【WWE Live Tokyo直前インタビュー】アスカ「やっぱりパッション」「グラビアとかそういう域を通り越した」
30日、WWE Live Tokyoの初日を控えたヒデオ・イタミとアスカが都内某所で合同インタビューに答えた。
アスカはゴールドバーグの173連勝の記録を抜き、CMパンクのWWE王座最長保持期間434日を超え現在も記録を更新中。
今回のWWE Tokyoでは女子6人タッグマッチを行うが、初めてのこのタッグに「NXTの歴代チャンピオン3人集まることってまずない」と見どころを語る。
WWEで現役で活躍する選手として“女子がアメリカで活躍するための素質や資質”についても語ってくれた。
以下にインタビュー全文を掲載。
アスカ
――昨年のWWE Tokyoの同様のインタビューの時に最初にお聞きした事が『日本に帰って来て一番恋しいものはなんですか?』だったのですが、一年経ってみていかがでしょうか?
「やっぱりお寿司ですね。前回なんて言ってました?」
――お寿司って言ってました
「やっぱりそうですよね(笑)だからもう昨日も帰ってすぐにお寿司とお風呂に、銭湯に行ってきました。銭湯がないんでアメリカでは!」
――ゴールドバーグの173連勝の記録を抜き、CMパンクのWWE王座最長保持期間434日を超え、ニュー・デイの王座最長保持期間となる483日も抜きそうですが実感は
「ゴールドバークさんの記録を抜いた時には皆さんから祝福と言うか色んな方から言っていただけましたね。アメリカでもすごい話題になりましたし、やっぱりWWEの歴史の中でももっとも難しい記録を超すことができたのはやっぱり嬉しいですね。あとはタイトル保持の記録もあって、こないだ歴史上3位になりまして、1位は多分1000日みたいなのがあって、多分わかんないですけど3位と聞きまして。なので、無敗記録、連勝記録、あとタイトル保持記録を沢山手にすることが出来ました」
――目下目指すところはテイクオーバーでメインイベントを取る事かなと思うのですが
「特にそれは考えてなかったですけど(苦笑)まあそうですね、良かったなと思いますし、元々WWEの所属になるためにWWEに来たわけじゃなくて、WWEのスーパースターとしてヒストリーに残るような活躍をすることが目的だったわけですから、やっぱり良かったですね」
――入団直後はHHH選手も「彼女はディーバ・ディビジョンを大きく変えてくれる存在だ」とおっしゃっていましたが、予想以上の活躍を見せていると思います
「そうですね。やっぱり役割、HHHもそう言ってくれてますし、なんのためにWWEに来たかというのはきちんと考えながらやってます」
――アスカ選手の試合の中で、エマ選手との試合やミッキー・ジェームス選手との試合は、彼女たちの試合の中でもベストマッチと呼べる試合になったと思う
「そうですね、やっぱり女子選手といまだかつてないほどのレベルを高めていきたいと思ってますし、それが私の役割だと思ってます」
――ミッキー・ジェームス選手はアスカ選手との試合で新たに契約が更改されたので感謝してるかもしれない
「ほんとですね、感謝してもらいたいですね(笑)」
――パフォーマンスセンターでの練習は現在どのような感じなんでしょう?
「みっちりとトレーニングしてますし、レスリングのスペシャリストの方々がコーチになってますから、その方たちの技術も教えてもらったりとか、あとはプロモクラスとか色んなクラスもありますし、全てこなしながら一年半以上経ってますね」
――最初渋谷で会見された時には「レスリングには自信がある」というお話と「スカウトされたことのプライドがある」との言葉がありましたが、実際入ってみてやっぱり通用したという思いが強かったか、アジャストしなければいけなかったのかどちらでしょう
「やっぱり私日本で技術もそうですけど沢山のトップの男子レスラーの方々とか特殊なスペシャリスト、例えば葛西(純)さんとか宮本(裕向)さんたちとも試合を重ねてきましたし、自分もプロデュース興行を後楽園で沢山やったりとか、そういう積み重ねが活かされてるなと感じますし、やっぱり他の女子選手には経験できなかった事を沢山経験したっていうのも大きいかなと思います」
――先日のニッキー・クロス選手とのラストウーマンスタンディングマッチんも壮絶でした
「タフだったなぁ~。もうTwitterとかものすごい反応でしたし反響もすごくて、ユニバースだけじゃなくて関係者だったりとか、選手だったりとかからもすごい反響が(笑)それだけおっきな試合だったんだなと感じました」
――ディーバの試合でここまでというのは無かったと思う
「そうですね、みんなビックリしてました」
――アスカ選手としては「私は葛西さんともやってますから」という思いがあったのでしょうか
「やっぱりそういうのも活かされて色んな事に対応できるようにやってきたっていうのがありますね」
――アスカ選手と試合をすることで、クオリティ面でお手本になってるや試合を通じて伝えているという思いはありますか?
