W-1 10.9後楽園大会 ファン感謝デー/W武藤vs.征矢&スギちゃんのF-1初代王者決定戦、new Wild order vs.JacketsのUWA6人タッグ王座決定戦
WRESTLE-1 TOUR 2015 ファン感謝デー
日時:2015年10月9日(金)
開場:17:30 開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1031人
▼第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○アンディ・ウー/田中稔/大和ヒロシ
9分17秒 フェイホン→片エビ固め
NOSAWA論外/MAZADA/●土肥孝司
▼第2試合 ニューヨークスタイルシングルマッチ 30分1本勝負
○TAJIRI
4分25秒 リアル・デスペラードの乱入→反則
●KAZMA SAKAMOTO
▼第3試合 WRESTLE-1チャンピオンシップ次期挑戦者決定3WAYマッチ 30分1本勝負
●KAI
9分20秒 リョウタハマー→体固め
○浜亮太
※もう一人は河野真幸。浜がWRESTLE-1チャンピオンシップへの挑戦権を獲得。
▼第4試合 タッグマッチ〜特別ルール〜 30分1本勝負
●カズ・ハヤシ/近藤修司
12分28秒 アンクルホールド
村瀬広樹/○芦野祥太郎
▼第5試合 UWA世界6人タッグ王座決定戦 時間無制限1本勝負
○黒潮“イケメン”二郎/中之上靖文/吉岡世起 with ビッグダディ・林下清志
12分51秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
AKIRA/葛西純/●熊ゴロー with 美奈子
※Jacketsが第47代王者組となる。
▼第6試合 F-1タッグチャンピオンシップ 初代王者決定戦 60分1本勝負
武藤敬司/○神奈月
16分13秒 シャイニング・ウィザード→体固め
征矢学/●スギちゃん
※W武藤が初代王者組となる。
W武藤がワイルドコンビを下して新F-1タッグ初代王者に!246解散→近藤は新軍団結成
JacketsがUWA6人タッグ奪取!ビッグダディは美奈子に土下座!浜が征矢に挑戦決定
第1試合
クルーザー級王者となったアンディが前王者の稔、そしてクルーザー級王座奪取を目論む大和と組んでリアル・デスペラードと滞船。先発を買って出たアンディはMAZADAを凝るアタで投げるとドロップキックで場外に追いやってから、ダイブすると見せかけてバック転フェイント。
続いて大和と論外がリングイン。ドロップキックも一直線(=背面アタック式ヘッドバット)もかわされた大和だが、どうにかドロップキックを当てるとロープワークからの一直線。後頭部を打ちながらもヒットさせた大和は串刺し式スピアーを狙う。
これもかわされてコーナーに激突する大和を場外に連れ出したMAZADAが羽交い締めにすると、土肥が持参してきたアタッシュケースで殴打していく。大和の指を掴んで曲げていった土肥に通dき、MAZADAはチョップで大和を悶絶させる。
そこから論外と共に鮮やかな連係攻撃を決めるが、大和も「負けるか!」と論外に一直線を決めて稔にタッチ。カウンターのドロップキックからその場で倒れ込む一直線をやってみた稔だが、後頭部をしたたかに打ってしまう。
ロープに飛ばされた論外と電光石火のタッチをしたMAZADAは、足掛け式DDT、正田ひねり(=フェースロックから捻って決めるフェースバスター)、カチあげるようなラリアットと稔を畳みかけるが、延髄斬りを返した稔はアンディにタッチ。土肥にドロップキックを見舞ったアンディはダイビング・クロスボディー。
しかしスパインバスターを土肥が返すと、愚連隊が入ってきて合体式フラップジャック。すかさず土肥がラリアットでなぎ倒すがカウントは2。稔と大和が入ってきて土肥に大和のヘッドバットから稔がハイキック。さらにアンディが飛び付き式スイングDDTを決めるが、愚連隊がカット。
稔と大和は論外とMAZADAをホイップしてぶつけると、大和のダイビング式一直線で場外に追いやってから稔と大和は場外に同時にダイブ。その間にリング上ではアンディが高速回転のカサドーラで土肥を丸め込んで3カウント。しかし、試合後、クルーザー級王座を狙う大和はアンディを突き飛ばして引き上げていった。
第2試合
ニューヨークスタイルシングルマッチということで、試合前にスクリーンではKAZMAへのスキットが流れる。アナウンサーが英語でKAZMAにインタビューするが、そこに土肥が入ってきて「今日は日本語禁止だ!」と言い出す。続いてTAJIRIにもインタビューするが、「ニューヨークスタイルって言っても、ここ水道橋ですからね」と最もなご意見。
土肥の要求通り、リングアナは英語でコール。レフェリーは金髪にしてきたベンジャミン神林レフェリー。ゴングも某世界一の団体と同じ鐘の音が鳴る。まずコーナーに押し込んでいったKAZMAが地獄突きから串刺し攻撃を狙うが、かわしたTAJIRIはタランチュラ。
