【試合詳細】12・31 RIZIN DECADE『雷神番外地』さいたまスーパーアリーナ大会 安保瑠輝也vsシナ・カリミアン 冨澤大智vs三浦孝太 野田蒼vs篠塚辰樹

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RIZIN DECADE『雷神番外地』
日程:2024年12月31日(火)
開始:13:00
会場:さいたまスーパーアリーナ
観衆:23,010人

▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
[BreakingDown]○五明宏人(JAPAN TOP TEAM)
判定2-1
[BLACK ROSE]●赤田プレイボイ功輝(剛毅會)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
[BreakingDown]○安井飛馬(JAPAN TOP TEAM)
判定3-0
[BLACK ROSE]●黒薔薇くん(鈴木博昭)(BELLWOOD FIGHT TEAM)

▼RIZINキックボクシングルール 3分3R 66.0kg ※8オンスグローブ
[BreakingDown]●YURA(ダイヤタイガージム)
判定0-3
[BLACK ROSE]○朝久泰央(朝久道場)

▼RIZIN MMA特別ルール 5分2R 63.0kg
[BreakingDown]○冨澤大智(フリー)
1R 1分53秒 KO(スタンドでの膝)
[BLACK ROSE]●三浦孝太(BRAVE)

▼RIZINオープンフィンガーグローブキックボクシングルール 3分3R 58.0kg
[BreakingDown]●野田蒼(月心会チーム侍)
1R 2分7秒 TKO(3ノックダウン)
[BLACK ROSE]○篠塚辰樹(剛毅會)

▼RIZINオープンフィンガーグローブキックボクシングルール 3分3R 77.0kg
[BreakingDown]●細川一颯(フリー)
2R 2分59秒 レフェリーストップ
[BLACK ROSE]○宇佐美正パトリック(Battle-Box)

▼RIZINスタンディングバウト特別ルール 2分6R 100.0kg
[BreakingDown]○安保瑠輝也(MFL team CLUB es)
判定3-0
[BLACK ROSE]●シナ・カリミアン(SINA ARMY)
※4勝3敗で朝倉未来軍の勝利

朝倉未来軍vsBLACK ROSE軍は4勝3敗で朝倉軍が勝利!メインの安保瑠輝也vsシナ・カリミアンは反則三昧の大荒れに!来年5月4日東京ドーム『THE MATCH2』で朝倉未来vs平本蓮の再戦が決定!

オープニング


 オープニングVTRで、2025年5月4日(日・祝)の東京ドーム『THE MATCH 2』の開催が発表され、榊原代表は「朝倉未来、平本蓮、リマッチお願いします」と両者へ呼びかけた。
 入場式では両軍リーダーの平本蓮と朝倉未来が握手した。

第1試合


 赤田が前に出てプレッシャーをかけていき、左ストレートで間合いを見る。赤田はローも五明がタックルを仕掛けるが、赤田が潰していくも五明は首に組み付く。赤田はパウンドを落としていき、足を蹴りながら立たせようとするが、五明は下から蹴っていきながら立たず。これはレフェリーがスタンドへ戻す。

 五明がワンツーも浅く、赤田がローからボディにストレート。五明が前蹴りで距離を取り、前に出て来た赤田をがぶってロープに押し込むとコツコツ顔面を殴っていく。さらにボディに膝からコーナーに押し込んでコツコツ顔面を殴り、巻き投げようとするが赤田の足がロープに絡まってしまいなかなか投げられない。五明はロープに押し込み膝蹴りも展開なくブレイク。

 赤田が前に出ると五明が前に出てワンツー。お互いジャブが顔面を捕らえ、五明がタックルでロープに押し込むが赤田の顔面から出血が見られるためタイムストップに。

 再開し、赤田が前に出てストレートの打ち合いから赤田の1発に五明がワンツー。だが赤田が前に出て右ストレートが顔面を捕らえ、五明が距離をみるが赤田が前に出て組み合う。ここで1R終了。

 2R、五明がジャブからタックルでテイクダウンを奪い、コツコツと顔面を殴っていく。ロープ際で赤田が立とうとするが五明が顔面に膝を打ち込んでいき、なんとか立ち上がった赤田だったが五明はコーナーに押し込み膝。離れ際に赤田が殴ろうとするが、五明が下がって見合うとストレート。赤田が前に出るも五明のヒジがカウンターで入るが、赤田も殴り合いに応じてワンツーを打ち込んでいくも、五明がタックルからコーナーに押し込む。一度離れると赤田が前に出るが、五明は距離を取りカウンターのワンツー。赤田は左ストレートをがむしゃらに打ち込んでいくも、五明が組み付いてコーナーに押し込み膝。これはブレイク。
 赤田がボディと顔面にパンチを散らし、五明は組み付いてコーナーに押し込むと膝。ここで2R終了。

 3R、赤田がワンツーも五明は下がって距離をとり、タックルでコーナーに押し込むと赤田が膝を連打。五明は離れてワンツーから再度タックルで押し込み。五明が離れると赤田が飛びヒザも、五明がすぐにタックルを仕掛けるが赤田はボディに膝。これはブレイク。

 赤田が左ジャブから右フックを叩きこんで倒し、追撃のパウンドを狙うが五明が下から三角絞めを狙う。だが絞めきれず、赤田が鉄槌を落としていく。亀になった五明に赤田がラッシュを仕掛けるが、五明は組み付いてコーナーに押し込む。
 赤田は膝蹴りで離すも、五明はタックルを仕掛けてコーナーに押し戻し、これはブレイク。

 赤田のストレートを避けた五明が前に出てクリンチしてロープに押し込み、足を取ろうとするが赤田は耐えるとボディにコツコツパンチを落としていくが、五明は離さずコツコツパンチ。さらに膝を打ち込んでいくがブレイク。

 前に出て打ち合おうとするがもつれてしまい、一度離れてから五明がタックルでロープに押し込み膝を連打。五明が突き飛ばして左右のストレートも、五明が避けたところで時間切れ。

 判定2-1で五明の勝利となった。

<試合後コメント>

五明宏人
――試合後の率直な感想は
「試合の感想としては不甲斐ないですね。未来さんの朝倉未来軍として先鋒で勢いづけたいところを判定2-1で終わってしまって。結果としては不甲斐ないと思います」

――判定が割れた時の心境は
「どっちについてもおかしくないと思ってて。1Rでのカットと、相手に一発ダウン獲られた。そこの1-1で展開的にどっちかなって部分で2票獲れたんで僕としては嬉しい気持ちでした」

――対戦相手の印象は
「やっぱり根は熱い選手だと思ってるんで、僕としては。対戦相手の印象は、赤田選手はしっかり練習してるなと思いました」

――RIZINのリングの感想は
「僕にとって大晦日RIZINは憧れて夢見たところで、感極まる気持ちで闘わせていただきました」

――今後の展望は
「今日の内容じゃこっからRIZINでやってくって口に出せないので、出させていただいたDEEPでまたフェザー級で上に上がっていけるように頑張りたいと思います」

――キャリアに差がある2人だったが、それを感じた部分は
「キャリアといっても相手はキックボクシング歴が長いので、それは考えずに試合しました」

――山崎コーチから対策は授けられたか
「ヒデさんには僕キックボクシングだけじゃなくて伝統派空手からの大先輩なので。ヒデさんから教えてもらったことを全然出せなくて申し訳ない気持ちです」

――RIZINには遠いという言葉があったが、また出たい?
「もちろん僕はRIZINと未来さんに憧れて総合格闘技を始めたのでそこを目指しているんですけど、そこに出たいとは言えないです」

――未来選手の復帰を聞いてどう思ったか
「同じチームメイトとしても正式には聞いてなかったので、再戦を聞いて感極まって……僕が先鋒としてしっかりやらなきゃなという気持ちで固くなっちゃいました」

第2試合


 黒薔薇が左ストレートからワンツーを打ち込み、右ストレートからローを打ち込み様子を見る。さらに左のジャンピングハイも、打ち終わりに安井が左ジャブで牽制。お互いローから黒薔薇がワンツーも安井は下がる。安井がワンツーから前に出てバックを取り胴絞めスリーパーへ。黒薔薇はロープを背に耐えると、安井は回転してグラウンドでマウントをとりパウンドを落とす。だが黒薔薇は足を入れて逃れていき、安井がパウンドから飛び込むとサイドポジションから袈裟固め。黒薔薇は腕を差し込んで耐えると、安井は立ち上がり飛び込んでパウンド連打。黒薔薇は回転するが安井がパウンドを落としていくも、黒薔薇は下から蹴り上げるが安井は飛び込んでハーフガードからパウンド連打。黒薔薇は下から蹴り上げるも安井はパウンドをとりコツコツ顔面を殴り、展開がないと見るや安井がパウンド。立ち上がろうとした黒薔薇を安井がギロチンチョークで捕らえ、そのままボディに膝。一度離して膝を打ち込み、黒薔薇はヒジを打ち込むも安井はガード。
 安井は小内刈りで投げようとするが黒薔薇が耐えて1R終了。

