OSAKA女子2・29尼崎中小企業センター大会 下野佐和子vs山下りな 大畠美咲&志田光vs山縣優&中森華子
OSAKA女子プロレス『はじまりの合図~尼崎へまいど~』
日時:2月28日(日)
会場:尼崎中小企業センター
観衆:124人
▼CATCH THE WAVE ヤングブロック OH!OH!2016・Aブロック公式戦 10分1本勝負
○真利杏(スポルティーバ)【1勝1敗=2点】
6分16秒 後方回転エビ固め
●夏すみれ【1勝2敗=2点】
▼尼崎ストロングバウト15分1本勝負
山縣優/△中森華子(JWP)
時間切れ引き分け
△大畠美咲/志田光(フリー)
▼尼崎・幻魔大戦 15分1本勝負
○フェアリー日本橋/めぃりぃ(BRS/大衆プロレス松山座)
49秒 横入り式エビ固め
[らぶりーぶっちゃーず]星ハム子(アイスリボン)/●宮城もち(アイスリボン)
<再試合>
フェアリー日本橋/○めぃりぃ(BRS/大衆プロレス松山座)
49秒 横入り式エビ固め
[らぶりーぶっちゃーず]●星ハム子(アイスリボン)/宮城もち(アイスリボン)
<再々試合>
●フェアリー日本橋/めぃりぃ(BRS/大衆プロレス松山座)
7分13秒 フライングソーセージ→片エビ固め
[らぶりーぶっちゃーず]○星ハム子(アイスリボン)/宮城もち(アイスリボン)
▼大集結~尼崎パレード~3Wayタッグマッチ 15分1本勝負
[なにわ☆凡女美ィーナス]救世忍者・乱丸(フリー)/○ハイビスカスみぃ(琉球ドラゴン)
10分42秒 エビ固め
にゃんば~/●クロネコ
※もう一組はポリスウ~メン&三崎グリ子
▼Regina di WAVE次期挑戦者決定戦・シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○下野佐和子
15秒6秒 ダイビング・ボディープレス→片エビ固め
●山下りな
下野が山下を倒しRegina次期挑戦者に決定!夏すみれは1勝2敗でリーグ戦終了
オープニング
入場式で挨拶に指名されたのはフェアリー日本橋。
「皆さん、まいど! 本日はご来場ありがとうございます。尼崎での試合はDAIJOは初めてなんですけども、わざわざ来てくださってありがとうございます。DAUJOは3月で3周年を迎えます(隣に立つ下野佐和子から訂正される)。あっ、すいません、3周年は自分でしたね。6周年を迎えます。大事な試合いっぱい、メインとかちょっと……。こうしましょうかね、仲間割れしたら困るので(と、フェアリーが下野と山下りなの間に入って並びを変える)。どちらかが(山縣)優の持つRedinaのベルトに挑戦する大事な試合が待ってるの。(その試合が)メインイベントで行われます。お楽しみに。では全5試合、ごゆっくりお楽しみに下さい。フェアリーでした」
第1試合
試合開始のゴングが鳴ると同時にコーナーを飛び出してドロップキックを決めた夏すみれ。その後もカウンターのボディーアタックやボディースラム3連発など優勢に試合を進める。エルボーの打ち合いからボディースラムを
狙った真利杏だが、夏は踏ん張って阻止。逆にボディースラムで叩きつけるなど、真利杏に付け入るスキを与えない。
真利杏が反撃に転じたのは、カウンターのダブルチョップを決めたところから。逆さ押さえ込みをカウント2で返されると、夏が立ち上がるのを待たずにドロップキックを叩き込む。ボディースラム、ミサイルキックからノー
ザンライトスープレックスを狙うも、これは夏がボディーにヒザを叩き込んで阻止。そして逆にランニング・ネックブリーカードロップを決める。
コーナーで腰を落とした真利杏に、走り込んでのヒザを叩き込んでブレーンバスター。そしてコーナーに駆け上がってフライング・ボディーアタックを放ったものの、かわされて自爆。すかさず真利杏が丸め込むが、夏はカウ
ント2でクリア。立ち上がるとエルボーの打ち合いに。真利杏がロープから走ってくるところをキャッチしてカウンターでの首固めを決めた夏だが、真利杏はカウント2で返す。それを合図に丸め込みの応酬。最後は夏のバック
に回った真利杏が、ロープに押し込んでの正調スクールボーイ。相手の体の上に乗らず、ブリッジで固めてカウント3を奪った。