「試合をしながらやはり、影響されてるというかそういった部分は大きく感じますね」
――言葉にできる範囲だとレスラー感でどういう部分がそう感じますか?
「なんでしょうね?やっぱり…うーん、パッションだったりとかそういう情熱だったりもちろん技術もそうですけど、みんなから『アスカと闘ってみたい』と言ってもらえてますね」
――周りの選手たちからアスカと闘うことで発見があると思われている
「そうですね」
――女子の選手が日本からまた来るんじゃないかという話がありますがそれに関しては
「ほんとに女子の選手がWWEに対して挑戦できるように私も活躍しやすいように、入りやすいようにできるだけ道を作ってあげられたらなと思っていますし、私が活躍すればするほど入りやすいというか活躍しやすいと思いますのでできるだけ道はつくります」
――もちろん負けたくないという思いも
「負けたくない…というよりかという感じですね」
――パイオニアという思いのほうが強い
「そうですね」
――メインロースターに上がる部分でNXTでやり残したことがないように見えるほど活躍しているが、何か条件など言われたりは
「いえいえ無いですけど、やっぱりWWEの思う有効的な適切なタイミングで行ければいいなと思ってますし、今こうやってたくさんの記録を手にすることが出来ましたから、それを持ってメインロースターに行くのとそれを持たずにメインロースターに行くのとでは全く価値が変わってくると思うので、やっぱり今の現状が良かったと思ってますので、急がずに。ほんとにタイミングを見て行けたらなと思ってます」
――アスカ選手の次の具体的に見えてる目標は
「具体的に見えてるものはそうですね、何ていうんでしょう?自分の役割をしっかりやることかなと思ってますし、それをするということは有名でなければいけないですし、自分に価値が無いといけないですから、しっかりとそれを達成しながらやっていくことかなと思います」
――アスカ選手の美貌に惹かれて、WWEでアプローチされたりとかは
「全く無いです(笑)びっくりするぐらい無いんですけど」
――おかしいなという気持ちですか
「おかしいというか、はい(苦笑)」
――日本でもグラビアとかされていましたが、アメリカ行ってからと日米のプロレス界のセクシー感の違いは感じました?
「セクシー感の違い!?グラビアとかっていうのは通り過ぎてというか通り越したっていうのがありますしー…女子とか男子とか関係なく試合中セクシーだなって思うことあるじゃないですか?男性から見ても思うと思うんですけど、そういう部分で見せれたら良いなと思いますけど(苦笑)」
――強さと美しさを兼ね備えるのが求められる
「グラビアとかそういう域を通り越してるんじゃないですかねもう」
――ファンから『これでアスカの活躍で日本の女子プロレスのレベルの高さが証明された』という発言が出た時「そうではない」と否定されていましたが、自分なりの事をやってきたからという思いからですか
「そうですね、自分なりの事をやってきましたし、日本で発言してきたことは叩かれまくってましたから(苦笑)それを発言してそのまま言ってるとおりにやってきて、今ここにあるわけですから、特に日本がとか日本の女子のレベルがとかは関係ないですし、今後女子の選手が来るかもしれないですし、それはその、日本だからとか、そういうわけではないですよね」
――ツアー中のコンディション作りで気にしてることなどは
「気をつけないといけないので、大変ですけどもう行ったり来たりですんで。筋肉だけだと、こないだのニッキーとの試合もそうですけど、筋肉だけじゃ絶対怪我するような試合もほんとに多くなってきてますから、今回も闘いますけどナイア・ジャックスとか181cm以上あって身体も大きくてそういう選手とも闘わなきゃいけないと脂肪もつけないといけないし、バランス良くはやってますね」
――今回の試合は6人タッグマッチですが自分的な見どころは
「チームがサシャ、ベイリー、アスカっていうこの3人なんですけど、元々NXTのチャンピオン3人集まることってまずないですし、今回はじめてですね。シンガポールで初めてやって、サシャと何か一緒にやるっていうのも初めてですし、初めてだらけで、相手のエマ、ナイア、アレクサ。チャンピオンのアレクサはNXTではやってましたけど、久しぶりですね」
―― 一番見てもらいたい動きは
「一番見てもらいたい動き?やっぱり日本でやってたことをそのままNXTというWWEのアメリカ、日本を飛び越えてアメリカでずっとやってきたことをここで出せたらなと思ってます。こういうことをやってるんだというのをそのまま見せれたらなと」
――日本だから日本的にやらないととかは
「とかは考えてないですね。だから合う合わないはあるかもしれないですね。でもその場の本場のものを見せられればなと思ってます」
――NXTのメイン会場はマニアのファンが詰めかけてる印象があるが
「どうですかね?プロレスが好きな人たち。どうなんですかね?詳しい方が多いですね」
――華名時代を知ってる方が多い?