 2R、黒薔薇がローで牽制し、さらに左ボディを打ち込むと安井は下がっていき、後を追った黒薔薇にタックルからテイクダウンを奪うも黒薔薇は下から蹴り上げていく。
 安井はフロントネックから巻き投げていくが、黒薔薇の足がロープにあたってテイクダウンは奪えず。
 安井はフロントネックから足を踏みつけていき、黒薔薇が立ち上がろうとすると安井はフロントネック。黒薔薇は足を刈ろうとするも安井は倒れず、逆に足をかけて倒した安井がハーフガードからコツコツ殴りヒジも狙う。一度立ち上がった安井は立ち上がろうとした黒薔薇をフロントネックで捕らえ、黒薔薇が突き飛ばして離れるとローで牽制。さらに左ハイも安井がタックルをしかけるも、黒薔薇が切って膝。安井はコーナーに押し込むも、黒薔薇が右フック。安井はかまわずタックルでテイクダウンを奪うと鉄槌を落としていく。黒薔薇が足に絡みついていくが安井は切り返して潰し、黒薔薇は下から殴っていくも展開が作れず。立ち上がるも安井がフロントネックで絞り2R終了。

 3R、黒薔薇がローで牽制し、安井もローを打ち込むが黒薔薇がジャブから前に出ようとするが安井は下がる。安井がタックルで足を取って倒し、ヒジの鉄槌連打もタイムストップへ。安井の後頭部への攻撃で口頭注意が与えられる。
 再開し、黒薔薇がローからハイ。打ち終わりに安井が足を取ってテイクダウンを奪い、マウントを取ろうとするが黒薔薇が下から蹴り上げる。安井は一度立ってから飛び込んでサイドポジションをとりコツコツパウンドを落とし、一度立ち上がって突っ込もうとするが黒薔薇が立ち上がるも安井がフロントネック。これを離して足を取ってテイクダウンを奪いパウンド連打。ボディにもパウンド連打を続けるが時間切れ。

 判定3-0で安井の勝利に。朝倉未来軍が2連勝となった。

<試合後コメント>

安井飛馬
――試合後の率直な感想は
「気付いたら終わってたって感じでしたね。組み付いて15分間テイクダウンし続けてキープしてサブミッション狙って、1本決めに行こうかなって感じで。ずっと相手と目が合ったままで15分、あっという間でしたね」

――対戦相手の印象は
「強真との前回の試合からずっと見ていて、打撃がすごい1発1発重そうだなというのと、タックル入った後のパウンドがすごそうってイメージがずっと付いてたんで、テイクダウンしたあとも油断せずに闘い切りました。強真に前回アドバイスもらったんです。黒薔薇くんが今まで修羅場をくぐってきたオーラがあったって言ってたんで、目の色がギロっとしてて、その瞬間に毎回すごい強い打撃が来るって合図で分かったんで、集中して闘いました」

――RIZINの感想は
「ホントに会場のみんなが多すぎて、『うわっ、格闘技しててよかった、このために生まれてきたんじゃないか』ってくらいドーパミンが出ました。もう1度あの舞台に立ちたいです」

――今後の展望は
「BreakingDownから僕が格闘技をするキッカケをもらってDEEPでアマチュア・プロと経験積ませてもらって、今回このRIZIN出て、これからもRIZINに出続けられるような、世界で闘えるような日本人のファイターになっていきたいと思います」

――コメント会場に現れたとき、緊張というか感慨深そうにしていた
「なんだろ、『こんな感じやったんや……』って。いい意味で(笑)ずっと中学生から見てた風景だったんで、『ここに来たんだ』っていう。こっちの席からの風景が見られて嬉しいですね」

――あっという間の15分という感覚は初めて?
「BreakingDown、ほんとに終わってみたら、BreakingDownの1分ルールを3セットやったくらいに短く感じました。イメージでは5分3R、初めてだったんで、もっと長いかなと思って練習してきたんで。意外ともう2R目なんだ、次ファイナルじゃん、もう終わるなみたいな感じでした」

――試合中に勝っているという意識はあったか
「勝ってるなというか、自分がいつ逆転されるか分からなかったんで、とりあえず今は勝ってるみたいな感じでした」

――秋元強真選手からのアドバイスがあったという話だが、勝ち方や試合内容で勝ちたいという意識はあったか
「いや、なかったっすね。秋元強真くんはストライカーで僕はグラップラーだったんで、かみ合わせも違うだろうなと思ったんで。強真が勝ってるのを見て、アイツはほんとに強いんですけど、やっぱりここは負けられないなとは思ってました」

――OPでは未来選手の復帰が発表された
「集中してて全然聞いてなかったっすけど、あとから聞いて『うわぁ、さすがボスやな』と。さすが、オオトリを決めてくれるんじゃないかと。僕は弟子なんですけど、そこは1ファンとして見たいなって感じですね」

――THE MATCH 2には出たいか
「ホント出たいですね。同じ舞台に立てるなんて想像もしてなかったですし、僕が格闘技始めてRIZINに出られるなんて思ってなかったんで、人生を変えてもらってるんで、同じ舞台にまた立てたら嬉しいですね」

――テイクダウン、柔道の足技を多用していた。タックルで倒そうという気はなかった?
「タックルよりもですか?全然タックル行こうと思ったっすけど、相手の蹴りとかヒザとか怖かったんで。立って4つ組で柔道スローが得意なんで、どっちでも行けるなと思って。4つ組を選択しました。極めに行こうってしてたんですけど、相手の足のディフェンスが上手くて、上にあがらせてくれなかったです。マウントに。だからパウンドで削りながら、足が緩んだらサブミッション行こうかなと思ったんですけど、色々サブミッションイメージしてたんですけど、ディフェンスがしっかりされてたんで、パウンドしか無いなって感じで、パウンドで行きました」

――BreakingDown出身者ということで偏見もあったと思う。結果で見せて『どうだ!』と言いたい気持ちはあるか
「BreakingDown、いろんな層の人が見てくれてるんで、良いコメントも悪いコメントも含めて、今回すごい注目あったことが嬉しいですね。BreakingDownとしても、結構、言ったら正統派みたいな選手だと思うんですけど、BreakingDownはいろんな選手もいるんで。全体的に注目度があって僕は嬉しかったですね」

黒薔薇くん
――試合後の率直な感想は
「上手でした。上手でした。テイクダウンは、組みには絶対来るし極めにも来ると思ってたんですけど、思った以上にトップキープというか、足掛けから上にいるのが上手いなって。何度かエスケープを試みたけど、上手いことやられました」

――今回の作戦は
「打撃で倒すっていうだけを考えてました。組みにはくるだろうけど、来たら守って、眼の前の子を殴ってっていう。何度かいいのが当たったときのタイミングがあって、想像通りの展開というか。あれでやっつけるというか、組まれるか極められるかって考えてましたけど、想像通りの内容です。勝つとしたらこう、負けるとしたらこう、っていう。あんなキッチリキープされるとは思わなかったけど」

――今後の展望は
「今後このBLACK ROSE、黒薔薇くんっていうのがどういうふうになっていくのか僕にも見当つかないんですけど、戦いの場がある限り不死鳥のように蘇るのは変わらないです。闘いの炎が続く限り闘い続けるのが格闘家なんで」

――試合後に下半期3戦 心身ともに疲れ 勝ちへの焦り
「う~んと、そもそも僕はデビュー戦なんで。そのていでお願いします。まあ、とりあえず……」

――デビュー戦なので気にしないでやる?
「そのていで。言いたいことがないわけじゃないですけど」

第3試合


 朝久がプレッシャーをかけローから前に出るとYURAは様子を見ながらカウンターの左ストレートを打ち込んでいき、朝久も早いワンツーからローを連発。YURAは朝久の蹴りを受け続けながらストレートを出すが朝久はこれにワンツーストレート。お互いローから朝久が蹴り出して前蹴りも、YURAはパンチを出そうとするがスピードについていけない様子。
 YURAの左フックも朝久が右フックを打ち終わりに合わせていきスタンディングダウンを奪う。

 再開し、朝久がローからミドル。YURAはワンツーを合わせていこうとするが、朝久は構わず手を出していく。だがYURAのカウンターのワンツーが綺麗に入り、朝久がスタンディングダウン。

 再開し、YURAが左ストレートに朝久がロー。お互いパンチが交差するが距離があわず。朝久の左ハイが浅く当たるがYURAの左フックも顔面を捕らえる。お互いジャブから朝久がミドルで削っていき、YURAがストレートも朝久は追撃のミドル。YURAの一発に朝久がニ発を返していく展開となり、YURAの右ストレートが顔面を浅く捕らえるがここで1R終了。

