イヨ・スカイを制しティファニーがマネー・イン・ザ・バンク獲得!
ビッグ5とも呼ばれるプレミアム・ライブ・イベント(PLE)大会のひとつ、『マネー・イン・ザ・バンク』がカナダ・オンタリオ州トロントのスコシアバンク・アリーナで開催された。
日本でもABEMA PPVにて生中継されたが、かつては週単位でのディレイ放送でしか見る手段がなかったため、情報を遮断していても公演当日でマネー・イン・ザ・バンクの勝者を知ってしまうという現象も起きていた事を考えるとまさに隔世の感を禁じ得ないところだ。
マネー・イン・ザ・バンク戦はラダー上のブリーフケースを獲得した選手が、その試合当日も含めていつでもどの会場でも挑戦する事が可能となる、まさに人生を変えられる可能性を獲得できる試合形式。挑戦権を活用する事を”キャッシュ・イン”と呼ぶが、キャッシュ・インをして王座獲得の成功率は男子は80%、女子は100%となっている。
ABEMAプレミアムではこれまで18回開催されたマネー・イン・ザ・バンク戦をすべて視聴できるが、その原型であるベルトの獲得で勝敗を決するラダーマッチや、ラダーに加えてテーブルとチェア(椅子)も公認凶器となるTLC戦なども探して見てみてはいかがだろう。
女子マネー・イン・ザ・バンク戦は男子本戦にも劣らない、激しくも独創的な戦いで会場を熱狂させる事となった。
カナダ出身のチェルシー・グリーンが会場からの猛烈な後押しを受けるものの、いかんせん実力派がそろったこの試合では、やはりうまい立ち回りで勝利を狙っていくこととなる。RAWとスマックダウンに分かれて所属しているイヨ・スカイとティファニー・ストラットンの攻防は、それぞれが体操出身というバックグラウンドもあり、互いの身体能力の高さを見せつけ合うかのような展開にもなったが、その中でマネー・イン・ザ・バンク戦初参加のライラ・バルキュリアとゾーイ・スタークが寝かせたラダーへの多彩な攻撃で確実に対戦相手にダメージを与えていく。
一方チェルシーはティファニーと共にテーブルを2連で場外に設置しておくが、リングに戻るとイヨにフラップジャックでラダーに叩きつけられ、ティファニーも同じくラダーにスリングショットで叩きつけられる。
ゾーイの活躍はめざましく、ライラをラダー上へのパワーボムで戦闘不能状態に陥れると、ケースに手が届くところまでたどり着くが、これをイヨがラダートップからの変形のツームストーン・ドライバーで立体的に組みあがったラダーに叩きつける。この隙にチェルシーがラダーを駆け上がり、金具を外しきる寸前まで行くが、後から上がってきたティファニーに突き落とされ、さきほどそのティファニーと一緒に並べたテーブルに落下させられてしまい、残ったティファニーがミス・マネー・イン・ザ・バンクとなった。
ティファニーや現王者のベイリーはWWE日本大会にも出場が決定しており、今後の攻防が楽しみだ。