【試合結果】3・27 鬼神道Returns新木場大会 ミスター雁之助&はやぶちゃvs宮本裕向&木高イサミ 新井健一郎vsヤス・ウラノ 黒潮”イケメン”二郎vsバッファロー 藤田峰雄vsバラモンケイ 翔太vsアントーニオ本多 原学vs阿部史典 真琴vsパピヨン朱美
- 2018-3-28
- 試合
- 鬼神道Returns
『ミスター雁之助プロデュース興行~鬼神道Returnsファイナル~』
日時:2017年3月27日(火)
開始:19:00
会場:新木場1st.RING
観衆:314人(超満員札止め)
▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○真琴(フリー)
6分18秒 ジャパニーズレッグロールクラッチホールド
●パピヨン朱美(デラべっぴん)
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
原学(フリー)
8分8秒 TKO勝ち(ハイキック→レフリーストップ)
阿部史典(BASARA)
▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●翔太(ガッツワールド)
12分48秒 ダイビングフィストドロップ→片エビ固め
○アントーニオ本多(フリー)
▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○藤田峰雄(チンコプロレス)
13分39秒 スワントーンボム→片エビ固め
●バラモンケイ(フリー)
▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○黒潮”イケメン”二郎(WRESTLE-1)
12分38秒 イケメンクラッチ
●バッファロー(魔界/だらず)
▼第6試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○新井健一郎(DRAGON GATE)
17分31秒 ジャンピングパイルドライバー→片エビ固め
●ヤス・ウラノ(フリー)
▼第7試合 ハヤブサ三回忌追善特別試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●ミスター雁之助(ガッツワールド)/はやぶちゃ(SWS-OB)
20分22秒 ファイアーサンダー→片エビ固め
[ヤンキー二丁拳銃]○宮本裕向(666)/木高イサミ(BASARA)
最後の鬼神道で雁之助&はやぶちゃタッグにヤンキー二丁拳銃が勝利!一子相伝の鬼神道を宮本裕向が継承!「コイツらにインディープロレス界を託す」
オープニング
まず、興行開始に先立って鬼神道のプロデューサー、ミスター雁之助が登壇し挨拶。
雁之助「本日はミスター雁之助プロデュース興行にご来場いただきまして誠にありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!今日は都内で激しいプロレス興行の戦争が起きてますけど……西口プロレスと鬼神道!(笑)その中で新木場にこんなにたくさんの皆さんにお越しいただきまして、誠にありがとうございます!一つだけ少し謝らなきゃいけないことがありまして……、第0試合に出場予定だったよしえつねおさんのアミーゴのミロ・ハダカラスさんという方が諸事情により来日できないということになりまして、申し訳ありません(笑)第0試合、私もいつも楽しみしてるんですけども……よしえつねおのせいです!(笑)ということで、ファイナルですけども、リターンズとしては今日で22回目ですかね。リターンズというのは、僕が10年前に一度引退しまして、その後に続けてきたのがリターンズ。リターンズの前、自分が現役だった10年前からのシリーズを合わせれば30回くらいになるんですね。10何年かけて、30回くらい続けてこれたのは、こうやって皆さんが観戦に来ていただいたおかげだと思います。
鬼神道が続いたのはですね、自分が元々ガキの頃からプロレスが好きで、学校でも休み時間プロレスごっこをやっていたガキだったんですけど、授業中もプロレスのことしか頭になくて、授業聞いてないんですよ。教科書の横にマッチメイクを考えてたんですね。『アントニオ猪木vs誰々』とか。そういうのを考えてたんです、昔から。そうやって、『誰と誰を対戦させたら面白いだろう』っていうのを、プロレスファンの頃からずっと考えてて、そして自分がこうやってプロデュース興行出来るということになって『やっと俺もプロレスラーじゃなくてマッチメイカーになれた』と。自分もプロレスラーになる前はプロレスファンでしたから、ファン目線で『この人とこの人試合見たことない、やったことない、面白そう』というのをなるべく提供しようと鬼神道でやって来たんですけど、これが積み重なって30回位出来たというのを嬉しく思います。……でも、やる度にどんどんネタは無くなってくるんですよ(笑)なので、前の大会も1年くらいやってなかったですね。そういう感じで30回続けてきて、僕も4月15日でラストのゴールは見えてますので、今日入れてあと7試合です、僕は。鬼神道、今日はラストになります。7試合、自分が『これは面白いんじゃないか』というカードを組みましたんで、最後まで目いっぱい楽しんでいって下さい!今日はありがとうございます!」
第1試合
パピヨンは手のひらに「人」と書いて飲み込み、緊張を鎮めてからリングイン。
パピヨンとの対戦に不安があるとコメントしていた真琴はパピヨンの握手に応じるが、握手を終えて背を向けた真琴にパピヨンがドロップキックで奇襲して試合開始。
パピヨンは首投げを狙うが、真琴が回転してかわし、怒った真琴がヘアホイップ。起き上がったパピヨンにトラースキックからフォールも、パピヨンは女子選手らしい柔軟な体を生かしてブリッジでこれを抜け出し、ジャンピングエルボーもカウント2。
