YMZ 1.1西新井大会 第2回初日の出プロレス、初日の出仮面デビュー1周年記念、瑛翔デビュー戦
YMZ vol.20 初日の出プロレス
日時:2015年1月1日(土)
開場:7:00 開始:7:20
場所:東京・西新井大師西スタジオ
観衆:80人(超満員札止め)
▼第1試合 シングルマッチ 10分1本勝負
●びぃ
7分1秒 チャイニーズボムズアウェイ→片エビ固め
○趙雲子龍(新北京)
▼第2試合 シングルマッチ 瑛翔デビュー戦 10分1本勝負
○関根龍一(K-DOJO)
6分20秒 コンバイン
●瑛翔
▼第3試合 シングルマッチ 10分1本勝負
○PSYCHO
5分38秒 God Trap
●雄馬(K-DOJO)
▼第4試合 シングルマッチ 10分1本勝負
●紫雷美央(OZ、アイスリボン、WAVE、ユニオン)
5分31秒 変形バックブリーカー
○タンク永井(K-DOJO)
▼第5試合 初日の出仮面デビュー1周年記念試合 タッグマッチ 15分1本勝負
円華/●初日の出仮面
0分21秒 横入り式エビ固め
○米山香織/ヒロ・トウナイ(K-DOJO)
<再試合>
▼タッグマッチ 15分1本勝負
円華/△初日の出仮面
時間切れ引き分け
△米山香織/ヒロ・トウナイ(K-DOJO)
▼YMZ恒例三本勝負
<1本目:相撲対決>
●初日の出仮面
2秒 払い腰
○ヒロ・トウナイ
<2本目:じゃんけん対決>
○円華
パー
●米山香織
<3本目:似顔絵対決>
●初日の出仮面
観客判定
○ヒロ・トウナイ
※2-1で米山&トウナイの勝利
2回目の開催となった初日の出プロレスで、主役の初日の出仮面がまさかの敗北!
YMZ生え抜き選手の瑛翔がデビュー!タンクvs.美央の試合中、天井に穴が…!
オープニング
元旦の午前7時20分、住宅街の中にある西新井大師西スタイジオにゴングが鳴り響くと、吉野恵悟レフェリーが登場。「新年早々、何をしているんですか?」とお客さんに絡んでいると、「本当ですよ! 何やってんですか?」と年越しプロレス終わりで後楽園から駆け付けた関根龍一が登場。
こんな時間にこんな場所での大会だというのに満員のお客さんの中にもハシゴ観戦で来ている人が多い。そんなお客さんに例によってYMZタオルを売り歩く関根。しかしタオルの在庫が4枚しかなく即完売。
そして吉野レフェリーと関根で本日の見どころを語るが、「人間不信なんで」という関根はまったく目を合わせないでしゃべる。その後の声出し練習でも元旦の早朝だというのにお客さんは元気いっぱい。
第1試合
急遽試合をすることになったびぃ。対戦相手を募集したが、残念ながら応募はなく米山が相手をすると思われたが、前日の深夜に円華が確保した趙雲子龍が対戦相手をすることになった。
まずは手四つの力比べからハンマーロックに捉えた趙雲。びぃも切り返していくが、倒してデスロックに捉えた趙雲。ロープに逃れたびぃだが、趙雲はソバットを叩き込む。しかしびぃもエルボーからロープに飛ぶ。
これもソバットで迎撃した趙雲は何度もびぃの顔面を踏みつけながらロープに飛ぶと、エルボードロップを落としてからキャメルクラッチへ。どうにかロープに逃れたびぃは趙雲のチョップに対してチョップを返す。
逆水平チョップでいい音をさせたびぃはロープに飛んで趙雲の攻撃をかわすとクロスボディーを浴びせていく。さらに串刺しランニングエルボー2連発。スリーパーに捉えたびぃだが、趙雲は背後のコーナーに叩き付けて脱出。
趙雲は串刺し攻撃を狙うが、蹴りで迎撃したびぃはコーナー二段目からダイビング・クロスボディーを浴びせていくとクリスト(=デジャ・ヴの途中で回転を止めて首と腕を極める関節技)。しかし趙雲はパワーでクラッチを外すと、後方のコーナーに叩き付けて脱出。ダウンしたびぃに対し、コーナーに登った趙雲はチャイニーズボムズアウェイを投下して3カウント。