そこからミドルキックを連打するが、地獄突きを返したKAZMAはスイング・ネックブリーカー2連発。ショルダークローを見舞っていったKAZMAは、脱出したTAJIRIにカウンターエルボー。そこから両肩にショルダークロー。ブレーンバスターを狙ったKAZMAを逆に投げたTAJIRIは、アームホイップから回転エビ固め。
さらにハンドスプリングエルボーからトラースキックを叩き込むがカウントは2。そしてバズソーキックを狙ったところで背後から乱入してきた土肥と愚連隊がTAJIRIに襲いかかり、試合終了のゴング。
だが、そこに元ECWのトミー・ドリーマーが飛び込んできて竹刀攻撃で土肥で愚連隊を蹴散らすと、TAJIRIがKAZMAにグリーンミストを噴射。そしてドリーマーがDDTで叩き付けると、TAJIRIと共に「ECW! ECW!」とコールを受けた。
<試合後コメント>
TAJIRI&トミー・ドリーマー
――突然の救出劇でした。
TAJIRI「明日新木場の愚連隊興行でトミー・ドリーマーが来日していて、会いに来てくれたんですよね。ピンチになったら入ってきてくれってお願いしていたんですよね」
――改めてこういう形式ではありましたが、久々に再会してリングに立ったわけですが。
TAJIRI「そうですね、いやなんかもう距離が離れたところに住んでいてもいつだってECW時代の絆はいつでも一つということで。すぐ近くにトミーがいつもいるようでした」
トミー「TAJIRIは1996年に一緒に闘ってから俺の最高の仲間だ。団体の中でも外でも一緒に仕事もプライベートも行える」
TAJIRI「来月はこの人と、ハウス・オブ・ハードコア行きますんで、アメリカでストーリーは展開していきます。以上でございます」
第3試合
征矢が奪取したWRESTLE-1王座への挑戦権をかけた3WAYマッチ。前王者のKAI、デスペラードではなくなったがいまだ一匹狼の河野、そして浜の3人で征矢への挑戦権を争う。「W-1のエースはKAIだ」と書かれたフラッグを持ったガッツワールドの翔太を従えて入場したKAI。
まずは三つ巴で手四つで組もうとするが、なかなか合わず三つ巴のロックアップ。だが、浜がパワーで吹き飛ばすと、河野とKAIがエルボー合戦へ。そこに割って入り「俺は?」と叫んだ浜にKAIと河野はチョップを叩き込むとショルダータックルでぶつかっていくが、浜はビクともしない。
河野とKAIはダブルのタックルで突進するが、ダブルラリアットで迎撃した浜は、超低空サマーソルトドロップ2連発からオオキドプレス(=ボディプレス)を投下。これをかわしたKAIと河野は浜にストンピングを落としていくと、ダブルのブレーンバスターを狙う。しかし浜の巨体が上がらないためトレイン攻撃。
KAIが攻撃した背後から河野がスクールボーイで丸め込むがカウントは2。怒ったKAIはドロップキックで河野を場外に追いやるとトペを発射。すると浜もダッシュするが、レフェリーが危ないと阻止。そこにKAIが戻ってきて回転エビ固めを狙うが、浜はハマケツ(=雷電ドロップ)を落とす。
河野がカットに入り、浜にジャンピングニーを連発。そこからスリーパーに捉えて浜をシットダウンさせると、ランニングニーを叩き込むがカウントは2。エルボー合戦から浜がヘッドバットを叩き込むと、河野は河津落としの体勢。浜がなかなか倒れないとKAIがトラースキックを叩き込んでいき、そのまま河野が河津落とし。
KAIは浜にブレーンバスターを狙うが、河野が浜に加勢してダブルのブレーンバスターでKAIを投げる。さらに河野が串刺しニーを叩き込むと、浜がコーナースプラッシュを狙って突進。KAIは河野を引き込んで誤爆させる。浜はラリアットでKAIを場外に追いやると、河野にスティンクフェイス。
さらにDDTで叩き付けるがKAIがカウント2でカット。すると浜はコーナースプラッシュを狙ったが、KAIは延髄斬りで迎撃すると、河野に三角蹴りからLAT(=変形みちドラII)。そしてスプラッシュ・プランチャを投下するが、浜がそこにオオキドプレス。KAIはかわして河野に誤爆させると、カウント2でカットしてからトラースキック。
さらにラリアットを連打すると、浜のカウンターの体当たりを食らいながらもKAIはラリアットで浜をなぎ倒す。KAIはどうしても浜をブレーンバスターで投げようとするが、浜はこれをリョウタハマー(=ジャックハマー)で切り返して3カウント。征矢の保持するWRESTLE-1選手権への挑戦権は浜が獲得した。
<試合後コメント>
浜亮太
「(質問)ありますか? 逆に」
――対戦相手の二人は?
「まあまあまあ、なんだろうな? 負けても次があるってことは、KAI選手とか言うじゃないですか? 俺ら、もう生まれついての勝負師だから、負けたら終わりだと思ってるんで。その気持ちの差が出たんじゃないですかね? まあ河野選手に至っては、本当にラッキーでした。やっぱあの、昔から闘ってきてる間柄なので」
――今のチャンピオンの印象は?