これで真利杏は初勝利(1敗)、夏は1勝2敗でリーグ戦を終えた。
第2試合
大畠美咲は胸元に「乳」と書いて、“乳神様”として“尻神様”の志田光とコンビを結成。握手を求める振りをして奇襲を仕掛け、中森華子にヒップアタックと乳アタックをサンドイッチ式で決める。中森は蹴りで志田の攻撃
をストップすると、山縣優にタッチ。そして2人がかりでエルボーバットを決めた。
山縣の蹴り足をキャッチした志田はヒップアタックを放ち、代わった大畠は山縣の右ヒザにドロップキックを叩き込んで動きを止める。ここから徹底して山縣の右ヒザに攻撃を集中する。大畠がステップローホールド、レッグ
ロック、志田が足4の字、レッグブリーカー。山縣はリバースインディアンデスロックで反撃を試みるも、志田のクロスした足にうまく自身の足をねじ込めなくて、焦りさえ感じられる。それでも何とかクロスフェースロックに
持ち込んで、その後、スタンドに戻ってエルボーの打ち合い。リングに飛び込んできた大畠と2人まとめてコードブレイカーを決めて、ようやく中森にタッチするチャンスを得た。
中森は志田にミサイルキック2連発、フィッシャーマンズスープレックスと攻め立てて、場外乱闘に持ち込む。先にリングに戻った志田が、エプロンに上がってきた中森を引っこ抜く形で雪崩式ブレーンバスター。さらに大畠
がコーナートップからのボディーアタックを決める。コーナーを背にした中森に志田がニーアタック、大畠がボディーアタック、ボディープレスを攻め立てるも、中森はカウント3を許さない。大畠とエルボーの打ち合いを繰り
広げ、バックに回って投げ捨てジャーマン。さらに、ヒザ立ち状態の大畠にドロップキックを打ち込む。さらにシャイニング・ウィザードを決めるが、大畠もカウント3は許さない。
大畠が中森のデスティニーハンマーをかわしたところへ、志田が走り込んでスリーカウント。大畠が投げ捨てジャーマンからブルーダリアを狙うが、腕のロックをはずしてかわした中森は、大畠の裏拳をかわして側頭部にキッ
クを決める。4選手入り乱れての乱戦の中、大畠が裏拳からブルーダリアを中森に決めるも、山縣がカットしてカウント3は数えられず。結局、タイムアップのゴングが打ち鳴らされ、時間切れでのドローとなった。
試合後、“いつでもどこでも挑戦権”を表すミニベルトを手にした志田が、「ドロー? こんなので終われないですよ、チャンピオン。私、これ、今日使ってもいいんですよ」と山縣に迫る。山縣が「じゃあ、やる前に一つだ
けお前に聞きたいことがある。お前の今のボディコンディションは何%だ? 自分は78%だ」と迫ると、志田は「私は69%」と答える。これを聞いた山縣が「それでもやるか?」と問いただすと、志田は「やらない!」。その代
わり、「絶対、コンディション100%に持ってきて、そのときにお前に挑戦してやる」とこの日の行使は撤回した。
第3試合
先発はフェアリー日本橋と宮城もち。
いつものようにヒラヒラと舞ってから自己紹介するフェアリー。続いてめぃりぃもリングに飛び込んできて自己紹介。そしてフェアリーがもちに「あなたたちも自己紹介なさらない?」と勧めると、控えに回っていた星ハム子
もリングの飛び込んで来て、「私たち、らぶりーぶっちゃーず!」とポーズを取る。そこへ背後から忍び寄って丸め込んだフェアリーとめぃりぃ。ハム子はカウント2で返したものの、もちはカウント3が数えられて秒殺成功。
これに納得いかないもちが水着から現金を取り出して、「これでもう1回」とお願いすると、フェアリーはあっさりそれを受け取って再試合のゴングが鳴らされる。
またしてもフェアリー、めぃりぃの順で自己紹介。さらにラブリー・ブッチャーズも自己紹介してポーズを取ったところで、またも背後から丸め込まれた。今度はもちはカウント2で返したものの、ハム子にカウント3か数え
られて、またしても秒殺決着。
これに納得できないハム子が水着から現金を取り出して、再試合を要求。それを受け取って、再々試合のゴングが打ち鳴らされた。