パピヨンは真琴の髪を掴みながらのキャメルクラッチ。これをレフリーに反則カウントを取られるとパピヨンは「せーの、がんばREINA~!」と叫んで右手を突き上げ、真琴を挑発。レフリーのバーブ佐々木は「REINAはもう無い!」と厳しい現実を突きつけて真琴に追い打ちをかける。
真琴はそんなパピヨンの腕を取って腕固めに移行。パピヨンが甲高い声でもがき苦しむと真琴はさらにキツく絞っていく。しかしこれはロープブレイク。
真琴はストンピング連打からロープにもたれかからせ踏みつけ攻撃。つづけてスラムを狙うが、パピヨンはエルボーから胴締めへ。しきりに「Ask Her!!」と叫んでギブアップを迫るが、真琴は身体を倒してフォール。これを返したパピヨンはさらに絞り上げながら「ギブアップしろ~!」と甲高い声で攻めるが真琴はロープブレイク。
パピヨンは真琴をコーナーに振りって突撃するが、真琴はブートで止めてコーナートップからクロスボディ。さらにWWニーでフォールもパピヨンはブリッジで返し。「3だろ~!」とレフリーに抗議(?)していく。
真琴はダブルアームを狙うが、パピヨンがコーナーに押し込んで真琴を担ぎ、ジャパニーズオーシャンを狙うが、真琴は着地すると胴締めからとてもゆっくりな豊田真奈美直伝ローリングクレイドルからフォールも2。「3だろ~」と叫びながら連続フォールも真琴がすべて返していく。何度も何度もフォールすると、ついにバーブ佐々木が「もういいよ!」とキレてしまう。渋々立ち上がったパピヨンはフィニッシュ宣言をするが、また体固めへ。バーブ佐々木も「やめてくれ!」と悲痛な声を上げる。
両者立ち上がってエルボー合戦となるが、真琴は強烈なエルボーからダブルチョップ。そしてデスバレーボムを宣言して担ぎ上げるが、パピヨンは回転エビ固めで切り返し、さらに丸め込みを連発してからジャパニーズオーシャンを狙うが、真琴がバックを取り、オースイスープレックスからのジャパニーズレッグロールクラッチでカウント3を奪った。
パピヨンは握手を求め、真琴がこれに応じるとパピヨンは深く深く頭を下げ 腰に手を当てベルトのジェスチャーで真琴に何らかの王座戦を求めると 真琴は微笑みながら退場していった。
第2試合
両者恐る恐る握手を求めるも、互いに警戒して握手はせずにゴング。
ローキックの打ち合いから阿部が足をとってマウントを取るが、原も阿部の足関節を狙う。阿部もこれをローリングでかわしながら逆に足関節を狙っていくスピーディな攻防からブレイク。
再び向き合った二人はローキックで間合いを詰めながら接近。掌底を放って視線を誘導した阿部は低空タックルからコーナーに押し込む、離れ際に強烈なミドルキック 原はダウンし、カウントを取られるが余裕のある様子で休憩してから6カウントで立ち上がる。
再び立ち上がり、掌底の打ち合いも、今度は原が低空タックルで阿部を倒しマウントを取る。しかし阿部も下からアンクルを獲りに行くが、原はこれをローリングして体勢を入れ替えてしてアキレス腱固め。これは阿部がたまらずブレイク。
再び立ち上がり、間を詰めていくが 原のハイキックをキャッチした阿部が引き倒して顔面にニーを入れて覆いかぶさるも、原は阿部をかわして体勢を反転させて逆方エビを狙う。しかしこれには阿部も即座に対応して下から足を取りに行き、もつれたところでブレイク。
立ち上がり、手4つで組み合った二人だったが、阿部が足を刈って倒しながらアキレス腱固めへ。原もアキレス腱固めで取り返しながらグラウンドで向き合い、両者足を固めながら張り手でバチバチと打ち合うが 原が身体を起こして掌底からミドルキック、起き上がった阿部に下から突き上げるようなミドルキック。たまらずコーナーにもたれかかった阿部だが、突撃してくる原に延髄切りからビクトル式ヒザ十字に捕らえ、ローリングでかわそうとする原の足をアンクルホールドに捕らえる。逃げる原を阿部は逃さずバックを取るが、原は回転しながら阿部の足を取り、グラウンドでのアンクルホールド。阿部が立ち上がると離してハイキック。これが側頭部にクリーンヒットすると阿部がダウン。
7カウントのところで原が阿部に追撃を狙うが、阿部は下から原の側頭部にキック。
起き上がって正面からエルボーでバチバチ打ち合うが、原がフルスイングしたエルボーがクリーンヒットすると阿部はヒザから崩れ落ちる。しかし根性で立ち上がった阿部がローリングハイキックを決め、阿部がトドメのラリアットを狙ったところを原が飛びついて飛びつき式腕十字。完璧なタイミングで決まったかと思われたが阿部がロープブレイクに持ち込む。
原は阿部を起こし、バックを取ってバックドロップを狙うが、 これを外した阿部がお卍固めを狙う。原はこれが決まり切る前にバックを取リ直してジャーマン。即座に阿部が起き上がってハイキックも原がキャッチし、原がハイキック。阿部がダウン。
起き上がる阿部にハイキック さらに起き上がる阿部に掌底連打からのソバット、崩れ落ちる阿倍の側頭部に綺麗にハイキックが決まると、阿部は崩れ落ちる。ここでレフリーがTKOを宣言し、試合を止めた
試合後、阿部に原が歩み寄り、阿部を起こして右手をあげようとするが、阿部は原を突き放し、憮然とした様子で退場していった。
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第3試合
翔太が入場すると、先に入場していたアントンは場外へと逃げる。アントンが握手を求めるが、翔太は挑発しながら握手を拒否
ゴングが鳴ると、ロックアップで組み合いアントンがコーナーに押し込み、髪をかき上げながらセクシーにブレイク。翔太も同じくセクシーにブレイクしてやり返すと、アントンは翔太の腕を取って捻り上げる。翔太は前転して腕を取り返すが、アントンも前転で外し、クリーンブレイク。