「やっぱあの、どうであれ強い人がチャンピオンベルト巻ける。誰でも巻けるベルトではないので、実力はあると思います」
――そこからベルトを引っぺがすと。
「引っぺがすとかそういう下品な言い方、僕はないですね。あえて挑戦させていただく。そういう気持ちがないと。皆チャンピオンに対して上から行くのは僕はちょっと嫌。やっぱ敬意を表していかないと」
――真正面からいくと。
「真正面。100%の力を出せるとかじゃなくてね、やっぱチャンピオンとやる時は296%ぐらいの力を出さないと勝てないと思いますので、やっぱり最後の、今日ちょっと攻められたんだけど、僕ね、一発で相手をねじ伏せる? 一発技があるんでね、それはリョウタハマーだけじゃなくて他にもあるんで。昔からホームランか三振かの相撲しかとれなかったけど、今日ホームラン出てよかったです。まあ皆、KAI選手にかぎらず全員に言えるんだけどね、やっぱ、全体的に我慢が足らないよね(苦笑)。できる我慢は我慢じゃないんで。できないことを我慢するのが本当の我慢だと俺は思ってるから。そうやって我慢強い選手としてこれからも頑張っていきます。皆様も我慢と辛抱で頑張ってください。すいません偉そうなこと言って。ありがとうございました」
第4試合
前回の後楽園大会で記者席のパソコンで殴打し、チーム246にリングアウト勝ちを収めた村瀬と芦野。そこからチーム246は村瀬&芦野と連続で対戦しているが、カズがギブアップ負けするなど村瀬&芦野の勢いが止まらない状況。そこでこの試合は場外カウントなし、ギブアップ、レフェリーストップ、ドクターストップのみの決着となる“完全決着ルール”で行われることになった。
246がリングインしてきたところに奇襲攻撃を仕掛けていった村瀬と芦野。村瀬はまだガウンを着たままの近藤を客席に叩き付ける。リング上では芦野がカズにストンピング。村瀬は花道でスリーパーに捉えていき、近藤の動きを封じる。
その間にリング上では芦野が一度ギブアップを奪っているアンクルホールドを狙っていくが、どうにか回避したカズはクロスフェース。慌てて村瀬がカットに入るが、追いかけていった近藤が村瀬を場外に連れ出して鉄柱に叩き付ける。芦野はカズの左足を鉄柱に叩き付けようとするが、カズはうまく回避して場外に出る。だが、芦野がカズを鉄柱に叩き付けている間に、村瀬は場外で近藤をジャーマンで投げてからまたも記者席まで行って、記者のノートパソコンをまたも奪い取ろうとするが、記者が必死に抵抗すると近藤が襲いかかっていってリングに連れ戻す。
だが、カズにミサイルキックを発射すると、村瀬と芦野はトレイン攻撃。さらに芦野の串刺し式ドロップキック。先ほどの場外戦でカズが痛めている左足のリングシューズは脱がされて素足の状態に。村瀬と芦野はその左足にサンドイッチ低空ドロップキック。だが、カズはカウンターのトラースキックを返す。そこに近藤が戻ってきてブレーンバスターで同時に村瀬と芦野を投げていく。
ようやくタッチを受けた近藤は村瀬にランサルセからスリーパー。芦野がカットに入るが、近藤は離さない。どうにか芦野が近藤を投げて引き剥がすと、村瀬もバックドロップで投げてから芦野にタッチ。芦野はタッkる宇でテイクダウンを奪うとアンクルホールドを狙うが、近藤は背後に回り込んで後頭部ラリアットを叩き込んでカズにタッチ。
パントキック(=下から顔面を蹴り上げる)から顔面へのステップキック、串刺し式エルボーからのコンプリート・ショットでコーナーに叩き付けていったカズは、アラバマスラムからライオンサルトを狙ったが、エプロンから村瀬が阻止。そこに近藤が飛び込んでくるが、芦野は裏投げで投げていく。
その間に村瀬が捕まえていたカズに芦野は背後からドロップキックを叩き込むとアンクルホールド。だが、カズも前転してナガタロックIIで切り返していく。どうにかロープに逃れた芦野は、またもアンクルホールドへ。10分が経過し、カズは潜り込んで下から蹴り上げて脱出するとハンドスプリング・レッグラリアット。
そこに村瀬を振り切った近藤が戻ってきて連係攻撃を狙ったが、芦野はカズの足に絡みついてアンクルホールド。村瀬も飛び込んできて近藤をドラゴンスリーパーで捕まえる。すると近藤は村瀬を投げ飛ばして脱出。カズを救出するかと思われた近藤だが、しばらく立ち尽くしてカズを見下ろした近藤は、カズに背を向けてコーナーに戻り、テーピングを外して試合放棄! カズは「近藤ーっ!」と絶叫するが、近藤は背を向けたまま。カズは無念のタップアウト。
近藤に見捨てられたカズは左足を悪化させてしまい早々と退場。するとマイクを持った近藤が芦野に向かって「オイ、お前! お前見てるとよ、昔の俺みてーだな。もうよ、246は解散だ、解散! 一緒に組んだってもう新しいものは何も生まれねぇんだよ。血を新しくしないとな。っていうことでよ、お前ら二人、俺は動いたぞ今。どうするんだ? 俺と組んでいくのか、組んでいかないのか、いまここで答えを出してくれ」と、何と新軍団結成を呼び掛ける。
芦野は「組みます。でも俺が上へ行くためにあなたと一緒になります」と、これを承諾。近藤はさらに村瀬に対して「お前いつもダメだけど、今日はよかったな。どうするんだ? 答え出せ」と新軍団に誘う。村瀬は「近藤!」と叫ぶが、マイクのスイッチが入っていなかったため、慌ててスイッチを入れてから改めて「オイ近藤ーっ! …いや、近藤さん。俺はイケメンみたいなキャラクターレスラーが大嫌いなんだよ!(※場内から「ストイック」コールが起こる)……よし決めた。新しい道、見付けたぞ。よろしくお願いします」と新軍団への加入を承諾した。
だが、近藤はマイクの件があったため「誘っといて申し訳ないけど、最初マイク入ってないでしゃべってる時点で補欠合格だな」と言ってから「これから3人でチームを組んでいくって言いたいところだけど、お前らと俺らと同じような考えの奴がもう一人いるんだよ。紹介していいか? 出てこいオラ!」と呼び込む。すると、そこに現れたのは河野真幸!