フェアリー、めぃりぃの順で自己紹介して、ラブリー・ブッチャーズがポーズを決めて自己紹介したところで、またも丸め込まれたが、3度目の正直はならず、2人ともカウント2で跳ね除ける。そしてセクシーポーズを決め
るらぶりーぶっちゃーず。するとフェアリーが「おやめなさい。それはセクシーじゃない。まるで家畜みたいな……」と言う。それに怒ったらぶりーぶっちゃーずの2人。めぃりぃが慌てて割って入ると、「本当のことを言っただけ」と火に油を注ぐ。らぶりーぶっちゃーずの猛攻になすすべがなくなったフェアリーだが、「このままだと終わってしまう」とストップをかけ、強引にめぃりぃの台本プロレスに引き込む。
「今日は国民的アイドル、OSK48のお話です」と解散ステージのラスト曲の場面へ。そして石黒レフェリーも含めて「会いたかった」の曲に合わせて踊るも、ハム子だけ踊らない。「どうして(振り付けを)覚えてこないの?」と責められるハム子。怒ってめぃりぃ、フェアリーに攻撃を仕掛けると、それを遮るようにもちが「OSAKA女子プロレスは嫌いになっても、らぶりーぶっちゃーずのことは嫌いにならないで下さい」とアピール。すると今度はフェアリー&めぃりぃが「らぶりーぶっちゃーずのことは嫌いになっても、OSAKA
女子プロレスのことは嫌いにならないで下さい」と反撃。そしてハム子にダブルブレーンバスター。さらに、もちにもダブルブレーンバスターを狙ったが、逆に2人まとめて投げ飛ばされてしまう。そしてボディースラムで叩きつけると、ハム子がフェアリーに、もちがめぃりぃにそれぞれフライング・ソーセージを決めてカウント3を奪った。
インフォメーション
休憩明け恒例のインフォメーションコーナー「フェアリー日本橋のぱぴぷぺぽ」では、会場で販売されている今後の大阪大会のチケットの告知。3月(21日=城東区民ホール)に続いて、5月大会(28日=生野区民センター、18時試合開始)の開催も決定。また、WAVE大会として、3月5日=アゼリア大正、4月29日=西区民センターも行われる。
DAIJO6周年記念大会となる3・21城東区は、めぃりぃが所属するBRS(ブルアーマー・リングサービス)との昼夜興行(昼=DAIJO、夜=BRS)。BRS大会にはDAIJO勢の参戦が決定しているが、フェアリーは「付き合ってられないわよ」と昼夜でめぃりぃと絡むのを嫌い、DAIJOの大会では自身の3周年記念でもあることから、めぃりぃと絡まないカードを希望した。
その後、ゲストとして志田光を呼び込み、5月1日=西区民センター「第3回尻神教シンポジウム~ミソロジーへの昇華と普遍性~」の開催を告知。藤ヶ崎矢子と親しいというフェアリーは、「矢子が宗教(尻神教)に入信し
てから様子がおかしい」と指摘。教祖である志田が「矢子は猪八戒になりました」と返すと、観客から「沙悟浄! 猪八戒は豚」の声が飛ぶ。「河童になりました。豚は大鷲透」としばらく気づかなかった志田だが、「あっ、沙
悟浄」と訂正すると、改めて「沙悟浄が矢子、猪八戒が大鷲透、孫悟空が葛西純。みんなで天竺を目指すことにしたんで。大阪に天竺を探しに来る」と伝えた。それを聞いたフェアリーは、「今度、矢子に会った時に胡瓜を渡しとく」と言って、コーナーを締めた。
第4試合
弁天娘。を除くdaijoのキャラクターになにわ☆凡女美ィーナスを加えた3チームでの3wayタッグマッチ。
三崎グリ子、クロネコ、救世忍者・乱丸が先発で登場するも、ほとんど攻防らしい展開がないまま、ポリスウ~メンvsにゃんば~vsハイビスカスみぃの展開に。みぃが仕掛ける形で場外乱闘へ。リングに戻ると、グリ子がグ
リコポーズからのモンゴリアンチョップ3連発、クロネコが猫手チョップ3連発を乱丸に決める。グリ子が乱丸をスリーパーにとらえると、クロネコは尻尾を乱丸の首に巻いて援護射撃。その後、乱丸とみぃが同士打ちから険悪なムードに。場外で仲間割れしている間に、リング上ではグリ子がにゃんば~&クロネコの顔面を低空ドロップキックで打ち抜く。
