトとHARASHIMAのスワンダイブ式ボディプレスを同時投下。遠藤は関本をトーチャーラックボムで叩き付けるとコーナーへ。だが、飯伏がオーバーヘッドキックで蹴落とす。
その飯伏にエプロンからHARASHIMAが蒼魔刀を発射。これがクリーンヒットして飯伏は場外に転落。すかさずHARASHIMAは岡林に向かってスワンダイブするが、キャッチした岡林はスパインバスターで叩き付ける。そこに竹下が飛び込んできて岡林を吹っ飛ばすと、関本にブルーサンダーからジャーマンを狙う。だが、逆に関本がジャーマンで投げてから遠藤にラリアット。2発目をかわした遠藤をスクールボーイで丸め込むが、カウント2で返した関本はカウンターのラリアットから渾身のラリアットで吹っ飛ばす。
これもカウント2で返してみせた遠藤だったが、関本は満を持してのぶっこ抜きジャーマン・スープレックスで投げて3カウント。ダブル前哨戦はKO-Dタッグ挑戦者チームがタッグ王者の遠藤から直接ピンフォールを奪って挑戦者組が勝利。
エンディング
リング上で飯伏から握手を求めると、HARASHIMAは川口でのお返しとばかりチョキを出すが、飯伏はグーを出す。じゃんけんをはじめる両者だが、HARASHIMAは悔しそうな表情で退場。
リングに上がったGMが「心理戦は飯伏君が一歩リードといったところでしょうか。皆さんお疲れ様でした。素晴らしい試合でした。さいたまスーパーアリーナでは今日以上のすごい熱い試合を期待してますので、よろしくお願いします」と言うと、関本にマイクを渡す。
関本が「まことに僭越ではございますが、ご指名に預かったので、ご挨拶ひとことさせていただいます。大日本プロレスの関本大介です。DDTさいたまスーパーアリーナ大会では、DDTタッグチャンピオンの竹下&遠藤から俺ら大日本の岡林&関本がベルトを獲って、俺らがDDTのチャンピオンになります! 皆様応援よろしくお願いします!」と挨拶すると、続いて岡林が「ピッサリ! ベルトを獲ります! 乾杯!」。
そしてGMは無理矢理飯伏にマイクを持たせると耳打ち。飯伏は耳打ちされた内容をそのまま「今日、ご来場ありがとうございます。HARASHIMAさんとの5年半ぶりのシングルマッチ楽しみです。絶対にベルト獲ります! 前売り完売目指すぞー! さいたまスーパーアリーナまで突っ走るぞー!」と復唱。
だが、最後の「今日はありがとうございました」のところでマイクを岡林に渡した飯伏。そこで岡林が「今日はありがとうございましたー! ピッサリー!」と叫んで締めくくった。そのあと、飯伏がバック宙を披露してみせた。
<試合後コメント>
飯伏幸太
――HARASHIMA選手との前哨戦はいかがでした?
「はい。これ最後(の前哨戦)?」
――名古屋があります
「まだお互いに、自分の場合は敢えてなんですけど出しきってない部分があるんで。HARASHIMAさんはどうか分からない。でもほんとに、さっきあの…(GMから)伝えられた通り喋ってたんですけど、ほんとに5年半ぶりにシングルなんで、ほんとに楽しみです」
――エプロンでの蒼魔刀はかなり不意打ちでした
「そうですね、ビックリしました。すごい、鼻血が。でも、うん。それも含めて楽しいですね」
――最後のじゃんけんは考えてました?
「勘です! はい。その場の勘で」
――内容もHARASHIMA戦は期待されると思うが
「そうですねー。う〜ん、今まで結構、期待されたものを超えてきたと思ってるんで、そこは問題無いんじゃないかなと思います」
HARASHIMA
――前哨戦いかがでした?
