5・7 アイスリボン道場マッチ 世羅vs235 藤本&都&優華vsハム子&もち&藤田
『アイスリボン725』
日程:2016年5月7日(土)
会場:アイスリボン道場
開始:18:00 開場:17:30
観衆:91人
▼第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○長崎まる子
6分13秒 首固め
●テキーラ沙弥
▼第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
つくし/○弓李
8分19秒 ネ・コヒストラル
●雪妃真矢/ベーターノワール
▼第3試合 ハードコアリボン時間無制限1本勝負
○世羅りさ
10分33秒 ダイビングダブルニードロップ・オン・ザ・チェアー→体固め
●235
▼第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
藤本つかさ/●松本都(崖のふち)/優華
14分10秒 ダイビングボディプレス→片エビ固め
○星ハム子/宮城もち/藤田あかね
世羅が急遽試合をハードコアに変更!5・21道場マッチに参戦決定したW-1王者KAIのパートナーがICE王者世羅に決定!
第1試合
5月4日の横浜文体で遂に悲願の初勝利を飾ったまる子。沙弥とのシングル戦は3月の後楽園大会での沙弥のデビュー戦以来。しかも前回は後輩の沙弥にフォール負けを喫し、沙弥にデビュー戦白星という大きな記録を与えてしまった。まる子が初勝利の勢いで、シングル初勝利になるか?前回のように一瞬の隙を衝いてくる沙弥の丸め込みで連勝になるか?
先に仕掛けたのはまる子。リストの取り合いから沙弥をテイクダウンさせると逆エビ固めで絞め上げる。必死にロープに逃れた沙弥は、まる子の串刺しドロップキックをかわすとクロスボディの3連発。さらに逆さ押さえ込み、エビ固めのバリエーションで勝負に出る。これをすべてキックアウトしたまる子は、まる投げを決めカバーに入る。反転して逃れた沙弥だが、まる子は動きを止めずに横浜文体のフィニッシュで決めたまるコロリン。カウント2で返した沙弥だったが、直後の首固めは返せずカウント3。まる子が雪辱を晴らすとともに、シングル初勝利をモノにした。
試合後、まる子「テキーラに勝ちましたー!デビュー戦で負けた相手。すっごく心の中でシングルでボコボコにしてやりたい!勝ちたい!と思ってたんですけど、遂に今日、勝つことが出来ました。嬉しいです。文体も勝って、今日も勝って、次も勝って、すごく調子いいです。自分の未来は全部勝ちです!これからはどんどん上り詰めていこうと思います。」と思いのたけを一気に爆発させた。
第2試合
横浜文体で悲願のトライアングルリボン王者となった弓李は、つくしとのティーンズタッグで、雪妃、ベーターのタッグと対戦。
開始直後にダブル攻撃をベーターに仕掛けたティーンズだが、これをはねのけたベーターはパワーと体格差を武器に反撃を開始。ティーンズはスピーディーな動きで突破口を見出そうするも、しっかりとコミュニケーションがとれる雪妃とベーターはコンビネーションも良く試合を有利に進めていく。
しかし終盤、狙いをベーターから雪妃に変えたティーンズは、弓李のバッククラッカーとつくしのダイビングフットスタンプの連続攻撃を決めると一気に勝負。弓李がフィッシャーマンを決め、必死に跳ね返した雪妃を間髪入れずにつくしがフランケンシュタイナーで吹っ飛ばし、すかさず弓李がネ・コヒストラルでカウント3。最後はティーンズの素早い連係が勝利を呼び込んだ。
文体に続き、自身のフォール勝ちで試合を終えた弓李は「勝ちました!文体終わってから、ちょっと調子に乗っている気がします。文体終わって、ベルト獲ったのが夢落ちなんじゃないかと思ったんですけど。いつも頭の上にあって、ああ良かった。ベルトが今日もあると思って。ベルトを獲った次の日が学校だったんですよ。学校に持っていったら、みんなにおめでとう、おめでとうって言われて、先生にも自慢して、見て見てって廊下中走り回ってきました」とベルトと共に通学していることを明かした。また、藤本から当初、文体までの限定だったつくしのTwitterが特例で今後も続けられること、ベーターが5月28日の道場マッチを最後に帰国することが発表された。
第3試合
