WWE 7.3両国大会 日本公演初日 シナvs.オーエンズ、ベイラーvs.ジェリコ、殿堂入りした藤波辰爾も登場
WWE LIVE
日時:2015年7月3日(金)
開始:19:00
会場:東京・両国国技館
観衆:7704人
▼第1試合 シングルマッチ
○ネヴィル
10分32秒 レッドアロー→片エビ固め
●コフィ・キングストン
▼第2試合 シングルマッチ
○セザーロ
9分19秒 シャープシューター
●キング・バレット
▼第3試合 タッグ王座挑戦者決定トリプルスレット・マッチ
ルチャ・ドラゴンズ(○シン・カラ/カリスト)
9分17秒 フォーリンスター→片エビ固め
ニュー・デイ(●エグザビア・ウッズ/ビッグE)
※もう1組はロス・マタドールス(ディエゴ/フェルナンド)w/ エル・トリート
▼第4試合 トーキョー・ストリート・ファイト戦
○ドルフ・ジグラー
14分58秒 ジグザグ→片エビ固め
●ケイン
▼第5試合 ディーバズ王座戦
[王 者]○ニッキー・ベラ
5分14秒 スクールボーイ
[挑戦者]●タミーナ
※王者ニッキーが王座防衛
▼第6試合 シングルマッチ
○フィン・ベイラー
18分40秒 クー・デ・グラ→片エビ固め
●クリス・ジェリコ
▼第7試合 チャンピオンvs.チャンピオン
[ユナイテッドステイツ王者]○ジョン・シナ
17分00秒 ローブロー→反則
[NXT王者]●ケビン・オーエンズ
シナvs.オーエンズのチャンピオン対決は一進一退の名勝負だったが…
凱旋ベイラーがジェリコに勝利!殿堂入りした藤波がイタミに呼び込まれて登場
第1試合
トリプルHがスクリーンに映し出され、「WWEユニバース、アーユーレディ!」と開会宣言。オープニングVTRが流れると、いきなりネヴィルが登場。前夜ドラゴンゲート後楽園ホール大会には元エヴァン・ボーンことマット・サイダルが登場したが、その続きとばかりに元PACがオープニングマッチに登場した。
コフィ・キングストンは同じニュー・デイのエグザビア・ウッズ、ビッグEを連れて登場。腕を取って捻り上げたネヴィルだが、トリッキーな動きから切り返していったキングストン。コーナーに登って「ニュー! デイ! サック!」とチャントを煽ったキングストンは、ヘッドロックで絞りあげる。
しかしネヴィルはひらりとキングストンの突進をかわすと、バック転からコーナーに飛び乗ってのクロスボディー。さらにコルバタからゼロ戦キックを叩き込む。一旦場外に出たキングストンはウッズ、ビッグEと共に牽制しながらリングに戻るが、ネヴィルはアームドラッグからラ・マヒストラル。
だが、キングストンがレフェリーを引きつけている間に、ウッズがエプロンまであがってきてネヴィルを攻撃。ビッグEもコーナー下で座り込むネヴィルに場外から攻撃していく。キングストンのスリーパーを脱出したネヴィルだが、背後から髪の毛を掴んだキングストンはリバース・ブレーンバスター。
ダブルスレッジハンマーを落としたキングストンはリバースブレーンバスターでネヴィルをコーナーの上に乗せるが、蹴ってキングストンを突き放したネヴィルはミサイルキック。股下をくぐり抜けてソバットを叩き込んだネヴィルは、ベースボール・スライド(=スライディング式ドロップキック)からフライング・フォアアーム。
さらにその場飛びムーンサルトからエプロンに出るが、キングストンが立ち上がると、ジャンピングリングイン。しかしキングストンがチンクラッシャーからミサイルキック。さらにランニングローを叩き込んだキングストンはブーン・ドロップ(=両足でのレッグドロップ)を投下。
