RIZIN視聴率は7.2パーセント。闘いぶりがしょっぱい選手がいた!と、シウバが一夜明け会見で激怒

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 9月26日(月)午後12時19分より、千葉・ホテルスプリングス幕張アネックスの3階エメラルドで、昨夜のRIZINさいたま大会の「一夜明け会見」がおこなわれた。

 登壇したのは昨夜勝利し、12月29日の無差別級トーナメント2回戦に駒を進めた選手(バルトは欠席)と、ワンマッチに勝利した選手(クロン・グレイシーは欠席)。トーナメントの準決勝と決勝は、12月31日におこなわれる。29日も31日も共に、会場はさいたまスーパーアリーナだ。

 今回、1回戦6試合で勝った6選手に加えて、2回戦から加わるシード選手は2選手。ヴァンダレイ・シウバと、もう一人は未発表。昨夜のリングでミルコ・クロコップがミョン・ヒョンマンに勝利した後、ミルコのアピールがあり、2回戦でミルコとシウバが対戦することが決定、発表された。その他の2回戦のカード(トーナメントの枠順)は未定。

 まず昨夜のゴールデンタイムの放映の視聴率は、午後7時~9時の一部、9時~10時の二部のトータルで7.2パーセント。二部だけだと8.5パーセントだったことが報告された。佳境を迎えているNHK大河ドラマなどが放送されていた日曜夜の激戦区の時間帯だったが、フジテレビとしては前4週よりも数字が良く、健闘した数字という評価だ。

 続けてトーナメント2回戦進出者がコメント。

ワレンティン・モルダフスキー(ロシア)「きのうは非常に強い選手と、いい試合ができたと思っています。29日の試合に向けても、必ず勝つという気持ちで臨みたい」

イリー・プロハースカ(チェコ)「きのうはとてもいい試合でした。ただ小さなケガをしました。それはヒザですけど、でも闘いというのは、いつでもそういったものです。ケガをすることも闘いの一部です。ですから、どんな時でも必ず最後まで闘い抜くことが必要です。そして勝つことができました。次の試合に向けても十分に準備して、勝利に向かって闘っていきたいです」

シモン・バヨル(ポーランド)「今回勝てて嬉しく思っています。ポーランドに帰って、3カ月激しいトレーニングを積んで、次の試合に向けて頑張りたい」

アミール・アリックバリ(イラン)「きのうの試合、全く問題なく、とても楽しくやらせてもらいました。12月の試合にまた参加できることを、心より希望しています」

ミルコ・クロコップ(クロアチア)「コンニチハ。色々な言語が飛び交っていたので、誰が何を喋っていたのか、全くわかりません」(会場では日本語で通訳されるのみだった)

ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル※昨夜は試合はなし)「今、こちらに出席されているすべての皆さんと、報道陣の皆さん。きのうスタジアムは大変きれいでしたし、ショーも素晴らしかったです。3時間、日本のテレビで放送することができました。格闘技でこのようなことを成し遂げることが簡単だと思われるでしょうか。どれほど委員会の人々がこのために努力されたか、皆さん想像できますか。素晴らしい闘いをした人たちもいましたが、実力を発揮できなかった人たちもいました。すごく怖がっていた選手たちもいました。ここは闘いの場です。(声を荒げて)何がもっとも大事かというと、勝つというより、良い闘いを見せて下さい。ここに本気で闘いに来るか、あるいは家にいるか、どちらかにしてくれ。私は心から、本当に素晴らしい闘いを見せてほしいと思っています。そう思っていなければ、来なくてもいいんだ。私は残念に思ったこともありました。本当の力を出し切っていない所がありました。私は本当に心から言いたい。次回は本気で、男らしく闘ってください。もしそうでなければ、家にいてくれ。私とミルコが、本当の闘いとはどういうものか、見本を見せます。楽しみにしていてください。きのう、恥ずかしいと思った闘いぶりをした選手もいました。12月は本気で準備をして、戻って来てください。あるいは、来なくてもいいです」(会見場の一部から拍手。トーナメント1回戦で勝ち上がるため、ディフェンシブな闘い方をした選手に対する反論と思われる)

ミルコ・クロコップ「ミスター・ヴァンダレイ・シウバの言ってることは本当だと思います。12月にはレジェンド同士のしっかりした試合を、お見せしたい。また、きのうの試合で私が勝った、その勝ち方に関して、皆さんから質問がないのに驚いています。今朝、朝食の席でヒクソン・グレイシーと会ったので、『僕の(フィニッシュの)肩固めはどうだった?』と質問すると、すぐに『茶帯だったら今でもあげるよ』と言われました」

続いてワンマッチの勝者がコメント。

村田夏南子「5か月で4戦目だったんですけど、勝った喜びよりも決めきれなかった、モヤモヤした感じが、一夜明けても残っている感じで。でもこれは今後の格闘技人生、やっていく中で、修正していければいいなと思っています」

