【インタビュー】6・24横浜大会でW-1タッグ王座奪還を狙う土肥熊が意気込みを語る!「もうW-1のタッグチームと言ったら、土肥熊だっていうふうにしたい」
5月4日の後楽園ホール大会でのW-1タッグチャンピオンシップで、急造チームの河野真幸&伊藤貴則に敗れ、まさかの王座陥落となった土肥孝司&熊ゴローの土肥熊。
しかし、熊ゴローのアピールにより、6月24日の横浜ラジアントホール大会でのリマッチが決定した。地元・横浜での奪還を誓う土肥と前回の不覚を取り返そうと躍起になっている熊ゴローの意気込みをお届けする。
──さて、6月24日の横浜ラジアントホール大会でのW-1タッグ王座のリマッチが間近に迫ってきましたが現在はどのような心境ですか?
熊ゴロー「いよいよ来ましたね! あれは僕らのベルトですからね。レンタルしてるだけですから延滞料金たっぷり付けて返してもらいますよ。あのベルトは僕らが持っていてこそ、輝くベルトなんです」
土肥「そうなの?(笑)」
熊ゴロー「なんで疑問を持つんですか! お客さんだってそれを望んでいるんですよ。みんな僕たち土肥熊がW-1のナンバー1タッグチームだって思ってますよ!」
土肥「なんでお前はタッグになると強気になるんだよ(笑)」
──とにかくタッグには自信があるんですよね(笑)。
熊ゴロー「ありますね。僕たちは生粋のタッグ屋なんで」
土肥「嘘つけ! いつからタッグ屋になったんだよ(笑)」
熊ゴロー「タッグ屋ですよ! 僕らにはタッグの才能があるんですよ」
──そんな生粋のタッグ屋が5月の後楽園ホール大会では急造チームに負けてしまいましたよね。
熊ゴロー「まあまあ、人間なんで失敗はありますよ。躓くときもあるんです。でも、横浜ではサクッと勝ちますよ。前回は僕がやられてベルトを持っていかれたんで、必ず自分が取り返します。だから、孝司さんもサポートしてください」
土肥「俺頼みかよ(笑)。まあ、このあとには『W-1 GP』もあるし、この間はW-1チャンピオンシップのタイトルマッチもあったんで、横浜文体ぐらいまではシングルに専念しようと思っていたんですけどね」
熊ゴロー「それはおかしいでしょう! タッグのベルトを持ってグランプリに出れば、もしかしたら僕らは2回戦で当たるかもしれないんですよ? それでどっちかが優勝して、横浜文体でW-1チャンピオンシップを取ったら二冠ですよ。あ、孝司さんはリザルトもあるから三冠だ!」
土肥「そうだね(笑)」
熊ゴロー「だから両方集中しないとダメでしょう」
土肥「まあ、横浜は楽勝だよ。気を抜くわけじゃないけど、前回のタイトルマッチでだいたい相手のことはわかったからね」
──ちなみに前回のタイトルマッチで河野&伊藤組に負けてしまった敗因はなんだったと思いますか?
熊ゴロー「僕がダメだと思ったのはちょっともらいすぎたなって」
──相手の攻撃を。
土肥「いやいやスタミナ不足ですよ。自分では増量とかって言い方をしますけど、ただ単に太っただけですからね」
熊ゴロー「いや、そんなことないですよ! 鍛錬している時の使用重量が物語っていますから。この1年で全部20キロぐらい重くなってますからね、ベンチプレス以外は」
土肥「こいつベンチプレスは上がんないんですよ(笑)。でも、伊藤という存在は驚異でしたね。ただ、データがなくて試合も観たことがなかったっていう部分が大きいんで」
──デビューしてケガをして、あまり経験がない中での挑戦だったので、たしかにあまりデータはない状態ではありましたよね。
熊ゴロー「河野さんのサポートも凄かったですね。いいところで出てきて、伊藤にうまくやらせるというね。でも、2度目はそうはいかないよと。そうだ! 2人とも俺のセントーンにビビってるんですよ」
──そう言えば熊ゴロー選手はこの試合に負けたらセントーンの使用を禁じられているんですよね。
熊ゴロー「はい、伊藤の野郎が言ってきたんで。セントーンTシャツの着用も禁止なんですよ。まあ、俺はいいですよ。その2つを懸けましょう。じゃあ、お前は何を懸けるんだって。お前はベルトしか懸けてないじゃないかって」
土肥「いやチャンピオンだし、ベルトを懸けてきたらいいんじゃないの?(笑)」
熊ゴロー「ダメですよ! 懸けるものの数が大事なんですよ」
土肥「でも、本当にセントーン禁止でいいの? お前のいい技はセントーンしかないじゃん」
熊ゴロー「いや、封印されることはないです。僕らが勝つ! やる前に負けること考えるバカはいないですよ!」
土肥「でも、ここ最近、お前のセントーンで板が割れ続けてるから、会社的には封印してもらったほうがいいよな」
熊ゴロー「それは会社が悪いんじゃないですか! 前は割れてなかったんですから。材質が悪くなったんですよ」
──それは会社が経費をケチって安い板を使っていると言いたいんですか?
