【試合結果】9・30 PURE-J板橋大会 中森華子&希月あおいvsコマンドボリショイ&藤ヶ崎矢子 勝愛実&沙紀vsライディーン鋼&青野敬子

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『Chase the Chance vol.4』
日時:2018年9月30日(日)
開始:13:00
会場:東京・板橋グリーンホール
観衆:147人

▼シングルマッチ 20分1本勝負
●マリ卍
12分26秒 蜘蛛の巣
○ジュリア(アイスリボン)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○KAZUKI
10分30秒 ダイビング・ニードロップ→片エビ固め
●駿河メイ(我闘雲舞)

▼スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
○勝愛実/沙紀(Beginning)
15分5秒 ダイビング・エルボードロップ→片エビ固め
ライディーン鋼/●青野敬子

▼スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○Leon
11分10秒 キャプチュード・バスター→片エビ固め
●春日萌花(フリー)

▼希月あおいプロデュースマッチ「ラストPURE-J」 30分1本勝負
中森華子/●希月あおい(フリー)
18分36秒 ピコニー・スマッシュ→体固め
○コマンドボリショイ/藤ヶ崎矢子

引退を控えた青野敬子と希月あおいがラストPURE-J参戦!ファンに挨拶しPURE-Jの若手選手らに想いを託す

第1試合


 毎月恒例の板橋大会。マリ卍は半年違いという、これまでで最もキャリアが近いジュリアを相手にグラウンドでの卍固めから丸め込みで勝利を狙うものの、ジュリアが蜘蛛の巣でギブアップ勝ち。

第2試合


 初参戦となる我闘雲舞・駿河メイは元気いっぱいのファイトで会場を魅了。KAUZKIの「オー!」をドロップキックで阻止するなど手を焼かせるが、最後はKAZUKIが貫録の勝利を飾る。

第3試合


 第3試合では1週間後に引退を控える青野敬子が、ライディーン鋼とのタッグでPURE-Jに最初で最後の参戦。たびたびタッグを組んでいる勝愛実&沙紀が序盤から好連係で試合をリードし、勝がイナズマバスターからダイビング・エルボーにつないで青野から3カウントを奪った。

 試合後はボリショイが「青ちゃん、JWP時代、一緒に支えてくれて本当にありがとう。お疲れさまでした」と花束を贈呈。青野は「明日からの路頭に迷ってる時にボリショイさんに1番に連絡を頂いて、JWPに迷わず入団しました。それがもう13年以上前のことになります。その時があるから今があると思っています。今日は初めて当たった選手もいたんですけど、全力で闘ったんですが負けてしまったので、普段から練習ちゃんとしてるなって体感しました。これからも頑張ってください。どうもありがとうございました」と感謝を述べた。

第4試合


 セミファイナルはLeonと春日萌花のシングル対決。Leonのマッド・スプラッシュをカウント2でキックアウトするなど粘りを見せる春日は丸め込みの応酬で会場を沸かせるが、カウンターのスピンキックを叩き込んだLeonはスピアー、キャプチュード・バスターと畳みかけて勝利してみせた。

第5試合


 メインイベントは最後のPURE-J参戦となる希月あおいのプロデュースマッチ。中森と希月は試合前から涙。場外戦では希月がセコンド陣や最前列の観客にもチョップを浴びせながらリングを1周していく。希月がハッピークラッチでボリショイを押さえ込むと、パートナーの中森がカット。選手たちやスゴーレフェリーも加わる惜別のトレイン攻撃に突入する。最後はボリショイがピコニー・スマッシュから、希月の上に中森と矢子を覆いかぶせてフォールした。

