【インタビュー】叩き上げの兼業レスラー・瀧澤晃頼が学院育ちの頓所隼を査定?!「お金を払ったからなれただけのプロレスラーだったら僕も認めたくない」
- 2017-10-4
- コラム, ニュース
- ASUKA PROJECT, プロレスリングA.C.E.
10月9日(月・祝)にGENスポーツパレスで開催されるACE興行『PRO-WRESTLING ACE —Vol.7—』。同大会で頓所隼と一騎打ちを行なうことになったのがASUKA PROJECTの瀧澤晃頼だ。
かつて信州プロレスでNOZAWANA論外というリングネームで活動していた過去を持つこの男は、いったいどのようなレスラーなのか? 話を聞いてみた。
──10.9ACE興行に初参戦となる瀧澤選手ですけど、プロレスを始めようと思ったきっかけはなんだったんですか?
「中学校の時に深夜にやっていた新日本プロレスさんの『ワールドプロレスリング』を観たのがきっかけですね。確か永田さんと棚橋さんのIWGP戦だったと思います。僕は長野出身なんですけど、長野にドラゴンゲートさんが来た時に身体の小さい方でもやっているのを観て、僕もプロレスラーになりたいなと思ったんですよ」
──なるほど。ASUKA PROJECTに入ったのはどういった経緯からなんですか?
「WNCっていうTAJIRIさんがやられていた団体があったじゃないですか? WNCっておもしろいなと思って、海外志向が凄く強くなったんですね。それに当時WNCにいた高橋匡哉さんとか小林香萌さんとか、男子の中でも女子の中でも身体は小さいのに凄く目立っていてカッコいいなと思ったんですよ。攻めていても、やられていても、目立っていた選手なのでこの人たちがいる団体でやりたいなと思って、ASUKA PROJECTでお世話になろうと思いました」
──ASUKA PROJECTはWNCにいた篠瀬三十七選手が始めた団体ですから、その系譜に連なっているということですね。
「そうですね。それで僕が憧れているのがNOSAWA論外さんなんですよ」
──それはまた意外な方の名前が出てきましたね(笑)。
「実は長野にいる時に信州プロレスにいたんですけど、デビューする際にNOZAWANA論外っていうリングネームにしようっていう話が出たんですよ。たまたまそんな時期に佐々木健介さんがやられていたダイヤモンド・リングさんが長野で興行をやられて、僕もお手伝いに行っていたんですけど、NOSAWAさんが参戦されていたんです。そこで「こういう名前を使わせていただいてもいいですか?」ってお話をしたら、「いいんじゃない」っていうことで公認じゃないですけど、許可をいただきまして(笑)。それから会う機会があると優しくしてくれたりして、NOSAWA論外という男に惹かれてしまったというか」
──NOSAWA論外という男に惚れてしまったということですね。
「もう歩く一歩目からカッコいいですよね。ファイトスタイルもそうですし、生き様にもとても憧れています。今度11月にNOSAWAさんとASUKA PROJECTの興行でシングルマッチが組まれたんですよ」
──おお、それは瀧澤選手にとっては大きな試合になりますね。
「はい、凄く楽しみにしていますね。」
──なるほど。それでASUKA PROJECTでは何年ぐらいやられているんですか?
「9月30日で3年目に突入しました。今はだいたい年間40試合ぐらいしかできないんですけど、去年は1カ月ほどメキシコに修行しに行ったり、いろいろと経験を積んでいるところですね」
──メキシコにはやはりルチャを学ぼうということで行かれたんですか?
「そうですね。一通りのプロレスを学んで世界各国を周りたいなという気持ちがあるので。でも、やっぱりNOSAWAさんの名前が出てきてしまうんですけど、あの方もメキシコに行かれていたんで(笑)」
──そこでもNOSAWAさんの影響が(笑)。そういう中で10月9日に開催されるACEの大会に参戦することになりましたけど、ACEの選手についてはどう思われていますか?