試合後、趙雲はびぃの健闘を称えた。
第2試合
練習生A改め、これがデビュー戦の瑛翔(えいと)は全身ブルーの真新しいコスチューム姿で登場。デビュー戦の相手を務めるのは関根。握手を拒否した関根はまずはロックアップ。そこからバックを取った瑛翔だが、リストロックで切り返した関根。ロープを掴んで回転してから切り返した瑛翔だが、関根はヘッドロックに捉えるとグラウンドに持ち込む。
ロープに逃れた瑛翔はショルダータックルでぶつかっていくが、倒れない関根は逆にショルダータックルで吹っ飛ばすとサッカーボールキック。
関根はキャメルクラッチからエルボードロップを落とすが、瑛翔もエルボーで向かっていく。「どうした、コラ」と挑発した関根はボディブローから顔面ウォッシュをお見舞いするとキャメルクラッチ。どうにかロープに逃れた瑛翔はドロップキックを返すと、ランニングエルボーでなぎ倒してからボディスラム。
さらにエルボー合戦を展開するが、カミカゼで叩き付けていった関根。カウント2で返してみせた瑛翔だが、関根は一気にコンバイン(=抱え込み式逆エビ固め)に捉えていきギブアップを奪った。だが、関根が健闘を称えると、観客からも瑛翔に健闘を称える拍手が送られた。
第3試合
雄馬が奇襲攻撃を仕掛けていき試合開始。コーナーに追い詰めてヒザを押し当てていった雄馬だが、ロープに飛ばしたところでPSYCHOは場外にエスケープ。雄馬が追いかけていくと、素早くエプロンに飛び乗って攻撃したPSYCHOはプランチャを投下。
リングに戻ったPSYCHOは走り込むが、カニ挟みで倒した雄馬はストンピングからナックル攻撃。さらにチョーク攻撃を見舞っていった雄馬は、ニーリフトからスリーパー。さらに紐を使ってのチョーク攻撃とやりたい放題。
さらに反撃しようとするPSYCHOに対し、レフェリーを盾にした雄馬はレフェリーを突き飛ばしておいてPSYCHOに急所攻撃。場外に連れ出して痛めつけた雄馬は、PSYCHOをリングに戻してチョーク攻撃。だが、髪の毛を掴んでからローキックを連打したPSYCHOはヘッドバット。
ダウンした雄馬にニードロップを落としたPSYCHOだが、雄馬もサミングからカニ挟みでPSYCHOをコーナーに激突させると、背後から串刺しランニングニー。さらにマンハッタンドロップから前方回転ネックブリーカー。
ランニングニーをかわして雄馬をトップロープの上に乗せたPSYCHOは天井を掴んで雪崩式フランケンで投げていく。雄馬はまたもレフェリーを掴んで盾にしようとするが、逆にレフェリーを突き飛ばしたPSYCHOは雄馬に急所攻撃をお見舞いすると、God Trap(=高速丸め込み)で丸め込んで3カウント。
第4試合
このYMZで何かと因縁が続いているタンク永井と紫雷美央がシングルで対戦。観客からの「カッコイイ」という声に満面の笑みを浮かべるタンクに握手を求める美央。タンクが応じようとするとその手を払った美央。タンクが「俺は嬉しいよ新年早々、この性格の悪い…」と言いながら奇襲攻撃。
美央もケンカキックを返すが、タンクは美央の足を天井にぶつけながらボディスラム。「テメーの足がぶつかったんだからテメーが弁償しろ!」というタンクに対し、「テメーより高くもらってるから大丈夫だよ」と返した美央。怒ったタンクは美央の顔面を踏みつけると、シュミット流バックブリーカーから逆エビ固めへ。
美央がロープに逃れても離さないどころかより背中を反らしていくタンク。美央はミドルキックを返していくと目つきを狙うが、読んでいたタンクはブロック。美央はエルボーから走り込むが、タンクはケブラドーラ・コンヒーロ。またも美央の足が天井に当たって穴が開いてしまう!