再びロックアップで組み合い、アントンがヘッドロック。翔太がロープに振るが、アントンはタックル。追撃を狙うアントンを翔太がリープフロッグでかわしてからカウンターでヒップトス、続けてアームドラッグから腕を離さず腕固めへ移行。アントンは腕を極められたままスラムを放ってカバーに入るが、翔太が身体を反転させて逆にフォール。
尚も翔太は腕を極め続け、アームドラッグ。ここでアントンがタイムを宣言。「タイムのT!タイム!」と両手でTの字を作るが、翔太が無視して攻撃しようとすると、「なんでこれがこういう形か知ってるか?!これをこうすると……こうだ!」と言ってTの形でクロスチョップ(?)を放つ。
アントンがペースを握り「おまたせしました!」と宣言してからバイオニックエルボーを狙うが、振りかぶったアントンの腕をキャッチして翔太がアームドラッグ。アントンはバテた様子で場外へエスケープ。場外で休憩するアントンに観客から「休むな!」と野次が飛ぶと、アントンは「プロレスやってて一番困る声援が『休むな』なんです……」と愚痴をこぼすと、翔太に「お前が来い!」と挑発して場外に呼び込む。
翔太が外に出ると、入れ替わりでリングに入ったアントンは、場外へケブラーダを狙うが、怖がって断念した後に改めてエプロンに出て場外へブレーンチョップ。
場外乱闘となり、アントンはお客さんのペットボトルを奪って翔太を殴ってから水分を補給。さらに翔太に打撃を見舞い、リングへ戻す。
アントンは翔太にネックロックで締め上げてから首投げ、フィストドロップから連続フォールも翔太は全て返していく。
翔太がコーナーに逃れると、アントンは追っていってロープを使って翔太にキャメルクラッチ。レフリーに制止されると「お客さんが危ない!」と叫んでレフリーの気を逸らし、再びロープを使ってキャメルクラッチ。
アントンはスラムからカバーもカウント2。続けてスリーパーで締め上げると、翔太は落ちてしまい、レフリーのチェックが入る。レフリーが「YES?」と問いかけるが、アントンが「NO」と答えて試合続行を希望。
翔太はなんとか起き上がってアントンと激しいナックルの打ち合い。これを翔太が制し、アントンの頭をコーナーに叩きつけると派手にバウンドして倒れる。翔太はさらにコーナーにアントンの頭を叩きつけていくと、アントンがハルクアップのようにパワーアップの兆しを見せるが、数歩歩くと活動限界に達してうつ伏せに倒れてしまう。翔太がコーナーに登り、フラインクロスボディもカウント2。翔太は高速ブレーンバスターから再びコーナーに上がるが、アントンが立ち上がって コーナー上の翔太に喉輪じめからデッドリードライブ。さらにシーソーホイップでコーナーに叩きつけ、ダブルチョップ。アントンはコスチュームをはだけて咆哮し、コーナーに上ってダイビングフィストドロップを狙うが、着地のタイミングを狙って翔太がオーバーヘッドキックで顔面を蹴り飛ばすカウンター。
起き上がった二人は足を止めてナックルの打ち合い。ノンストップで激しく撃ち合う中、アントンがダブルナックルからバイオニックエルボーを狙うが、翔太が延髄斬り。さらに追撃を狙うが、アントンがカウンターのラリアットを決める。アントンが客を煽りながらコーナーに登り、ダイビングフィストドロップを投下。これで3カウントを奪った。
試合後、勝ち名乗りを受けたアントンはコーナーに上って客席勝利宣言してから大喜びで退場していった
第4試合
チンコプロレス代表の藤田峰雄とバラモンケイという混ぜると危険な対戦カード。試合前に峰雄は「バラモンもこういったスタイル(チンコプロレス)は好きなはず」と語り、どういった化学反応が起きるのかに注目が集まっていた。
ケイはシュウとともに入場し、兄弟は口から水を噴射しながら入場し、バケツの水を口に含みながらマーライオンで観客にサービス。ケイは「兄弟がセコンドだから心強いぜ~!」と自信を見せる。
ゴングが鳴ると、峰雄は軽快なステップで系を困惑させ、ロープにもたれかかったりスキップをし、なんらかのパワーを漲らせていく。
ケイは「これは……チンコを狙っている!うかつに手を出せねぇ!」と叫んで距離を取ると、峰雄は荒ぶる鷹のポーズ。ケイが怯えると峰雄は荒ぶる鷹のポーズのまま片足で飛び跳ねてで迫っていくと、なんらかの天啓を受けたケイは「ちょっと俺もわかったかも知れねぇ!相手と同じ動きをすれば手が出せねぇ!」と作戦を宣言。
峰雄が髪を振り乱しながら踊り狂い荒ぶると、バラモンも見よう見まねで全力で追随。しかしスタミナを消費したケイは場外に逃げ「結構疲れるぞこの野郎!」と叫んでシュウをリングへ。シュウは「俺がやんのお?!」と叫びながらもチンコプロレスの世界に入門。峰雄の激しい動きについていく。しかし、シュウはうつ伏せになり激しく痙攣し、場外に逃げ「お前の試合だろぉ?!」と言いながらケイをリングに戻す。
峰雄が仰向けになり足を開閉して誘う中、ケイは怯えながらリングインして近づくが、峰雄はすぐにチンコを狙って飛びついていく。すんでのところでこれをかわしたケイは「向こうのほうが一枚も二枚も上手だぁ!」と叫んで逃げ惑うが、峰雄は足を上げ、その足の下で高速で手をたたきながらケイに迫ると、ケイは悲鳴を上げて逃げ回る。すると峰雄はセカンドロープの上に寝そべりポーズを決める。ケイもこれに追随してセカンドロープに寝転がりポーズを決めるが、激しい戦いの中でケイのグローブが破損し一時試合中断。「親指のところに人差し指が入っちまった!」と呟きながらグローブを直して試合再開。
峰雄はヨガで言う下を向いた犬のポーズや三日月のポーズに似た体勢で迫っていくと、セコンドのシュウは「早く終わらせろよもお!」と悲痛な声を上げる。峰雄がケイの足を刈ってチンコへのフットスタンプを狙い、これをかわされるとチンコへのアイアンクローを連続発射。ケイはこれをバックステップでかわし、お互い距離を取って両手を広げて見得を切る。
