「心が壊れていきました」木村花さんの遺志を継ぐ親友が2度の手術失敗で日常生活に影響も!後遺症や廃業の危機を乗り越えるべくクラウドファンディングで支援を募る

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「先の見えない治療を続けていく事に私の精神も一緒にどんどん削られていきまして、膝の悪化を考えることでそのたびに心が壊れていきました」

 涙をこらえ女子プロレスラーのジャングル叫女(きょうな)は言葉を紡ぎ出した。

 叫女は2015年11月にスターダム7期生としてプロレスラーデビュー。2019年には故・木村花さんと『TOKYO CYBER SQUAD(以下TCS)』を結成し活躍するが、2020年5月に木村花さんは亡くなり、現場に真っ先に駆けつけた叫女が遺志を継ぐ形でTCSを存続させる。だが同年に左膝前十字靭帯と右膝外側側副靭帯の断裂及び右肩・肩鎖関節完全脱臼の手術のため長期欠場となってしまい、その後はスターダムに戻る事はなく『木村花メモリアルマッチ』後楽園ホール大会で花さんの母である木村響子さんとエキシビジョンマッチを行った以外はプロレスから離れていた。
 だが2022年8月にリングに現れた叫女が復帰を示唆すると、9月にアメリカで復帰。今年1月のNOAH横浜アリーナ大会で日本復帰戦を行ったが、その裏で悲劇が進行していた事が判った。

 2020年の欠場時に左膝半月板の手術を行いリハビリを続けていたが、1年後に手術自体が失敗していた事が発覚。再手術を行ったものの、9月のアメリカ遠征1周間前の最終検査中に手術自体が失敗していたと告げられたという。
 2度の手術失敗の後遺症で、叫女は現在2割以上の筋力が付けられない状態になり、力を入れると激痛が走るため日常生活にも支障をきたす状況になっている。

「明日にはよくなると信じ、今までリハビリ・治療に励んできましたけども、先の見えない治療を続けていく事に私の精神も一緒にどんどん削られていきまして、どうしようもならないことを無理に頑張ることでそのたびに心が壊れていきました」

当然2度の手術の結果治らないどころか悪化している現状は医療過誤も考えられる。だが叫女はその病院からカルテを受け取り、争うことよりも別の病院で治すための行動を起こす決意をした。


「まだ夢半ばといいますか、いろんな挑戦したいこと、果たさなきゃいけない約束がいっぱいあるので、必ずまたリングに戻ってきたいと思っています。正直今後何をモチベーションに怪我と向き合えばいいのか考えている時に、クラウドファンディングのご提案をいただきました。『感謝の気持ちを形にできる』という言葉を聞いて、挑戦する事に踏み切りました。ご支援いただきました全額を今後の半月板切除の手術費用、また後遺症の治療費にあてさせていただきたいと思っています」

 木村花さんの思いを継いで戦い続けた叫女に訪れた悲劇に、クラウドファンディングは初日で50%を突破。わずか数日で達成目前に迫っているが、順調に次の手術が成功するかによって100%の達成額では治しきれない可能性もある。

 もう二度と試合ができないかもしれない叫女は、4月14日の『NOMADS'』新宿FACE大会で手術前に最後の試合を行う。きっと叫女は今できる最大限の試合を見せてくれると思うが、その先に待つ闘病生活の支えになるのは今はこのクラウドファンディングになるだろう。
 CAMPFIREにて『女子プロレスラー・ジャングル叫女、怪我を乗り越えて世界にリベンジしたい!』という題で実施中のクラウドファンディングでは、実際に使用されたコスチュームや秘蔵写真などの持てるものを全て出し切るリターンで支援を募っている。

CAMPFIRE『女子プロレスラー・ジャングル叫女、怪我を乗り越えて世界にリベンジしたい!』
https://camp-fire.jp/projects/view/659092
『NOMADS'Vol.3』
日程:4月14日(金)
会場:新宿FACE
開始:19:00
チケット:https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=42929

<参戦選手>
ジャングル叫女、夏すみれ、雪妃真矢、山下りな、高瀬みゆき、他...

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