 2R、お互いローからYURAが左フックを浅く当てる。朝久が回し蹴りから右ストレート。さらにボディも当てるがYURAは構わず前に出る。朝久のジャブも顔面を捕らえるが、YURAは首を振って前に出るも朝久がクリンチしてブレイク。
 YURAは前蹴りを打ち込んでいき、ローから左ストレート。朝久が右ストレートで牽制するがYURAは左ミドル。
 お互いストレートが顔面を捕らえるとYURAは自分の顔を叩いて挑発し、ストレートの打ち合いから朝久が右ハイ。ガードしたYURAがストレートも朝久が距離を取る。
 朝久のミドルからワンツー。前蹴りからワンツーを打ち込むが全て受けきったYURAがボディにストレート。朝久がジャブからバックブローもYURAが前に出てクリンチしてブレイク。
 YURAが振りかぶってストレートも朝久が避けてクリンチしてブレイク。
 朝久が前蹴りで距離をとり、YURAが左フックのヒットアンドアウェイ。これで朝久が出血。前に出て打ち合うがもつれてブレイク。
 YURAが前に出て打ち合いになるが、お互い空を切り朝久が前蹴り。YURAがボディを叩き込むがここで2R終了。

 3R、前に出て打ち合いから朝久が左右のミドル。さらにワンツーを連発するが、ガードしたYURAが左ストレートを顔面に打ち込む。さらに右ストレートも、朝久は受けきって前に出てクリンチ。
 朝久がワンツーからローも、YURAは前に出て手を出していき、朝日が前蹴りで距離を取るとワンツーからボディに散らす。YURAはガードしてヒジを打ち込んでいき、首相撲から膝も朝久はショートレンジのジャブを打ち込み続け、組み付いて押し倒す。

 スタンドで再開し、前に出るともつれてブレイク。
 朝久のバックブローからストレートも、YURAは前に出てクリンチしブレイク。
 朝久は回し蹴りから左右のフックを打ち込み続け、アッパーやジャブも混ぜていくがYURAもガードして打ち合いに応じる。クリンチして一度ブレイク。
 朝久が手を出し続け、YURAもストレートを打ち込んでいく。お互い顔面を捕らえるとYURAがダウンを奪われ前に崩れてしまう。

 再開し、朝久が左右のジャブから左ハイからバックブローと攻め続け試合終了。
 判定3-0で朝久の勝利となった。

 マイクを持った朝久は「K-1から来ました朝久です。やっぱり俺がこうしてRIZINに上がることで色んな声があったと思うけど、楽しんでもらえました?今回ブレイキングダウンとの対抗戦なんですけど、はっきり言って一番強いの俺なんで。まだ残りの篠塚くん、カリミアン、順にやってくれると思うで応援よろしくお願いします。最後にK-1からRIZINに上がるってことでいろんな声がありました。でも俺はK-1を誇りに思ってる気持ちであるし、このファイトマネーはやっぱりK-1から乗り込んできた身として、全額、世界中で病気に苦しむ人だったり色んな人いると思うんで、ファイトマネー全額寄付したいと思います。これからもまたRIZINに上がるかもしれないし、K-1として世界最強を証明していくと思うので、K-1とRIZIN、朝久の応援よろしくお願いします。格闘技最高!」と、K-1王者としてのヒーロー性を見せた。

<試合後コメント>

YURA
――試合後の率直な感想は
「朝久選手、強かったです」

――対戦相手の印象は
「イメージ通りでした」

――ダウンを獲って獲られての展開、燃えたか、危ないと思ったか
「ダウンに関してはダメージはなくて、もらって手ついたって感じだったんでダメージはなくて。ダウン獲ったときも手応えはあったでいけそうだなとは思いました」

――三日月蹴りをもらったときの感想
「三日月、結構蹴れるんで警戒してたんですけど、最後油断したところでキレイにもらってしまって効きました」

――大晦日RIZIN初参戦の感想は
「1番今までで1番の大舞台ですごい景色の中で試合できることがホント嬉しかったんですけど、勝ちたかったです」

――今後の展望は
「キックで無敗じゃなくなっちゃったんですけど、無敗という重りがなくなったんですけど、その分怖いもの知らずで行って盛り上げる試合をしていくんで応援よろしくお願いします」

――無敗ということにプレッシャーは強かったか
「そうですね。1番重たかったですね。今まで。無敗っていうのはメチャクチャ重たかったです」

――大晦日RIZINのリングの感想は
「観客が多いから緊張とかはなかったんですけど、相手が相手っていうのがあってメチャクチャ緊張と、あとはせっかく出させていただいてみんな見に来て頂いてるんで、メチャクチャ盛り上げたいなって一心でした」

――試合前にはオープンフィンガーを提案した。もう1回オープンフィンガーで再戦したい気持ちはあるか
「やっぱりあります。ありますけど、ちゃんと次は階級も合わせて、僕も準備期間があれば63kgまで落とせるんで、次はオープンフィンガーでやるなら階級合わせたいと思います」

――今月BreakingDownの試合もあっての今日だった。コンディションは
「水抜きがどっちも5~6kgあって。前回のBreakingDownの水抜き後のリカバリは上手くいって身体のだるさもなかったんですけど、今回はずーっと身体の重りが取れないみたいな感じで重たくて。言い訳はしたくないですけど、結構調子は悪かったです」

――2025年はどこのリングで闘いたいか
「オファーが来た試合は出ていって、RISEもしっかり、今の目標としてはRISEで65kgのベルトを取りに行くことなんで」

――BreakingDownからもオファーがくれば出る?
「そうですね」

――朝倉未来選手の復帰を聞いて
「メチャクチャ楽しみ。THE MATCH 2ですか。ヤバいですねえ(笑)興奮するわぁ、ほんとに……」

――THE MATCH 2には出たいと思うか
「出れたらヤバいっすね。メチャクチャ出たいっすけど、そのときまでにバッチリ仕上げたいと思います」

朝久泰央
――試合後の率直な感想は
「率直に、K-1から乗り込んできたって形だったんで、そういったことも含めてやったぜベイビー!って感じですね」

――ダウンを取って取られての展開。燃えたか、危ないと思ったか
「シナリオ通りですね。ダウン獲って獲られたほうが盛り上がるかなって。って言うとカッコいいですけど、初っ端のダウンはK-1の強さ見せてやろうと思って食らわせた部分だったんですけど、彼も彼なりにBreakingDownの王として一発食らわせてきたんで、中々やるじゃねえかって思ったけど、刺し違えた瞬間に自分のパンチにグラウンドついてたの見えたんで。ダウンカウント獲られながらもアイツダメージあるなと思いながら、取られてからのリカバリというか、そういう回復よりもアイツもダメージあるなと、そういう冷静な考えがありました」

――対戦相手の印象は
「BreakingDownでハッキリ言うと敵なしというか、そんな感じだし、プロのRISEの65kg、67.5、70とか上の階級でやってたの見てたんで、そういう意味ではBreakingDown枠で出てきましたけど、シンプルに強い選手だとは思ってたし、こうやってK-1から乗り込んできて負けて失うものというのは、全部朝久空手とK-1背負ってやって来たものが、もし落とす勝負だったらすべて崩れ落ちる闘いだったと思うんで、そういった意味で勝ててよかったというのと、勝って当たり前の勝負というか、自分は誰が相手でもそう思ってるんですけど、そういった意味では勝てたことはデカかったと思うし、BreakingDownの王としてナイスガイでいい選手だと思いました」

――RIZIN初参戦、大晦日の印象は
「やっぱり最高の舞台でしたね。自分はK-1が1番だって誇りを持ってるって言ったんですけど、世界中の立ち技団体の中では俺はK-1が1番だと思ってるし、MMAでは世界的には、朝倉海くんが挑んで落としはしましたけど、UFCUFCってなってるけど、俺はこうしてRIZINの舞台に上がったことで感じたのは、世界のMMAはUFCじゃなくてRIZINだろうって考えになりましたし、そういった意味では、自分は結構誇りっていうのを大事に思ってるんで、立ち技最強といえばK-1の朝久ってしたいし、MMAと言ったらUFCではなくてRIZINが1番だっていうのは思いましたね」

――今後の展望は
「目標は、今回K-1から乗り込んできて、K-1の強さを見せることが喜びというか、生きがいというか、そういうものであったし、俺は朝久泰央として俺が一番強いと口にもしてるし言葉にもしてるし、そういった中で試合勝って控えてる冨澤くんもだけど、K-1からこうしてBreakingDownとかあっちがわ行って、個人として誇り持ってる選手もいるんで、俺は俺として俺が一番強いっていうのを証明していきたいと思うし、色々言いましたけど、BreakingDown1人で潰せるとか言ったけど、やっぱり数字だったり彼らなりの度胸だったり強さだったりってあるんで、そういった強さはBreakingDownの選手なりに、そこにいる冨澤選手だったりが誇りを持って証明してくれると思うし、BreakingDownか、ある意味一番かっていうのは、まあ、認めるのもアレだけど、そういった見方もあると思うし、MMAはUFCじゃなくてRIZINが1番だと思うし、立ち技はK-1が、朝久兄弟が1番だと思ってるんで、強さと誇りを見せていけたらと思います」