リングに上がった河野は「呼ばれました河野です! 俺は常々WRESTLE-1はキチンとしよう、しっかりしようと言ってきました。近藤さんとはこれから動こうと話し合ってきたけど、何か話の流れで二人がついてきたんですけど……」と言うと、芦野に詰め寄っていく。芦野がいまにも殴りかからんばかりに勢いで河野の喉元に掴み掛かると、振り払った河野が「分かったよ、分かったよ。とりあえずこれから俺らがやること! 1つ目、しょうもないチャンピオンからベルトを奪って、俺たちがWRESTLE-1の舵を握る! そしてもう1つ、このリングからしょうもないキャラクターレスラー、ネタプロレスを完全排除する! そういうことだ村瀬、分かってるな?」と言うと、村瀬は「ストイック!」とポーズを決めるが、近藤から蹴られる。とにかくWRESTLE-1を立て直すために近藤、河野、村瀬、芦野の4人で新ユニットが結成された。
<試合後コメント>
カズ・ハヤシ
「なんだよ、近ちゃん、なんだよ、なんだよーーー! クッソ、恥かかせやがって、恥かかせやがってよあの野郎。芦野、村瀬、そう簡単にな、飛び越えられねーんだよ。そうやってお前は階段を登らず、上に行きたいのかもしれないが、そう簡単に出来ねーんだよ、そういうことは。わからしてやる。ファ●ク!」
近藤修司&河野真幸&村瀬広樹&芦野祥太郎
芦野「今日、カズさんからタップ奪いました。こういう形になったのは全然予想してなかったんですけど、こうなったからにはヒゲモジャ(=征矢)、まずヒゲモジャですね、僕は狙って行きたいと思います。きったねぇヒゲモジャと、きったねぇ上着着たコント集団! 潰します」
村瀬「リング上も言ったけど、俺は見つけたぞ、新しい道を。そのためには、イケメン、そして、征矢! なんであれが今のチャンピオンなんだよ。あいつがチャンピオンでいる限り、WRESTLE-1は変わらない。俺にとって、今、一番目障りな男だ! 征矢の首、征矢の首を獲りに行くぞ!」
河野「まあまあまあ、俺としては近藤とは話してたからね。動かなきゃいけない、WRESTLE-1をどうにかしなきゃいけないっていうのは話ついてて。俺がデスペラードの問題があって色々してて、やっぱりWRESTLE-1のためにやらなきゃいけないと思ってるから。んで今日、リング行ったら、まあまあまあ新しい若い子が入ってたし。でも意思は、しょうもないチャンピオンからベルト引っぺがすのと、ネタプロレスとかキャラプロレスみたいのを全部このリングからどかして純粋に正しいレッスルワンに元に戻すって、そういうことをやるってだけなんで。まあ、あとは参謀に今後を」
近藤「まあ手始めによ、彼らが、征矢倒してーんだろ? ヒゲモジャ。でよ、初代タッグチャンピオン二人が華麗に倒したんだから、ここの二人に権利はあるだろ? 会社もチャレンジャーとしてこの二人を認めろ。征矢・葛西、もうネタプロレスは終わり。俺らが出てきたらあいつらもう終わり」
村瀬「やらせろ」
近藤「以上」
河野「早急に組め」
――ストイックは今後…
芦野「封印だよ、封印」
村瀬「……ノーコメントだ」
休憩前にAKIRAが登場して、征矢、大和、WRESTLE-1の若手選手が参加する劇団を立ち上げたことを発表。プロレスではなく劇団なので、笑いやネタ満載だという『撃弾☆ボディプレス』を12月25日〜27日に北千住シアター1010稽古場で旗揚げ公演を行うとのこと。
第5試合
WRESTLE-1のリングで復活することになったUWA世界6人タッグ王座。この王座決定戦に名乗りを上げたのがAKIRA&葛西&熊ゴローのnew Wild orderと、黒潮が中之上&吉岡と結成したJackets。
しかも黒潮を応援しているというビッグダディこと林下清志さんをセコンドにつけると宣言すると、new Wild orderは熊ゴローが夜な夜なお世話になっているというハダカの美奈子こと美奈子さんをセコンドにつれてくることに。
Jacketsに合わせてビッグダディもジャケットを着用して登場。一方の奈美子さんの豹柄のイスを抱えながら登場。熊ゴローはお世話になった例の写真集の中の写真をお守り代わりに持参してくると、コーナーに貼り付けてから先発を買って出る。すると、黒潮がその写真を奪い取り、熊ゴローに見せて挑発。
ジャンピングエルボーでなぎ倒した黒潮はその場飛びムーンサルト。さらに写真で熊ゴローの顔面を殴打した黒潮はその場で破り捨てる。さらに吉岡が飛び込んできてドロップキックでAKIRAを場外に追いやると、黒潮と吉岡はケブラーダを同時発射。
さらに中之上も葛西を場外に追いやって飛ぼうとするが、足を掴まれて場外に引きずり出される。すかさず葛西は美奈子さんが持参したイスで殴りかかるが、背後からダディがイスを掴んで阻止。怒った葛西はダディに向けてイスを振り上げるが、背後から美奈子さんがイスを掴んで阻止。
ホッと胸をなで下ろしたダディは背後から葛西を蹴り飛ばすと走って逃走。追いかけていった葛西だが、ダディの逃げ足が速く仕方なくリングに戻って吉岡に向かって「このクソゴリラ!」と言って肘グリ。さらにヘッドバットを見舞って熊ゴローにタッチ。
