『全女AGAIN×AGAIN』に全日本女子プロレスOGが再集結!マキ上田が30年ぶりに“真っ赤な青春”を披露!
9・29『全女AGAIN』に続き、10・27『全女AGAIN×AGAIN』新宿FACE大会に、全女のOGが再び集結。メインイベントは前回大会に続き、ジャガー横田のオリジナル必殺ホールドで、見事に締めくくられた。
前回はジャガー式バックドロップ・ホールド、今回はジャガー式ジャーマン・スープレックス・ホールドで、いわゆるクロスアーム式のジャーマンだ。
クロスアーム式と呼べるようなジャーマンの使い手はいるが、これを最初に使ったのはジャガーで、ジャガーは相手の正面に立ち、自分の右手で相手の左手を、自分の左手で相手の右手を、まず握る。そこから自分の左腕を上げながら相手を 半回転させ、ジャガーは相手の背後に回る形になって、相手の両腕を相手の胴の前でクロスする形に固めたかと思うと、あっという間に両手で相手の手を持ったまま背後に投げてブリッジ。しっかりとスリーカウントを取った。
初めてこの技を使ったのは、1984年9月17日、川崎市体育館で行われたWWWA世界シングルとUWA世界女子のダブルタイトル戦で、ラ・ギャラクティカからUWA王座も奪取している。
横田はライオネス飛鳥との試合で首を痛めており、現在では首をかばいながら試合をしているので、首に負担のかかる大技は控えざるを得ないのだが、この両大会ではオリジナルの大技の封印を解除。しかも、見事な力強いブリッジで2試合とも相手を仕留め、お祭り気分だった会場の雰囲気を一変させた。
全3試合が終わったあとの第二部では、前回大会に続き、OGが当時のコスチューム姿で登場したり、トークショー、歌のコーナーもあった。ミミ萩原は「Stand up」を、ライオネス飛鳥は「炎の聖書」などを披露、マキ上田は「かけめぐる青春」に加えて30年以上歌ってこなかった「真っ赤な青春」も、横田のリクエストに応えて1番だけ歌った。
前回大会に比べて集まったOGの数は少なかったが、氏家リングアナの懐かしいコールもあり、プライベートで訪れていたフジテレビの三宅・実況アナも紹介されたりして、昭和の全女を知っているファンにとっては心温まる時間を、当時の選手達と共有できた空間だった。
(文/フリーライター安西伸一)