「スターダム史上最大の悪夢の始まりだ」上谷沙弥が中野たむとの師弟対決を制し狂乱の赤いベルト初戴冠!
29日、東京都・両国国技館にて『ジャパンキャンピングカーショー2025 presents STARDOM DREAM QUEENDOM 2024』が開催。上谷沙弥が狂乱ファイトで中野たむを撃破。赤いベルト初戴冠を果たした。
上谷とたむの出会いは、たむが2018年にスターダムの姉妹団体として旗揚げした『スターダム★アイドルズ』で上谷がアイドルズの1人としてプロレスデビューしたことに遡る。
上谷が練習生からやり直してスターダムからデビューした後には、上谷とたむは節目節目でシングルマッチを実施。2021年12月には白いベルトをかけての闘いで上谷がたむを破って師匠超えを果たし、その後は良きライバルとしてしのぎを削ってきた。
2人は昨年7月にシングルリーグ戦『5★STAR GP 2023』開幕戦でも対戦したが、その際に上谷が照明用鉄柱によじ登って高高度からのダイブを敢行。これで上谷が左ヒジを脱臼して長期離脱。優勝候補筆頭として期待されていた中で開幕戦からリーグに大穴を空ける形となった上谷はメインストリームから外れてしまう。
約4ヶ月後に元気に復帰した上谷であったが、このときの心の傷は大きく残っていた様子。その後に自身のユニット【Queens Quest】の事実上の崩壊、ファンからの誹謗中傷問題などもあり、さらに心の傷を広げた上谷は闇堕ち。刀羅ナツコ率いる悪の軍団【H.A.T.E.】に加入し、秘め続けてきた狂気を存分に振りまいている。
11月のタッグリーグでたむと相まみえた上谷は、1年前の5★STAR GPの件を持ち出して「あの日からお前にプロレス人生狂わされたんだよッ!あれからお前に大切なものを奪われた。じゃあ今度はお返しに、私がお前の大切なものを全部奪ってやるよ」と憎悪の炎を燃やしてたむの赤いベルトへ挑戦表明。
たむも「たむが狂わせたって言うなら責任取るよ。責任取ってアンタを正しい道に引き戻す!」と12月29日の両国国技館大会での赤いベルト戦を宣言。1ヶ月以上に渡ってバチバチの前哨戦を展開してきた。
試合は、序盤から上谷がイス攻撃を解禁し激しい場外乱闘へ。観客席中腹までなだれ込んでいき、上谷がたむの首にチェーンを巻いて高い高い入場ゲート上から吊り上げるリアル絞首刑。さらにそのゲート上からプランチャで飛んでいくスーサイド・ダイブ。かつての上谷の負傷シーンを思わせる光景が広がるも、すぐに起き上がった上谷は「拍手!」と絶叫。会場は大喝采に包まれる。
半死半生となるたむだったが、直後にエプロンからの奈落式ジャーマンで反撃の狼煙。髪を掴みながらの壮絶な打撃合戦が展開されていき、たむはバイオレット・スクリュー・ドライバー、上谷はスター・クラッシャーと必殺技の応酬が展開。
たむが雪崩式タイガー・スープレックスを放つと、上谷はうずくまって動けなくなってしまう。これには観衆だけではなく、たむもレフェリーの動揺。その隙を突いた上谷がガバリと起き上がり、フランケンシュタイナー、スクールボーイ・スープレックス、掟破りのバイオレット・スクリュー・ドライバー、奥の手の旋回式スター・クラッシャーと畳み掛けて3カウントを奪った。
泣き崩れるたむを嘲笑った上谷は「巻けよ、ここに。巻けつってんだろ!言う事聞けや。チャンピオン様だぞ?言う事聞け」とたむの手で自身の腰にベルトを巻かせることでさらなる屈辱を与える。
そして「これが!1年前の悪夢の続きだ!ずっと巻きたかったこの赤いベルト、狂うほど愛しいよ!悪の頂きに立ったこの私が、絶対王者として!スターダムをメチャクチャにしてやるよぉ!スターダム史上最大の悪夢の始まりだ。下僕たちよ!跪け。2025年、永遠に、さよなら」と妖艶に笑った。
バックステージに戻った上谷は「お前ら見てたかぁ~?あの中野たむの無様な姿ァ!あぁ、すべてよ、計画通りなんだよ。ぜ~んぜん痛くない(笑)アハハハハハハッ!でも、中野たむへの復讐はまだまだ終わらないから。お~い?たむちゃん見てるかなぁ~?まだまだアンタを地獄の底に引きずり落としてやるからぁ~!ハハハハッ!!」と狂ったように笑い、ベルトをベロリと舐めて去っていった。