峰雄は倒立して足を開閉してケイを誘うと、シュウは「チャンスだぁ!」とけしかけ、ケイが迫るが、峰雄は起き上がると「やだやだやだ!」と叫んで逃げ惑うが、レフリーが峰雄を止めている間に口に水を含んで峰雄に水を噴射。「死ねぇ!」と叫んで向かっていくが、待ち受けていた峰雄がマンハッタンドロップ。
ケイが場外に逃れると峰雄も追っていき。シュウが水噴射もケイに誤爆。ケイが水の入ったバケツを峰雄に投げつけ。シュウの持つもう一個のバケツを巡って争いながら客席のど真ん中で峰雄が被弾。客席からは大きな悲鳴が上がる。
さらに兄弟は峰雄にからのバケツを投げつけるが 峰雄はお客さんの膝の上に座って休憩。ケイはお客さんのハイボール缶を奪い、「ハイボール!ハイボール!」とコールを受けてから噴射。
リングに戻り、「こんなくだらねぇ試合終わりにしてやるぜぇ~!」と叫んでナックルを連打し、「マッハパーンチ!」と叫んでパンチを打つが、峰雄がカウンターで延髄切り。
峰雄はケイをコーナーに座らせチンコウォッシュの体制に入るが、シュウがバケツを持ってリングに上がり妨害を試みる。これをレフリーが止めている間にケイがキックも峰雄がキャッチしてケイのチンコを鷲掴みにしようとする。もつれ合う二人がレフリーにぶつかってしまうと、レフリーは失神。その隙にシュウが峰雄にバケツで水をぶっかけようとするが、峰雄がすんでのところでかわしてケイに誤爆。その隙に再びチンコウォッシュを狙う。シュウがこれを止めに来ると、峰雄はシュウもトップロープに座らせ、反対側のコーナーに上る。しかし峰雄は足を滑られてチンコを強打。峰雄がもんどり打って苦しむ姿を見て、ケイは「チャーンス!」と叫んでシュウとともにボウリングの準備。失神してコーナーにもたれかかるレフリーの上に峰雄を被せ、観客のボウリングコールに合わせてレフリーごと峰雄にボウリング。ストライク。
峰雄は人知を超えた体勢でもだえるが、ケイが峰雄を羽交い締めにし、シュウは「しっかり持っとけよ!」と叫んで交通標識で峰雄の頭を強打。レフリーを起こしてフォールもカウント2。
すると、ケイは「秘密兵器!!」と叫んで木の杭を取り出し、峰雄のチンコに突き刺そうとするが、峰雄がこれを回避しシュウに誤爆。シュウのチンコが串刺しになってしまう。ケイは峰雄を長座で座らせて背後を取り、峰雄のチンコに杭を刺そうとするが、これも峰雄がかわしてケイは切腹のような形で自分のチンコに杭を突き立ててしまう。その隙に峰雄がコーナーに駆け上がってスワントーンボムを投下し、カウント3。
敗れた兄弟はほうほうの体でリングを降りるが、去り際に兄弟は「チンコプロレス、恐ろしい戦いだあ!俺はタマキンが一個しかねぇんだ、生まれつきなぁ!(パンツの中を探して)……あったぁ!この恨みは必ず晴らしてやるからな!今日はこれくらいで勘弁してやる!おーっ!覚えてろ~~!!」と叫んで退場していった。
第5試合
イケメンは『HELLO』をフルコースで踊ろうとするが、先に入場してこれを不満げに眺めていたバッファローはイライラを押さえられず、一番が終了する前に場外で奇襲し場外乱闘に入り、ゴング。
バッファローは金属バットでイケメンを殴打し、リングに上げると、コーナーに振って串刺しの猛牛バックエルボー、さらに顔面を踏みつけていく。さらにヘッドロックからタックル、イケメンが跳ね起きてポーズを決めるとすぐさまバックドロップ。場外へ逃げるイケメンを追って再び場外乱闘へ。
客席でイケメンの顔面に何発もナックルをぶちこむバッファローだったが、場外カウント14でリングに戻すと、ストンピング連打で痛めつけ、ブレーンバスターからレッグドロップでフォールも2。さらにイケメンをロープにもたれかからせ、ギロチン式のレッグドロップ。さらに場外からスライディングキックでイケメンの顔面を痛打。
イケメンは咆哮しジャケットを使ったチョップを放っていくが、バッファローもチョップで応戦。バッファローはさらにニーリフトからバックを取るが、イケメンはバックを取り返してバッファローの股間を蹴り上げる。レフリーから注意が飛ぶと「一回くらい良いでしょ!」と逆ギレ。そしてイケメンがコーナーに上がり「フィニッシュ!」と宣言も、バッファローはコーナー上のイケメンに下からかち上げラリアット。イケメンは回転しながら場外へ落下。
バッファローは場外に出てパイプ椅子を手に取るとイケメンを殴打 さらに場外に敷き詰めたパイプ椅子にブレーンバスターと激しく攻め立てる。
先にリングに戻ったバッファローは両手を突き上げて勝利宣言をするも、イケメンは場外カウント19でリングへ戻る。バッファローはすぐさまフォールを入れるも2。さらに客を煽ってショートレンジラリアットからフォールも2さらにバッファローはタイガードライバーも2。さらに「どうしたオラ!」と連呼しながらストンピングし、コーナーに振ろうとするが、イケメンが振り返してアイリッシュウィップでコーナーに叩きつける。 そしてエプロンに出てからの延髄で追撃し、フィニッシュ宣言からコーナーに上がるが、バッファローがロープを揺らしてイケメンのバランスを崩し、自らも登っていって雪崩式ブレーンバスター。フォールも2。さらにバッファローはイケメンをコーナーに叩きつけ、コーナーに振ろうとするが、イケメンは力なく倒れてしまう。バッファローはヘッドバッドを連打し、「なにがイケメンだこの野郎!トドメだ!」と叫んで突撃するが、イケメンがカウンターで延髄切り、トラースキックからのミサイルキック。場外へ逃げるバッファローにトペ・コンヒーロで追撃。
