「色々なメディアの前で大きい声を上げろ」14年半ぶりに全日本プロレス参戦の内藤哲也が全日本発展のためにアドバイス

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 7日、東京都・大田区総合体育館にて、全日本プロレス『#ajpwチャンピオンカーニバル2023~レック株式会社presents~』が開催され、新日本プロレスの内藤哲也が約14年半ぶりに全日本マットに上がった。

 この日のセミファイナルでは、宮原健斗&安齊勇馬vs内藤哲也&BUSHIのタッグマッチが実施。
 BUSHIは元々は全日本所属であり古巣のリングに度々上ってきたが、内藤は2008年11月3日の両国国技館大会以来、約14年半ぶりの全日本参戦。
 対するは、全日本の“現在”を象徴する宮原と、全日本の“未来”を象徴する安齊。新日本のトップ戦線を走る2人と宮原がどう渡り合うのか、そして今の安齊が2人にどこまで通用するのかに期待が集まる試合となった。

 内藤コールと健斗コールで二分される中、2人の対面からゴングが鳴るも、内藤はなにもせずにBUSHIにタッチしたり、BUSHIの場外飛びのフェイントから一緒にポーズを決めたりと余裕たっぷり。
 しかし、安齊が吶喊してくると、内藤&BUSHIは息の合ったコンビネーションで圧倒。満身創痍となった安齊の頬をBUSHIがおちょくるようにペチペチと叩くと、安齊が強烈な張り手からドロップキックを叩き込む意地を見せ、ついに宮原と内藤の対面に。
 2人はゴツゴツとエルボーで打ち合っていくが、内藤が宮原の顔面にツバを吐きかけ、これに怒った宮原がフロントハイキックからシャットダウン・スープレックスを狙う。内藤もこれを振り払って首への集中攻撃を行い、コリエンド式デスティーノを狙うも宮原が振り払ってブラックアウト。ここで安齊が猛烈にタッチを要求したため、宮原は試合を託す。
 安齊はダブルアーム・スープレックス、ジャーマン・スープレックスと得意の投げ技の数々を見せ、内藤とBUSHIに必殺のジャンピングニーを叩き込む大暴れを見せるが、BUSHIが救援に入り、宮原も毒霧で排除。最後は内藤が安齊をデスティーノで沈めた。

 内藤&BUSHIはマイクを取ること無く退場していくが、その背中に向けて宮原が語りかけると内藤もイスに座って耳を傾ける。
 宮原は「おぉい!内藤哲也さぁん!今日初めてリングで会ったけどさ、俺ちょっとアンタのこと好きだわ!ただよ!色んな大人の事情があるからさあ、そんなに会うことはないだろう。ただ、またリングで会えるのを楽しみにしてるよ。ただ、今日負けたのは俺たちだ。この借りは、安齊勇馬が返すだろう!」とリベンジを未来の大器に託した。


 バックステージに戻った内藤は、「今日、14年半ぶりかな?全日本プロレスのリングに上がりましたよ。久々の全日本プロレス。そして今、全日本プロレスの先頭を走っているであろう宮原選手を感じることができて、楽しかったですね。今日全日本プロレスに来てよかったよ。また元々俺の視線には入ってなかったけど、安斎選手っていう若い選手も今日感じることができたんで、今日全日本プロレスに来て、改めて良かったなと思いました。ただ、こんな良かったななんて言っていられる時点で、余裕があるってことだからね?」と振り返る。

 そして、「まあ次はないかな、残念ながら。もしリベンジをしたいんなら、声に出したほうがいいよ。よく俺、言ってるよ。思ってることは口に出さなきゃ、誰にも何も伝わらない。特に、全日本プロレスの選手、大きい声で色々なメディアの前で、内藤哲也であり、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの名前を出さないと。その声は、全日本プロレスファンにしか届かないからね。どこか、注目される舞台で、内藤哲也であり、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの名前を出すこと。俺はお勧めしますよ」とアドバイスを贈った。

 奇しくも、昨年12月にタイチが全日本プロレスに里帰りした際には、「なんでこの団体が伸びないか。自分たちがよくわかってるだろ。もうひとつ違うステージに行かないとお前はこのままだ。世間にもっと響かせろ。いくらお前らが能書き垂れたって、結局16,000人(※当時の宮原のTwitterフォロワー数)とかしか見ていないんだよ。興味がないってことだよ。ファンとかじゃねぇ、興味がないってことなんだよ。これじゃ団体は引っ張れない。もっと考えてこいよ。せっかくいいものは持ってるんだからさ、みんな」とアドバイスを残している。

 リング上では選手たちが素晴らしい試合を繰り広げているだけに、その素晴らしさを世間に広めていく全日本の広報戦略の強化に期待が持たれる。

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