――撃ち合いに行った理由は
「正直K-1でやって来て、蹴りを使えば朝久は勝てる、だけどパンチならYURAくんあるから、とか聞いてたのあるんですけど、やっぱりオープンフィンガーだってのもあったけど、正直言ってオープンフィンガーじゃなくて良かったですね。オープンフィンガーだったら相手死んでたと思うんで、1発目のダウンで。っていうのは冗談で。K-1として誇り持ってる部分あるし、いい選手ではありましたよね。終わった後も、試合前からもいいやつだと思いましたね。ファイターとして」

――平本軍2連敗からの3戦目。プレッシャーはあったか
「プレッシャーはハッキリ言ってなかったですね。チームの負けがなんも響かないとかじゃなくて、1人目の赤田くんの試合見てて、カットしたのバッティングでしたよね?そういった中で魂ある試合見してくれたし、自分は正直勝ったんじゃないかって思ってた。こういうの言うのアレですけど。勝ってたなって思ってた中で2-1であっちやったし、黒薔薇くんも結果こそ負けはしましたけど、自分は勝ちのバトンがつながってきたとか負けがつながってきたとかじゃなくて頑張りがつながってきたと思ってるんで彼らの気持ち、悔しい気持ちも背負ってやろうと思ったんで、蹴りだけで行ったらもっと楽に勝てた試合かも知れないけど、彼らの分背負ったら、パンチぶち込むのが1番かなと思ったんで。そういった意味では負けのプレッシャーというより、それがチーム戦の良さかなと思います」

――試合後に平本選手から声はかけられたか
「最高!メッチャ良かったよ!みたいな、そんな感じでしたね。平本くんって口も悪いし悪態ついたりとかで注目されがちかも知れないけど、彼ほど愛に溢れた人はいないというか、K-1からこうして、言っちゃアレだけど、裏切り者みたいな見方されて、そんな中でも、朝久くん、あそこで来てくれるとメッチャ心強いよみたいな、K-1から朝久くんが力貸してくれたみたいな言ってくれたんで。自分はやっぱりK-1に誇り持ってるんで、K-1に戻りはしますけど、こうして平本くんだったり、みんながRIZIN出てくれとか、邪魔者が来たときに朝久くんもう1回やろうよってなったら俺はまたRIZINで思い切りぶっ飛ばす側に入ろうと思います。俺はK-1が最高だったりRIZINに立たせていただいたことで、またRIZINの強さを見せれたらと思います」

――「オープンフィンガーなら相手は死んでいた」という言葉があった。RIZINファンとしてはRIZINの舞台でオープンフィンガーでのキックルールも見たいという声が出ると思う。RIZINでこれからも闘いたいか
「今回は力貸してくれって感じでK-1から来たんで、オープンフィンガーで勝っても、K-1の強さ見せるのとは違ったんで、今回彼もプロだったんでアレですけど、MMAのRIZINの選手、引退したんであんまり口にはしたくないですけど、朝倉未来が、『朝久はビビってた』みたいに言ってたんで『なに言ってんだお前』って思ってましたし、会見の場に朝倉さんいたのわかってたし、引退してるからとか相手がいないからじゃなくて、ビビってましたねとか。朝倉未来相手だったらオープンフィンガーでもやりますよ。でも俺はやっぱりK-1が1番だって誇りがあるんでK-1の強さを見せたいってのが1番ですね」

――RIZINという舞台自体への継続参戦への思いは
「正直、K-1も俺メチャクチャ好きで、K-1が1番だって気持ちもあるけど、こうしてRIZINにあがらせていただいたことで、日頃自分を知らないファンだったり、K-1からの朝久が来てくれたと歓迎してくれた人もいましたんで、そういう意味ではBLACK ROSEとして求められるのであれば、RIZINが朝久もう1回見たいって声があればまた、乗り込むと言うか、逆に次はRIZINの敵としてじゃなくてRIZIN側として迎え撃つ立場でいいし、そういったことがあればと思いますけど、朝久泰央の強さを見せていくのが1番かなと思いましたね」

――海外に行っている選手に厳しい言葉をかけていたが、改めてその思いを
「こうして自分がRIZINに行ったことで、ハッキリ行って朝久あんなこと言ってたのにお前そういうアレ無いの?っていうふうに、お前も結局金と数字か?っていうふうに言われたんですけど、そういった意見もあると思ったけど、俺はやっぱり、そんな話してないのに、自分から素人とやりたいですって言うタイプじゃないじゃないですか?それはみなさんの想像に任せますけど、そういった意味でK-1から出たっていうのもあるし、ハッキリ言ってK-1からONEとかに行って、ONEが世界最高峰だからとか言うのは今も馬鹿じゃねーのお前って思ってるし、そういった意味で自分はK-1最高っていうのは変わらないですけど、冨澤選手だったり、K-1からBreakingDownに落ちたって考えは全然してなくて、彼らなりにそっちに行って、元プロってことで勝って当たり前の中で勝ち続けるって厳しさも自分、気持ちの面としては相当キツいと思ってるんで。BreakingDownで頑張ってる冨澤選手だったり、蒼くんも色々言われましたけど、裏で朝久くん、敵としてだけどみたいな。こないだ『お前K-1から数字求めてきたんじゃねーの?』とか言われて腹立ちましたけど、アレはレオだと思ってるんで(笑)野田くんは許して、冨澤選手はあちら側だったけど、これからも元K-1選手として、今BreakingDownを引っ張る存在として頑張ってほしいと思いますし、ONEに行った奴らに関しては、バカヤロウだなってのは変わらないですね」

第4試合


 冨澤がローで牽制し、三浦のハイを避けてストレートを放つが三浦も下がって距離を取る。三浦がワンツーも冨澤は下がり、ローで牽制しワンツー。お互い攻めあぐねたまま2分が経過し、冨澤の前蹴りを三浦がキャッチしてタックルを仕掛けるが冨澤は下がる。
 冨澤がワンツーでふらつかせ、三浦がタックルを仕掛けようとしたところを冨澤がカウンターの膝。これでぐらついた三浦に追撃のパウンドを落とす。これで三浦は大の字になりレフェリーが試合を止めた。

 勝利した冨澤は「ほんとにこの1年、去年負けてから死ぬほど悔しくて、ブレイキングダウンで負けて、自分が惨めでほんと情けなくて、でも去年負けてから大晦日に出場するって夢が叶って、負けて、今度はここで勝つっていう夢ができて、今日勝てて、すごく嬉しいです。次の夢は、ここで勝ち続けることです。ブレイキングダウン出てる人とか、名前だけで出やがってってみんな思ってると思います。その通りです。僕まだまだ弱いです。僕より強い人いっぱいいると思います。でも絶対に強くなります。だから榊原さん、MMAフライ級、デビューさせてください。最後にあの、来年、ブレイキングダウンに忘れ物してるんで、それ全部取って、ここで戦いたいと思ってます。未来さん、絶対平本に勝ってください。俺も絶対落とし前つけていきます。みんなありがとうございました」と、RIZIN継続参戦を榊原代表に直訴した。

<試合後コメント>

冨澤大智
――試合後の率直な感想は
「この1年間マジで落ち込んでて。RIZINで負けてその次のBreakingDownで負けて。格闘技やめようと思って。死んだみたいになっちゃって。その精算が今日すべてできたなって感じですね」

――フィニッシュの瞬間の気持ち
「練習通りですね。FIGHTER'S FLOWってところで練習させてもらってるんですけど、練習獲り、プランどおり。練習以外のことはやってないですね。テイクダウンをしっかり切って、ヒザ合わせたり寝てからの攻防も準備してて、その内の1つがしっかりハマったなって感じですね」

――対戦相手の印象は
「僕も試合前の手前、三浦くんに舐めてんなって言いましたけど、三浦くんが名前を出してくれなかったら僕はこのRIZIN大晦日に出れてないので、そこはホントに感謝してるし、対戦を終えた後もホントにいい男なんだなって思ってるんで、これからも三浦くんと格闘技を続けて欲しいなって。良かったら一緒に練習もやりたいし、一緒に強くなりたいな。今後も戦友として。そう思います」

――今後の展望は
「試合後のマイクでも言ったんですけど、RIZINのフライ級でMMA参戦したいと本気で思ってます。思い出づくりじゃなくて、一番になりたいって。負けてさらにそれを強く思ったんで。MMAで頑張りたいですね」

――1年前に篠塚選手に負けて傷だらけでここに来た。1年後にこうして勝って戻ってきた心境は
「今日の試合前に、去年のことを思い出すんですよ。去年ボロボロになって、みんなが見てないところで、試合後に1ヶ月くらいマトモに動けなくて、介護状態みたいな。でも入院しろって言われても、絶対に年末年始に入院なんてしたくないと思って、無理やり家にいて、でもトイレも出来ないし、痛くて寝れもしないし。そういう数ヶ月過ごした後に、その次も負けて。やっぱ、試合前にそういうことを思い出したんですけど、それを今日乗り越えたなって。『負けてよかった』って言える日が来たと思います」