ミドルキックを連打した吉岡は掌底と飛びヒザからスイングDDTを狙ったが、熊ゴローはボディスラムで切り返す。AKIRAが串刺し攻撃を狙うが、吉岡はゼロ戦キックで迎撃すると中之上にタッチ。エルボーでなぎ倒していった中之上は逆エビ固め。これをカットした葛西はAKIRAと合体攻撃を狙うが、中之上はジャンピング・ネックブリーカーで迎撃すると、2人まとめて逆片エビ固めに捉える。
熊ゴローがカットしようとするが、黒潮が飛び込んできてコブラツイストに捕らえて阻止。しかしAKIRAもジャンピングラリアットを返すと葛西にタッチ。串刺し式ショルダーからブレーンバスターを狙ったが、これを逆に投げた中之上は黒潮にタッチ。
サイドキックからコーナーで倒立して、突っ込んできた葛西をかわした黒潮はドロップキックで倒しておいてアラビアンプレスを投下。だが、ムーンサルトプレスを狙ったコーナーに登ったところにカンチョーをお見舞いした葛西は肩車してコーナーに黒潮を叩き付けるとDDT。そこにAKIRAと熊ゴローが入ってきてトレイン攻撃。
さらに熊ゴローのバックフリップからAKIRAがムササビプレスを投下すると、葛西はパールハーバー・スプラッシュを投下。さらに熊ゴローがダイビング・セントーンを投下するが、カウント2で中之上と吉岡がカット。ならばと熊ゴローは黒潮はパワーボムで叩き付けるがカウントは2。
中之上が飛び込んできてエルボーを叩き込むが、AKIRAが中之上に延髄斬り。しかし吉岡がトルベジーノで叩き付けると、葛西がカンチョーから後頭部ラリアット。葛西は黒潮にリバース・タイガードライバーを狙うが、振り解いた黒潮はコルバタで投げ飛ばす。熊ゴローがエルボーで向かって行くが、黒潮はハリケーンドライバーで叩き付けると、顔面にトラースキック。カウント2で返した熊ゴローだが、「フィニ〜シュ」とコーナーに登った黒潮はムーンサルトプレスを投下して3カウント。
王座奪取したJacketsはダディと共に肩を組んで大喜び。そしてダディからベルトを受け取った黒潮は「やったー! やっと皆さんのお陰でベルトを獲ることが出来ました! 前回仲間になってくれた中之上さんと吉岡さんと、そして清志さん! ビッグダディのお陰だと思ってます! フィニッシュ!」と言ってダディにマイクを渡す。
するとダディは「おめでとうございます! どうだ、結局こういう結果だろ!」と美奈子さんに向かって勝ち誇る。すると美奈子さんは「ちょっと待ちなさいよ、あんた! あんた、さっきどさくさに紛れて葛西さんのこと蹴ったでしょ? 謝りなさいよ!」と一喝。
ダディは「俺だって一緒に闘ってんだからしょうがねぇだろ! でも俺がやられそうになったとき、ちょっと俺を助けてくれただろ?」と反論。すると美奈子さんは「助けたわけじゃないから。あんたみたいなド素人を葛西さんが殴っちゃったら大変でしょ」と説明する。そこに「ちょっと待ってくれ」と割って入った家裁は「俺っちのことはどうでもいいんだよ、美奈子さん。なぁ清志さん、あんたよぉ今まで美奈子っちに一度でも謝ったことあるのかい? 今日はいい機会だよ。今までのことをさ、この場で美奈子っちに謝ったらどうだい! ダディ、謝ろうよ(土下座で)」と言うと、場内から「土下座」コール。
するとダディは観念したかのように「美奈子さん! 諸々申し訳ありませんでした!」と土下座して謝罪。あの人気番組でよく見かけたシーンではあるが、それを見届けたnew Wild orderが引き上げていく。最後にダディは「アイツ、何をどう葛西と相談したんだよ! おかしいだろ? フィニッシュ!」と吐き捨て、怒りのフィニッシュとなった。
<試合後コメント>
AKIRA&葛西純&熊ゴロー with 美奈子
――試合には負けてしまいましたが。
葛西「え? 負けたの俺ら? 勝ったんじゃないの?」
AKIRA「ある意味勝ったな。ある意味勝った。ビッグダディに謝らせることできたから」
葛西「まあね、オレっちもね、ビッグダディシリーズ? 結構HDDに撮って、嫁さんと晩酌する時によく見てたけども、まあ今日は気持ちよかったほんとに。ビッグダディにね、ああやって謝らせることができて、うん」
美奈子「ありがとうございます」
葛西「ほんとに今日は、試合云々じゃないよ。美奈子さんのね、人生の勝利におめでとうだよ」
AKIRA「人生劇場だなある意味」
美奈子「ありがとうございます。ほんとに〜」
AKIRA「形だけでも謝らせることができた」
美奈子「ありがとうございます。嬉しいほんとに」
AKIRA「俺たちもちょっとは貢献できたかな」
葛西「UWAのベルトに関してはよ、俺ら熊ゴローの頑張り次第でいつでもとれますからね」
AKIRA「そうだな、熊ゴローの頑張り次第かな」
熊ゴロー「すいません。次は、次は必ず」
葛西「今日はひとまずね、美奈子っちの人生の記念すべき一勝に貢献できたと思って」
熊ゴロー「そうですね」
AKIRA「価値ある1勝だ」
美奈子「新たなスタートが切れました。ありがとうございます」
――実際美奈子さん試合に介入し、試合を近くで見てみていかがでした?
美奈子「すごい迫力で、もうワイルド、ワイルドとすごい応援してたんですけど、残念ながら。ね? でもほんとに私の中では勝ったと」
――リング上で土下座をされた時の気持ちは?
美奈子「ざまぁみろ」
――あの土下座で今までを水に流せますか?