「そうでもないですね。詳しい方たちもたくさん見には来てます」
――女子がアメリカで活躍するための素質や資質、こういうものを持ってるといいと思うのはどこでしょう
「やっぱり女子プロだけに対応できるスキルではちょっと難しいなと思いますね」
――男女関係なくレスリングだという意味でしょうか?
「レスリングだけでもないですね。やっぱり色んな要素がほんとに必要なんだなというのはWWEに来て思いますよね。だから、レスリングが出来るだけで人気が出るかって言うわけでもないですし、運動神経が良いから受けるわけでもないですし、ほんとに色んな要素がミックスされて、認められるというか人気が出るっていうところなので、ちょっと、まあ、難しいというか、大変ではあると思います」
――いろんな要素の中の一つかなと思うんですが、普通に関西弁出るじゃないですか?それは向こうの人はどう受けとめてるんでしょう?
「何喋ってんのやろなという感じだとは思うんですけど(笑)ただ、私がうららーって関西弁を喋るとユニバースのみんながオ~ってものすごい喜んでますね(笑)なんだろ、言葉わから無くても通じんねんなっていうのは感じましたし、その、HHHからも試合中に英語を喋らないととかじゃなくて、自分の素のまま出せば良いんだよと言ってくれてますね。なので関係なく思ったことをそのまま大阪弁でわーって言ったりしてますけど」
――パッションは伝わってるんですね
「やっぱりパッションですよね。エネルギーだったりとか」
――中邑選手の活躍はどのように見てますか
「私もやっぱり見させてもらってますし、仲間として家族としてほんとに嬉しいですね、活躍が」
――あの反響も想定内ですか?
「そうですね。中邑さんやったらっていう」
――そして私もという
「そうですね、はい(笑)」
『WWE LIVE TOKYO (ダブリューダブリューイーライブトウキョウ)』
開催日:2017年6月30日(金)、 7月1日(土)
会場:東京・両国国技館
【6月30日(金)】
▼6人タッグマッチ
ベイリー/サシャ・バンクス/アスカ
vs.
アレクサ・ブリス/ナイア・ジャックス/エマ
▼タッグマッチ
ロマン・レインズ/セス・ロリンズ
vs.
ブレイ・ワイアット/サモア・ジョー
▼インターコンチネンタル王座戦
【王者】ディーン・アンブローズ
vs.
【挑戦者】ミズ(W/マリース)
▼シングルマッチ
フィン・ベイラー
vs.
カール・アンダーソン(W/ルーク・ギャローズ)
▼シングルマッチ
クリス・ジェリコ
vs.
ヒデオ・イタミ
▼タッグマッチ
エンゾ・アモーレ/ビック・キャス
vs.
シェイマス/セザーロ
▼トリプルスレット形式クルーザー級王座戦
【王者】ネヴィル
vs.
【挑戦者】戸澤陽
vs.
【挑戦者】オースチン・エイリーズ
▼タッグマッチ
ゴールダスト/Rトゥルース
vs.
ボー・ダラス/タイタス・オニール
【7月1日(土)】
▼6人タッグマッチ
ベイリー/サシャ・バンクス/アスカ
vs.
アレクサ・ブリス/ナイア・ジャックス/エマ
▼シングルマッチ
ロマン・レインズ
vs.
ブレイ・ワイアット
▼フェイタル4ウェイ形式インターコンチネンタル王座戦
【王者】ディーン・アンブローズ
vs.
【挑戦者】クリス・ジェリコ
vs.
【挑戦者】フィン・ベイラー
vs.
【挑戦者】ミズ(W/マリース)
▼シングルマッチ
セス・ロリンズ
vs.
サモア・ジョー
▼シングルマッチ
ビッグ・キャス(W/エンゾ・アモーレ)
vs.
セザーロ(W/シェイマス)
▼タッグマッチ
戸澤陽/ヒデオ・イタミ
vs.
ルーク・ギャローズ/カール・アンダーソン
▼クルーザー級王座戦
【王者】ネヴィル
vs.
【挑戦者】オースチン・エイリーズ
▼タッグマッチ
ゴールダスト/Rトゥルース
vs.
ボー・ダラス/タイタス・オニール
※来日タレント、対戦カードは変更される場合があります。予めご了承ください
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