【インタビュー】熊ゴロー改め羆嵐がW-1選手を猛批判!全方向へ牙を剥く!「ナメた客がいたらぶっ飛ばす。食いちぎって流血させる」

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 4月18日の後楽園ホール大会で衝撃的なEnfants Terribles入りを果たし、5月6日の後楽園ホール大会では芦野祥太郎とのタッグでタッグチャンピオンシップも奪取した熊ゴロー改め羆嵐(くまあらし)。6.13後楽園大会では征矢学の持つW-1チャンピオンシップへの挑戦も決定。一気にW-1の頂点取りに王手をかけた。裏切った土肥孝司への思い、そしてワイルド時代からの因縁を引きずる征矢学への思いなど、話を聞いてみた。

──4月18日の後楽園大会でのタッグチャンピオンシップの試合後、パートナーの土肥選手、そしてNEW ERAを裏切りEnfants Terriblesに入るという衝撃的な行動を起こしましたけど、改めてどのようなお気持ちであのような行動を起こしたのか、教えてください。
「土肥孝司を攻撃した時は頭の中が真っ白だったんですよ。ただ、その前に稲葉大樹の負傷欠場、これが大きくて。仮に俺が同じ状況だったら、腰を怪我していようが何していようが出ているなって思うんですよ」

──稲葉選手はNEW ERAのリーダーとして、4.18後楽園大会で行われるNEW ERA解散を懸けた試合に出場する予定だったんですけど、直前に腰のヘルニアが悪化して、欠場となってしまったんですよね。
「俺は稲葉大樹はそういう選手だと思っていたんですよ」

──腰を負傷していようが出場してくれると信じていたと。
「腰にテーピングをガチガチに巻いてでも、試合に出てNEW ERAを守る。それが稲葉大樹のプロレスだと思っていたんです。でも、自分がリーダーを務めるチームの解散が懸かった試合で休むと。しかも決まったのが前日ですよ? あのリリースを見たお客さんは、100人中100人が納得いってないと思います。プロレスラーなんてみんなどっかしら傷めているし、それでも試合に出ているわけですからね。直接言いはしなかったですけど、「マジで言ってんのか?」と思って呆れましたね。俺もその事実を知ったのはリリースが出てからですから」

──その苛立ちというか呆れた気持ちが、タイトルマッチに影響したりはしなかったんですか?
「いや、試合は試合で全力でやったし、ちゃんと切り替えてましたから。それなのに、土肥孝司がAKIRAからフォールを奪われるというあってはならない結果となってしまって。普段から「土肥熊は9:1」だとか「8:2」だとか言っている男が、52歳か53歳のおじさんにフォールを奪われてしまう。その時点で悔しさというよりは怒りしか出てこなかったですね。まあ、稲葉大樹のことはあったけど、なんとかこの山場を乗り越えようと試合では必死だったんですよ。それなのに土肥孝司が不甲斐なく負けてしまったと。その瞬間、「もうないな」と思いましたね」

──土肥熊というタッグを継続する気がなくなってしまったということですか?
「頭で考えるより身体が先に動いていましたよね。現実として、俺たちが獲ったり獲られたりしながら守り続けてきたタッグベルトを征矢とAKIRAが持って、目の前で勝ち名乗りを受けている。溜まっていたものが出ちゃいましたね」

──土肥熊っていうのは熊ゴロー時代の羆嵐選手にとっては大事なチームであり、NEW ERAも大事な居場所だったのに、その2つに思わぬ形で裏切られたという気持ちが強かったんですか?
「土肥熊にしても、いつも勝ち負けに絡んでいたのは俺なんですよ。ポイントゲッターも俺なんです。だから、俺が裏切ったんじゃない。奴らが裏切ったんです。それなのに俺を悪い奴扱いしていじめる最低な奴らですよ、元NEW ERAの連中は(笑)。で、俺がいなくなったらNEW ERA解散でしょ? まあ、がんばれって感じですね」

──土肥熊としてやっていた頃の熊ゴローには以前から不本意な部分もあったんですか?
「要は俺は汚れ役だったんですよ。応援されるのはいつも土肥孝司で、俺は縁の下の力持ち。でも、こういう状況になったし、自分の自我を爆発させます。熊ゴローっていう名前も弱っちい名前ですからね」

