格闘探偵団が全日本プロレスに殴り込みも王座戴冠ならず!世界征服の夢を追って強くなる決意を新たに

24日、東京都・エスフォルタアリーナ八王子にて全日本プロレス『エキサイトシリーズ2025』が開催。格闘探偵団が“王道”の頂点に挑んだ。
日本最古のベルトであり全日本の至宝とも言えるアジアタッグ王座は、【ELPIDA】ライジングHAYATO&安齊勇馬が保持。
【ELPIDA】は上記2名に綾部蓮、本田竜輝を加えた4名で20代の若い力で全日本を変えていくべく立ち上がったイケメン揃いのユニット。アジアタッグ王座の他にも、安齊は三冠ヘビー級王座、HAYATOは世界ジュニア王座、本田は世界タッグ王座の戴冠歴があり、綾部は昨年の王道トーナメント優勝を果たすなど全員しっかりと結果を残してきている。
この日、HAYATO&安齊に挑戦したのは【アストロノーツ】阿部史典&野村卓矢。
2人は【格闘探偵団】を設立し、“バトラーツの復興”を掲げるわけではなく自らの手で“最新型のB”を創り上げるという理想を胸にメジャー・インディーを問わず大暴れ中。様々な団体の王座戦線に絡み続ける中で全日本の王道マットでも頂上争いに名乗りを上げてきた。
試合は早々に場外戦となり、野村がHAYATOの腕を鉄柵に絡めながら蹴りつけるなど苛烈な攻撃。阿部もねちっこいグラウンドで追い込んでいき、2人してHAYATOの腕を徹底的に破壊しにかかる。
HAYATOがなんとか自力で生還して安齊が出てくると、安齊と野村がジャーマンで投げ合う意地の張り合いを展開。ELPIDAの2人も格闘探偵団の土俵に上がってバチバチの打撃戦を展開していく。
終盤には両軍のタッグワークが冴えわたる。HAYATOのスワンダイブ式ミサイルキック+安齊のジャーマン・スープレックス・ホールドの合体攻撃が決まると、格闘探偵団も阿部の澤宗紀直伝お卍固め+安齊を野村が羽折り固めに捕らえるサブミッションの競演で対抗。
最後はHAYATOと阿部の対面に。HAYATOがファルコンアローからのライオンサルトと得意技で畳み掛けるが、阿部は被弾しながらも下から丸め込む意地を見せ伊良部パンチからお卍固め。HAYATOはこれをぶっこ抜いてインプラントで突き刺し、最後はシド・ヴィシャス(※トップロープからのライオンサルト)を決めて3カウント。HAYATOが26歳の誕生日を勝利で飾った。

試合後には、現在の全日本プロレスで“明るく楽しく激しい”のすべてを担う大人気ユニット【バカの時代】鈴木秀樹&田村男児がリングに登場。
秀樹が「今、この場でお二人の口から『やる』と言わなければ、それまでずっとこのリング上で僕と田村男児は張り手をしあいます」と男児と延々と張り手合戦を展開。HAYATOはその光景をゆっくり眺めたうえで「いいよ。沖縄でやろう」と3月15日の沖縄大会での防衛戦を決定した。

そんな明るく楽しい光景がリング上で繰り広げられる中、バックステージではすべてを出し尽くして灰になる寸前の格闘探偵団がうなだれる。
意識が朦朧とした様子の阿部を野村が鼓舞すると、阿部は「お前と一緒に格闘探偵団で世界征服しようって言ったな。強くなって……また、強くなっていこう」と決意を新たに。あしたに向かって2人はふらふらと去っていった。