ZERO1 5.5後楽園大会 弾丸ヤンキースvs.大谷&耕平のインターコンチタッグ戦、稔vs.日高のJr2冠戦

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魂こがして
日時:2015年5月5日(火・祝)
開場:11:15 開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:未発表

▼第1試合 盤城利樹デビュー戦 シングルマッチ 30分1本勝負
●盤城利樹
6分40秒 逆エビ固め
○近藤修司(W-1)

▼第2試合 ZERO1vsW-1 タッグマッチ 30分1本勝負
○小幡優作/横山佳和
10分44秒 ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め
黒潮“イケメン”二郎(W-1)/●熊ゴロー(W-1)

▼第3試合 ジュニア・タッグマッチ 30分1本勝負
菅原拓也/○“brother”YASSHI
9分51秒 パイルドライバー→体固め
●藤田峰雄/ジェイソン・リー

▼第4試合 ZERO1 vs FREEDOMS 6人タッグマッチ 30分1本勝負
▲将火怒/崔領二/TARU
3分08秒 両者リングアウト
▲葛西純(FREEDOMS)/佐々木貴(FREEDOMS)/マンモス佐々木(FREEDOMS)

<再試合>
●将火怒/崔領二/TARU
12分41秒 パールハーバー・スプラッシュ→体固め
○葛西純(FREEDOMS)/佐々木貴(FREEDOMS)/マンモス佐々木(FREEDOMS)

▼第5試合 NWA UNヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●鈴木秀樹
13分39秒 逆さ押さえ込み
[挑戦者]○KAMIKAZE
※第21代王者・鈴木が3度目の防衛に失敗。KAMIKAZEが第22代王者となる

▼第6試合 インターナショナル&NWA世界Jr 2冠選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○田中稔(W-1)
23分13秒 FIREBALLスプラッシュ→エビ固め
[挑戦者]●日高郁人
第17代インターナショナル&第117代NWA世界Jr王者の稔が2度目の防衛に成功

▼第7試合 NWAインターコンチネンタルタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]○田中将斗/杉浦貴
19分53秒 スライディングD→片エビ固め
[挑戦者組]●大谷晋二郎/佐藤耕平
第30代王者組・田中&杉浦が6度目の防衛に成功

弾丸ヤンキースがノアのGTLを制した翌日に、大谷&耕平を撃破しICタッグV6!
稔に敗れ日高のJr王座奪還ならず!KAMIKAZEの策略にはまり鈴木がUN王座陥落

第1試合

板倉利樹デビュー戦の相手Xは近藤修司ZERO1、4年ぶりの新人選手デビュー戦。丸坊主に黒いショートタイツにシューズ、入場曲なしで登場した板倉利樹。その対戦相手XはW-1の近藤修司。近藤が登場した瞬間、場内が一気に沸き上がる。名前がコールされる際、板倉は福岡県盤城市出身だからか「板倉利樹改め、盤城(いわき)利樹」とコールされた。
盤城はリングインした近藤に額をくっつけて睨み合うと、開始早々ロープに押し込んで離れ際にチョップを叩き込む。すると近藤は盤城を場外に放り出してボディスラム。さらにリングに戻ってきた盤城を花道に放り出して、もう一度ボディスラム。

近藤の串刺しラリアットをかわした盤城はボディスラムを狙ったが、踏ん張った近藤はボディブローで回避。ならばとランニングエルボーを何発も叩き込んでいった盤城は、どうにか近藤をなぎ倒すとボディスラムから逆片エビ固めを狙う。しかし近藤は下から蹴り上げてステップオーバーさせない。
それでも盤城はどうにか逆片エビ固めを決めようとするが、絶対に決めさせない近藤。立ち上がった近藤はバックドロップで投げていくが、盤城は必死に肩をあげる。さらに近藤はバックドロップからのカバーを3回繰り返すが、盤城は肩をあげる。ならばと逆エビ固めに捉えた近藤。

2015-5-5ZERO1後楽園_第1試合それでも盤城はロープに逃れようとしたが、近藤が腰をどっしりと落とすと、ついに力尽きてギブアップ。だが、デビュー戦で健闘した盤城には観客から惜しみない拍手が贈られた。