またも「ニュー! デイ! サック!」とチャントを煽ったキングストンはトラブル・イン・パラダイス(=空中で半回転して頭部を蹴り上げる変型ハイキック)を狙ったが、かわしたネヴィルはラリアットで場外に叩き落とすと、ウッズとビッグEにもダブルラリアット。そこにブエロ・デ・アギラを発射したネヴィルは、キングストンをリングに戻すとレッド・アロー(=360°シューティングスター・プレス)を投下して3カウント。
第2試合
キング・バレットが登場し、マイクを持って「キング・バレット、イチバン! ジャパン、ノーイチバン!」とマイクアピールしてブーイングを浴びる。
試合開始早々、バックを取ってグラウンドに持ち込んだセザーロだが、すぐに立ち上がったバレット。ロープに飛ばしてリープフロッグを狙ったバレットをキャッチしたセザーロはパワースラムで叩き付けると、そこからガットレンチスープレックス。場外に出たバレットを追いかけていったセザーロは、フェンスにバレットを叩き付けると、リングサイドをダッシュしてエルボーを叩き込む。
バレットをリングに戻してからリングインしようとしたセザーロだが、バレットはトラースキックで場外に叩き落とすと、エプロンにセザーロを叩き付けてからリングに戻す。さらにトップロープに押し付けた状態でヒザを叩き込んだバレットは、ビッグブーツでまたも場外に蹴落としていく。
リングに戻ったセザーロは自らエプロンに出て、走り込んできたバレットにビッグブーツを叩き込むとコーナーへ。だが、バレットが襲いかかってセザーロをコーナーの上に寝かせると、パントキック(=下から顔面を蹴り上げる)をお見舞い。セザーロは左右のボディブローで反撃するとロープに飛ぶが、バレットはカウンターのビッグブーツ。
スリーパーに捉えたバレットだが、エルボーで脱出したセザーロはパントキックを見舞ったバレットに返す刀でクローズライン。さらに串刺し式スイス・アッパーカットの連打からセザーロ・スイング(=ジャイアントスイング)を狙ったが、回される前にロープに逃れたバレットはスクラップバスターで叩き付ける。
スイス・アッパーカットで反撃したセザーロにパンチを見舞ったバレットだが、ロープに飛び乗ったセザーロは旋回式スイス・アッパーカット。だが、バレットもウェイストランド(=ファイアーマンキャリーの体勢から自分の前に投げ捨てる)でカウント2まで追い込むと、右腕を回してからクローズラインを狙う。これをかわしてスパインバスターで叩き付けたセザーロはセザーロ・スイングで20回転近く回してからシャープシューターを決めてタップを奪った。
第3試合
まずはエル・トリートを連れてディエゴ&フェルナンドの「ロス・マタドールス」が登場。続いて第1試合でコフィ・キングストンのセコンドについていたグザビア・ウッズ&ビッグEの「ニュー・デイ」がキングストンと共に登場。最後にシン・カラ&カリストの「ルチャ・ドラゴンズ」が登場。
ウッズが「ニュー! デイ! サック!」とチャントを煽るが、カリストが首投げで投げていく。さらに腕を取ってコーナーに飛び乗ったカリストは回転しながらのアームドラッグ。しかしタッチを受けたビッグEがショルダータックルで吹っ飛ばす。
ジャンプしたカリストをキャッチしたビッグEは後方にブン投げるが、着地したカリストはシン・カラにタッチ。空中殺法を駆使してビッグEをかく乱するシン・カラだが、スワンダイブを狙ったところで場外に突き落とされる。
ここでフェルナンドが入ってきてシン・カラをブレーンバスターで投げるとディエゴと連係攻撃。さらにディエゴはロープに飛び乗ってウルトラタイガードロップ。さらに滞空時間の長いブレーンバスターで投げたディエゴだが、シン・カラは回転エビ固めを狙う。
踏ん張ったディエゴをようやく丸め込んだシン・カラだが、背後からフェルナンドが低空ドロップキックでカット。ここでウッズが入ってきてアラバマスラムでシン・カラを叩き付けると、コブラクラッチに捉える。何とか脱出したシン・カラだが、ウッズは飛び込んできたビッグEに向かってシン・カラを投げつける。
