9・22 JWP両国大会 勝愛実vs里村明衣子 コマンドボリショイvsDASH・チサコ 中森華子vsカサンドラ宮城
『FLY high in the 25th anniversary』
日程:2016年9月22日(木・祝)
会場:東京・両国KFCホール
開始:13:00
観衆:148人
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○つくし(アイスリボン)
7分25秒 でんでんむし
●藤ヶ崎矢子
▼柔道着着用 ジャケットマッチ 20分1本勝負
KAZUKI/ライディーン鋼
14分31秒 藪下が肩を脱臼→無効試合
藪下めぐみ(フリー)/柊くるみ(アイスリボン)
▼JWPvsセンダイガールズ対抗戦3番勝負 30分1本勝負
○中森華子
8分25秒 ディスティニー・ハンマー→エビ固め
●カサンドラ宮城(仙女)
▼JWPvsセンダイガールズ対抗戦3番勝負 30分1本勝負
○コマンドボリショイ
8分56秒 ピコニー・スマッシュ→片エビ固め
●DASH・チサコ(仙女)
▼JWPvsセンダイガールズ対抗戦3番勝負 30分1本勝負
●勝愛実
10分38秒 デスバレーボム→片エビ固め
○里村明衣子(仙女)
▼スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
○中島安里紗/藤本つかさ(アイスリボン)
21分46秒 ドラゴン・スープレックス・ホールド
Leon/●ラビット美兎
JWPvsセンダイガールズ対抗戦3番勝負は2勝1敗でJWPが勝利!里村とボリショイが対抗戦継続を宣言!
オープニング
2ヶ月ぶりの両国KFCホール大会。オープニングではタッグ無冠となって心機一転のベストフレンズが登場し「皆さんこんにちは~!」と元気よくあいさつ。中島は「カラオケ行っても歌わなくなった!」、藤本も「ダンスもちょっと不安なんですが…楽しむことが大事です」と、久々にリング上で『フレンズ』を歌い上げる。
第1試合
第1試合は藤ヶ崎矢子がベストフレンズを破りインターナショナルリボンタッグ王者となったつくしとシングル対決。丸め込みの応酬で食い下がる藤ヶ崎だが、でんでんむしで丸め込んだつくしが3カウントを奪取した。
第2試合
柔道経験者4人によるジャケットマッチは、KAZUKIと藪下が先発。開始早々から柔道さながらの攻防で会場を沸かせるが、投げを放った藪下が肩を脱臼してしまうアクシデントが発生。その後、柊くるみが1人で闘い続けるが藪下の戦列復帰は叶わず無効試合が宣告された。マイクを持ったKAZUKIは、「おい! このままじゃ納得いかねぇよ。私の柔道センス…キラリと光るとこ、見せられなかったじゃねぇかよ!」と後日の再戦を要求すると、「それから今日、試合前からちょっとモヤモヤしてたことがあったんだよね」と、鋼が胴着の下に着ていたコスチュームが、藤本と同じ柄であることを指摘。「たまたまですって!」と弁解する鋼だが、KAZUKIは中島に「やっぱり鋼、つっかに気があるよ。ずっと前からそう思ってたんだよね。そっちで組んで仲良くなればいいじゃん! 私は中島と組むから」と10・2浅草大会での中島&KAZUKIvs鋼&藤本戦が決定。いきり立つKAZUKIが鋼に「絶対こらしめてやるからな!」と言い放つと、中島も「おぼえとけよ!」と続いた。
第3試合
今月初旬にアメリカ・CHIKARAプロレスでの6人タッグトーナメント決勝戦で対戦しているJWPとセンダイガールズの3人が、今大会ではシングルマッチ3番勝負で激突。中森華子とカサンドラ宮城は試合中にヘッドバンギングで意地を張り合うと、中森がシャイニング・ウィザードからディスティニー・ハンマーにつないで、まずはJWPが1勝。
第4試合
5ヶ月ぶりのシングルマッチとなるコマンドボリショイとDASH・チサコは、掌底を多用してペースを握ったボリショイがピコニー・スマッシュで試合を決め、JWPが2連勝で勝ち越しを決めた。
第5試合
セミファイナルで里村明衣子に挑んだ勝愛実は、里村の厳しい攻撃の数々に持ち前の元気を封じられながらも、リバース・スプラッシュの連発からジャーマンで意地を見せる。しかしバックドロップを放った里村は、会場のファンに「終わりにしていいですか!?」と叫ぶとデスバレーボムでとどめを刺した。
マイクを持った里村は「アメリカからの続きの対抗戦…私まだまだ気持ち引きずってますよ。熱いままですよ! もっと大勢でやりましょうよ! キャリア関係なく、もっとウチも選手が増えたら…強くなってますんで、ぜひやりましょう! JWPの次に歴史が長い団体ってウチなんですよ! そのぐらい時代はもう巡り巡って加速してるんで、この2団体…次、もう1回やるぞ!」。勝は「次は負けねぇよ!」と叫んだ。
<試合後コメント>
チームJWP