ギャビ・ガルシア(ブラジル)「本気で、死ぬか生きるかの思いで挑みました。これまではヒザ蹴りとか、アグレッシブな技に勇気がなかったけれど、きのうは勇気をもって決めることができました。最初と2回目の闘いは、かなり批判されたけど、きのうの試合はかなりの方に称賛していただきました。次回の対戦相手は、まだ分かりませんけど、本気で挑みたい。死ぬか生きるかの思いで。絶対に勝ちたいです」

山本アーセン「すごくいい相手とできたこと、嬉しく思っていて。クロン戦よりも、今回すごく楽しくて。やり合ってる中、2人とも笑顔で話しかけたり、お客さんも喜んでもらえる試合ができたかなと、自分で思ってるんですけれど。今回本当に自分のダメな所がハッキリ見えた試合だったと思うので、そこをちゃんと年末まで仕上げて、シウバさんが納得するような試合をしたいと思います」

RENA「(試合後に)リング上で述べた事が本当に全てで。対戦相手が山本美憂さんだったからこそセミファイナルに抜擢され、試合をして、勝敗は正直どっちが勝つかわからない闘いだったんですけど、なんとか私が勝つことが出来て。年末にひき続き、一本で勝てたのは、本当に私自身としてはすごく嬉しくて。たくさんお客さんもいてくれたので、本当に私自身も楽しく、そしてお客さんともすごく楽しい空間を作ることができました。でも女子格闘技、まだまだたくさんの女性がいます。その方々と対戦していかなければならないと思うので、どんな壁があるかわからないですけれど、やるからには壁をひとつひとつ、乗り越えていこうかなと思っています。でも11月11日、私の本業であるシュートボクシングの試合がTDCホールで行われるので、そこでまずしっかり勝利したいと思います」

ここでミルコから質問が。

「トーナメントの8番目の男は一体、誰なんですか? あまり待たされると疑心暗鬼になるので、早く教えてほしい。それと今日、なんでバルトがいないのか。誰も説明してくれないので、誰か説明してください」

榊原実行委員長は「きのう(リング上で、2回戦のカードのひとつとして)ミルコ対シウバも決まりましたし、きのう勝ち上がった選手たちと、どういうマッチアップをしていくか、ファンの声も聞きながら、10月中には(2回戦の)対戦カードを決めたいと思います。(8番目の男は)何人か候補を考えていますので、少しお時間をいただいて、10月中に結論を出す考えです。バルトはきのう、藤田選手との激しい闘いでケガをしてまして、拳を少し痛めているので、治療と検査のために病院に行っています。それが今日、バルトがここにいない理由です」

藤田は昨日の試合後、格闘技もプロレスも含めて、引退することをコメントブースで示唆している。ここで司会者からバルトの件で報告があり、「さきほど連絡がありまして、右手第5中手骨(ちゅうしゅこつ)骨折、という診断が下った、ということです」

アーセンは12月には誰と対戦したいか質問され、
アーセン「榊原さんがやれと言った男とやります。それが僕の仕事だと思うので。仕事をもらって、みんなを盛り上げて、自分も楽しめる、自分のワールドを作りながら、次はKOできたらいいなと思ってます」

シウバとミルコ以外のトーナメント出場選手に、2回戦では誰と闘いたいか、またシウバのコメント聞いてどう思ったか、との質問がでた。

モルダフスキー「特にありません。私は対戦することになった選手と闘うのみです」

アリアックバリ「ほかのどんな選手でも闘います。私はベルトを取りに来ています」

バヨル「特に闘いたい相手はいない。私の仕事はとにかく闘うことだけ。主催者が決める相手と喜んで闘います。ヴァンダレイ選手のコメントに対しては、私も同感。私たちはとにかく闘うために来ているので、ほかのことを考えず、全力で闘うことが一番だ」

プロハースカ「私はおそらく、ここにいる選手の誰かと対戦することになると思うけれど、私にとっては誰と対戦するかは、そんなに重要なことではありません。これは闘いです。誰と闘うにしても、自分にとって最善を尽くすのみです。私にとって一番重要なことは、シウバ選手が言ったように、一番良い闘い、パフォーマンスを見せることです。私が何のために闘っているかと言えば、もちろんお客さんのためではありますが、自分自身のために闘っていきたいと思っています」

RENAに対して、前回は勝利のあと、すごく反響があったそうだが、今回はどうだったか、との質問が。
RENA「もうずっと携帯が止まらなくて、SNSもブログもすごくいま伸びてます。きのうテンションあがっちゃって、1時間しか寝れなくて、ずっと携帯ながめて、ずっとやってたんですけど。本当嬉しい反応ですけれど。めっちゃ、すごい反響、いただいてます。(11月のS-cupでは)本来の私、元々のシュートボクサーとしての本当の舞台。MMAの舞台も本当の舞台ですけれど、シュートボクサーとしてのRENAはまた全然違う闘い方なので、一発ガツンとKOして、S-cupを締めくくりたいと思います」

なお、クロン・グレイシーの不在に関しては、特に発表はなかった。

(写真・文/ルポライター安西伸一)

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