体当たりでシン・カラを吹っ飛ばしたビッグEだが、背後からディエゴがタッチ。ディエゴがロープに飛ぶと、今度はビッグEがタッチ。マタドールスとニュー・デイが小競り合いをしていると、シン・カラがディエゴにシーソーホイップを決めてビッグEに急所攻撃。
ようやくタッチを受けたカリストが空中殺法を繰り出すと、次々に選手たちが得意技を繰り出していき乱戦になる。最後にニュー・デイだけが立っていたが、そこにエル・トリートがコーナーからダイブしてウッズにハリケーン・ラナを決めると、カリストが飛び込んできてアサイDDT。続けてシン・カラがスワントーンボムを投下して3カウントを奪った。
タッグ王座への挑戦権を獲得したルチャ・ドラゴンズは「ルーチャ! ルーチャ!」とチャントを煽った。
イタミ&藤波登場
第3試合終了後、左肩脱臼のため欠場中のイタミ・ヒデオが登場。「ここに帰って来られて嬉しいです」と、まず英語で挨拶したイタミは「なんて英語で話してちょっと格好付けてみたりなんかして。今日、この方をご紹介出来ることを光栄に思います。誰もがこの方を見て育ち、この方から力をもらい、この方に憧れました。日本プロレス界のレジェンド、WWEのホール・オブ・フェーマー、プリーズウェルカム!」と呼び込むと、スーツ姿の藤波辰爾が登場。
藤波がリングインすると大量の紙テープが投げ込まれる。スクリーンには新日本プロレス時代の名場面が映し出される。「ドラゴン」コールが起こる中、藤波の名前をコールしたイタミからマイクを渡された藤波は「皆さん、楽しんでますか? 今日はようこそWWE両国大会にいらっしゃいました。3月にこのホール・オブ・フェームをいただけて本当に光栄です。改めてWWEに感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
今まで本当にいろいろな闘いがありました。でも、この皆さんの声援があるからこそ精一杯レスラーとして闘えています。僕の息子LEONAもやっとデビューしたばかりです。先立ってアメリカでこのレッスルマニアを体験させました。今、いろんな壁がいっぱいあると思います。その時、僕もこの人生、チャレンジだと、冒険だと伝えました。これからいろいろな冒険があると思います。どうかこれからもうちの息子LEONAが、いろんな夢をこのリングで見られるようにしっかりまた応援よろしくお願いします」とスピーチして大喝采を浴びた。
第4試合
クローズラインで向かっていくジグラーをパンチで迎撃したケインだが、コーナーに追い込んだジグラーは馬乗りナックルからショルダーネックブリーカー。さらにパンチを叩き込むが、場外に放り投げたケインは自らも場外に出て鉄階段にジグラーを叩き付ける。
しかしジグラーもケインを鉄階段に叩き付けると、リング下から竹刀を持ち出す。だが、ケインはアッパーカットでジグラーを吹っ飛ばすと、竹刀を奪い取ってリングに戻る。ジグラーはパンチで向かっていくと、コーナー二段目からスレッジハンマー。これを竹刀で殴打して迎撃したケインは、さらに悶絶するジグラーに竹刀を振り下ろす。
さらに竹刀で捕まえてのロシアンレッグスイープを決めたケインは、場外に出てイスを持ち込むと立ち上がってジグラーをイスで一撃。さらに倒れたジグラーにイスを振り下ろすと、コーナーに二段目と三段目の間にイスを固定。だが、そこのジグラーが飛び付いてDDT。
竹刀を取ったジグラーは殴りかかるが、ケインはサイドバスターで叩き付ける。場外に出た件はリング下を物色するが、何もアイテムが見つからず仕方なくリングに戻る。地獄突きをお見舞いしたケインはジグラーをコーナーにホイップして突進するが、ジグラーがジャンプしてかわしたため、ケインは頭から自分がセットしたイスに激突。
