キャリア14年目にしてチェルシー・グリーンがWWE最高峰王座初戴冠!

1988年のマディソン・スクウェア・ガーデン大会から数えて今年で39回目となるサマースラムが、ミネソタ州ミネアポリスのUSバンクスタジアムで開催された。今回もABEMAでのPPVで朝7時からライブ中継されたが、今回は2日で4000円と破格の設定で世界最大のプロレス団体による真夏の祭典が堪能できる。NFLのミネソタ・バイキングスがホームとする巨大なスタジアムでの激闘をクーラーの効いた部屋で楽しむというのはいかがだろう。
Day1ではイヨ・スカイがリヴ・モーガンに挑戦する女子世界王座戦、スマックダウンGMのニック・オールディスの3年ぶりの復帰戦、ブロック・レスナーとオバ・フェミによるヘル・イン・ア・セル戦といった豪華カードが並んだが、Day2でもフィン・ベイラー対サミ・ゼインのWWE統一王座への挑戦者決定戦のオープニングマッチが、グンターと1年5か月ぶりの復帰となったケビン・オーエンズを加えてのフェイタル4WAYマッチに変更となるビッグサプライズからスタートした。

そして第三試合ではWWE女子王者であるリア・リプリーの半月板損傷による欠場から、タイトル返上ではなくWWEでは珍しい暫定王者決定戦として5WAYのラダーマッチが行われた。
観客からの声援は地元ミネソタ出身のティファニー・ストラットンが最も大きいかと思いきや、これまであらゆる方面からひどい目に遭いつづけているチェルシー・グリーンに最大の歓声が集まった。チェルシーはこの大舞台に立つ自分の姿を見せようとカナダから友人8人を招待したものの、飛行機が欠航したことによりその願いはかなわぬこととなってしまっている。
そのチェルシーに加えミネソタ・バイキングカラーのコスチュームのティファニーや、ミネアポリス最大のスーパースターであるミュージシャンのプリンスをイメージしたコスチュームのジェイド・カーギル、サマースラム初出場のラッシュ・レジェンド、そして15回の世界王座戴冠歴を持つシャーロット・フレアーの5人がそろったところで大乱激戦から試合はスタートした。

序盤ではラッシュがその圧倒的パワーを発揮し、ティファニーのエプロンからの飛びついてのラナやスーサイド・ダイブを敢行したチェルシーをそれぞれキャッチしてラダーに叩きつけていく。ラッシュはリングに戻ってもシャーロットの前方回転してのクローズラインを受け止めると、寝かせたラダーにボディースラムで叩きつけていく。開始から声援を集めるチェルシーは最近関係が良好なティファニーとジェイドとラッシュ相手に連携プレイを見せていく。しかし王者になれるのはひとりだけ。どのタイミングかでふたりのどちらかが裏切らなくてはならないのがこの試合形式だ。

今回はパートナーであるアレクサ・ブリスの想いを背負うかのように、髪の先端をピンクに染めて出場しているシャーロットは、コーナーに設置したラダーにティファニーの顔面を叩きつける荒技を繰り出すも、チェルシーのミサイルキックを受けた直後にティファニーに同じようにラダーへのフラップジャックで叩きつけられてしまう。そしてここで動きの止まったふたりを見ると、チェルシーはすかさずラダーを登り、ベルトに触れるところまではいったものの、ここはジェイドがラダーへのジェイデッドでカット。
ここからまた乱激戦が始まるが、圧巻はセカンドロープに寝かせたラダーへのラッシュによるティファニーへのチョークスラム。ラダーの上でバウンドしたティファニーは大きな悲鳴をあげてすぐに場外にエスケープする。

そのさなかにシャーロットがラダーに登り、ベルトの吊り金具を掴んだ時にジェイドがラダーを外し、シャーロットは宙ぶらりんのかっこうとなる。ラッシュとふたりでシャーロットを空中から引きずり落とすと、そのままシャーロットを立てかけたラダーに投げつける。そこからラッシュとのラダー上の攻防を制したティファニーがベルトに手が届くところまで登ったところで、チェルシーがリングに戻り「ごめんなさい」という素振りを見せてからラダーを倒し、ティファニーを場外に落としていく。ティファニーも場外で争うシャーロットたちに図らずもスワントーン・ボムを成功させるが、チェルシーがひとりリングに残ったことで観衆からはこの試合一番の「チェルシー!」チャントが巻き起こる。
しかしここでジェイドの仲間であるミチンとBファブが登場し、チェルシーをラダーの中ほどで逆さ吊りにする。ミチンとBファブはジェイドを介抱しつつリングに上げ、ラダーを登らせようとするもこれはシャーロットがカット。またラッシュとティファニーもラダーに登り始めるが、観客からは逆さ吊りのままのチェルシーへの大声援がつづいていく。逆さ吊りのチェルシーを後目にラダーに登っていたティファニーとラッシュはジェイドに落とされ、そのジェイドもシャーロットと共倒れになると、逆さ吊り状態から起き上がったチェルシーが観客からの大歓声の中、キャリア14年目にしてWWEのシングル王座の初戴冠を果たした。
