しかし美央はタンクの串刺し攻撃を蹴りで迎撃すると、ぶら下がり式首4の字固め。そこから美央が正調首4の字固めの捉えるが、タンクはそのまま持ち上げていき、またも美央が天井に激突。
タンクは天井を掴んでセントーンを投下。カウント2で返した美央は飛び付いて卍固めに捉えると、そこから回転エビ固め。カウント2で返したタンクにバズソーキックを叩き込んだ美央だが、こてもカウントは2。美央はランニングキックを狙ったが、キャッチしたタンクは美央の足を抱え込んだまま背後に回ると、そのまま美央の首をクラッチする変形のゴリースペシャルに捉えていき、これで美央はギブアップ。
敗れた美央は天井の修理代を出すことを約束して引き上げていった。
インフォメーションコーナーにタンクが美央を無理矢理連れてくると、「昨日思いついたんだよ」と言って年越しプロレスで行った試合に負けたほうが、相手チームのグッズを宣伝させることに。仕方なく美央は嫌々凶月のグッズを告知した。
第5試合
デビューから1周年を迎えた初の日の出仮面が円華とタッグを組んで、米山&トウナイと対戦。米山は円華との握手だけ拒否。米山と初日の出が先発で出ていくと、初日の出が「日の出」コールを煽ってから初日の出ポーズ。そこを背後から横入り式エビ固めで丸め込んだ米山が3カウントを奪い、まさかの秒殺決着。
すると円華が「待て待て待て、おかしい! これで終わっていいのか?」と詰め寄るが、トウナイは「眠たい」。しかし、そんなトウナイより体調が悪そうな円華。米山が速攻で延長戦に応じていくと、初日の出はまたも初日の出ポーズ。そこを丸め込んだ米山だが、円華が辛くもカット。
初日の出は「もっとけ!」と指示してトウナイに初日の出を羽交い締めにさせると、ゴムを引っ張ってゴムパッチン。だが、初日の出がかわしてトウナイに誤爆。初日の出は米山をヘアーホイップで投げると、ヒッププッシュからカナディアンバックブリーカー。そのままコーナーに叩き付けて逆さ吊りにすると、初日の出アタックをお見舞い。
続いて円華がシュミット流バックブリーカーから初日の出を呼び込む。そして円華が米山を転がすと、初日の出が餅つき攻撃。倒れた米山の上に円華が乗ると、その上で初日の出が初日の出ポーズを取って「鏡餅」。初日の出は逆エビ固めに捉えるが、米山はどうにかロープに脱出。
体調の悪い円華はすぐに初日の出にタッチ。「正月、餅つきいくぞー!」と言うと、お互いエルボーを叩き込むながら正月らしいことを叫ぶ。あっさりネタ切れした米山に対し、エルボーを連打していった初日の出だが、米山も首固めで丸め込む。カウント2で初日の出が返すと、米山は間違えて円華にタッチを求めるが、今日はパートナーが違う。
初日の出とバックの取り合いになると、初日の出はアトミックドロップを決めて円華にタッチ。「不細工〜」と出ない声で叫びながら顔面に低空ドロップキックを叩き込んだ円華に対し、「誰が不細工だー!」と左右の張り手を返した米山だが、円華はケンカキックを叩き込んで初日の出にタッチ。
しかし米山は顔面への低空ドロップキックを叩き込んでトウナイにタッチ。串刺しジャンピングエルボーからワキ固めに捉えたトウナイ。続いて米山も腕固めで初日の出の左腕を痛めつけると、トウナイはロープに左腕を巻き付けてから蹴り上げ、さらにニードロップを落としたり、踏みつけたりと徹底的に痛めつける。