──いい名前だと思っていたんですけどね。
「俺は今の名前のほうがしっくり来ます。大暴れできますよ」

──でも、その後で今まで一番仲が悪いと思われていた芦野選手と組んだのは衝撃的でしたね。
「あの時点で俺には何もなかったじゃないですか? 俺自身がW-1で上に行くことを考えたら、芦野と握手するのもありだと思ったんです。今、W-1って言えば、イケメン、芦野、征矢って名前が出てくると思うんですけど、そこに俺が並ぶ。そして、そこから突き抜けて、「W-1と言えば羆嵐。あいつはやべえ」と言わせるには、あの行動は必要だったと思います。別に仲良しこよしでやるんじゃないんで」

──なるほど。上に行くには必要な行動だったと。でも、5.6後楽園大会で、自分の試合と関係ないところで土肥選手を襲ったのはどういう意図があったんですか?
「あいつらしょっぱい試合をしていたんでね。土肥孝司、元気ねえなっていうのと試合がクソつまんなかったじゃないですか? だからぶち壊してやったんです。俺にあんだけやられて、俺に向かってくるのが怖いんじゃないですか? なんだかんだ言っても俺の側にいて、俺を見ていたわけですからね。俺の能力だったり、タガが外れるといきなり早く動けるという性質を知っていただろうし、ある意味俺の怖さを知っていると思うんで。だから、俺から向かっていってやったんです。でも、俺はあいつに関してはもうどうでもいいですけどね。向こうは俺にやられて頭に来てるだろうに、それを出せない。勇気がないんですよ。弱っちいんです」

──じゃあ、試合を壊したのは、土肥選手に向かってきてほしいという気持ちがあったからこその行動なんですか?
「いや、そんな気持ちはないです。もう俺はこのままガーンと上に行くし、あいつはこのまま終わりますよ。埋もれていくだけです。新弟子のイへグロと本田もヘビー級だし、あいつらがデビューしてくれば土肥孝司も終わりですよ。あ、その前に佐藤が消えるな。まあ、あいつの場合は引退したほうがいいかもしれないな」

──佐藤選手はデビュー前から羆嵐選手にかわいがられていて、むちゃくちゃ慕っていたわけじゃないですか?
「俺のことを利用していただけなんじゃないですか? これは各方面で言っていることですけど、あいつの何がダメかって言ったら、練習しないんですよ。合同練習とか、若手が出る練習に参加するのは当たり前。練習と試合をして、若手は雑用する。でも、そこからプラスアルファでどんな練習をしているかで、そいつが伸びるか伸びないかが決まるんです。それを奴はやってない。なのに土肥熊を復活させるとか、俺が羆嵐になったらぶっ飛ばすとか、言っているだけで何も変わらないですからね。現時点では脅威にすら感じないですよ」

──では、噛みついてきてもまだ顔じゃないと。
「顔じゃないですね。あれだけの身体があるのにもったいないですよ。引退して、交換してほしい。あの身長が欲しいです」

──でも、こうやっていろいろな方面から噛みつかれるような状況になったのは刺激的ですか?
「そうですね。あの時起こした行動は賛否両論とか言われますけど、W-1でトップを取るためには必要だったかなと改めて思います」

──羆嵐に改名してから、自分の中で変わってきたという実感はあるんですか?
「まだまだ実感はないですけど、熊ゴローの時よりも弱さが消えつつあるなと思います。試合をやっていても、力が漲るというか、自信に溢れているというか、ドンドン自信が湧いてくるんです。もう何やってもいいわけじゃないですか?」

──何をやってもいいというのは、自分の中でそれまでやってはいけないと思っていたことでもやってもいいというゴーサインが出ているということですか?
「もう勝つためにはなんでも使ってやりますよ」

──恐ろしいですね。羆嵐という名前に引っ張られているような感じがしますね。
「あとはどれだけ俺がこの名前についていって、獰猛になれるかですよ。なんだかんだで熊ゴローのイメージが客の中にも残っていると思うんですけど、これからはふざけた客がいたら遠慮なく食らわしますよ」

