レッスルマニアで女子の世代交代!ティファニー・ストラットンが憧れのシャーロット・フレアーを制してWWE女子王座防衛!

プロレス業界全体の年間最大のイベントである『レッスルマニア41』のDay1がネバダ州パラダイスのアレジアント・スタジアムで61467人(札止め)の観衆を集めて開催された。
今回もABEMAで生中継されたが、今年はPPVではなくABEMAプレミアム会員であれば課金はなしで視聴することができる。これを機会に世界最高のプロレスに触れてみるのはいかがだろうか。
今年の目玉カードのひとつとしてある意味では異常な関心を集めたのが、セミファイナルに組まれたティファニー・ストラットン対シャーロット・フレアーによるWWE女子王座戦だ。今年の1月3日にキャッシュインによりWWE女子王座を戴冠したティファニーを、ロイヤルランブルの優勝者としてレッスルマニアでの対戦相手に指名したのがシャーロットだった。
2023年12月のアスカ戦でヒザに重傷を負い、13か月ぶりの復帰戦となったロイヤルランブルで史上初の2度目の優勝を果たしたシャーロットを、かつては憧れの存在と公言していたティファニーが迎え撃つことになったが、試合に至るまでの舌戦ではシャーロットのプライベートに関することまで触れ、WWEの公式サイトではその部分がカットされるほどの踏み込んだマイクで心理戦を仕掛けていった。
入場はまるでWWEの女王の座をかけた戦いという意味であるかのように王者であるティファニーが先に入場し、シャーロットが高級車から降り立ち、さらに花火の連発が彩るという演出がなされていた。リング上ではベルトを肩にかけながらも不安気な表情のティファニーに対し、余裕の表情を見せるシャーロット。

ゴングが鳴るとこれまでの舌戦や乱闘の勢いそのままにもつれ合っての場外戦が繰り広げられるなど、ふたりのいつもの華麗な動きとはまるで違った戦いぶりを見せていく。
リングに戻るとシャーロットは首4の字固めの体勢からの、ステファニー・ヴァッケルが得意とするフェース・クラッシャーやホイップを見せ、その後もドロップキックを捕まえての逆エビ固めやネックブリーカーで主導権を奪っていく。
しかしティファニーもローリング・エルボーの二連発からスパインバスター、カミカゼからのプリティエスト・ムーンサルト・エバーを狙う。
これがかわされると察すると後方回転で着地して、丸め込みをかわしてのダブルフットスタンプを成功させる。シャーロットも強烈なカウンターのキックやチョップの連打からティファニーのアラバマスラムをシットダウン式パワーボムで切り返すなど、攻撃の手を緩めない。
それでもティファニーはシャーロットのバック・スープレックスを後方回転で逃れると再度のスパインバスター。場外へのムーンサルトアタックを未然に防ぐとこれまでは仕掛けなかった、シャーロットの長期欠場の原因である左ヒザへの攻撃をニーブレスの上から狙っていく。
シャーロットも同じくヒザ攻撃で反撃してから足4の字固めを決めるも、ティファニーはやられながらニーブレスめがけて攻撃してエスケープに成功する。続けてアメフトでは即退場処分となるヒザ裏へのショルダータックル(チョップブロック)、カミカゼからのムーンサルトを狙うが、これはシャーロットがヒザで受ける。シャーロットのムーンサルト狙いはカットするも、続けてのコーナートップからのナチュラル・セレクション、お返しのチョップブロックは食らってしまう。
しかしティファニーはアラバマスラムでコーナーにシャーロットの頭を叩きつけ、カミカゼからのプリティエスト・ムーンサルト・エバーを完璧に決めて、初のレッスルマニア出場を絶対女王相手の勝利とタイトル防衛で飾った。