竹刀を取ったジグラーはケインのスネと腕を滅多打ちにしていくが、ケインはカウンターのビッグブーツ。さらにもう一度ジグラーを場外に放り出すと、自らも場外に出て花道を逆走。入場ゲートにジグラーを叩き付けたケインはツームストンパイルドライバーを狙ったが、背後に逃れたジグラーはトラースキック。
先にリングに戻ったジグラーはリング下からテーブルを持ち出してリングに入れる。だが、そこにケインが戻ってきてジグラーに襲いかかる。リングに戻ったケインはテーブルをセットすると、走り込んできたジグラーをパワーボムで叩き付けようとする。回転エビ固めで切り返したジグラーだが、ケインはチョークスラムの体勢に。
これもネックブリーカーで切り返したジグラーは、テーブルの上にケインを寝かせてパンチの連打。そこからコーナーに登っていくが、立ち上がったケインはスレッジハンマーを落としてきたジグラーをキャッチすると、チョークスラム・フロムヘルでテーブルクラッシュ。
だが、カウント2で返したジグラー。するとケインはまたも場外に出てリング下を物色。もう1つテーブルを出してきたケインはコーナーに立てかけると、オクラホマスタンピートで叩き付けようとしたが、背後に着地したジグラーは逆にケインをテーブルに叩き付けてテーブルクラッシュさせると、トラースキックからジグザグ(=背後からのコンプリート・ショット)を決めて3カウント。
第5試合
“スーパーフライ”ジミー・スヌーカの娘タミーナが緊急参戦! ディーバ王者のニッキーはエプロンに上がってTシャツを脱いで喝采を浴びる。するとタミーナはニッキーの応援ボードを奪い取り、破り捨てる暴挙に出る。
まずはロックアップすると、体格で勝るタミーナが突き飛ばしていく。手四つの力比べでもタミーナが優勢。そこからヘッドバットを見舞ったタミーナだが、ニッキーもパントキック(=下から顔面を蹴り上げる)を見合うと、ココナッツクラッシュからボディスラムを狙う。
だが、押し潰したタミーナはクローズラインからスリーパー。エルボーで脱出したニッキーだが、タミーナは髪の毛を掴んでマットに叩き付けると、コーナーに力一杯投げつけてからスティンクフェイス。だが、3発目をエルボーで迎撃したニッキーは、ジャンピングキックを叩き込む。
さらにミドルキックを連打してから走り込むが、タミーナはバックフリップで叩き付けるとチンロックに捉える。腕を掴んで立ち上がったニッキーはヒッププッシュで脱出すると、クローズライン2連発からドロップキック。
だが、タミーナもトラースキックを返す。カウント2でニッキーが返すと、カウント3だとレフェリーに抗議するタミーナ。観客からブーイングが起こると、タミーナはエキサイト。そこを背後からニッキーが丸め込んで3カウント。
続いてペイジが飛び込んできてニッキーに襲いかかると、PTO(=スコーピオン・クロスフェース)に捉える。これでニッキーがグロッキー状態になると、マイクを持ったペイジは「明日のトリプルスレッド戦で私が勝ってディーバチャンピオンになるから楽しみにしておきなさい!」とアピールしてみせた。
第6試合
新日本プロレスのプリンス・デヴィット改めフィン・ベイラーが約14か月ぶりに日本マットに凱旋。大歓声でベイラーが迎え入れられると、続いて場内が暗転し電飾がウンを羽織ったジェリコが登場。
「Y2J」コールの中、ジェリコを睨み付けるベイラー。試合が始まると、まずはロックアップからコーナーに押し込んでいったジェリコ。ベイラーはバックを取るが、バックを取り返したジェリコはグラウンドに持ち込む。ガブっていったベイラーだが、うまく脱出したジェリコ。