リングに戻して延髄斬り。続けてイケメンスペシャルからフォールも2。さらに 「イケメン落とし!」と宣言してから水車落としを狙うが、バッファローが回転エビ固めから胴締めへ。イケメンが体を起こしてバッファローの両肩をつけてフォールを連続し、胴締めを振りほどいて側頭部にトラースキック。フォールもカウント2。
イケメンは膝を叩いてアピールしフィニッシュ宣言。走り込みバッファローの股間蹴りをかわしてランニングニーもカウント2。
イケメンはコーナー下に設置してイケメンサルトを投下。続けて二発目を放つが、これはかわされて自爆。しかしイケメンはめげずにコーナーに上がり、組み付いてきたバッファローを捕縛してスイングDDT。さらにイケメンクラッチで固めて3カウントを奪った。
第6試合
アラケンは笑顔ながらも気だるげな様子で入場し、入場の途中で帰ろうとするのをセコンドの翔太が慌てて呼び止め、アラケンも仕方なしといった様子でリングイン。
握手は無しでゴング。二人はリングを周るが、アラケンは唐突に天に向かってグリーンミストを噴射。ヤスも対抗してリングを降りて口に水を含み、ミス飛沫で対抗。その後、互いを認めあった二人は笑顔でガッチリ握手を交わす。
ロックアップからバックの取り合い、そして腕の取り合いというテクニカルな攻防。アラケンがアームロックで捉えればヤスも腕を振り払ってヘッドロック、対するアラケンも髪を掴んで腕を取り返すといった息もつかさぬ攻防。アラケンがフロントネックロックで捕らえたところをヤスが抜け出してクリーンブレイク。
再び握手からアラケンがヤスに抱擁を求める。ヤスがこれに応じるとアラケンはそのまま肩でぶつかって奇襲し、スイングネックブリーカー。さらにフロントネックロックで締め上げていき、そのままサードロープに足をかけ角度をつけて締め上げていく。さらにアラケンはフライング・メイヤーから首4の字。ヤスは身体を反転させて抜け出すと、そのままアラケンの足を組んでリバースインディアンズデスロック。倒れ込んでからさらに足首を捻り上げていく。アラケンは強引にヘッドロックで切り返すとヤスは腰投げでテイクダウン。しかしアラケンもヘッドシザースで締め上げていく。ヤスもこれを倒立で抜け出そうとするが、ヤスが頭を抜いた瞬間にまた足の間に突っ込み、そのまま低空のパイルドライバー。アラケンはネックロックで絞り上げるが、ヤスはアラケンの足を刈ってレッグロック。アラケンもヤスの首を取り、足関節とスリーパーの意地の張り合い。
これを制したヤスが足を取ってステップオーバー式のトゥーホールド。アラケンの足首を圧迫していくが、アラケンは下から打撃を放って脱出。ストンピングからスリーパーで締め上げていく。ヤスはロープに振ろうとするが、アラケンはこれを離さない。ならばとヤスは長州式のニークラッシャーからアンクルホールド。アラケンはもう片方の足で体重をコントロールしヤスの体制を崩すとヘッドロック。ロープに走るアラケンだったが、ヤスはカニバサミでテイクダウンを奪うと、アラケンをエプロンに出し、アラケンの足をエプロンの垂れ幕からリングの内部に突っ込み、ヤスはリングの下に潜り込んで見えないところでアラケンの足を攻撃。
一転攻勢に成功したヤスはアラケンの足にローキックを放ち痛めつける。さらにアラケンのヒザへニードロップ。片足を引きずるアラケンにヤスはナックルとエルボーを連発。ヤスは続けて串刺し攻撃を狙うと、アラケンがブートでカウンターを狙う。しかしヤスはブートをキャッチしてアラケンの足をロープにくくりつけると、足へのブートを狙う。アラケンがこれをかわしてヤスを自爆させ、そのままコーナートップからニードロップを狙うが、これは自爆。アラケンはさらに足にダメージを負ってしまう。
フォールに入ろうとするヤスの首をフライング・メイヤーの形でネックロックに捉え、そのままパイルドライバーを狙うが、ヤスはこれをショルダースルーで切り返す。さらにヤスは「サヨウナラー!」と叫んでパイルドライバーを狙うが、これを着地したアラケンが逆にパイルドライバーでマットに突き刺す。
両者ともに大ダメージを負うが、アラケンが足を引きずって立ち上がる ヤスがスピニング・トゥーホールドから ステップオーバーして足4の字狙うが、アラケンが下からアラケンがヤスの足をとってスモールパッケージ。これを返したヤスがバックスライドも、返し際にアラケンが足をとってアキレス腱固め。これをヤスがアキレス腱固めで取返し、そのまま立ち上がって足4の字へ。アラケンはターンオーバーしようともがくが、ヤスも譲らずさらに絞り上げる。アラケンはなんとかロープにしがみつくが、ヤスはこれを離さず、そのまま転がってふたりとも足4の字で固まったまま場外へ転落。
ヤスはアラケンをリングに上げてパイルドライバーを狙うが、アラケンは着地してスリーパーホールドで捕らえ、ローリングでこれを外そうとするヤスと一緒にローリングして離さない。立ち上がったアラケンは激しく揺さぶってヤスにギブアップを迫るが、ヤスが落ちるとこれを解き、天を仰いでグリーンミストを噴射。
アラケンは指にグリーンミストを付けると、その指でサミングを狙うが、これをレフリーに止められている間にヤスが突っ込んでくると、アラケンはヤスにレフリーをぶつけ、 レインメーカー式でサミングを狙うが、ヤスは両手で目を覆いガード。ガードががら空きになったヤスにアラケンが組み付いてジャンピング・パイルドライバー。これで3カウント。
試合後、アラケンはリング中央で天を仰ぎ、四方に頭を下げてヤスに握手を求める。ヤスは恐る恐る握りかえそうとするが、 アラケンの指にベットリと付いたグリーンミストを見て遠慮しながら退場していった。
第7試合
裕向とイサミが先に入場して待ち受ける中、赤コーナーからはやぶちゃが入場。会場は大きな声援を送る。
本日の主役、雁之助が入場。来場していた松本都も固唾をのんでこれを見守る。