リングに戻ってきた凡女美ィーナスににゃんば~がボディーアタックを決めれば、乱丸は金縛りの術でポリスウ~メンとグリ子の動きを止め、ポリスウ~メンがDDTを決める形にセットして術を解く。そのままポリスウ~メンはキャリーケースの上にグリ子をDDTで叩きつける。ポリスウ~メンが乱丸に串刺しラリアット。2発目を狙ったところでみぃが立ちはだかり攻撃を阻止しようとするも、ポリスウ~メンはお構いなしにみぃにラリアット。みぃはそのままコーナーを背にする乱丸に激突した。
グリ子がみぃを羽交い絞めにしたところにポリスウ~メンがラリアット。しかし、かわされて同士打ち。すかさずみぃがポリスウ~メンを羽交い絞め。「しっかり持っとけよ」と注意してから乱丸が右ハイキックを放つと、見
事にポリスウ~メンの側頭部にヒット。これにはみぃの方がビックリ。
ここでリングに飛び込んできた黒猫が乱丸に猫手チョップ。コーナーを背にした乱丸に攻撃を仕掛けようとしたところでみぃが立ちはだかり、「乱丸さんを攻撃するなら、私を……」と身を挺して阻止しようとする。お構いな
しに突進するクロネコ。すると今度はみぃはクロネコの突進をかわした。そのままコーナーの乱丸に激突したクロネコをみぃが後方から丸め込むとカウント3が数えられ、凡女美ィーナスがキャラクター大戦争を制する結果とな
った。
第5試合
勝者に6周年記念大会でのRedina挑戦権が与えられるシングルマッチ。本部席で王者・山縣優が見守る中で試合開始のゴングが鳴らされたが、両者ともしばらくコーナーから動かず、相手をにらみつける。ゆっくり動くとロックアップでの力比べ。その後、タックルの打ち合いに。何度もリング中央で体をぶつけ合う両者。打ち勝ったのは下野佐和子。すかさずダウンした山下りなに、ロープに走ってのヒップドロップを見舞う。カウント2で返され
るとストンピングを落とし、攻撃の手を休めボディースラムから山下の右腕を踏みつけ、ロメロスペシャルを決めるなど、攻撃の手を休めない下野。
山下の右腕をセカンドロープに巻きつけて、そこにストンピングを見舞っていく下野。エルボーの打ち合いから蹴りを叩き込んでいく山下だが、気合十分の下野は蹴り足をキャッチしてエルボーを叩き込んでいく。
正面から蹴りを叩き込み、スリーパーを狙って首に手を回した山下だったが、下野はショルダーアームブリーカーでさらに右腕を痛めつける。そして腕十字へ。ロープに逃れた山下を引き起こすが、ダブルチョップでの反撃を
許す。ロープを背にした下野に何発もダブルチョップを打ち込んでいく山下。痛めつけられた右腕をかえりみず、エルボードロップ3連発。そしてスリーパーにとらえた。
1年前の両者の抗争で何度も絞め落としてきたスリーパー。力任せに絞め上げるも、下野は必死でロープに足を伸ばしてブレイクに持ち込む。ならばと下野をロープに括りつけてラリアットを叩き込み、バックドロップで追い
打ちをかける山下。しかし下野も簡単にカウント3は許さない。それだけでなく、山下に長時間、攻めさせる時間も与えない。
串刺しラリアット、ランニング・ヒップドロップを決めた下野は、コーナーに駆け上がる。しかしこれは山下が雪崩式ブレーンバスターで切り返す。そしてラリアットの打ち合いへ。互いに相手をなぎ倒すだけの威力のある首
落ち弾を打ち込むが、ダウンしてもすぐに立ち上がって打ち返していく。エルボーの打ち合いから、またしてもラリアットの打ち合いへ。強引にスリーパーにとらえてグラウンドに持ち込んだ山下だが、ここでも下野は意識が遠
のきながらもサードロープに足を伸ばしてブレイクに持ち込んだ。
ヒザを着いた状態の下野の正面から蹴りを叩き込む山下。3発叩き込まれてもダウンしない下野。立ち上がると、山下の突進をかわしてなんでやねんで丸め込む。2発目のなんでやねんをラリアットを叩き込んで阻止した山下
に対し、下野は強引に肩に担いでのバックフリップ。そしてランニング式でのヒップドロップ2連発。それでも山下はカウント3を許さない。山下がラリアットを放ってくる右腕にラリアットを合わせた下野は、山下を肩に担ぐ
と、今度はえびす落としで正面に叩きつける。カウント2で返されるとコーナー最上段へ。雷電ドロップではなく、ボディープレスで山下を圧殺してカウント3を奪った。
エンディング