第2試合

2015-5-5ZERO1後楽園_第2試合金髪から茶髪になった黒潮に「イケメン」コールが起こる。その黒潮が先発で出て来ると、怪訝そうな表情でロックアップした横山はヘッドロックへ。ロープに飛ばした黒潮だが、横山はショルダータックルでなぎ倒す。
続いて小幡と熊ゴローがリングイン。熊ゴローがグラウンドでのヘッドロックに捕らえるが、ボディブローで脱出した小幡は横山にタッチ。まず控えの黒潮を攻撃していった横山は熊ゴローと逆水平チョップを打ち合う。

続いて小幡がエルボー合戦を仕掛けていくと、そこから小幡はサッカーボールキック。さらに控えの黒潮にフロントキックを叩き込むと、熊ゴローには張り手からのドロップキック。キャメルクラッチに捕らえた横山だが、黒潮が入ってきてドロップキックでカット。しかし、すぐに横山が黒潮を場外に放り投げる。
小幡がミドルキックの連打からエルボー、串刺しドロップキックと叩き込むが、熊ゴローもエルボーで反撃すると、カウンターエルボーでなぎ倒して黒潮にタッチ。トラースキックやライオンサルトで反撃した黒潮だが、小幡はどうにか横山にタッチ。パワースラムやダイビング・エルボードロップを決めた横山だが、黒潮も延髄斬りを返す。

しかしカウンターのラリアットを叩き込んだ横山は小幡にタッチ。そこに熊ゴローが入ってきてW-1側はトレイン攻撃を決めると、熊ゴローがダイビング・セントーンを投下。しかし小幡はカウンターのドロップキックを返すと、ハーフダウンの熊ゴローの顔面に低空ドロップキックを発射。続けてダイビング・ダブルニードロップを投下して3カウントを奪った。

第3試合

2015-5-5ZERO1後楽園_第3試合入場してきたYASSHIが「今日はこどもの日やから、俺たちみたいな大人になりたいって奴をどんどん増やしていくから、お股開いてしっかり見ておけカス野郎!」とアジる。試合が始まると、まずは峰雄がアームドラッグからコルバタでYASSHIを投げていく。続いてジェイソンが菅原をアームドラッグで投げてからドロップキック。
さらに掌底の突きから突進するが、菅原はケブラドーラ・コンヒーロを決めると、YASSHIがニールキックで峰雄を場外に追いやり、菅原と同時トペを発射。さらにリングに戻り、ジェイソンにファック(=サンドイッチドロップキック)をお見舞い。

ジェイソンもエルボーで反撃しようとするが、顔面を掻きむしったYASSHIはエルボースマッシュ。菅原もランニングエルボーを叩き込むとバックドロップ。背後に着地したジェイソンはドロップキックを返して峰雄にタッチ。ドロップキックを叩き込んだ峰雄は、コーナーからダイブしてきたYASSHIをドロップキックで迎撃。
菅原にはトルベジーノを決めて場外に追いやるとトペコンを発射。さらにリングに戻してダイビング・クロスボディー。ジェイソンもDDTで続くが、バックを取った峰雄に菅原はお株を奪う急所蹴り。さらに菅原がバックブリーカーに捉えると、そこにYASSHIがダイビング・レッグドロップを投下。

さらに菅原のT・C・OからYASSHIがフライング・ビッグヘッドを投下。どうにかカウント2で返した峰雄は丸め込もうとするYASSHIを押し潰して抑え込むがカウントは2。するとYASSHIはクラミジア(=ツームストン・パイルドライバー)で叩き付けて3カウントを奪った。

第4試合

2015-5-5ZERO1後楽園_第4試合満を持してZERO1との対抗戦に参戦してきた葛西。将火怒組は花道ではなく南側の客席から登場。するろFREEDOMS陣営も南側客席まで向かっていき、嬢が乱闘で試合開始。そのままみるみるうちに場外カウントが進み、両者リングアウトのゴングが鳴らされる。
するとマイクを持った葛西が「お前ら、何帰ろうとしてるんだ! このお客さんを見てみろ! このGWの最中、これだけのお客さんを不満にさせてどうするんだ? お客さんよりもですね、何よりマンモス、貴、俺っちが納得してないんだよ。約8年ぶりのZERO1後楽園ホール登場なんだよ。もっと楽しませてくれ! ゴングを鳴らせ!」と言い、引き上げようとしていたZERO1勢に襲いかかる。