雁之助とはやぶちゃがともに天を指差し、気を高め合うと、試合前に雁之助に激励の花束が贈呈され、コールとともに雁之助には無数の紙テープがスコールのように降り注ぐ。4人はそれぞれガッチリと握手してクリーンファイトを誓い合う。
先発は雁之助と裕向でゴング。ゴングと共に裕向は雁之助に一礼。
お互い間合いを計りながら手4つ、裕向が低空タックつから足を取り、バックマウントへ。雁之助もこれを取り返し、立ち上がってスイングネックブリーカー。再び距離を取り、手4つから腕の取り合い。雁之助はぐるぐると回りながら裕向の腕を極め、ローリングしてかわす裕向を胴締めで捕らえる。裕向もフロントネックロックで取り返し、ハンマーロックで体重をかけて絞り上げていく。しかし雁之助も首を取り返してテイクダウンを奪い、袈裟固からスタンドのヘッドロック。裕向がロープに振るが、雁之助はショルダータックルで吹き飛ばし、はやぶちゃにタッチ。
裕向はイサミのタッチ要請を丁重に断ってからはやぶちゃと向き合い、グラウンドの攻防。裕向がマウントを取った状態で自軍コーナーのそばまで転がっていくと、イサミにタッチ。 イサミは裕向の体勢を引き継ぐ形でグラウンド。イサミがマウントを取ろうとするとはやぶちゃもターンオーバーして激しく体勢が入れ替わる中、はやぶちゃが自軍コーナーまで転がっていき、雁之助にタッチ。
雁之助とイサミのマッチアップ。雁之助は素早い動きでイサミのバックマウントを取っていき、イサミが体勢を入れ替えようとするもすべてに対応して圧倒。はやぶちゃにタッチ。
はやぶちゃはイサミにヘッドロック。イサミはロープに振るが、はやぶちゃはショルダータックルから飛びつき式の巻き投げ。イサミが場外に逃れると、トペ・コンヒーロのフェイントを掛けて華麗にアピール。雁之助にタッチ。
雁之助とはやぶちゃは二人でショルダータックルを決めてから雁之助がイサミにスラムからフォールも2。雁之助はイサミの腕を取りながら水車落とし。腕を極めながらフォールも2。雁之助はストンピングを連打するも、イサミはその足をキャッチしてドラゴンスクリュー。裕向にタッチ。
裕向はイサミの足攻めを引き継ぎ、足4の字固め。雁之助が転がってロープを目指そうとするが、裕向はそれを許さず激しく絞り上げる。二人が雄叫びを上げながら意地の張り合いをする中、雁之助が拳を突き上げて体勢を入れ替えることに成功するが、裕向もすぐにターンオーバー。一歩も譲らぬ攻防の中、雁之助がロープブレイク。イサミにタッチ。
イサミは雁之助のヒザにフットスタンプ、ニードロップと痛めつけてフォールも2。裕向にタッチ。
裕向は雁之助の足をとって打撃を入れ、ステップオーバー式ニークラッシャー、さらに足へのボディプレス。雁之助は唸り声を上げてエルボーを放っていくが、裕向は自軍コーナーに押し付けてイサミとともに雁之助をふみつけ、イサミにタッチ。
イサミは雁之助のヒザを極め、さらにアキレス腱固めに移行。雁之助はなんとかロープへ。裕向にタッチ。
裕向は倒れた雁之助にストンピングを連打。足を抑えて立ち上がった雁之助だったが、裕向は無慈悲に足にキック。しかし雁之助はこれをキャッチして延髄きリ。はやぶちゃにタッチ。
はやぶちゃはスワンダイブで飛んでいき裕向に打撃を見舞い、ソバットからフェイスクラッシャー、さらにコーナーに振って顔面にブート。続けて裕向に雪崩式ブレーンバスターからフォールも2。さらにブレーンバスターを狙うが、これを堪えた裕向に正面からドロップキック。自軍コーナーの方に吹き飛ばされた裕向はイサミにタッチ。
イサミははやぶちゃに打撃からコーナーに上ってクロスボディも、はやぶちゃはイサミに飛びついて腹にヒザを当て、山折りの形でカウンター。イサミがもんどり打っている間に雁之助にタッチ。
雁之助はイサミにサソリ固め。どっしりと腰を落としていく。しかしこれは裕向がカット。元祖受けはイサミにファルコンアローからもフォールもカウントは2。
続けてファイアーサンダーを狙うが、これをこらえたイサミがブレーンバスター。イサミは雁之助を起こしてロープに走るが、雁之助がカウンターのラリアット。はやぶちゃに繋ぐ。
雁之助とはやぶちゃは二人でゼロ戦キックとニールキックの競演。はやぶちゃがファルコンアローからコーナーに上がるが、追いすがったイサミが下からエルボーを放ち、雪崩式フランケン。はやぶちゃは咆哮しながら即座に起き上がり、突っ込んでくるイサミに飛びついてお返しのフランケン。両者タッチ。
雁之助と裕向は互いに突進してぶつかり合い、ゴツゴツしたエルボーの打ち合い。 雁之助が優勢の中、雁之助はラリアットを狙うが、雁之助に巻き付いてバックを取った裕向がコブラツイスト。はやぶちゃがカットするも、イサミがはやぶちゃを排除し、イサミと裕向が雁之助にトレイン攻撃。イサミが串刺しのラリアット、裕向が串刺しの蒼魔刀を放ち、さらに二人で串刺しドロップキック。
裕向がコーナーに上ってムーンサルトを投下するも、雁之助が剣山で迎撃し、コーナー下でサンダーファイヤーパワーボム。続けてはやぶちゃがファイアーバードスプラッシュ。さらに雁之助がファイアーサンダーからフォールも裕向がカット。はやぶちゃをイサミが止めるが、イサミはやぶちゃ場外へ追いやる。そこへ雁之助がラリアットを狙うが、イサミはこれをかわして場外に逃れたはやぶちゃにトペ・スイシーダ。
リングに戻ったイサミが雁之助をスラムから腹部へのダイビングダブルニードロップ。試合権利を持った裕向がフォールも2。裕向は雁之助を捕縛し、拝んでから念仏パワーボムもカウントは2。雁之助にファイアーサンダーを狙うが、これを着地した雁之助が雁之助クラッチ。カウント2。裕向が張り手からファイアーサンダー。これがしっかりと決まるとカウント3。
エンディング
試合後、倒れ伏す雁之助にはやぶちゃが駆け寄り抱擁。そこへ裕向とイサミもやってきて4人で健闘を称え合う。ここで勝利した裕向がマイクを取る。