美奈子「いやまあ全てを流せるわけじゃないけども、でもほんとに葛西さんや皆さんのおかげでだいぶ流れてきてはいます」
葛西「まあそういうことだよ。こっちには人生経験豊富なノガちゃんいるし、まあしめてください」
AKIRA「とかくこの世は男と女、狐と狸の騙し合い、まあこの言葉はねおもろい夫婦で鳳啓助が言ってた言葉ですけど、その言葉が身にしみる今日この頃です。ありがとうございました」
黒潮“イケメン”二郎&中之上靖文&吉岡世起 with ビッグダディ・林下清志
黒潮「今日はもう何と言っても、Jackets早かったですねベルトまで! 早かった。でも、どうですかダディから見て、今日の試合というかJackets」
ビッグダディ「いやいやいや最後まで、まあ、プロレスって流れがわかんないんで、最後までどうかどうかと思いながら、本当にホッとしました」
黒潮「ありがとうございます。ほんとに、今回ばっかりはファン感だということもありダディのおかげだと思ってますんで。ジャケッツ初の偉業、Jackets with ビッグダディでスタートしましたが、これからもどうか、よろしくお願いします」
ビッグダディ「いやいやもうほんとに、ずっと応援させていただきます」
黒潮「じゃあとりあえず乾杯だけしますか。フィニーッシュ!」
(乾杯しようとするとデスペラードが乱入)
黒潮「おいおい、飲んでねーだろ! ビールよー」
NOSAWA「ビールなんか飲んでんじゃねーよこの野郎。おいフザケんなよ」
黒潮「ちょっとダディ気をつけてください」
NOSAWA「テメーらがよ、クソみて〜なジャケット着たらお前ら勝てんのか? 強くなれんのか、お前。だいたいお前らUWA知ってんのか? このベルトはよ、俺が持ってたもんなんだよ。これは俺のベルトなんだよ。挑戦受けろよお前。つえーんだろ? チャンピオンなんだろテメーら」
土肥「いきなり決定戦やってんじゃねーぞ」
NOSAWA「しょうもない試合しやがってよ。なんだあのオヤジ? 俺、あんな奴知らねーぞ? オメーのオヤジ連れてこいよ、ダメなオヤジをよ。しょーもないオヤジをよ」
土肥「おい! やるかやらねーか、今決めろ」
黒潮「やってやるよ」
NOSAWA「なんだやってやるって、やりますってちゃんと言えよこの野郎。どうすんだコラ」
土肥「きったねぇジャケット着やがって」
NOSAWA「ジャケット着たら強くなんのか? いいのかお前らこんなんで。あ? こんなんでチャンピオンって言えるのかオイ」
黒潮「チャンピオンだし」
NOSAWA「あ?」
黒潮「チャンピオンだし」
NOSAWA「どうすんだやんのか? 決めろよ」
黒潮「やってもいいですけど。別に。勝てると思ってるんですか?」
土肥「今正式に決めろつってんだ。やるかやらねーのかどっちだよ」
黒潮「やってやるよ、うるせーなテメーらよ! うるさい! うるさい、うるさい! 決定だよ。やってやるよこのベルトかけてよ! あ?」
土肥「おい、聞いたかオイ」
黒潮「うるさい、うるさい!」
NOSAWA「挑戦者決まったぞ、挑戦者」
黒潮「馬鹿ばっかりだ! ほんとによ! やってやるよ! いつだよ、いつ? 馬鹿ばっかりだほんとによ!」
NOSAWA「へんなオヤジのおかげで勝てましたとか言ってるようじゃよ」
黒潮「なにをー!? この野郎! 馬鹿ばっかりだほんとによ! 馬鹿ばっか! いつでもやってやりましょうよJackets。なんだあいつら。いつでもやってやるよ。このベルトかけて。いつだ? いつだっていいよ俺たちは。やってやりましょう!」
第6試合
F-1(エフワン)タッグチャンピオンシップとは、2006年3月に行われた「武藤敬司&神奈月(武藤のものまね)vs.小島聡&イジリー岡田(三沢光晴のものまね)」の一戦をきっかけに創設された“プロレスラーとお笑い芸人(誰かのものまねで出場する)”によるタッグ王座。
2012年12月に開催された「F-1タッグ選手権」を最後に封印されていたが、この度、約3年の時を経て「F-1タッグチャンピオンシップ」と名称を変え復活(F-1の「F」は「FAKE(ニセモノ)」の頭文字からきている)。
まずはお揃いの上下のデニム姿で登場した征矢&スギちゃん。続いてまったく同じ格好の武藤&神無月が入場。なお、この試合にはF-1タッグのベルトのほか、スギちゃんが某番組で購入した600万以上の時計まで賭けられることに。
早速スギちゃんが底がくり抜かれたワイルドなリングシューズを見せながら、そのままトイレに行ってしまったというワイルドエピソードを披露。つかみはOKの状態で先発を買って出た征矢は、武藤をショルダータックルでなぎ倒すが、武藤は早くも低空ドロップキックからドラゴンスクリューを決めると足4の字固めへ。
スギちゃんがカットに入ると、武藤は神無月にタッチ。征矢もスギちゃんにタッチすると、スギちゃんがショルダータックルからラリアットを狙う。しかしかわした神無月は低空ドロップキックからドラゴンスクリューを決めると足4の字固めへ。まるでデジャブのような光景だが、征矢がカット。
すると神無月はスギちゃんの目をロープに擦りつけてから600万円以上の時計をロープに擦りつけていく。ここで武藤がリングインすると、「スギちゃん」コールを受けてスギちゃんがチョップで向かっていく。
チョップもラリアットもまったく効いていない武藤に対し、スギちゃんは「こうなったらこっちにも手があるぞ。今から俺はフォールされるが、まったく返さないぞ。試合終わるぞ」とワイルドな宣言。大の字に寝転んだスギちゃんをカバーした武藤だが、カウント2.9で武藤自ら引き起こす。
本気のスギちゃんを踏みつけフォールした武藤だが、今度は村山レフェリーがカウント2.9でカウントをストップ。ならばと武藤はフラッシング・エルボーを出すが、これには慌てて避けたスギちゃん。「加減しろよ、ムチャクチャだよ! 死んじゃうよ! こうなったら分かったよ。ワイルドなところ見せてやろうじゃねぇか」と言ったスギちゃんは、レンズの部分を叩き割った水中メガネを装着してワイルドさをアピール。