ICEx∞王座初防衛を果たした世羅が新たな一歩の対戦相手に選んだのは同期の235。235に対して「伝えたいことがある」と語っていた世羅はラダーを手にハードコアコスチュームで入場。さらにリング下からパイプ椅子をリングに入れると「私も3年前は235に負けてて、235が私に劣等感を感じる必要はないと思ってた。でもチャンピオンになって気づいた。私たちの間にいつの間にか広い溝が生まれてたんだって。私、チャンピオンなんだよ、ふみちゃん。私、22代チャンピオンなんだよ。って事は次、チャンピオンの人は23代だよね?ふみだよね。ふみちゃんに挑戦して欲しいんだよなあ。今日、どんな形であれ、世羅りさに勝ったら、チャンピオンに勝ったってこと。ICEx∞は無限大のベルト。どんな形式であろうと、私は受けて立つし、今日は選手権試合には出来ないけど、勝ちたいよね?どんな手使っても。(「もちろん!」と235)じゃあ、ハードコアでもいいよね?(「上等!」と235)」とマイクで235に語りかけ、両者同意のもと、試合は時間無制限のハードコアリボンルールで行われることになった。
ラダーやイスを235の上に乗せてのニードロップを叩き込み、自身の足にもダメージを残る攻撃を仕掛けていく世羅。序盤戦は膝十字固めを狙って凶器には手を出さなかった235だが、世羅の凶器ありきの攻撃に、イスを手にすると世羅の頭部にイスを振り下ろしていく。
試合は乱戦となるが、最後は重ねたイスの上へのセラリズムから、235のお腹の上にイスを重ねてのダイビングダブルニードロップで世羅がカウント3を奪取。
試合後、世羅は「私が伝えたかったことは伝わったかな?235って優しくて、プロレスやってても本気で殴ってんのかな?って思う時が私には多々あって。彼女なりの本気なんだろうけど、どう見ても手加減してんじゃないかって気持ちがありました。ハードコアで思いっきり私にぶち当たってこれたら、その気持ち変わるんじゃないかって思ってハードコアにしたんですけど。コーナーからイス投げられたんですよ。なんか素質あるんじゃないかって思いました。まだまだ。もっとできると思うから、私は何度でも受けて立つんで。また試合していきましょう」と235に言葉を投げると「そして7月3日、後楽園ホールで藤本つかさ選手とベルトを賭けてタイトルマッチがあります。もうねえ、楽しみで仕方ないんですよ。過去に2回、私はICEのベルトに挑戦してるのが、それはどちらも王者藤本つかさで、どちらも負けていて。なんか次は自分がチャンピオンとして、つっかさんと戦うんだって思うと楽しみで仕方ない。前哨戦はこれまで何度もやり尽くしているので、あえて組めとは言わないですけど…楽しみです」と次の防衛戦となる藤本戦への思いを語った。
第4試合
横浜文体でトリオを結成したらぶりーぶっちゃーず&あかねのパワフルセクシーがこの日の道場マッチのメインに登場。藤本、都、優華と対した。文体では、初トリオ結成とは思えない息の合った攻撃を披露したらぶっちゃ&あかねは、この日もお腹をメインとした肉体を武器に試合を展開する。
らぶっちゃのタッチワーク、連係はもちろんだが、そこに上手くあかねが加わった事で、通常のらぶっちゃーの攻撃に厚みが増していた。あかねにとっては初トライとなった、3選手連続のシャイニング腹ザードはタイミングもぴったりの破壊力。試合はらぶっちゃ&あかねのペースで進んでいく。藤本、優華も巻き返しを狙うが、要所要所で都がブレーキになり、なかなかペースを掴めない。さらに藤本と都、都と優華の同士討ちもあり、最後は都を捉えてのあかねのみかんでポン、もちのフラッグスプラッシュ、そしてとどめはハム子のダイビングボディプレスと、パーフェクトなフィニッシュで勝利をモノにした。
試合を決めたハム子は5月11日でデビュー8周年。次回道場マッチで8周年の記念試合のカードを聞かれ「同期を大事にしたい」と藤本、都とのタッグを希望。しかし都がスケジュールの都合で出場不可となったものの、その対戦相手には2010年同期タッグのつくし&くるみを指名した。また、つくしがTwitterを続けることを聞かされた優華は「世羅りさにタイトルマッチ負けてしまったんですけど、別にまたいつでも挑戦しますから待ってて下さい。ツイッターは今の時代、SNSとかスマートフォンとか、おしゃれですけど、今の世代はSNSの時代じゃないですから。もうテレパシー使えますから。自分、別にTwitterが無くても、いつでもテレパシーで皆にメッセージ出せるから。別に根に持ってなんかいませんから」と真顔で語った。
なお、WRESTLE-1の新王者KAIと三富が5月21日の道場マッチに参戦。ミックスドタッグマッチで組みたい選手を募ったところ、世羅がKAIとのチャンピオンタッグ、あかねが三富との愛媛タッグを希望し決定した。
横浜文体明け最初の道場マッチは、まる子、弓李、235、あかねと、これまであと一歩が踏み出せなかった選手達に勢いが感じられた。最大のビッグマッチを経て、アイスリボンは11周年の幕開けとなる6月25日北沢タウンホール、そして7月3日の後楽園ホールへと、さらに加速していく。
(記事・写真提供 アイスリボン)