――3試合で2勝1敗だったが。
ボリショイ「勝ち越しましたよ」
中森「でも借りを返せたって感じじゃないですよね?」
ボリショイ「うん。でも勝ちは勝ちですよ。もっともっと熱くなれる、この対抗戦は。アメリカでのあのパワーは、まだ日本に届いてないね。私たちはもっともっと仙台とやっていきたいと思ってます」
中森「すごく楽しくなってきたと思ってるので。もうバチバチ何度でもやり合いたいと思います」
勝「チームとしては勝利だったんですけども、私としては全然…ただこうして団体同士でほかの選手と交わることがとても新鮮だし、見てるお客さんにも意地とかが見えてすごいおもしろい闘いになるんじゃないのかなっていうことで。また、この闘いを続けていければなと思います。次は必ず、私が里村明衣子から勝ちます!」
ボリショイ「故人の闘いもいいけど、やっぱり団体を背負っての闘いが私は1番おもしろいと思うので。これからも団体対抗戦、どんどんやっていきましょう!」
――カサンドラはヘッドバンギングに怒っていたが
中森「私のほうが、もっと前からだから!」
ボリショイ「公開裁判みたいなのやる?(笑)」
中森「やりましょう! 勝てますけどね!」
――里村戦について
勝「ぜんぜん普段の力を出し切れてないので、そこは次に全部出せたらなって思います。まだまだ満足してないですし、これからが本当の…お互いの気持ちがぶつかる闘いを皆さんに見て頂けると思うので。私はもう一歩も退くつもりはないです」
――団体対抗戦のアピールがあったが
ボリショイ「嬉しい。やっぱり団体ですよ。フリーで活躍してる人もいるけれども、やっぱり団体を背負って、後輩を育ててやっている里村選手には重みを感じるし。やっぱり違うでしょ? 1つ1つの技も」
勝「はい。JWPにいないタイプの選手なので自分自身の刺激にもなりましたし、これが勢いになって前に進んでいけると思うので。次に期待しててください」
ボリショイ「今度は3人じゃなくて5人、7人ってどんどん増やしていったらおもしろいね」
センダイガールズ
――今回は3対3のシングルマッチだったが
里村「今回は3人だったんで…もうちょっと人数が増えたら盛り上がるかなと思いますね」
――対戦した勝について
里村「ん~…まぁよく粘ったと思いますけど…普通でした」
チサコ「JWPの大将(ボリショイ)と闘ったんですけど、もっともっと次はレベルの高い試合ができればいいなと思いました。別に負けたからどうとかじゃなくて次、倍にやり返して仙女が勝ちたいと思います」
カサンドラ「あの! 中森華子のヤローが! カサンドラのヘッドバンギングをよ! 勝手にやりやがってよ! あれマジで訴えっからな!」
――JWPと団体対抗戦というアピールがあったが
里村「またやりたいですね」
第6試合
メインイベントではベストフレンズがLeon&ラビット美兎と仕切り直しの一戦。20分を超える激闘となるが、中島と美兎のエルボーの応酬から藤本のビーナスシュートを呼び込んだ中島が、すかさずドラゴン・スープレックスにつないで3カウントを奪った。マイクを持った中島は、「ベルトはなくなりましたがベストフレンズ、まだまだこれからだよ! ベルトがすべてじゃない。だけど…ベルトはやっぱり欲しいね。きっちりベルト狙って、トップを狙えるプロレスラーとしてこれからもまだまだ頑張っていきますので、皆さんこれからも女子プロレスをよろしくお願いします!」と笑顔で締めた。
※第2試合の後に病院に向かった藪下は大会終了後にKFCホールに戻り、肩の状態がそれ以上ひどくなっていないことを報告。今後の試合には出場したい意向を示している。
<試合後コメント>
ベストフレンズ
藤本「ベルトなくなって無冠のタッグになったし、メインではないだろうなと思いながら来たんですよ。そしたらメインイベントって言われて…」
中島「シングル王者だから!」
藤本「そうね。ちょっと嬉しいし、感謝したいなと思いました」
中島「ベルトはなくしましたけど、今の女子プロレスのタッグが盛り上がって来たっていう、引き金になったのは間違いなくベストフレンズだと思ってるので。自分たちが引き金を引いたからには最後きっちりいいとこ取って…ベルト全部巻いて“頂点だ”と堂々と言いたいですね」
――Leon&美兎について
藤本「何度も何度もやってますからね」
中島「でも、つっかとLeonさんの動きはやっぱなんか?見てておもしろいなって思いますよ。あれ思い出した! 2カウント…」
藤本「あ~!2カウントの恨み、まだ晴らしてない!(※JWP後楽園大会での2カウントフォールマッチでLeonが勝利している)」
中島「晴らさないと…」
藤本「じゃあ、今度はベストフレンズで3カウントで晴らそう!」
中島「うん。まだまだ闘いはこれからなんで」
藤本「楽しみです!」
(記事・写真提供 JWP)