──お客さんにも手を出す!
「ナメた客がいたらぶっ飛ばします。食いちぎって流血させてやりますよ。だから、ぶっ飛ばされたい奴はいろいろ言ってもいいけど、血を流す覚悟はしておけよ。そうなりたくなかったらおとなしくしとけ」

──そういうスタンスでこれからは試合に臨むということですね。でも、トップを取るチャンスは早くも巡ってきました。6.13後楽園大会では征矢選手の持つW-1チャンピオンシップへの挑戦が決まりましたね。征矢選手とは昨年の『WRESTLE-1 GP 2018』の1回戦でも対戦してますけど、new Wild orderを一緒にやっていたこともあり、特別な感情はありますか?
「その頃の思い出も今となっちゃ笑い話ですよ。ただ、W-1のプロレスって俺は華やかなイメージを持っているんですけど、その中で征矢学は唯一バチバチとやり合える選手なんですよ。力と力でぶつかり合える。プロレスの根本ってそこだと思うし、俺は肉弾戦が見ていて好きだったし、そういうプロレスがやりたいと思っていたんで」

──それができる選手だということですね。
「まあ、あと何人かいますけど、W-1では本当に数人ですからね。肉体と肉体がぶつかり合い、消耗しきっている中で相手の技を食らう。そしてそれを返して勝利する。それがプロレスの醍醐味だと思いますし、それを見たくて客は高いお金を払ってチケットを買ってくるんでしょう。それをW-1は提供できていない。だから、そういう試合を見せたいんですよ」

──では、羆嵐選手にしてみれば、自分のやりたいプロレスをやってくれる貴重な存在ということですよね。
「征矢学はそういう闘いを全日本時代にしてきたんじゃないですか? 諏訪魔さんやジョー・ドーリングとか、自分よりも大きな人とやってきたでしょう。W-1では今まで相手がいなかったかもしれないけど、俺がやってやりますよ」

──でも、征矢選手からは何も変わってないと言われているじゃないですか? それについてはどう思われますか?
「何も変わってないって言いますけど、むしろあいつは何なんですか? 坊主にしてあんなだっせえパンツ穿いて。おしっこしたら、絶対におしっこのシミができちゃうでしょうっていうパンツじゃないですか? 結局見た目がダサくなっただけでしょう。俺にも言ってましたよね、見た目が変わってねえって。髪を少し切っただけだろうとか。見た目を変える必要なんかあるのかって話ですよ」

──では、闘いでどう変わったのか思い知らせてやるよっていう感じですか?
「そういうことですよ。今、こいつには力で勝てないなっていう選手が、W-1の中にいない。真っ向勝負したら俺が有利だし、真っ向勝負に打ち負けて、改めて後輩に抜かれる屈辱を味わってもらいたい」

──凄い自信ですね。でも、あれだけいがみ合っていた芦野選手と組んだことが刺激になっていますか?
「タッグと言ってもお互いにシングルマッチをやっている感覚なんでね。そういう意味では強い男だし、頼りにはしていますよ。ただ、やっぱり一番負けたくない相手だし、向こうが行動を起こすなら俺も負けてらんねえっていう気持ちになりますから、刺激にもなっています。もし、俺が今度シングルのチャンピオンになったら向こうが何をしてくるのか? お互いにトップを取るっていう目標を持っているし、そこでの競り合いがW-1を押し上げればいいと思いますね」

──そういう切磋琢磨が団体を活性化させていくと。
「ベテランも若手に文句しか言ってないじゃないですか? 特に副社長の近藤修司選手。土肥孝司にまるでお兄ちゃんかお父さんみたいにアドバイスしてますけど、それでいいんですか? まだ40歳ぐらいでしょ? 「俺はこの場所にいるよ」って。ずっとその場所にいてください。眼中にないです」

──では、まずは目の前の征矢学だということですね?
「そうですね。ここで勝てば文体のメインも見えてくるでしょう。みんな必死になんないとダメですよ。征矢を倒したら次は誰なんだ? 俺と芦野のEnfants Terribles対決になっちゃうよ? 土肥孝司も元気ないし、防衛戦は本田かイヘグロでいいかな? あいつらのほうがよっぽど元気がありますからね」

──わかりました! では、6月13日のタイトルマッチも期待しています!

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