「ACEは若い選手が多いですよね。だから、絶対に負けられないし、勝ちたいっていう気持ちは強いですね。ASUKAの若い世代の選手だって負けてないぜっていう気持ちはあります」
──ACEの選手たちというのはプロレス総合学院を卒業した人たちが所属している団体です。今、W-1に参戦している三富選手がよく言っているんですけど、「お金を払ってプロレスラーになった」という言われ方をすることが多いんですよ。それは同じ若い世代のプロレスラーの瀧澤選手はどう思われますか?
「三富さんの言っていることも一理あると思うんですけど、実際に肌を合わせてみないとわからないですよね。お金を払ったからなれただけのプロレスラーだったら僕も認めたくないです。今度対戦する頓所選手がちゃんと練習してプロレスを学んでいる選手なのかは肌を合わせて確かめてみたいです」
──今名前が出ましたけど、今度の大会では頓所選手との一騎打ちになりますが、どのような印象をお持ちですか?
「9月にやったJ-STAGEでメインイベントに出場して、DNAの勝俣選手とやっていたじゃないですか? あの試合だけなんですけど、シングルマッチなんでじっくりと観させてもらいました。そつなくこなしているという印象でしたね。特徴がないというか、当たり障りのない選手だなと思いました」
──個性があまり見えてこないということですか?
「というふうに見えちゃいましたね。最低限のラインというか、最低限のことは学んでいるなという印象でしたけど、そこからのプラスアルファがまったくないというか、まだ伸びてないという印象ですよね。ただ、頓所選手はJ-STAGEのメインイベントに出たり、吉岡さんのクルーザーのベルトにも今度挑戦するじゃないですか?」
──2日後のW−1の後楽園大会でタイトルマッチを控えていますね。
「そうなると僕にもチャンスなのかなと思います。彼に勝てば僕にもチャンスが巡ってくるかもしれないし、絶対に負けたくないですね」
──普段はお仕事をされつつプロレスをやっているんですか?
「そうですね。だからこそ、恵まれた環境でやっている人たちに負けたくないし、負けちゃいけないんだろうなって思っています。メキシコに行った時にも環境の悪い中で、それでも上に行きたいっていう人たちをたくさん見てきましたし、そこは言い訳にはできないですよね。環境が悪くても練習している人はしているし、上に行ける人は行けますから」
──ASUKAにいた高橋選手も大日本プロレスでデスマッチのチャンピオンになったりしていますしね。
「ああいう姿を見ていると僕もがんばんなきゃいけないなと思います」
──やはりプロレスをやっている以上はプロレスで幸せになりたいですか?
「もちろんプロレスで食っていって、周りの人間に影響を与えられるような人になりたいという思いは強いです」
──憧れのNOSAWA選手に近づいていっているという実感はありますか?
「いやあ、まだまだ真似事です(笑)。ただ、あの方は過去にいろいろとやらかしていますけど、それでもプロレス界に必要とされている選手じゃないですか? 誰からも必要とされる選手って凄いなと思いますし、僕もNOSAWAさんのような存在になりたいです」
──わかりました。それでは改めて、頓所選手とどのような試合をお客さんに見せたいと思っていますか?
「同じような世代の選手とやる機会って少ないので、もう遠慮なしにバチバチと自分の出せる力をすべて出して、それで僕たちASUKAのほうが上だというのをわからせて、最終的には僕が勝ちます!」
『「Pro-Wrestling ACE ― Vol.7 ―」~プロレス総合学院4期生卒業試合~』
日時:2017年10月9日(月・祝)
開始:17:30
会場:東京・GENスポーツパレス(新宿区)大会
▼シングルマッチ
立花誠吾
vs
新井健一郎(DRAGON GATE)
▼シングルマッチ
伊藤貴則
vs
稲葉大樹(WRESTLE-1)
▼特別試合 10分1本勝負
木村花
vs
志田光(MAKAI)
▼タッグマッチ
一/皇壮馬
vs
三富政行(愛媛)/翔太(ガッツワールド)
▼Pro-Wrestling ACE vs ASUKA PROJECT シングルマッチ
頓所隼
vs
瀧澤晃頼(ASUKA PROJECT)
▼Pro-Wrestling ACE vs ASUKA PROJECT シングルマッチ
タナカ岩石
vs
佐山駿介(ASUKA PROJECT)
▼シングルマッチ
アンドロメダKEN
vs
寧々∞D.a.i(666)