裕向「雁之助さん、この試合が終わって、あと引退まで6試合ですか。あとたった6試合しか無いけど、これからも……いえ、あと6試合だけでも、鬼神道をお客さんに見せてあげてください。そして、まだ現役でいる選手たちにも、鬼神道を伝えていってあげて下さい。僕は、一子相伝の鬼神道の継承者だ」
イサミ「鬼神道の継承者は、この宮本裕向のわけですよ。いつも隣りにいる僕は、その血、そのオーラ、も生かされて僕はプロレスをやっています。これは宮本さんのおかげであり、雁之助さんのおかげでもあります。ありがとうございます!」
はやぶちゃ「ハイ皆さん!この格好ですけど、DDTのHARASHIMAです!!(会場からの「えーっ?!」の声に)……いや、わかってるでしょ?!(笑)でも、今日は、この思い入れのある姿で、こんな貴重な場に呼んでいただいて本当にありがとうござます!僕は、僕は!ただのハヤブサさんの大ファンでした!それが今、こんなに素晴らしい場で、この姿で試合させていただいてありがとうございます!雁之助さん!本当にありがとうございます!!」
雁之助「HARASHIMAありがとう!(笑) いや、いつも俺とシングルやったときも、去年の熊本の一周忌のときも、三周忌の今日もこの格好で……中身のHARASHIMAとやったことないけど!(笑) いや、でも、ハヤブサが導いた縁だから。そうじゃなきゃ こうなってないよ。天のハヤブサに感謝してね……ハヤブサも見に来てたと思うんで。ありがとう!(はやぶちゃと握手) イサミ、ありがとう!(イサミと握手) お前、最初、WMFでさ、どこにいたか分からない、見たこともない、どこの馬の骨かもわからない、なんかひょろっこいの来たなと思ったらお前でさ。第0試合だっけ。底から這い上がって、俺とユニオンプロレスで俺と髪切りマッチやって、髪切って、今やお前、一国の大黒柱!すげぇよ!宮本……おつかれさま(笑)」
宮本「……いや、ちょっとななんか(笑)」
雁之助「お前は、俺の一番弟子で、二番弟子が藤田峰雄で……お前はいつも、寮のアパートで藤田峰雄に後ろから掘られて……(観客席からの笑い声とどよめきに)……いや、これ実話ですよ? (笑)で、今お互いにベクトルは違うけど、片方はシモの方で、片方はインディーのチャンピオンとして立派にトップ取って……俺は嬉しいよ。ありがとう。……自分の技ながら、ホント効いた。ファイアーサンダーっていうのはやられるのはイヤな技だなぁと思いました。今まで食らわせてきた人、すみません(笑)お前は、前も言ったけどファイアーサンダー、俺の継承者だから。これからも、磨いて使ってくれ。
そしてもう一つの俺のオリジナルホールド、雁之助クラッチ!ついこの間ここで継承した……松本都!いるんだろ?!お前ちょっと上がってこい!(都が25日に獲得したICE×∞のベルトを腰に巻いているのを見て)なんでベルト巻いてんだお前!(笑)お前ここで雁之助クラッチ、お前に教えて、控室で教えて、動画まで撮って……で、この間アイスリボンに出たら……なんだお前ベルト取りやがって!すごい試合だった!ありがとう!まさかアレで獲るとは夢にも思わかなった。すごい試合だった。なんか喋りたいことある?」
都「ありがとうございます!私、雁之助さんと最後に試合したかったんですけど、もう引退ということなので、雁之助さんが亡き後もプロレス界を私が引っ張っていきますんで!ありがとうございます雁之助さん!大好きです!」
雁之助「ありがとう!(笑)では最後 ハヤブサの三回忌ということで、ハヤブサの言葉で締めたいと思います!皆さんご起立ください!ハヤブサの言葉、みんな知ってますね?!『お楽しみは!』と言ったら、『これからだ!』で手を挙げて下さい!諦めなければ夢は終わらない!お楽しみは!これからだ!!」
ハヤブサの言葉で大合唱し、興行が大団円の内に終わると、メインイベントの4人の中にガッツ石島も加わり、雁之助を胴上げしようとするが、全くタイミングが合わず、雁之助は「やんないほうが良かったよ!もう!ヘタクソ!ヘタクソ!」と満面の笑みで叱責しながらリングを後にした。
<試合後コメント>
ミスター雁之助&はやぶちゃ
雁之助「ファイアーサンダーやばいな……。いつもやってるばっかりでさ、食らったこと無いけど。アレ禁止技だよ。ダメだよアレやっちゃ……。つえぇわ。流石、何本ベルト持ってるか分からねぇ奴らだ。……わりぃ、足引っ張っちまったな」
はやぶちゃ「いえいえいえ!僕は何よりも今日こういう素晴らしい場に、昔のこの姿で……20年前のコスチュームを引っ張り出して来て、これでプロのリングでお客さんの前で試合ができるっていう、こういう場を作ってくれた雁之助さんに本当に感謝しています」
雁之助「このままやってたのかお前?」
はやぶちゃ「一緒です。20年前にホントこのまま」
雁之助「俺も学生プロレスやってたけどさ、流石にソープ延長のまま出れないもんな(笑)石鹸配りながらね(笑)お前、そのまんまじゃないか。ハヤブサと組んでるようなもんだぜ、今日は。ハヤブサが降りてきて俺の横にいるようだったよ」
はやぶちゃ「でもこのコスチューム着ると、いつもより燃えるんですよ」
雁之助「途中で『英治!』って言おうかと思ったよ」
はやぶちゃ「恐れ多いです。でも、ホントにありがとうございます」
雁之助「でも、ハヤブサが呼んでくれてるんだよ。亡くなった後、一周忌、三周忌と、ハヤブサのメモリアルでお前ははやぶちゃで来てくれてるんだから。ハヤブサが呼んでるようなもんだよ」
はやぶちゃ「本当に感謝ですね」
雁之助「素晴らしいレスラーが来てくれてよかった。もう辞める、50のヨレヨレのジジイが、こんなバリバリの選手とやったらさ、俺がキツいに決まってるじゃないか。でも、コイツらにインディーのプロレスを託せる。宮本は俺が育てたけど、DDTも素晴らしいし、未来は明るいよ」
