【インタビュー】“ニューワイルドストーリー!”征矢学のWRESTLE-1への熱き想い!
7.29東京・新宿FACE大会でWRESTLE-1タッグチャンピオンシップ、そして8.11神奈川・横浜文化体育館大会にてWRESTLE-1チャンピオンシップに挑戦が決定している征矢学に話を聞いた。両王座戦に向けて、そしてその先に征矢はいったい何を見ているのだろうか。
――トーナメントを制覇し、8.11横浜文化体育館大会でのWRESTLE-1チャンピオンシップが決定しましたが、同時にタッグ王座への挑戦も決定しました。まずはそのタッグ王座へ挑戦表明した経緯から改めてお話しを聞かせてください
征矢「正直な話、中之上と岡林選手がベルトを持っているっていう中で。まぁもともと中之上はWRESTLE-1所属であったのですが今回退団されたということで。ぶっちゃけた話、言ってみればベルト自体が他団体に流出したという形。厳しい言い方にはなりますが。もともと中之上は全日本プロレスのデビュー前から知っているし、デビュー戦も見ましたし。同じ釜の飯を7年ぐらいですかね?そういう部分も見てきているので。今回中之上が、今まで主張をしてくるタイプじゃなかった奴が自分なりの主張ですよね。退団して自分の残りのプロレス人生をやっていきたいと。雑誌に書いてありましたよ。まぁそれは中之上のプロレス人生ですから誰にも止める権利はないので。もともと僕も藤波さんの無我ワールドプロレスにいて、西村さんと全日本プロレスに移籍して。形式上、藤波さんにご迷惑をかけたことは多々あるんですけど、僕は僕なりにプロレスラーになったのであればプロレスラーとして試合をこなして、自分の名前を広めていきたいという思いがあったので。だから本当の意味で今中之上がどういう気持ちなのかと。言葉でアイツからどういう感情なのかを聞くというよりは、試合を通して感じ取ってみたい。そういう気持ちが強いです」
――new Wild orderとしても現状ベルトが無い状態で、且つAKIRA選手の退団も含め正念場です。そんな中で葛西選手と組んでもう一度、ということになりますが、征矢選手としてはどういった思いでこの王座戦に挑むのでしょうか?
征矢「まぁこれはもう一回僕らベルト獲ってますから。純ちゃんに関しては“ベルトが俺たちに巻かれたがっている”と。そういうことを純ちゃんが言っていたので、それはベルトに直接聞いてみますよ。ということはまずベルトをあいつらから獲り返さないとベルトにも聞けない。そういうことですよね?」
――…まぁ手元にベルトが無いのでそうかもしれないです
征矢「でも純ちゃんはおそらく“クレイジー純ちゃんテレパシー”。まぁなんていう名前かはわからないですけど、おそらくそういうベルトの気持ちを感じ取れる能力を持っているんでしょう。俺は直接ベルトに聞いていないので、なんとも言えない部分もあります。ただ純ちゃんが言う、ベルトが俺たちに巻かれたがっているって言っているというのが本当なのかはベルトを獲らない限りベルトに聞けない。だからそこはまずベルトを獲ってベルトに聞いてみたい」
――…わかりました。では8.11横浜文化体育館大会でのWRESTLE-1チャンピオンシップについてですが、昨年と全く同じシチュエーションとなりました。
征矢「そうなんですよね。これは週刊プロレスさんにも言われましたけど、みんな見たことのあるカードっていうイメージが確かにあると思うんです。でもこれは去年と同じカードですけど全く違うシチュエーション。チャンピオンがKAIで、トーナメントに優勝してKAIに挑戦する。これは同じに見えるかもしれないですけど、今回の戦いはWRESTLE-1をどっちが盛り上げていけるのか。確かにベルトは必要。でもそれ以上に、アイツは自由という物を武器にして好き勝手やっていて。俺には俺なりの、アイツよりだいぶ前からワイルドという物を追及し、求めてやってきたものがある。だからワイルド対自由。そういう自分たちの主張をぶつけ合いたい。それと一つ言えるのは、KAIが私服で試合をしている。これは大きく違うシチュエーションの一つです。赤いコスチュームからユニクロで売って…あれユニクロだろ!?」
―――ちょっと私にはわかりません。
征矢「ジーパンになぜかわからないけど靴だけリングシューズ。彼は自由ですからいいのかもしれない。まぁ違うシチュエーションという意味ではそういうところもあるんじゃないかな。とにかくどっちがこの先ワイルドという物を広めていくのか、自由という物を広めていくのか、そしてWRESTLE-1を盛り上げていくのか。そういうところの戦いになってくると思います」
――わかりました。では最後に両王座戦へ向けての意気込みをお願いいたします
征矢「正直、タッグもシングルについても言えることは、まずベルトを獲ることによって始まると思っているので。改革というか、WRESTLE-1を新しく…5人抜けた中で大丈夫なのかっていう心配を全て薙ぎ払うためには、それを主張するためにはまずタッグ、シングル両方のベルトを獲ることが近道なのかと。ベルトを持ったことで、会社の見方も違うし発言権も強くなると思うので。そういう意味でまずベルトが欲しい。ベルトを獲らないことには始まらない。ニューワイルドストーリー。トイストーリーじゃないぞ!?ニューワイルドストーリーだ!」
“心配を全て薙ぎ払う。そのためにベルトが欲しい” WRESTLE-1を盛り上げていくためには自分がベルトを持つことが第一条件。ここ最近の征矢はその覚悟を言葉にし、そして結果に繋げてきた。その功績ゆえにタッグ王座への挑戦も決定し、シングル王座への挑戦は自信の実力で掴み取った。もちろん両王者組とも甘い相手ではない。しかしながら力強い言葉を真剣に伝えようとする征矢には期待を抱かずにはいられない。7.29のタッグ王座戦、そして8.11のシングル王座戦、そこを乗り越えた征矢はどのような“先”を見ているのだろうか。WRESTLE-1の未来はワイルドな漢の双肩にかかっている。
『WRESTLE-1 TOUR 2016 SYMBOL』
日程:2016年7月29日(金)
会場:東京・新宿FACE
開始:19:00 開場:18:30
▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
藤村康平
vs
KAZMA SAKAMOTO
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
才木玲佳(Cheer♡1/プロレス総合学院1期生)
vs
木村花(プロレス総合学院1期生)
▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
児玉裕輔/熊ゴロー/頓所隼(プロレス総合学院1期生)
vs
火野裕士/NOSAWA論外/土肥孝司
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
KAI/村瀬広樹
vs
河野真幸/近藤修司
▼第5試合 UWA世界6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組】カズ・ハヤシ/田中稔/TAJIRI
vs
【挑戦者組】アンディ・ウー/稲葉大樹/吉岡世起
※第50代王者組、5度目の防衛戦
▼メインイベント WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者組】中之上靖文/岡林裕二(大日本)
vs
【挑戦者組】征矢学/葛西純(FREEDOMS)
※第5代王者組、2度目の防衛戦
(記事・写真提供 WRESTLE-1)