するとTARUが巨大フォークで葛西の額を突き刺して流血させる。将火怒のオクラホマスタンピートから崔がスリーパー。そしてTARUが再び巨大フォークで葛西の額を突き刺してからミドルキック。この蹴り脚をキャッチした葛西は急所蹴りからDDTを決めると貴にタッチ。
レッグラリアットを叩き込んだ貴は串刺しエルボーを叩き込むと、イスを持ち出して投球フォームからイスをTARUに投げつける。3脚目のイスもTARUに投げると思わせておいて控えの将火怒に向かって投げた貴だが、TARUがTクラッシュで叩き付けると、タッチを受けた崔がリフトアップしてコーナーに投げつける。

しかし崔の串刺し攻撃をかわした貴は延髄斬りを叩き込んだマンモスにタッチ。逆水平チョップ合戦からエルボー合戦になると、崔はカウンターのミドルキックからブレーンバスター。しかしマンモスもフロントキックからパワーボムを返すと葛西にタッチ。「ZERO1ファンの皆さん、帰ってきました!」と叫びながら串刺しショルダーをお見舞いした葛西はコーナーへ。
しかし立ち上がった崔はコーナーまで追いかける。葛西は逆にコーナー上からブレーンバスターを狙うが、踏ん張った崔は最上段から雪崩式ブレーンバスター。続いて将火怒がラリアットの相打ちからカウンターのニールキック。

ZERO1側はトレイン攻撃を決めると、将火怒と崔が合体ブレーンバスター。将火怒は水面蹴りからレッグドロップを落とすと羽交い締めに。そこにTARUが凶器で襲いかかるが、葛西がかわして将火怒に誤爆。すかさずマンモスが入ってきてチョークスラムで叩き付けると、葛西が脳天をイスで殴打してからリバース・タイガードライバー。カウント2で返した将火怒だが、葛西はパールハーバー・スプラッシュを投下して3カウント。
葛西が参戦したFREEDOMSの完全勝利。すると葛西が「崔、将火怒、TARU! TARU! お前らとのお遊び、これで完全決着がついただろ? お前、そんなフォークなんて小っちゃいもの持ってくるんじゃねぇ。俺っちを倒すなら爆破でも何でもやってやるよ!」と挑発していった。

第5試合

2015-5-5ZERO1後楽園_第5試合①夜のW-1後楽園大会でW-1チャンピオンシップの防衛戦を控えている鈴木秀樹がKAMIKAZEとシングルマッチ。アタッシュケースを手に登場したKAMIKAZEのセコンドにTARU、崔、将火怒がつく。一方、NWA UNヘビーのベルトを巻いて登場した鈴木。
するとKAMIKAZEがマイクを持ち「秀樹さ、お前いつ何時誰でも挑戦でも受けるよな? せっかくだからUNかけようぜ」と言い放つと、アタッシュケースを開いて中にドリルが入っていないことをアピール。
鈴木が頷き、ベルトをレフェリーに渡したため急遽NWA UNヘビー級タイトルマッチとして行われることになった。

ロックアップからロープに押し込んだKAMIKAZEはクリーンブレイク。もう一度ロープに押し込んだKAMIKAZEだが、不気味なクリーンブレイクを繰り返す。腕の取り合いからカニ挟みで倒した鈴木はヘッドロックに捉えるが、KAMIKAZEはゲッ度六期で切り返すと、鈴木はヘッドシザースで脱出。
足を取ったKAMIKAZEに対しフェースロックを決めていった鈴木だが、KAMIKAZEはロープに脱出。エルボー合戦から地獄突きを見舞ったKAMIKAZEは鈴木を場外に出す。崔たちは手をあげて介入しないことをアピール。警戒しながらもリングに戻った鈴木をフェースロックに捉えたKAMIKAZE。