――RIZINのフライ級でMMAをやりたいとのことだが、BreakingDownの心残りは
「正直この1年間、BreakingDownに恩があるから試合をしなきゃいけないっていう義務感があって、この1年間BreakingDownとか出場してたんですけど、でもなんか、全然燃えなかったんですよね。BreakingDownで試合をしてる自分に対して。やっぱRIZINでやりたいって思いがすごくあって。6月に井原選手に負けたんですけど、なんでこんな試合やるんだろうなって思いながら負けちゃって。その負けも今日の勝利で向き合えてると言うか、やっぱりちゃんと彼にリベンジして、ベルトを巻いて卒業するのがBreakingDownへの恩返しじゃないかなと。BreakingDownから本物の格闘家になりたいと思ってます」

――篠塚選手へのリベンジを表明していたが、篠塚選手はヒロヤ選手との対戦を希望していた
「ヒロヤは僕、親友なんで。ほんとに格闘技やっててこんな気の合う奴いないんじゃないかってくらいヒロヤと仲いいんですけど。ヒロヤに言ったんですよ、『篠塚は俺がやりたいから相手しないでくれ』って。『自分のケツくらい自分で拭きてーから』って話をしてたんですけど、ヒロヤもやる気になってたんで(笑)ただ、別に篠塚くんが今僕とやらなくても全然良くて。でもその間に僕はMMAの戦績伸ばすんで。僕が獲ってったら、お願いする立場になっちゃうけど、それでもいいの?って、そういう感じです。俺はここで勝ち続けるんで」

――朝久選手からのエールを聞いて
「すごく嬉しいです。僕は朝久選手のこと知ってましたし。僕はK-1グループで試合してたときから、本気でここに立ててない全格闘家の選手、僕より強い選手は絶対いるし、名前がなくて今舞台に立ててない選手がいっぱいいるけど、みんなすごく試合に勝つために練習頑張ってるのも知ってるし。僕は、知り合いとか、そういうのでのし上がりたいと思ってなくて。格闘家としてのかっこよさを追い求めてこの世界でやっていきたいなと思ってるんで。そういう意味で、強さの最上級にいる朝久くんがああ言ってくれたのは嬉しかったですね」

――朝倉未来選手の復帰を聞いて
「かっけえなって、思いました。やっぱ。呼び捨てになっちゃうんですけど、朝倉未来ってカッケーなって思いましたね」


三浦孝太
――試合後の率直な感想は
「なんも覚えてなくて。ちょっとわからない」

――記憶があるところは
「……少し前、記者会見とかやったのは覚えてるんですけど、会場に来てたこともちょっと今は覚えてなくて」

――周りから声はかけられたか
「それも覚えてなくて。今何をしに来てるのかあんまり分かってないです」

――では、質問しても何も話せない?
「試合については何も覚えてなくて。うっすら夢みたいな、セレモニーとかがあったのはうっすら、徐々に思い出しては来てるんですけど、どこまでが現実だったのか、モヤモヤする感じです。ボーッと」

――今後の展望は
「試合前から、そもそもデビューできたのは、親のおかげだったりとかみんなの期待みたいなもので最初出てこれて、そっからやっぱり、最初、少しデビュー戦と良い結果出せてたっすけど、格闘技を真剣にやってる人とやると、今、力の差を見せられてしまう部分もあると思うし。なんだろ。やっぱり、ちょっと今回決まったときも、僕から指名したみたいな話で、ちょっとカッとなってたと思うんですけど、今回自分的にはこの舞台に立つのにふさわしくないんじゃないかなって思ってて。ただ、周りとかがせっかく話来てるからって背中を押してくれてこの舞台に立てたと自分は思ってるんですけど、ちょっと、デビューしてから、知名度だったりとか、そういうのが先行してしまって、自分自身、どこに向かっていくべきなのか、どういうふうに子供の時からやって来た人たちと自信持って対峙してったらいいのかとかこの1年考えて、自分の出る、出れる理由を親以外に作りたいと思って活動したりとかしてはいたんですけど、こういう結果が、終わっちゃうと、自分としても、呼んでもらえたりこの舞台に出られるのは嬉しいし、理由ないんですけど、ちょっと、結果を出してる人とかもいると思うので、自分は自分にしか出せない色っていうのを、なんていうんだろ、見せるべき場所で見せていけばいいのかなって思います。こういう結果が続くと」

第5試合


 野田がヤンキー座りで挑発すれば、篠塚は正座して目を合わせる。

 野田がローで牽制するが、篠塚が左ジャブで前に出てプレッシャーをかけていく。篠塚がジャブの連撃で野田をふらつかせると、野田が左右のフックも篠塚が左ストレートでダウンを奪う。

 野田がハイも篠塚は左ジャブから飛びヒザを打ち込み左フックであわやの場面も見せるが、野田が距離をとって左右のローから前に出ようとするも。篠塚は左ジャブで制して、野田が飛び蹴りを狙うも左フックで撃ち落とす。

 野田がローも篠塚は左ボディから左フック。やっと右を当ててワンツーから野田が見合いながらジャブを打ち込んでいくが、打ち終わりに篠塚が左ストレートを打ち込みダウンを奪う。

 再開し、フラついている野田に左フックでダウンを奪いKO勝利となった。

 篠塚は「面白くなかった。さっきの赤田の試合赤田勝ってたよね?どうみんな勝ってたよねやっぱ。来年俺はMMAやるから、来年ヒロヤやろうぜ。よろしくーありがとうございました。やれんのかお前」と客席を煽る。
 朝倉未来1年チャレンジのヒロヤがリングへ上がり額をこすりつけて睨み合い、篠塚は「打撃もまともにできねーくせにへなちょこが」と挑発しリングを後にした。

<試合後コメント>

野田蒼
――試合後の率直な感想は
「何も出来ずに、何も残せずに負けちゃったなと」

――対戦相手の印象は
「上手い選手と思ってたんですけど、ちょっとまだあんまり見返してないんで、ゆっくり見返してから」

――大晦日RIZINという舞台の感想は
「お客さんとか熱とかすごくてメチャクチャすごかったです」

――今後の展望は
「やっぱり甘くないなあってのは実感してるんで、また1から頑張りたいと思います」

――体格差を感じたか
「正直あんまり覚えてないんですけど、強かったっていうか、デカかったですね。やっぱパンチが見えへんかったです。正直なにで倒されたかも覚えてないし、見えてへんかったし。1からオープンフィンガーとかもやらなアカンなと思いました」

――次は体格が近い選手、準備期間が欲しいなどの要望は
「普段の適性が53とか51くらいが1番いいんですけど、相手がいないんで、その階級には。身体作って機会があれば。目指してる舞台なんで、身体作って、パワー負けせーへんようになって帰ってきたいと思います」

――朝倉未来選手の復帰について
「倒して繋げたかったですけど、不甲斐ない結果で申し訳ないです。まだ未来さんとは喋ってないんで。勝つつもりだったんですけど、こんな結果で申し訳ないです」

篠塚辰樹&赤田プレイボイ功輝
――試合後の率直な感想は
赤田「ちょっとスプリットで判定負けしちゃったんですけど、結果どうこう言ってもしょうがないんで。今に見てろよって感じですね。MMA始めて半年なんで。どんどんアジャストして来ると思うんで。上の階級のストライカーがビビって打撃に付き合ってこなかったんで。これがもっと時間経ってアジャストしてけばどんどん怖い存在になるんじゃないかって逆に自分に自信になったっすね。来年は適正階級のバンタムでMMA挑戦したいと思ってます」
篠塚「ジャブで倒しました。以上です」

――対戦相手の印象は
赤田「大晦日ってのもあって、祭りじゃないですか、大晦日って。相手も66kgフェザー級でタイトルマッチ経験者のストライカーで、もっと打ち合ってくるのかなと思ったんですけど、思いの外、抱きつくのが好きだったんで」
篠塚「それな?ストライカーのくせにアイツくそつまんなかった」
赤田「大晦日の祭り、打ち合おうぜって思ったんですけど、判定がそう出ちゃったんで、しょうがないんで。切り替えます」
篠塚「いや、まったく一緒でした。ちっちゃくて弱かったです。以上です。なんか二段前蹴りみたいの、うわっ!来た!と思ったんですけど、軽すぎてビックリしたっすね。攻撃全部メチャクチャ軽かったですね。やっぱ階級差あったっすね。試合受けてくれてありがとうって感じです」