リストロックに捉えたジェリコだが、日本仕込みのテクニックで切り返してみせたベイラー。ジェリコもベイラーがグラウンドに持ち込もうとしたところをヘッドシザースで脱出。観客の「Y2J」と「レッツゴーベイラー」のチャントが激しく交差。手四つの力比べをブリッジで凌いだジェリコはグラウンドに持ち込んでボーアンドアロー。
体を捻って脱出したベイラーだが、ジェリコはバックドロップで投げるとコーナーに叩き付けてから逆水平チョップ。さらにロープに押し付けながら踏みつけたジェリコは回転エビ固めを狙う。後転して逃れたベイラーはジェリコの顔面に低空ドロップキック。
さらにエプロンに出てジャンピングキックを出したベイラーだが、ジェリコもコーナーに飛び乗って三角跳び式ドロップキック。これでベイラーが場外に転落すると、ロープの間からドロップキック。さらに場外に出てベイラーを場外フェンスに叩き付けたジェリコは、ベイラーをリングに戻すと、コーナー最上段からダイビング・クロスボディー。
スリーパーに捉えたジェリコだが、ボディブローで脱出したベイラー。しかしジェリコはキチンシンクから低空ドロップキックを叩き込むと、踏みつけフォール。ジェリコのブレーンバスターを背後に逃れて丸め込んだベイラーだが、カウント2で返したジェリコは延髄斬り。
コブラクラッチに捉えたジェリコはそこからクローズラインを狙う。かわしたベイラーはオーバーヘッドキック。コーナーに投げつけてからの逆水平チョップを叩き込んだベイラーは、ダイビング・エルボーアタック。ジェリコも逆水平チョップを返すと、コーナーからスレッジハンマー。さらにフェースクラッシャーで叩き付けたジェリコは、ウォール・オブ・ジェリコ(=逆エビ固め)を狙う。
うまく回避したベイラーはスリングブレイドを決めたが、ジェリコは突進してきたベイラーをコーナーに投げつける。そのままコーナーに登っていったジェリコだが、下からジャンピングキックを叩き込んで転落させたベイラーはダイビング・フットスタンプを投下。
しかし、かわしたジェリコは一気にウォール・オブ・ジェリコに捉える。苦しそうなベイラーだが、日本のユニバースから手拍子を受けると、何とかロープにエスケープ。突進してきたジェリコをショルダースルーで場外に追いやったベイラーは、ノータッチ・トペ・コンヒーロを発射。さらにジェリコをリングに戻すと、コーナーに登っていく。
だが、ジェリコはロープを揺らし、ベイラーは股間をコーナーに強打。追いかけていったジェリコは最上段から雪崩式ブレーンバスターの体勢。しかし、突き落としたベイラーは立ち上がってきたジェリコの後頭部にダイビング・フットスタンプを投下。
そこからリバース・ブラディサンデー(=ドラゴンスリーパーからのドライバー)で叩き付けたベイラーだが、ジェリコはカウント2で返す。不用意に近づいてきたベイラーにコードブレイカー(=顔面砕き式スーパードロル)を決めたジェリコは脇腹を蹴り上げるとバックを取る。
バックを取り返したベイラーだが、サムソンクラッチで丸め込んだジェリコはそのままウォール・オブ・ジェリコ。これを丸め込みで切り返したベイラーだがカウントは2。ならばとジェリコはライオンサルトを投下するが、剣山で迎撃したベイラーはジョン・ウーでジェリコをコーナーまで吹っ飛ばすと、倒れたジェリコにダイビング・フットスタンプを投下して3カウント。
試合後、ジェリコが近づいていくと、マイクを持って「最高の舞台であるWWEで、最高のファンである日本のユニバースの前でお前と試合が出来てよかった。明日、必ずNXT王者になれよ!」とエールを贈った。ジェリコと健闘を称え合ったあと、マイクを持ったベイラーは「オイオイ、トーキョー。お疲れ様デシタ。今日はアリガト。だけど明日NXTチャンピオンシップです。私はフィン・ベイラー、ガンバリマス!」と日本語で挨拶すると、四方にお辞儀してみせた。