「まああの、6人タッグでチームとしては負けてしまいましたけど、まあ、あと1回ね、前哨戦あるんで、そこは勝って勢い付けたいですね。それまで前哨戦は勝ってるんで……前哨戦は勝ってましたけどね。じゃんけんの事ですか?」
――いや、はい。じゃんけんは?
「あれはもう(飯伏の)後出しみたいなもんですからね。あれはあれで試合じゃないんで」
――結構そこはムキになって…
「ムキになってないですよ? はい。…はい」
――試合に戻りますが、エプロンでの蒼魔刀は感触があったと思うが
「あー! 顎にクリーンヒットしましたね、左膝が。いやもう、パッと見たら(飯伏が)いたんで、これは行くしかないなと」
――エプロンでの蒼魔刀だったりグーパンチだったり、普段なかなか出さない開けてないような所を出していった感じになりますが
「まあ、そうですね。あんま考えてないです。たまたまです……いや、前回の川口大会で右膝の靭帯が内副を伸ばしちゃって、いま膝が90度以上曲がんないんですけど。でもこれはもう治るんですけど、今日はちょっと状態よくなくて。言ってしまうと、今日、僕、蹴りが使えなくて、その上でのグーパンだったんですけど……そんな感じです。もう治ります」
――前やった所とは?
「反対の足ですね。でも1回やってるからどれぐらいで回復するかも分かるし、その時と比べて状態は全然いいんで、僕の中でもう来週に治ります。今日はまだ(ケガしてから)一週間なんで腫れてるんですけど。さいたまスーパーアリーナにはベストコンディションで行くんで」
関本大介&岡林裕二
関本「さいたまではガッツリいきます。(ベルトは)獲れるな?」
岡林「必ず獲れる。絶対獲れる」
関本「確かにあの二人はすごい運動能力高いよ。だけど俺らもな、キャリアなら(タッグを)組んで長いもんな」
岡林「年季が違いますから」
関本「その違いをさいたまスーパーアリーナでは見せたいと思います。頑張ります」
岡林「必ず獲ります。まあ余裕で叩き潰してガッチリ獲りますよ」
竹下幸之介&遠藤哲哉
――闘っていかがでした?
竹下「いや、強いっすよ。強さでいくと、今まで…シンプルな強さでいくと、僕が他団体の選手ともDDTの選手とも闘いましたけど、一番強いです。正直、想像以上でしたね。強い。ものすごい強いと想像してたその想像以上でした。でも勝てない相手ではないと。それはこの前哨戦で、前哨戦をして一番感じたことです。てっちゃん」
遠藤「前回防衛戦をしたのが、12月23日。で、たぶんそこで発表されて、その当時……岡本…さん? じゃない、ヤバイ!」
竹下「頭打ってるからてっちゃん!」
遠藤「頭打ってるから」
竹下「てっちゃん頭打ってるから! 岡林さんね」
遠藤「関本さん岡林さんと、たぶん当時やった結果……例えばやった結果と、今日の結果だったら、明らかに今日の結果のほうが良くなってるはずなんですよ。当時は絶対完封されてるんで。僕と竹下、おか……ばやし?」
竹下「てっちゃん頭打ってるんで!」
遠藤「関本さん……」
竹下「ジャーマン食らってますからね。僕も食らったけど」
遠藤「vs.関本さん岡林さんに向けて、パワーのトレーニングしてるんで。ただね、やっぱ今日はどストレートに行き過ぎたかなって。パワーに対してパワーで立ち向かって、それで負けてしまったので、次、さいたま、分からないですけど、何かしら変化球を投げてみようかなと。その変化球が何になるか分からないですけどね。正面からばっかり行ってちゃダメだなと今日は感じました」
竹下「てっちゃんが、変化球でいくなら、僕はストレートでいきますよ! てっちゃん変化球でいくならね。太いバットをへし折りますよ、僕は。イケると思う。たぶん……絶対! 絶対、関本大介をジャーマンで投げますから。絶対ジャーマンで投げて、スリーとりますんで。さいたま期待しててください」