――大晦日RIZIN初参戦の感想は
赤田「スタートの蓮くんの再戦発表で会場ぶち上がって、大盛りあがりで、その熱の中で俺の試合スタートしたんで、スゲー気持ちよかったっすね。入場もそのままかませたんで。出来るんだったらもっと時間あるんで、MMAアジャストして蓮くんと同じ日にもう1回かましたいなと思います」

――今後の展望は
赤田「UFCのチャンピオンになります」
篠塚「来年ヒロヤボッコボコにしまぁ~す」

――赤田選手、セコンドの平本選手が判定に不満を顕にしているが
赤田「なんとも言えないですね、今は」
篠塚「いや、受け入れてないでしょ」
赤田「受け入れてないです。なんなんですか。なんなんですかアレ」
篠塚「どういう基準ですか?」
赤田「俺1回ダウン獲ってるんですよ。ニアフィニッシュでしょ、あんなん」
篠塚「で、相手な~んもしてないじゃないですか。ただくっついてくっついて。あれがポイントに入るの意味わかんねえ」
赤田「バック獲られてテイク何回も倒されてとかだったら分かるんですけど、押し込んでるだけなんで。100歩譲って攻める姿勢とかじゃないですか」
篠塚「攻める姿勢無かったでしょ。ただくっついてるだけ。ひっつき魔だった。アイツ顔キモかったし」
赤田「華がないね」

――流血に関してダメージはあるか
赤田「全然。全然違います。ちょっとファッションで付けてるだけです」
篠塚「格闘家っぽいね。試合中見て思ったよ。格闘家っぽい」
赤田「でしょ?」

――RIZINでMMAをやりたいか
赤田「そうっすね。やりたいっすね。相手も誰でもかかってこいって感じなんで。今日の試合見て思ったんじゃないですか?俺、腰つよいしバッチバチで倒せるパンチ持ってるんで。なんか打撃上手いやつとやりたいですね」

――篠塚選手、ヒロヤ選手とMMAルールでやりたいと宣言していた
篠塚「MMAしかやんないです。今回別に断ってないですからね?RIZINからミックスルールで提案されたからOKしただけで。俺今回肩も壊れてるし、拳も壊れてるし、足の筋肉も切れてたんで。それでも受けてたんで。フツーに来年になったらMMAでボコボコにしますよ」

――THE MATCH 2には出たいか
篠塚「そこでヒロヤボッコボコにしようかなって。そこでやろうと思ってます。俺は。アイツが逃げなければ」

――1つ前の試合で冨澤選手が勝利したが……
篠塚「アイツは知らん。知らんです。無視」

――いずれ冨澤選手と……
篠塚「無い。無いです無いです。絶対無いです」
赤田「さっきの話戻るんですけど、やっぱ納得いってないです。SNSとか見ても分かるじゃないですか。俺の勝ちだって言ってんですよ、色んな人が。もう許可降りたんで。抗議文出します。RIZINに許可降りたんで。ウチのリーダーが抗議文出します」
篠塚「みんな署名お願いします」

――正式にRIZINに対してジャッジの再考を求める?
篠塚「そうです。どこにポイント入ってんですか?」
赤田「証明してくれよって」

――篠塚選手、思わず右のパンチが出かけたが
篠塚「何発か出そうとは思ってたんです。肩ちぎれるのが怖かったのと、拳も今回麻酔打ってるんで、あんま殴んないようにはしようとは思ってたんですけど、殴っちゃうんですよね。しかも赤田のせいでメッチャイライラしてて。コイツのせいでメンタル狂ったんですよね。もっと冷静に闘えばよかったんですけど、変な感情入っちゃったっす」
赤田「すんごい参ってたね」
篠塚「すごい感情入っちゃったっす」

――右拳は重症?
篠塚「鍵盤が損傷してるくらいです。ちぎれちゃいそうだったんで。だから今回右殴らない予定だったんですよ。あと1ヶ月2ヶ月で治ると思います」

――お2人の関係性が険悪になっているという噂が……
赤田「今もです」
篠塚「試合決まったんでとりあえず」
赤田「もう試合終わったんで距離置きます」
篠塚「Oh~」
赤田「Oh~」
2人「(笑)」
赤田「このあとどうなるかわからないです。停戦してただけなんで」
篠塚「嘘です。怒ってもなんもないです。もう仲間なんで。俺の寛大な大きな心で許してあげますよ」
赤田「人間力がスゴい!」
篠塚「Oh~」
赤田「Oh~」
2人「(笑)」

第6試合


 お互いローで牽制し、宇佐美が左右のジャブを仕掛けるが細川にフックからクリンチしてブレイク。
 細川が胴回し回転蹴りも空を切りスタンドへ。
 細川がミドルからワンツーを打ち込み首相撲から膝。ブレイクし、宇佐美がミドルからプレッシャーをかけていくが細川はスイッチして前に出て飛び込もうとするが宇佐美は左ジャブで牽制する。
 細川が飛び込もうとするが宇佐美がハイキックを打ち込むと細川は一回転。
 細川ががむしゃらに飛び込むがクリンチとなり、レフェリーが後頭部への攻撃を注意。
 宇佐美はミドルやジャブで距離を見て、ミドルから左フックも細川がクリンチしてブレイク。ここで1R終了。

 2R、細川がミドルからニ段蹴りも宇佐美がキャッチして細川が落下。これはレフェリーがスタンドに戻す。

 細川がミドルも宇佐美が左右のフックを顔面に当てるが細川がクリンチしてブレイク。
 細川は前に出ようとするが宇佐美がボディを打ち込むと細川がくの字に座り込みこれがダウンをとられる。

 細川が飛び込むと首相撲となりブレイク。
 宇佐美が前蹴りで距離をとり、首相撲から膝。離れようとした細川にフックを打ち込むと細川が崩れる。
 すぐにスタンドになり、回し蹴りで牽制するが、宇佐美は微動だにせずにしっかりと見て、ボディに膝蹴りからミドル。ぐったりとしながらもリングを周った細川に宇佐美がボディにラッシュを仕掛け、崩れ落ちた細川を見てレフェリーが試合をとめた。

宇佐美「ありがとうございました。対抗戦で選ばれて、しっかり倒して、なんすかね、アピールするというか勝って当たり前の試合だと思ったんですけど、しっかり倒して内容にこだわってやったんですけど、こんだけ時間かかってまだまだやなと思いました。これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします。ありがとうございました」

<試合後コメント>

細川一颯
――試合後の率直な感想は
「悔しいです。パトリック選手、強かったです」

――対戦相手の印象は
「もうパンチが強いって分かってたんで。強かったです、パンチが」

――大晦日RIZINの感想は
「この景色見れてホント良かったです。楽しかったです」

――今後の展望は
「今回ホントに運が良くて大晦日に出れたっていうのがあると思うんで、これからレベルを上げて強くなってRIZINに出たいですね」

――パトリック選手のパンチの印象は
「結構ボディには自信があったんですけど、強かったですね、息ができなかったです」

――いずれ追いつきたい?
「追いつけるように頑張ります。ホントは今回作戦的には、ホントは、1分で勝負を仕掛けるってこともあったんですけど、これからのこと考えて3分3R闘えるようにしようって作戦で。向こうのほうが経験値も何もかも上でした」

――オープンフィンガーの試合は向いていると思った?
「今回オープンフィンガーグローブに、僕からお願いしたんですけど、オープンフィンガーのほうが楽しいですね」

――今後もオープンフィンガーでやりたい?
「そうですね、MMA挑戦したいんで。ハイ。そこ目指して頑張りたいですね」

――朝倉未来選手の復帰を聞いて
「頑張ってほしいです」

宇佐美正パトリック
――試合後の率直な感想は
「まあホッとしてる。良かったなって感じです」

――対戦相手の印象は
「やっぱ男やなって思いましたし、向き合ってるときも、前に来ようと来ようとしてる気持ちは見えましたね」

――作戦通りの試合だったか
「自分が大振りになっちゃったんですけど、腹で沈めようって言ってたんで。作戦通りでしたね」

――今後の展望は
「来年はしっかりMMAで結果残してこうと思ってます」

――前の試合は判定が物議を醸したが、今日は判定よりもKOを目指していた?
「面白いっすよね。そういう勝ち方出来るように考えてます。MMAじゃなくてキックだったんで強引にプレッシャーかけてかけてって感じで。前は前でいいんですよ。次は同じことが起きないように倒しに行けばいいだけなんで、これからも積極的に今日みたいに前に行けたらと思います」

――今回のような試合・ルールは力量差があっても一発で逆転があり得た
「正直なんもないです。技術の差があるって分かってたんで。相手は僕のこと絶対死に物狂い食いに来るとは思ってたんで。向き合ってて思ったのが、ラビットパンチが多いなと。後頭部のパンチが多すぎて。インターバル中にもレフリーにも言ったんですけど、後頭部へのパンチが多すぎて。カーフキックも右ボディもそうですけど、当たった瞬間から顔に出てたんでわかりやすかったです」