カウント3が入った瞬間、立ち上がった山縣は、ゆっくりとリング上へ。マイクを手にすると、「下野佐和子、お見事です」と祝福。そして「3月21日、DAIJO6周年、Redinaチャンピオンシップ、楽しみにしとくから」と声をかけた。
これに下野は、「山縣さん、3月21日、自分がそのRedinaのベルトに挑戦します。なので、3月21日、山縣優、100%のコンディションでリングに上がってきてください」と挑発とも受け取れる発言。これには山縣もマイクを奪い取って、「ようし、バキバキの、100%の山縣優で臨みます」と返した。
このやり取りの間、山下はリングに倒れこんだまま。転がり落ちるようにリングを下りたのを見た下野は、改めて「勝ちましたよ!」と叫ぶ。そして、「3月21日、OSAKA女子プロレス6周年のリングで、山縣優の持つRedinaのベルトに挑戦するのは、この下野佐和子です。6周年、3月21日、城東区民ホール、たくさんのご来場をお待ちしてますので、よろしくお願いします」と勝利宣言して大会の幕は下ろされた。
<試合後コメント>
下野佐和子
「1年前とは気持ちは全然、違いました。やっぱり1年前からずっと、この1年間、毎月のように山下りなと対戦してきて、対策っていうよりは気持ちで負けないように。先月、山下&小林香萌組が勝った時に、山下がマイクで『勝つかわからないけど、山縣に挑戦するのは私だ』って言ったんですよ。私、それを聞いた時に、そのときに言えばよかったんですけど、勝つかわからないようなヤツに負ける気もしないし、負けたくないっていう気持ちが、ここ1カ月、すごいもやもやしてるものがあって。その一言で火がつきましたね。Redinaは他団体のベルトっていうか、同じ系列の会社のベルトなんで、一番とか二番とかいうんじゃなくて、最大に強い人を決める、認めるベルトだと思うんで、そこにたどり着くまでは、キャリアとかじゃなくて、今日みたいに気持ちであきらめなければ勝ち取れることもあると思って、山縣優に挑戦したいと思ってます。ここ1年間、パートナーとしても一緒に闘ってきていただいたので、気持ちが伝わるプロレスと勝ちにこだわる姿勢を作っていきたいと思います。ここまで大きいチャンスって、ここ数年、このOSAKA
女子の基点となる3月に巡って来なかったので、大きく変わるきっかけにしたいと思います。チャンピオンは見た目に出ない闘志というか、すごい静かなんですけどパワーもあるし、すべて持ってる人なんで、どこでエンジンがかかるか、火がつくか、わからないのでその辺をもうちょっと勉強して挑みたいと思います」
山縣優
「下野のRedinaに挑戦するのは私だっていうのが見えたし、いつもと違ってた。逆にビックリ。山下が上がってくると思ってたから。それこそ勢いとか。よっぽど佐和子は6周年に向けて、Redina挑戦者として、いつもと違う佐和子を出してきた。私、逆にうれしかった。(本部席から)コンディションを見てました。試合の流れを見て、この2カ月間、どう仕上げてくるのかなって。どうやってコンディションを作っていけばいいかわからない状況で、あの子たちなりにベストに近い状態に作ってきたんだなって。Redinaに挑戦するにあたって、佐和子があと3週間、そう仕上げてくるのか。今のままでは私に勝てませんよ。コンディションってすごく大事だから。1回上げてきて、もう1回上げないといけないわけだから。この3週間、精神的に苦しめって言いたいですね。でも下野が上がってきたのはうれしかった。どっちが上がってきてもやる気になったけど、内心、上がってきてほしい人が上がってきたんでうれしかった。私は1年しかDAIJO兼任になってないし、1年しかDAIJOを見てきてない。下野佐和子は旗揚げから6年間やってきてるわけだから、それこそ意地を見せてほしい。上から目線で言いたくないけど、“当たって砕けろ”じゃなくて。今、大阪っていえば、私の方が声援多いと思うんですよ。いざメインとなったときに。それを“下野佐和子声援”に変えるようなファイトを私は望む。キツイと思うけどね。声援を引っ繰り返してほしい。その上で叩き潰す。そして、タイトルマッチの後に佐和子が、DAIJOがどう変わるか」
(記事・写真提供/OSAKA女子)