10分が経過し、米山がアームロックから左腕を踏みつけると、トウナイもストンピング。初日の出は右腕でエルボーを打っていくが、トウナイは左腕を蹴っていくとリストロック。だが、スピンキックを返した初日の出は円華にタッチ。
串刺しランニングエルボーからフェースクラッシャーを決めた円華はソバットからロープに飛ぶが、足へのタックルでテイクダウンさせたトウナイがシャイニング・ウィザードを発射。タッチを受けた米山はランニングニーを叩き込むが、円華もガットバスターを返してからさらにバックブリーカー。
タッチを受けた初日の出は初日の出バスターを狙うが、背後に着地した米山。だが、ロープを掴んで米山を吹っ飛ばした初日の出はフロントキック。円華も反対側からフロントキックを叩き込んでいくと、初日の出は初日の出バスターで叩き付けてから初日の出カッターを狙う。
しかし背後に逃れた米山がロープに押し込むと、エプロンからトウナイがジャンピングキック。米山はダブルリストアームサルトで投げてからコーナー二段目からのダイビング千豚♪(=セントーン)を投下するが、カウント2で返した初日の出。円華が飛び込んできてダブルのフロントキックを米山に叩き込むと、初日の出は初日の出カッターを決めるが、カウント2でトウナイがカット。
初日の出はバズソーキックを叩き込むが、米山は目の前にあったロープを掴む。その直後に15分ドローのゴング。するとトウナイが「オイ、引き分けだけどよ、はじめ俺ら一本取ったよな? だからこっちの勝ちでいいんじゃないか?」と言う。
三本勝負
すると初日の出が「三本勝負!」と提案。観客も三本勝負を支持すると、米山&トウナイも渋々三本勝負を承諾。恒例の三本勝負に突入すると一本目は相撲対決。米山に指名された初日の出は四股を踏んでやる気十分。突進した初日の出だが、軽くいなして足をかけて倒したトウナイが勝利。
二本目は円華が「ジャンケン」を提案。ジャンケンでいまだ負けたことがない円華に米山が挑んでいったが、パーで円華が勝利して1-1に。そして三本目は初日の出が「ここはYMZ恒例の似顔絵対決で」と提案。
吉野レフェリーがお題にPSYCHOを選ぶと、PSYCHOはリング上で体育座り。トウナイと初日の出の対決となったが、米山はトウナイの絵を見て「すごい、すごい! 本気出した!」と大絶賛。両者の絵を披露すると、なかなか甲乙付けがたい感じ。トウナイの絵を見たPSYCHO本人はスケッチブックで叩き付けたが、観客の判定の結果、まさかのトウナイの勝利! 鉄板だった似顔絵対決、しかも自分の名前が付いた大会で敗れてしまった初日の出。
2-1で米山&トウナイが勝利となると、マイクを持たされたトウナイが「まさかこれで勝てると思わなかったんで。お、俺が締め?」と言うが、米山が「空気読めよ、今日は初日の出プロレスなんだよ!」と文句をつける。トウナイが「似顔絵対決ではじめて勝ったので満足です」と言ってマイクを初日の出に渡すと、出場選手がリング上へ。
天井を壊した募金を集めるためにタンクも登場。美央も募金を集めることに協力するという。最後は初日の出が「2014年第1回初日の出プロレスがあって、2015年第2回があると思ってなかったんですけど、言い続ければ実現するんですね。2016年第3回初日の出プロレス、今日来てくれた人はみんな来てくださいね!」と挨拶すると、最後は全員で初日の出ポーズで締めくくった。