はやぶちゃ「頑張ります!」
雁之助「おじちゃんはもう、すんなりこれで田舎に引っ込めるよ。頑張ってくれ」
はやぶちゃ「ありがとうございました!」
――最後の鬼神道を終えてのご感想は
雁之助「俺は辞めるけど、引退した後もプロデューサーとして試合のマッチメイクとかしてた時期もあったけど、ホントはそういうこともやりたいけど、それやっちゃうと未練残しちゃうことにもなるし、もうキッパリ若い奴らに任せられるから。スッパリと身を引いていいんじゃないですか。『やりたい』のまま辞めるのがちょうどいい」
――鬼神道Returns FINAL、大盛況の内に終わりました
雁之助「ホントありがたいですよ。こういうのをね、俺がプロデュースしてきたけど、誰か他の違うやつがやってもいいんじゃないですか。同じ鬼神道じゃなくても名前変えて、似たようなコンセプトで。既存の団体じゃ出来ないことだから、自由なマッチメイクは。それを組むのはなかなか難しいことだけど、俺はそれをやってきた。まあ、志がある人がやれば良いんじゃないですか。こうやってお客さんの『見たい』という要望があるわけですから。お客さんの『見たい』という需要があって、見てくれるカードを組んでたからこうやって30回近く続いてきたわけだから。誰か、やってほしいですね。こんだけ入ってもらってるんだから、プロデューサー冥利に尽きるよ。鬼神道やっててよかったと思うよ。引退前に素晴らしい興行が出来たなって。何の未練もなくきれいに身を引くことが出来るかなと思いました。ありがとうございました。感謝しか無いです。来ていただいたお客さんもそうですし、すごい試合してくれたレスラーも。自分ひとりの力では何も出来ない。こうやってみんなで集まってもらって初めてできること。これを継続するっていうのは難しいことで、これが出来たのはお客さんもレスラーも、この鬼神道っていうものを認知して理解してくれてる人が集まってくれたおかげだと思ってる。だからここまで続いてこれた。本当に感謝してます。ありがとうございました!あと6試合、最後まで全力で一試合一試合大事にやっていきます」
宮本裕向&木高イサミ
イサミ「やっぱリングでも言ってたけどね、直伝・雁之助クラッチってすげぇ色んな所で見るのね。教わって使っているのは間違いないけど……」
裕向「技じゃないのよね。技じゃなくて鬼神“道”を教えてもらってる」
イサミ「鬼神道は一子相伝だから、雁之助さんの後には宮本裕向しかいないんだ」
裕向「伝承者!」
イサミ「『第二代鬼神道継承者・宮本裕向』って今度どっかでコールしてもらおうかな」
裕向「ラオウという名の巨大な壁にぶつかったけど……何の話だ?(笑)」
イサミ「マスコミが引いてるよマスコミが!付いてこい!!」
裕向「でも最後、FREEDOMSで一緒に組ませてもらって、今日最後に戦って……ホントに良かったですね。一番最後にこういうカードを組んでもらったというのは。最後というか、まだ6試合ありますけど、最後の鬼神道でね、二丁拳銃で試合できてよかった」
イサミ「いやでも強いわ。ホントに引退する人間なのかなって思っちゃった」
裕向「言葉が出てこないよ」
イサミ「あとは宮本さんの言葉で十分だと思います。僕はなにもないところに居た時、雁之助さんにとあるプロレス会場でお会いして、僕が名刺を渡して……」
裕向「俺たちが出会ったころね」
イサミ「そう!そこで『フリーでやらせてもらってます。もしよろしかったら……』って挨拶して、『WMFの第0試合で良かったら』って呼んでもらって……」
裕向「あん時俺(WMFを)辞めてたから出来なかった(笑)」
イサミ「で、それが雁之助さんと出会いでした。そこから次に出て、雁之助さんが引退する前の鬼神道っていう興行に出て試合が出来たことは本当に良かった。あのときの自分に教えてあげたいですね。『こうなるんだぞ!』って」
裕向「僕らはFMWが終わってから出会ってるんで、雁之助さんの若い頃とかも10年位は知らないんですけど」
イサミ「FMWのベルト巻いてる頃とかね」
裕向「その後、倒産してから色んな所でアレだけ後輩が慕う人なんで……マスコミさんには嫌われたりしてたこともあったんですけど(笑)」
イサミ「ブハハ!!(笑)……誰も笑ってないよ。笑いなさい!(笑)サムライさんは笑ってますよ(笑)」
裕向「週プロは笑ってない」
イサミ「多分これ笑っちゃいけないやつだ」
裕向「まあ後輩には面倒見が良くて、プロレスも上手なんでね」
イサミ「ホント最後にレスリングができて、多分これが最後の対戦ですけど、雁之助さんのレスリングをもういちど学び直せたかなという試合でした」
裕向「ホント、試合しないと分かんないよね」
イサミ「試合しないと分かんないですよ。何ていうんだろ、これは試合した人しか分からないけど、『こうやって技かけてくんだぞ』っていうのを一つ一つ教えてもらってる感じ」
裕向「僕らは試合してるだけ幸せですよ。あんだけ上手い人いないもん。メジャーの選手でも居ないよ、あんな上手な人……」
イサミ「それを我々が下にどう伝えていくかっていうのがね」
裕向「伝えていきましょう!」
イサミ「皆ともっとレスリングして」
裕向「雁之助さんのあと6試合、マスコミの皆さんにもしっかり追いかけてもらって、最後の引退試合で見届けてあげて下さい。その後は熊本にいるんで」
イサミ「遊びに行ってあげて下さい、たまには」
裕向「いやいや行かないでしょ(笑)俺はたまーに行くかも知んないけど」
イサミ「雁之助さん、あと6試合ありますけど、お疲れ様でした!」
裕向「ありがとうございました!」
イサミ「今日はオレたちのほうが強いとか無いです。雁之助さんは強い!雁之助さんつえーよ。ホント強い。あの人何歳?」
裕向「50」
イサミ「超人だよ、超人!」