永島勝司 ゴマシオ親父のつぶやきR[第4回]

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いや、人間の縁というのは素晴らしい記憶を蘇がえらせるもので、先日たまたま出版社の企画で、あのデンジャラスK、川田利明に久し振りに会った。
いきなり彼の眼を見た時、ぎらぎら燃えているんだよね。一線を退いた往年(失礼)のレスラーが今だに格闘技者の眼を持っている。これはすごい事だね、と、同時に何年か前の俺が全日プロを使ってビジネスをやった時を思い出した。当時、全日プロは三沢を始めとする主力選手が大量に離脱し「ノア」という新しい団体を作って移動した。全日プロに残ったのは川田と、渕正信の二人だけだった。

俺はその瞬間勝負はここだ、と思ったね。当時の新日プロは飛ぶ鳥を落とす勢いで俺はその中枢にいた。よし、勝負だ、なんと、俺が選んだのは「ノア」ではなくたった二人だけの全日プロだった。俺は早速ジャイアント馬場さんの未亡人である元子さんと話をした。ぜひとも、新日本との対抗戦を実現したい、と。返す刀で参謀役である渕とコンタクトを取った。
周囲は何故二人しかいない全日プロとやらなければいけないんだ。離脱した「ノア」の三沢のところとやるのが道だろう。という身内の批判が凄かった。

しかし、俺はその時思ったね。なんで、この人達は先が読めないんだろう。新日本は猪木の団体だ。全日プロは馬場の団体だ。戦いの意義はここにあるんだ。猪木対馬場、という戦いを見せるのは今だ。それは、他の人たちには信じられない企画であったろう。当時、参謀として俺が意義付けた渕の力を皆知らなかったろう。たった二人の馬場軍隊を何故、全盛時の新日本が救わなければならないんだ。

プロレスの世界で何を商売にするのか?

俺は川田に会った。彼の眼は俺を、一点見据えたまま微動だに動かなかった。俺はその瞬間全てのローテーションを頭に描きながら、勝ったと確信した。案の定、新日本とこのたった二人の軍隊の構想は爆破的なブームを呼んだ。 

俺は、その瞬間のことを川田と10年ぶりに会って彼の眼を見た時、完全に思い出したね。川田対佐々木健介の試合は今でも語り継がれる好勝負だ。ここで俺が一つ思うのは過去の戦いから一歩踏み出す勇気があれば明日の戦いに必ず繋がるものがある。それを確信した1日だった。その中身は又皆さんにお知らせしようと思う。
一つ言えることは過去の歴史を決して疎かにしてはいけない、ということだろうね。

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