 マイクを持った希月は「最後のPURE-J参戦が終わったぞーっ!!(涙) 旗揚げして1年、ずっと参戦させて頂きました。華ちゃんがライバルでいてくれたり、後輩たちも可愛くて“あおいさん、あおいさん”って言ってきてくれるから、それもすごい嬉しくて…。今、思い返すとJWPの頃からボリショイさんにはたくさんお世話になっていました。自分がちょっと先に引退するんですけれども、ボリショイも4月まで超・全力ダッシュで! 走り抜いてください。頑張ってください!!(客席に向かって)希月あおいを最後まで応援してくれて、本当にありがとうございました!」とあいさつ。
 続いてのカーテンコールでは、Leonが「春日選手とは3年以上ぶりの対戦だったんですけれども、すごくタフでメッチャ負けん気が強くて、シングルで闘ってホントに楽しかったです。私たちが持つタッグのベルトにいつでも挑戦してきてほしいと思ってます」と呼びかける。
 ボリショイは12・9後楽園大会での対戦カードとして、コマンドボリショイ&ジャガー横田 vs 倉垣翼&米山香織を発表。「JWPで自分たちが独立した2004年ぐらいから本当にジャガーさんにお世話になり、倉垣・米山たちと一緒に一生懸命JWPを守ってきた。そんな時代を一緒に過ごした選手たちと引退ロードで心に残る試合をしたいと思うので、ぜひ見に来てください」と呼びかける。
 WAVEとシードリングでトーナメントに出場する中森は、「PURE-Jのチャンピオンとして看板背負って、どこまでも私はやってやります」と必勝を誓った。

<試合後コメント>
希月あおい
「PURE-Jさん最後の参戦ということで、皆さん今までありがとうございました。思えばJWPの頃から参戦させてくださって、たくさんの思い出があります。今はPURE-Jとなって旗揚げして1年。なんかホントに最初は地味な団体だけれども、今は全然それを上回る華やかさも豪華さもあり、みんなプロレスが大好きなんだなって思います。これからもみんなが頑張ってくれることを祈っています。なんか少しでもつなげられたらなと思っていたんですけれども、PURE-Jの上で自分はハッピーができたので良かったなと思ってます。ホントに今までありがとうございました」

――今日はプロデュースマッチとして、なぜこのカードに?
「華ちゃんとは4月に(無差別級タイトル戦を)やって、最後のPURE-Jの試合は組みたかったのが1番大きいです。ずっとお世話になってるボリショイさんと、矢子ちゃんとはプロレスじゃない時にお話しする機会がたまたまあって、意外とプロレスに対して“もっと試合がしたいんです”、“プロレスが大好きなんです”っていうピュアな部分があって。その気持ちを持ってることがすごい嬉しくて、矢子ちゃんに最後、対戦相手をしてもらいました。そういうカードですね」

――試合中、セコンドの選手たちにもチョップを打つ場面が見られたが。
「最後だから“絶対大暴れしてやる”と思っていて(笑)。ハチャメチャにしてやろうと思ってしたんですけれども、最後にみんなにバンバン食らった時(トレイン攻撃)とか“ホントに最後なんだな~”ってすごい思いました。最後なんですよね、最後…」

――いよいよ残り1週間になったが。
「自分の中でたくさんプロレスに対しての感謝の気持ちしかなくて、ここまで自分が出来てたのも選手・スタッフ・ファンの皆さんがホントに支えてくれていたからなので。感謝しまくってもしきれないぐらい“ありがとう”っていう気持ちがすごい強いです。少しでも女子プロレスにハッピーを残していけたらなと思いますので、皆さんよろしくお願い致します」

ライディーン鋼&青野敬子
鋼「初めて青野さんと組んで、私はちょっとシングルをしたいなぁと、引退前にちょっとでも機会があれば…」
青野「もう日にちないんで。もっと早くいってくれる?(苦笑)」
鋼「ごめんなさい!」
青野「自分もいよいよ“時が止まってほしいな”っていうとこに来ました(涙)。このまま止まればいいのになって。“みんなこれは通る道なのかな?”って時を自分は経験しています、今。だけどこうして呼んで頂いて花束までもらって、ホントにあったかい団体だなと思うので、明日から頑張って。これからは1ファンとして応援していきたいと思います。勝選手はああ見えてメチャクチャ力があるので。あと腹黒さに近い負けず嫌いさっていうの? 聞いてたけど“こんな!?”っていう…。あの子すごいね。負けず嫌いだね。ちょっとビックリした。ボリショイさんとシングルは当たったんですけど、華もシングルもタッグもやってないし言い出したらキリがないですけど、最後にPURE-Jさんに上がったので悔いなく、良い思い出にしたいと思います。(勝の攻撃で)アゴが取れたかと思った。アゴが半分、どっか行ったかと思った…」

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