熊ゴロー「えッ……? そこまでは言えないですけど(笑)」
土肥「この前の清水大会でも割ってしまって、予備の板がない状態なんですよ。ハヤシ社長も怒っていましたよ」
熊ゴロー「いやいや、僕らで勝って、会社にはいい板を買ってもらいましょうよ。そうなればハッピーエンドで7月12日を迎えられますよ」
土肥「ハッピーなのはお前だけじゃねえかよ(笑)」
──まあ板問題はカズ社長に解決していただくとして、王者組の河野&伊藤組に関してですけど、一度闘ってみて感じは掴めたとおっしゃっていましたけど、現状ではどのような印象を受けてますか?
熊ゴロー「伊藤は凄いですね。あの試合では確実に僕のことを殺しに来てましたね。カカト落としを食らった時、マットに顔面がぶつかってすげえ衝撃だったんですよ」
土肥「でも、俺らが望んでいるヘビー級同士の迫力のある試合になるし、今俺らが対峙して一番おもしろいのはあの2人ですからね。だから、俺らは今回ベルトを取り返して、最低でも今年中はずっと持ち続けますよ。もうW-1のタッグチームと言ったら、土肥熊だっていうふうにしたいし。まあ、秋にはタッグリーグがあるらしいけど、こいつとは出ないですけどね(笑)」
熊ゴロー「出た! 前にもそんなことを言ってましたよね。『佐藤と出る』って」
土肥「佐藤っていう練習生がいるんですけど、デビューしてたらそいつと出たいですね。だって、チャンピオンが出たら勝つに決まってんじゃん。そんなのおもしろくないよ」
熊ゴロー「じゃあ、タッグリーグでは発展的に解消して、それぞれ別のパートナーと出るっていうことですか? だったら、俺は誰と出たらいいんですか?(笑)」
土肥「いいよ、俺と出たいんだろ?(笑)」
熊ゴロー「そりゃそうですよ! 強いチームで出たほうがいいに決まってるんですから! もったいぶらないでくださいよ!」
土肥「だから、なんなんだよ、このタッグになると強気になるのは(笑)」
──でも、そんな強気の熊ゴロー選手ですけど、王者組に挑戦を表明する時にUWA世界6人タッグ王座を取ったから挑戦する資格があるだろうと言っておきながら、そのベルトを清水で落としちゃったんですよね?
熊ゴロー「ああ、たしかに!」
土肥「たしかにじゃねえよ(笑)。まあすべてはさっき言ったスタミナ不足が原因です」
熊ゴロー「いや、チャンピオンが気づかなければそれでいいんで、黙っておいてください」
土肥「みんな気づいてるよ(笑)。でも、土肥熊というタッグには手応えを感じているんですけど、問題点を上げるとしたら熊ゴローのスタミナと人間性ですね」
熊ゴロー「人間性はお互い様でしょう(笑)。まあ、とにかくやってやりましょうよ!」
土肥「なんだかんだ言って、リングに上がれば心は通じ合っていますから。リングから降りれば心は離れ離れになりますけど(笑)」
──リング上だけのお付き合い(笑)。
熊ゴロー「リングを降りると主人と下僕になるんで(笑)」
──でも、土肥選手の地元ですからいいところを見せたいですよね。
熊ゴロー「そうそう! ベルトを取って、サタデーナイトフィーバーですよ」
土肥「あ、そうだ。試合後にイベントをやるんですよ。BAR045というプロレスバーでやりますんで、皆さんぜひ! お前は連れて行かないけど(笑)」
熊ゴロー「いやいや僕もベルトを持って行きますよ!」
──横浜でベルトを取って、美味しいお酒をみんなで飲みましょうと。
土肥「タッグベルトをみんなで触ってもらってね。まあ、真面目な話、タッグに関してはここで負けたら次はないですからね。必ずベルトを取り返して、今年中は俺らがずっとタッグベルトを持った状態でタッグリーグも優勝しますよ」
熊ゴロー「東京スポーツ制定プロレス大賞最優秀タッグチーム賞もいけますよ! もらいたいじゃないですか、あれ」
土肥「プロレスラーになったからにはな。お金も名誉ももらえるから」
熊ゴロー「夢がありますね、プロレスって! アハハハハ!」
──まあその青写真のためにも横浜でのベルト奪還は必須になってきますね。
熊ゴロー「はい! ベルトを取り返すぞぉ!」
『WRESTLE-1 TOUR 2017 OUTBREAK』
日時:2017年6月24日(土)
開始:17:30
会場:神奈川・横浜ラジアントホール大会
▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
NOSAWA論外(東京愚連隊)/ジェイ・フレッディー
vs
アンディ・ウー/三富政行(愛媛)
▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
近藤修司/黒潮“イケメン”二郎
vs
立花誠吾(ACE)/皇壮馬(ACE)
▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
カズ・ハヤシ/頓所隼(ACE)
vs
征矢学/タナカ岩石(ACE)
▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
芦野祥太郎
vs
児玉裕輔
▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
稲葉大樹
vs
吉岡世起
▼メインイベント WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ 60分1本勝負
【第9代王者組】河野真幸/伊藤貴則(ACE)
vs
【挑戦者組】土肥孝司&熊ゴロ―
※第9代王者組、2度目の防衛戦