さらに武藤の楽屋から盗んできたという毒霧を持ち出して口に含む。毒霧を噴射すると見せかけて飲む込んでワイルドさをアピールしたスギちゃんに場内からは大「ワイルド」コール。さらに征矢がパイプ椅子を持ち出すと、イスを振り上げてるのにストンピングしかしないというワイルドな部分を披露。
すると神無月は馳のカツラを装着してリングイン。征矢に対して甲高い声で逆水平チョップを打っていく。何ともタイムリーな人選だが、神無月は「文部科学大臣の馳浩です! 征矢、お前チャンピオンだろ? チャンピオンならこっちの世界に潜り込んでこいよ!」と挑発。
するとまずは神無月がお手本として童話『桃太郎』を朗読する長州力と天龍源一郎のモノマネを披露。さすがの完成度の高さに場内大歓声。すると征矢は「俺にだってモノマネくらい出来るぜ」と言って怪談話をする稲川純二のモノマネを披露。これがかなり完成度が高かったのだが、ここで神無月は「これタッグマッチだからダブルで出来るんですよね、武藤さん」と振る。
天然パーマのカツラを被った武藤は、神無月とダブルで石原良純のモノマネを披露。さらにサングラスをかけてダブルで井上陽水のモノマネまで披露すると、神無月は武藤にハゲヅラを被せてからダブルで武藤敬司のモノマネを披露。
ハゲヅラを被る必要がない武藤を羽交い締めにした征矢。するとワイルドネタでブレイクする前の持ちネタである「おっぱい先生」に変身したスギちゃんが入ってきて武藤に母乳攻撃。しかし神無月がスペース・ローリング・エルボーからシャイニング・ウィザードを発射。征矢がカットに入るが、武藤が征矢にシャイニング・ウィザードを叩き込んで排除すると、神無月が狙い澄ましたシャイニング・ウィザードをスギちゃんにブチ込んで3カウント。
エンディング
F-1タッグの絶対王者だったダブル武藤はやはり強かった。ベルトを腰に巻いたダブル武藤に、スギちゃんの私物である600万円以上の時計も贈呈される。すると最後はワイルドコンビともノーサイドで健闘を称え合い、4人で記念撮影。
マイクを持った武藤は「今日はWRESTLE-1ファン感謝祭、来場ありがとうございます! スギちゃん、あの泡(=母乳)目、痛いぞ。毒だこれ。WRESTLE-1、失敗を恐れず、これからも新しいことを発見しながら頑張っていきます。そしてファンを大切にいきますので、またよろしくお願いします!」と挨拶する。
そして武藤が「全選手、カモン!」と呼び込むと近藤軍、デスペラード、カズ以外の全選手とCheer♡1がリングに上がってサインボール投げを行った。
最後は征矢が「本日はご来場まことにありがとうございましたぁ! WRESTLE-1、こういうファン感謝祭はですね普段やらないようなことに挑戦して、またいろんなモノマネを武藤さんがやってくれると思います! 今日こういったカタチで我々がファン感謝デーということで……(※武藤が「長いよ」と抗議)え? 何ですか? 私がしゃべってるんだから黙っててもらっていいですか。10月31日後楽園もありますので、ぜひ観に来てください! それでは最後に私のかっこいい台詞で締めたいと思います。それでは皆さん、さっさと立ち上がってください。いくぜ! ワイルドに! 行こうぜ!」で締めくくった。
<試合後コメント>
武藤敬司&神無月
武藤「これ(=スギちゃんから奪取した時計)ひとつしかない」
神無月「どうします? とりあえずネットオークションで売ったほうがいいんじゃないですか?」
武藤「それを折半にしよう」
神無月「折半(笑)。どっちかっていうと現金のほうがいいですもんね」
武藤「そう、俺は現金がい(苦笑)」
神無月「現金にじゃあ、交換しちゃって」
武藤「だけどまた、チャンピオンになっちゃったね」
神無月「また、3年ぶりに…(ベルトが)スゲーいいやつになりましたね」
武藤「いいやつ。軽いけど」
神無月「また初代(王者)になっちゃいましたね。あとどれぐらい続けられるか」
武藤「何連戦か、守ろう」
神無月「ただ、50(歳)ですよ僕」
武藤「俺、53だよ。もうすぐ」
神無月「(二人合わせて)103歳のタッグチャンピオン」
武藤「俺はどちらかと言うと、こちら側(=明るく楽しいプロレス)に少しずつフェードアウトしていきたいの。ほんとは」
神無月「ということは守り続けるってことですね、宣言としては」
武藤「こっちのほうが身体に負担なさそうだからさ」
神無月「今回モノマネも。結構ね」
武藤「いやー、でもモノマネは(征矢)学も上手かったよ」
神無月「ただ、この3年間、リングには上がってませんでしたけど、色んな全国各地で営業やってましたからね二人で。そういう意味では(武藤も)僕のモノマネを間近で見る機会があったから、振ったらできましたね全部」
武藤「あの辺はもうもう、インプットされてる。ただ今回はさ、初代のタイトルマッチだったからさ、意気込んでさ、コスチューム見てよ」
神無月「これ武藤さんに作ってもらったんですよ」
武藤「(ヒザのサポーターに書かれてる文字を指差しながら)キング・オブ・キングス」
神無月「(神無月のサポーターに書かれてあるのは)キング・オブ・モノマネですから。そしてちょっと、ここのここ(=腿の辺りに描かれてあるイラストを)見てください。ここ武藤さんのポーズでしょ? 俺(のタイツを)見てください、ズラ被ってます。これわかんない、お客さんわかんないこれ。細かい所違うもんちょっとだけ。ここが偽物みたいな感じ」
武藤「だけどスギちゃんのワイルドも細かい芸だったね。あんなのお客にわからねーよ」
神無月「水中メガネは。もう、ちょっとね」
(征矢とスギちゃんがインタビュースペースへ)
武藤「これスギちゃん、いくらぐらいするの? オークションかけたら」
スギちゃん「いやオークションかけたらとか、一個しか無い」
神無月「今、現金に変えようかと」
スギちゃん「いや、販売したらもう」
武藤「現金にしないとわけられねーじゃん」
スギちゃん「売っても350(万円)ぐらいにしかならないですよ」