第7試合
NXT王者のケビン・オーエンズとユナイテッドステイツ王者のジョン・シナ。チャンピオン同士の対決が日本で実現。ベルトをレフェリーに投げ渡したシナはキャップを客席に投げ、大歓声にお辞儀で応える。お互いに自分のベルトを掲げて王者であることをアピールしてから試合開始。
ロックアップからバックを取ったシナだが、オーエンズはバックエルボーからヘッドロックに捉える。ロープに振って逃れたシナはリープフロッグ。だが、オーエンズはパンチを叩き込むと、シナを力一杯コーナーに投げつける。
だが、3回目のホイップを踏ん張ったシナはクローズラインを叩き込み、早くもアティテュード・アジャストメント(FU)の体勢に。だが、オーエンズがDDTで切り返すとシナは場外にエスケープ。どうにかリングに戻ったシナだが、オーエンズはストンピングからチンロック。
シナへのチャントを聞いて反撃しようとしたシナだが、オーエンズはガットショット。シナの腕を掴んでショートレンジラリアットを狙ったオーエンズだが、かわしたシナはドロップキック。パンチでの殴り合いからスリーパーで捕まえたオーエンズ。
徐々にグッタリしていくシナだが、何とか脱出するとジャンピングショルダー2連発からスープレックスで投げ捨てる。そしてファイブ・ナックル・シャッフルからアティテュード・アジャストメントの体勢。だが、うまく逃れたオーエンズはジャンピングショルダーからスープレックスを返して、ファイブ・ナックル・シャッフルの真似をしてから担ぎ上げる。
回転エビ固めで切り返したシナはSTFへ。どうにか逃れたオーエンズは延髄斬りから首へのバックブリーカー。シナはロープに飛び乗ってオーエンズに飛び付こうとしたが、キャッチしたオーエンズはジャーマンスープレックスで投げ捨てると、大暴走をお見舞い。
だが、シナもコーナー二段目からダイブして飛び付きDDTで叩き付けると、アティテュード・アジャストメントを狙う。これをパッケージ・パイルドライバーで切り返したオーエンズだがカウント2。シナは返す刀でアティテュード・アジャストメントを決めたが、こちらもカウントは2。
オーエンズをコーナーに乗せたシナだが、ヘッドバットで叩き落としたオーエンズはスワントーンボムを投下。これを剣山で迎撃したシナはオーエンズを肩車すると、エレクトリックチェアー式シットダウン・フェースバスター。シナのダイビング・フェイマサーをシットダウン・パワーボムで切り返したオーエンズ。
オーエンズのライツアウト(=ポップアップ・パワーボム)をウラカン・ラナで切り返したシナはSTFを狙うが、蹴り上げたオーエンズは掟破りの逆アティテュード・アジャストメントで叩き付ける。もう一度ライツアウトを狙ったオーエンズだが、背後に逃れたシーナはロープに飛び乗ってのRKO。
そこから走り込んだシナをトラースキックで迎撃したオーエンズはコーナーに登っていく。しかし下からパンチを叩き込んだシナはコーナー上に追いかける。ここでオーエンズは雪崩式ライトニングスパイラルで叩き付ける。カウント2で返したシナに対し、オーエンズはコーナーに飛び乗り、最上段でジャンプしながら体の向きを変えて放ったムーンサルトプレス。
かわしたシナはオーエンズの背中に飛び乗ってヨシタニックを決めたがカウントは2。ここでオーエンズは必殺のライツアウトを決めたがカウント2。ならばと大暴走を出したオーエンズだが、これをかわしたシナ。バックに回ったオーエンズは急所攻撃。
反則負けとなったオーエンズはNXTベルトを持ってシナが立ち上がってくるのを待ち構える。だが、かわしたシナはアティテュード・アジャストメントで叩き付け、日本のユニバースの溜飲を下げた。