台湾有事と隣り合わせの沖縄で市街地実戦想定の新格闘技を初披露!現役沖縄米軍と日米親善試合へ

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 20日、沖縄県・宜野湾市沖縄コンベンションセンターにて『Ultimate Shooting』が開催。総合格闘技の創立者といえる“初代タイガーマスク”佐山サトルが、25年の歳月を経て全局面を打撃技に絞る実戦型新格闘技を始動。初披露の場として選んだのが沖縄県となり、これにちなんで沖縄米軍現役海兵隊兵士から選抜されたMMAファイターと日本選手による日米親善試合が組まれた。

 沖縄を中心に展開する格闘技ジムで、派手な大技と入場時のダンスパフォーマンスで知られるファイターのNo-Ri-を有するワイルドシーサー所属の剣。対するタイボンは沖縄米軍海兵隊に所属する現役の兵士で、GFC future cageでの戦績4戦4勝中2KOの現ヘビー級チャンピオン。今年4月8日に岡山県・岡山コンベンションセンターにて開催されたNJKF拳之会興行では世界ISKAヘビー級ムエタイ王者と闘って3ー0の判定勝利をおさめたばかりで勢いに乗っている。

 試合開始を前に、アルティメットシューティングのルールディレクターであり、基地内にて毎日指導にあたっている米軍截空道代表の平原伸泰氏から、台湾有事と隣り合わせの沖縄の現状の厳しさと日米防衛協力の緊急性が訴えられ、礼節を重んじる心技一如の教えに則り三方に向かって礼を行ってからゴングが鳴らされた。


 サウスポーのタイボンにオーソドックスの剣。ハードパンチャー同士の闘いなので試合前から激しい打ち合いになることが予想された。先制のパンチラッシュを仕掛けたのは剣だが、タイボンの鉄壁のガードに阻まれる。ケージ際までじりじりと後退したタイボンが腰を落として身構えると一閃大振りの左ストレートで剣に飛び込んで行き、右ミドルを畳みかける。体勢が崩れた剣のバックを取るとブレイク。タイボンがワンツーからのパンチラッシュで剣にケージを背負わせる。
 体勢を崩す剣。パンチの応酬から右ハイをテンプルに突き刺すタイボン。剣も前蹴りをタイボンのボディに見舞うが、タイボンの勢いは止まらず、カーフを当てたあと右。止まらずに飛び込んでスーパーマンパンチ。チャンプの活躍を一目見ようと会場に駆け付けた応援団が一斉にどよめく。剣にも声援が飛ぶなかタイボンの左フックが剣の顔面にスマッシュヒット。この時点で剣の視線が虚ろに足元がぐらつく。ふらつきながらも繰り出した右は空を切る。タイボンが剣のボディに左膝を突き刺しパンチラッシュ。ダメ押しの右フックで崩れ落ちる剣。時間にしてわずか55秒。タイボンが打撃の総合格闘技に相応しい衝撃のKO勝利で飾った。

 試合後もタイボンは「先生、練習を共にした仲間、海兵隊の兵士隊、イベント関係者の皆さん、試合させてくれてありがとうございました!全力で頑張りました」と、すべての人々への感謝を述べ、武道の精神に乗っ取りガッツポーズはせず、観客に礼、レフェリーにも一礼してケージから降りた。

 佐山サトルはアルティメットシューティングに「闘いの真実」を込めたという。沖縄で日米親善試合としてお披露目が行われたことの意義は大きい。スマホのWEB上で眺める真実と実際に知ることの間には大きなへだたりがある。自分の足で現地に赴き体感をして欲しい。故郷を遠く離れて命がけで国土を守る兵士の想いとケージファイトに拍手と歓声を送って欲しいと願わずにはおれない。

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