武藤「え? 350」
神無月「350?」
武藤「いいよね? 175万ずつ」
神無月「中古の車買えますね」
武藤「俺いいよ。175万」
スギちゃん「いやいやいやちょっとちょっと、これで、できてる仕事もいっぱいあるんです」
武藤「だから?」
スギちゃん「すいません」
武藤「え? 何?」
スギちゃん「ほんとにお願いします」
武藤「じゃあ350万で売るよ」
スギちゃん「いやいやいや! ちょっと汚いですよ! ほんと武藤さんお願いします! 汚いですよ」
征矢「安いじゃん」
スギちゃん「安くない! 結局900ぐらいになる」
武藤「半額だよ半額」
スギちゃん「私1000万近くで勝った事になりますから! 350で買ったら650で買ってるから。頭おかしいでしょ」
武藤「だってこれもうすでに俺達のものだから」
スギちゃん「そうですけど、アレは言葉のあやというか、ちょっと待って下さいほんとにすいませんちょっと待って下さい!」
神無月「リング上で約束したじゃん」
武藤「お客様も見てる前でやったじゃん。裁判しても負けねーぞ」
スギちゃん「よく見てください、ワイルドスギちゃんは負けましたが、おっぱい先生ですから。おっぱい先生が負けたようなもんです」
スギちゃん「おっぱい先生は負けてないって事ですよ」
武藤「何言ってるの」
スギちゃん「ワイルドスギちゃんの持ち物はワイルドスギちゃんが負けたらいいですよ、私今おっぱい先生です」
神無月「急に変えただろ」
スギちゃん「おっぱい先生が途中で入っちゃったから、無効試合」
武藤「神ちゃん、おっぱい先生ってなにがなんだかわからないんだよ」
神無月「あぁこれ、スギちゃんのワイルドになる前のキャラなんです。普通はこれからの新ネタを舞台で出すんですけど、過去の持ってきたんですこいつ」
武藤「あぁ、ワイルドに変えて良かったね〜」
スギちゃん「ワイルドがやりたいんでそれがないと。おっぱい先生にはあなた達勝ったわけですから」
神無月「そんなキャラなの? そんな喋り方なの?」
スギちゃん「おっぱい先生こういう喋り方なの」
武藤「でもお客に伝わって無かったぞ、おっぱい先生」
スギちゃん「まあ出てきた時のあの静けさは無かったですね。おっぱい先生ってなんだろうって感じでしたね」
神無月「ヤラれに来たようなもん」
武藤「どうする?」
スギちゃん「もうこんなことはほんとに」
征矢「お願いします」
武藤「だってその前の試合でビッグダディ土下座してるらしいよ?」
神無月「してましたね」
征矢「じゃあ私も土下座しますよ」
スギちゃん「結構マジで」
征矢「私もやりましょうじゃあ」
スギちゃん「征矢さんがつけてるこの(手作り)時計と変えていただくという」
征矢「これでダメでしょうか?」
神無月「なんなのこれ?」
征矢「物々交換で」
武藤「これ、これ手作りじゃん?」
神無月「書いてんじゃん。3時じゃん」
武藤「3時から動かない(苦笑)」
スギちゃん「すいませんほんとに、ほんとにもう、洒落にならないんでほんとに、お願いします」
征矢「スギちゃん死んじゃうんでお願いします」
武藤「実は時計俺いくつも持ってるからさ」
神無月「結構持ってますよね」
武藤「結構持ってる。いいのも持ってる」
神無月「僕あんまり時計見ないんで、正直いらないんですよね」
武藤「ただ、またね、いつかまた恩を返してくれるとね、WRESTLE-1に対して」
神無月「またのぼる? このリングにのぼれる?」
武藤「次出た時ノーギャラだよ? 今日もな」
神無月「今日もノーギャラにしますか」
スギちゃん「ちょっと! なんで今日も」
武藤「すぐ負けようとしやがって」
スギちゃん「ノーギャラでいいですほんと」
武藤「いいよ、返してやろう」
神無月「じゃあこれ(=征矢の時計)もらっていきますよ」
スギちゃん「すいません、ほんとに武藤さん色々ありがとうございました」
征矢「ありがとうございました」
スギちゃん「靴に口付けします(と言って実際に武藤のシューズにキスをする)」
武藤「汚いよやめろよ!」
スギちゃん「おっぱい先生が口付けします。ほんとにすいません武藤さん」
武藤「しょうがないよほんとに。いつか恩を返してもらわないと」
スギちゃん「絶対に返します私が。もうほんとに毎回高いチケット買ってきます。一番前の席」
武藤「350万?」
スギちゃん「そんな席ないでしょ!」
武藤「OK、皆でせっかくだから写真撮ろう」
(記念撮影)
神無月「あとは敗者の弁を」
(武藤と神無月は控室へ)
征矢「またF-1のベルト挑戦しましょうよ」
スギちゃん「しましょう」
征矢「また新しいキャラで行きましょう」
スギちゃん「ありますから、キャラはいっぱいあります。またちょっと
、勝負しないとダメですね」
征矢「リベンジしてやりましょう。今度は武藤敬司のあの時計をかけてもらいましょう」
スギちゃん「そうしましょう。でも私の新しいキャラ出てきたらワイルド全くできなくなりますよ」
征矢「そちらがわに合わせますんで」
スギちゃん「よっしゃあ行きましょう」
征矢「もっかい行くからな」
スギちゃん「次は」
征矢「もっかいブレイクしてください」
スギちゃん「もちろん! 売れて帰ってきますから」
征矢「また1年後とか3年後とか空きますから」
スギちゃん「いやほんとね、悔しいけどね、ちょっとほんとに楽しかったですね。マジでいい、経験ができました」
征矢「ガチの本音じゃないですか」
スギちゃん「最高のいい試合だったと思いますけど、お客さんが喜んでくれたのがわかりやすい。絶対次は、勝ちましょう」
征矢「もっかいやりましょうスギちゃんと俺で」
スギちゃん「タッグパートナーとして是非、やりましょう」
征矢「F-1必ず巻くからな」
スギちゃん「色んなタッグチャンピオン、勝負してやりましょうほんとに」
征矢「こっちの乳首見ろ、取れちまったんだよ」
スギちゃん「これが負傷だ。右乳首を負傷してる」
征矢「ミルクが出てきたぜー。好きだろミルク」
スギちゃん「飲みに来ていいんだぞ〜」
征矢「今だけだぞ〜どうだどうだ、まだ出るぞ」