――試合後もクールだった。大晦日RIZINに出られる喜びと、相手がRIZINファイターでないということの不満はあったか
「でもちゃんと与えられた仕事は果たせたんじゃないかと思います。会場を盛り上げるってこともそうですし、相手がイヤって言ってたら出来てない試合でもあるんで。僕、実際これで、細川選手の前に2人オファーあって、2人共やるって言ったんですけど、1人断られたんですよ。誰とは言わないですけど。でも、この試合を受けてくれた細川くん、同級生だったんですけどスゴい男やなと思います。僕たちはこっちでやってます。あっちはあっちで頑張ってくれって感じですね」

――安保選手のボクシングマッチを見ての感想は
「いや、下手くそすぎでしょ。昨日俺にボクシングで勝てるとか言って喧嘩売ってきましたからね。控室でみんながおる前で『お前なんか倒せるから』みたいに言われたんで『俺もいつかやったるよ。アゴの骨砕いたるからな。逃げんなよ』言うてやりましたわ。ボクシングもそうですけど、やってる年月は短いし見てきてる数も違うんで。それで俺にボクシングで勝てるとかしょーもないこと抜かして、全然カッコ良くないですよね。見ててダサかったっすよ」

――安保選手はライアン・ガルシアには通用しない?
「あんなパンチの遅さじゃ無理ですよ。ガルシアは。ナメてるな、ボクシングを」

――安保選手との再戦の可能性はあるか
「あっちがやりたがらないんで。僕はアイツの土俵でもやりましたし、別になんでもいいですけど、みんなが望むことをやっていきたいんで。とりあえず自分はMMA、自分が決めたことをしっかりやりたいと思ってるんで。安保が煽ってくるんだったらボクシングでもやりますけど。その代わり、やるんやったらどうなるか覚えとけよと。僕はドンと構えてるつもりです」

――ライト級は、今回下の階級のケラモフ選手がサトシ選手のベルトに挑戦する。ライト級は難しい状況にあると思うが、どういう選手と何時頃闘いたいか
「ホンマに、自分MMAで勝ってからそういうの全部言いたいと思ってるんですけど、勝ってレベル上げてって、トップ戦線に絡んでっていうのは来年準備したいですね。堀江選手とかと絡んで、試合して、自分がしっかり勝っていってレベル上げて、しっかり名前出して勝ってタイトル行きたいですね。段階踏んでからちゃんと」

第7試合


 安保がボディにストレートを狙うが、カリミアンとリーチの差があり届かない。安保がワンツーもカリミアンが前に出ると安保は急いで下がって距離をとり、ステップを踏んで動き続けながらボディにワンツー。カリミアンは全く動じずにプレッシャーを掛けていき、安保はリングを周りボディと顔面にパンチを散らすがカリミアンはガード。
 カリミアンがワンツーからバックブロー(反則)も安保は笑って腕を上げてアピールし試合続行。安保がクリンチするがブレイク。1R終了。

 2R、安保がボディにストレートからリングを周り、ワンツーもカリミアンが前に出てラッシュを仕掛けるが安保はコーナーまで下がりリングを周って距離を取る。
 安否はワンツーから左右のフック。カリミアンは左右のストレートを放つがこれは当たらず。
 安保はワンツーからラッシュを仕掛け顎にも当てるがカリミアンは自分の顔を叩いて効いてないと挑発。ストレートを振り回すが安保がリングを周って避けるとワンツー。カリミアンはガードして前に出ながらラッシュを仕掛けるが、安保はロープを背負いブレイク。
 安保はボディにストレートから左右のワンツー。お互いパンチが空を切り、安保がラッシュを仕掛けるがカリミアンは両手を広げて挑発。ここで2R終了。

 3R、安保がジャブで牽制しボディにストレートも、構わずカリミアンがカウンターのストレート。少しふらついた安保だったが左右のストレートを連射し、カリミアンはガードを上げて挑発。安保のストレートにカリミアンが右ストレートをカウンターで合わせ、安保は受けながらも左ストレートを打ち込む。さらに左右のストレートもガードしたカリミアンがワンツーでロープに押し込むがブレイク。
 安保は左右のストレートからボディにストレートを連射。カリミアンは左右のワンツーも安保が避けてクリンチ。3R終了。

 4R、カリミアンのストレートに安保がボディにカウンターを合わせ、再度ボディにワンツーもカリミアンが前に出てラッシュ。安保はガードを上げるがカリミアンはボディにも散らすがロープ際のためブレイク。
 安保が顔とボディにパンチを散らすが、カリミアンは自ら顔を前に出して挑発し、アッパーも安保はガード。アッパーも安保はガードし、安保は左右のストレートもカリミアンは自ら顔を前に出してわざと受けていく。
 安否はボディにストレートから左右のストレート。カリミアンはパンチを振り回すが安保はリングを回り避けていく。
 安保は左ジャブを顎に当てるがカリミアンは「もっともっと」と挑発し左右のストレート。安保の顔に軽く当たるが、安保はかまわず前に出ようとするもカリミアンがラッシュを仕掛ける。ここで4R終了。

 5R、安保がジャブで牽制し、ラッシュを仕掛けるがカリミアンはガードして左ジャブ。さらに安保のジャブにラッシュのカウンターを仕掛け、避けた安保が両手を広げてアピール。
 カリミアンはフックも、安保はワンツーも、カリミアンは軽くジャブでこづく。安保はラッシュもカリミアンは両手をだらんと下げて左右のフックを受けていき、安保はボディと顔面にパンチを散らしていき、左右のストレートも5R終了。

 6R、カリミアンがバックブローを放つがレフェリーがタイムストップ。安保は構わず試合を続けろと要求し、ラッシュからバックブロー。カリミアンがガードして殴り合いになり、カリミアンがバックブローから前に出るとレフェリーが割って入るが、カリミアンは構わずレフェリーごと殴り飛ばしていく。審判団がリングに雪崩込み両者を引き剥がすとカリミアンはコーナーに登ってアピールし、両者にレフェリーたちから口頭注意。

 再開し、安保が左ジャブを連射し、カリミアンは余裕でスウェーをしていくと、安保が左ストレートから左右のストレート。ラッシュを仕掛けるが、カリミアンは受けきりながらワンツー。安保がボディと顔面にパンチをしかけ、カリミアンがバックブローを出して再度レフェリーが時間を止める。両者にレフェリーから注意が与えられる。カリミアンには警告が与えられ試合再開。
 安保がラッシュをしかけ、カリミアンは効いてないとアピールしてパンチを受けていき、安保のフックが少し効いた様子だが、カリミアンもボディと顔にラッシュ。安保も左右のフックから左フックを連射するが、ここで時間切れに。

 判定3-0で安保の勝利となった。

安保「すいませんしょっぱい試合しました。あの今年巨人討伐のつもりが、ちょっとぶっ倒すつもりだったんですけど、弱い弱いとか全然効かないとか、そんな俺に攻められなかったシナ・カリミアンの負けです。来年ライアン・ガルシアと戦うんですけど、5月に朝倉未来さんが平本ともう一度対戦するということで、日本の格闘技界のために未来さん絶対勝ってください。俺にできることだったら何でも言ってください。来年4月か5月かわからないですけどライアン・ガルシア倒しにアメリカ行くんで。今日はRIZIN最後まで楽しんでください。ありがとうございました」

<試合後コメント>

安保瑠輝也
――試合後の率直な感想は
「率直な感想は、今回試合が流れて急遽決まった試合であったけど、対抗戦の大将戦として任命された部分もあるから盛り上げたかったし、倒したかったっていうのが試合後に思った率直な気持ちです」

――率直でない感想がある?
「自分の先生である中尾先生からは、やって来た戦術、盛り上げるのも大事やけど、いちばん大事なのは勝つこと、やって来たことを出すことってこと。いつもそう言われてるんですけど、僕はなんか、どうしても欲張りというか、もっと盛り上げて倒して爆発させたいみたいなところがあるんで。そういうふうに思ったけど、戦術的な部分で評価してもらえたし、試合としても完封した部分も。僕も実際パンチもらってないですし。センセ、何点ですか?」
(中尾「100点や。反則のとこもよかった。結果的には」)

――対戦相手の印象は
「反則もあったけど、別にそこに対して思うことは特になくて。カリミアン選手も急遽試合決まって、今回の試合って体重差もあるし、真剣勝負ではあるけど、どこかエンタメ寄りな部分で、彼なりにいい仕事をしたんじゃないですか?ちょっと試合中喋りすぎやけど。『ゼンゼンヨワイ!ヨワ~イ!』って。じゃあ打ってこいよって。それは試合終わってからも言いました』

