WWEネットワークの散歩道 第29回

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2018年のWWEは女子レスラーの活躍の場が大きく広がった年として記憶されることでしょう。女子レスラーだけのPPV大会の開催。2度目となったメイ・ヤング・クラシック(以下MYC)の成功。そしてロイヤルランブルに始まり、TLC(テーブル、ラダー、チェア)で終わった2018年のPPV大会は、どちらも女子レスラーの試合がメインイベントとなり、試合内容でも満足度の高いものとなりました。またアスカ選手はその2つのメインイベントで勝利を収めたのだから、ある意味では世界王座獲得以上の勲章なのかも。

アスカ選手の2018年の試合については近いうちにまた書きたいと思いますが、今回はMYCに出場し、これ以上ないほどの爪痕を残した仙台女子プロレスの里村選手の試合を紹介したいと思います。
里村選手の試合がWWEネットワークで配信されるのは、実は今回のMYCが最初ではありません。1997年の3月31日、WCWのマンデーナイトロですでに全米デビューを果たしているのです。22年前の里村選手(16歳!)をひさしぶりに見ましたが、ニコニコと無邪気にリングインする姿はアメリカのファンにとってはまったくの少女にしか見えなかったことでしょう。対戦相手は植松寿絵選手でGAEAジャパンがWCWと提携していたことによる出場です。番組後半には北斗晶選手も出場しています( http://network.wwe.com/video/v386916283 )。そしてMYCの紹介番組である2018MYC ブランケットロジーでは日本大好きマウロさんによってナイトロに出場していたこと、長与千種選手を師匠に持つ地球上でも最高の選手として紹介されています( http://network.wwe.com/video/v2440069183 )。

ではトーナメント本番について。WWEネットワークでは年明けすぐにマッチ・オブ・ザ・イヤーをセレクトしていますが、膨大な数の2018年に行われた試合の中から選ばれた45試合の中に、なんと里村選手の試合は2試合選ばれています。WWEと専属契約をしていない中では異例の扱いですが、それがそのまま里村選手への評価なのでしょう。まずは1回戦でのキラー・ケリー選手との試合( http://network.wwe.com/video/v2520357483 )、そして2回戦でのメルセデス・マルティネス選手との試合( http://network.wwe.com/video/v2520359283 )です。

特にマルティネス選手との試合では、NXTのジェネラル・マネージャーであるウィリアム・リーガルさんより最高級の賛辞を贈られています。グーグル翻訳だとちょっと固かったので、自分なりに補足修正した上で紹介します。
「20年後にもその価値の変わらない試合であり、純粋に勝敗を競うプロレスだけが見せられる戦いの芸術であることを理解した上で研究する人たちにはこの試合を繰り返し勉強することを勧めます。 この試合はその一つでした。 ブリリアント。」
またWWEネットワークでは反響の大きさからか、トーナメント後に里村選手の過去の試合映像を追加で紹介しています。WCWでの北斗晶、KAORU対メデューサ、里村です( http://network.wwe.com/video/v2469963983 )。

あくまでも自分の推測ですが、サバイバー・シリーズでのロンダ・ラウジー戦で見せた、シャーロット・フレアーが初めて見せた一面もこの試合からのインスパイアではないかと考えています。その試合を含めた2018年のWWE女子の試合はまたの機会に紹介することとしましょう。

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