――今後の展望は
「これ聞いてるみんなは、『安保お前キックやるんか。MMAやるって言ってたんちゃうか。MMAやるこの気持ちに嘘ついたら死にますみたいなこと言ったんじゃないんか?なのにボクシングばっかやってどうやねん?』みたいなことをみんな思ってると思うけど、俺は俺という競技なんで。だからONE of KINDなんで。今こうして流れてカリミアン選手になったけど、次ガルシア戦控えてますし。ライアン・ガルシアなんて世界的なスーパースターじゃないですか。その選手と闘って勝つことによって、また新しい、自分でも想像できない世界の扉が開くと思うんですよ。そのチャンスが巡ってきてるのが安保瑠輝也なんで。それは誰に何を言われても堂々としようかなと思ってます」

――反則のバックブローをどう思ったか
「別にもうそのまま続けたらええ。僕もさっき言ったみたいに真剣勝負やけどエンタメでもあるから、そこ出してきたあとに、『やったらセンセ怒るかな?』と思いながら出して。案の定メッチャクチャ試合中に怒られたんですけど(笑)試合中にセンセに謝ったくらいなんですけど、特にバックブロー出されたときには、なんやろ、『それ反則やんけ!』とかは思ってないです。別に」

――レフェリーを殴ったシーンがあった
「いやいや、見返してください。僕は絶対レフェリー殴ってないんで。カリミアンはレフェリー殴ってるけど、僕は両手でのけてから行ってるんで。スローで見てください」

――カリミアン選手はパンチが軽くて全く効かないと言っていた
「いやいや、絶対効いてますよ。足元見てください、スローで。フラフラしてますから。フラフラしたパンチ、3発は間違いなくありましたね。効いてるパンチが。そこで満足してないですけど、そこで倒しきれたらドッカーンってなって、自分自身安保瑠輝也カッケー!ってなってたと思うんですよね。もっとパンチの質量を高めていくことをしていきます。お願いします!」

――前日、宇佐美正パトリック選手とモメた?
「モメたというか、最近なんか『安保瑠輝也ドーピング疑惑』とかネットで。……あんまドーピングとか、格闘技界が足の引っ張り合いって、俺言いたくないんですよ、SNSでそういうの。俺は間違いなくやってないし、今日ションベン採られてもいいし、今から血ィ採られてもいいし。なんかそれを、確証もないことをインスタライブとかで話をしてるのを、いちいち俺はSNSでも言わないんで、眼の前でフツーにおったときになんか腹立つなと思って、『あれどういうつもりなん?』って話をして。とにかく腹が立ったからそういうふうに言ったって話です。あっ、でも木村ミノルみたいにドーピングしてたらシナ・カリミアンも一発でぶっ飛ばせたかな?そう考えたら打っても良かったと思います。……ジョーク!(笑)」

――大晦日に向けてハードな練習をしてきたと思うが、次の試合が決まってない中でどう練習をしていくか
「あ、試合は決まってますよ。4月か5月かに。Fanmioのソロモンさんってボスと昨日も話して、『4月か5月に必ずやるから』って。僕もこれ半分試合流れるん違うかと思ってたんで確認したら、ガルシアは本当に怪我をしてると。1月頭に手術をして、手術後に8週間手を休めなアカン期間があると。そのあとに、1ヶ月ないし2ヶ月を作って試合をするんで、4月5月と。『確実に契約も交わしてるから、試合はするから安心してくれ』って言われたんで。じゃあ僕も試合するんやって気持ちで。半分ガルシア戦がないんやったらボクシングだけに専念するつもりも無かったんで、どういうふうにしていこうかなって考えてたんですけど、そこにガルシア戦があるならこんなビッグチャンスはないんで、そこに向けて作り上げていくだけです。一旦休みますけど、流石に(笑)4~5ヶ月集中して作り続けることって、ここまで何年も格闘技やってて分かってるんですけど、不可能なんですよ。どうしてもオフを作って、心も体も休めて、また心を新たに作り直すって作業がむしろ強くするって思ってます。息抜きも大事なんで、パーティーしてきます」

――朝倉未来選手の復帰について、「どんな形でも協力する」と発言があった
「自分がケツに打った注射のことを俺になすりつけるじゃないけど、とにかく再戦するってことについて僕自身メチャクチャ沸いた。心残りじゃないですか、どう考えても。そう思ってる人もメッチャクチャおるし、僕自身そう思ってるし。『日本の格闘技界のために絶対に勝ってくれ』って気持ちがあるんで。その再戦をするなら。だから、僕が出来ることやったらなんでもさしてもらうんで。サポートさしてくださいってくらいの気持ちを持ってます。絶対に朝倉未来に勝ってほしいです」

――自分で平本選手を倒したいという気持ちより、未来選手に倒してほしい?
「そこは、この再戦が決まった以上、俺が出しゃばることじゃないし。この大晦日で盛り上げられるならと僕が手を挙げただけで、体重が合わないから安保が逃げたとか、逃げたでいいけど別にもう。純粋なMMAファイター同士の因縁というか、みんなが楽しみにしてる試合を邪魔するつもりは俺は無いです。未来さんが俺を頼ってくれるなら」

――ガルシア戦はTHE MATCH 2で行われる?
「いや、アメリカのマイアミって聞いてるんで。でも、出たいですよね。東京ドームにも出たい気持ちはあります。ガルシア戦は4月、5月にマイアミで行われると思うんですけど、やるなら5月に東京ドーム出るのは現実的に難しい部分があると思うんですけど、自分はそこ無理してもいいと思うんで。出れるなら出たいです」

――ガルシア戦が流れたが、この試合をやってみてガルシア戦に向けてプラスになるものはあったか
「2分6Rやったんですけど、ガルシア戦は2分8Rの予定でしたし、そういう部分では普段キックボクシングとか、ボクシングもパッキャオ選手と3分3Rやりましたけど、それとまたぜんぜん違う時間で闘うことを経験できたんで。そういう意味では、ガルシア戦でやるときのいい経験になったかなと思ってます。戦術的な部分ではガルシア戦とぜんぜん違う部分を、急遽対戦相手が変わって、センセと一緒に2週間作り上げたものなんですけど、そこはまだ全然闘い方が変わってくるんで。特に参考にはならないと思います」

シナ・カリミアン
――試合を振り返って
「私はとても気持ちが良くて、いい試合をしたと思っている。皆さんは楽しんでいただけたかな?」

――対戦相手の印象は
「特に強い印象があるってわけでもなく、子どもと遊んでるようだった。だから遊んでいたようなものだ」

――今後の展望は
「これは試合前からずっと言っているが、今回初めてRIZINに参戦して、今回はエキシビションのようなものだったが、来年に向けては重量級の選手たち全員を連れてきて、1人ずつ潰していきたい」

――東京ドームでのTHE MATCH 2には出場したいか
「私は準備万端だ。是非RIZINの1番デカい選手を連れてきてくれ。私はそいつをぶっ倒す」

――RIZINにはヘビー級の選手が揃っているが、誰と闘いたいか
「私はファイターだ。ルールはどうだろうが、MMAだろうが、キックボクシングだろうが、サッカーだろうが、闘いは闘いだ。私は色んな技も持っているし、MMAでやるなら出てこい。とにかく1番デカいやつとやらせろ。それだけだ」

――闘いの中ではレフェリーにもパンチが当たっていた
「闘いだ。試合だ。これが格闘技だ。ヘビー級がやり合っているところで間に入るジャッジはそれをしっかり止められる人間でなければならない。レフェリーを殴りたかったわけではない。正直なにが起きていたのかはわからないが、もしレフェリーに当たっていたなら申し訳ない」

――反則であるバックハンドブローを出したのはなぜ?
「これは闘いだ。自然と出てきたものだ。狙ってやったものではない。たまたま出たものだ。お前は間違いをしたことはないのか?みんなもそうだろう」

――3回くらい出していたが
「いつだ?覚えていないぞ」

――安保選手のパンチは……
「ゼッタイヨワイ!ゼッタイヨワイ!私当たらないです。ゼッタイヨワイ!」

――パンチを受けてふらついたように見えたが
「それは無い」

――無かったのか
「無かった」

――シナ選手の試合にはいつも反則がつきまとうのはなぜか
「皆さんが望む闘いしかしていないからだ。そういうことをしなければお前らも書くことがなくて困るんじゃないか?」

――追い込まれて出したわけではない?
「一体私がどこで追い込まれた?なんてことなかった。別に10Rでも12Rでも良かった。RIZINの選手全員と何Rやっても出来るスタミナもある。ニコラスのことを色々言っていたみたいだが、私は聞く耳を持たない。私は遊びたかっただけだ」

――試合を終えて安保選手への気持ちの変化はあるか
「これはスポーツだ。試合前は当然いろいろあるし、相手に対して悪口を言うこともある。だが、闘いが終わればスポーツマンシップに則ったリスペクトが生まれる。エンターテイメントの1つではあるが、試合が終わるまでは真剣だ。試合が終わったなら仲良くすることも出来るだろう」

――あの入場曲は今後も使っていくか
「ちょっと裏話になるが、ニック(通訳)が前に出ていってしまって。私の曲じゃなかったのに。良いか悪いかは別としてびっくりした。今後はどういう曲になるかも楽しみだな」

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