さらに地獄突きからコーナー下で踏みつけたKAMIKAZEは、再び鈴木を場外に放り投げる。またも手をあげて介入しないことをアピールするTARUたち。リングに戻った鈴木に逆水平チョップを叩き込んでいったKAMIKAZEだが、鈴木も串刺し攻撃を蹴りで迎撃するとドロップキックからエクスプロイダー。
スリーパーに捉えていった鈴木だが、ぐったりしながらも何とかロープに逃れたKAMIKAZE。バックを取った鈴木だが、KAMIKAZEはオーバーヘッドキックを叩き込むと、トラースキック。さらにブレーンバスターからムーンサルトプレスを投下するがカウントは2。

鈴木も一瞬の隙を突いたバックドロップで投げると、ジャーマンでカウント2まで追い込んでからワンハンド・バックブリーカー。一気に必殺のダブルアーム・スープレックスの体勢に入るが、ここでKAMIKAZEが「TARU!」と叫ぶと、崔がエプロンにあがってレフェリーを引きつけている間にTARUが乱入してKAMIKAZEを救出。
2015-5-5ZERO1後楽園_第5試合②鈴木を場外に連れ出すが、鈴木は一人でTARU、将火怒、崔をエルボーで蹴散らしてリングに戻り、KAMIKAZEにエルボースマッシュ。さらにドロップキックを放っていくが、背後に回り込んだKAMIKAZEは逆さ押さえ込み。カウント2で肩をあげた鈴木だが、KAMIKAZEはそこからモダンタイムス(=連続逆さ押さえ込み)にスイッチして3カウント。

してやったりの表情でUN王座を奪取したKAMIKAZEに対し、鈴木は呆然としながら引き上げていった。鈴木としては思わぬ形で快進撃を止められ、夜のW-1王座防衛戦に暗雲が立ち込めた。

第6試合

2015-5-5ZERO1後楽園_第6試合①W-1の田中稔に奪われたZERO1ジュニアの至宝を取り戻すべく立ち上がった日高のセコンドには菅原とジェイソンがつく。
お互いにグラウンドで俊敏な動きを見せ、相手に先手を取らせない。ローキックをお互いに出していくと、稔がソバットからミドルキック。串刺し攻撃を狙った日高をエプロンに追いやった稔だが、日高は蹴り脚をキャッチしてロープ越しのドラゴンスクリューを決めると、場外から稔の左ヒザにドロップキック。

そこから場外戦になると、稔は場外でのブレーンバスター。稔がリング上で寝転びながら待つ中、日高は場外カウント18でどうにか生還。そこに低空ドロップキックを見舞った稔は日高の顔を踏みつけると、場外に連れ出してもう一度ブレーンバスター。さらに鉄柱に叩き付けると、セコンドの菅原に「かかってこい」と挑発。
リングに戻った稔は低空ブレーンバスターからニードロップを落とすとフェースロックに捉える。ロープに逃れた日高だが、稔はソバットから予告付きブレーンバスターを狙う。腰を落とした日高は逆に投げようとしたが、これを稔はワキ固めで切り返す。

そこからクロスフェースにスイッチした稔だが、日高はどうにかロープに脱出。エルボーを叩き込んでいった稔に対し、「来いよオラ」と挑発してみせた日高は、フロントキックで吹っ飛ばされたところからアイルビーバック。ミサイルキックからロープに飛んだが、稔は前転からのドロップキックで迎撃。
稔をコーナーに投げつけてから、張り付けた日高はドラゴンスクリュー。足4の字固めに捉えた日高だが、稔は何とかロープに逃れる。稔の左ヒザにニーを落とし、低空ドロップキックを放つが、これは稔がかわす。しかし蹴り脚をキャッチしてドラゴンスクリューで萎えた日高は、稔の左ヒザにスワンダイブ式ミサイルキック。

しかしショーンキャプチャーを狙った背後からジャーマンで投げ捨てた稔はクロスフェースに捉える。そこからキングコブラホールドにスイッチした稔だが、日高はどうにかロープに脱出。フルネルソンに捉えた稔だが、日高はエルボーで脱出。エルボー合戦から稔が連打で日高にヒザをつかせるが、ロープに飛んだ稔をかわしてロープに押し込んだ日高はバックドロップ。
さらにロープを掴んでのアサイDDTからイグチボムで叩き付けた日高。15分が経過し、日高はソバット、ニーリフトからハイキック。ブロックした稔だが、日高はソバットからミスティフリップ(=駆け上がり式リバースDDT)の体勢に。だが、うまく日高をコーナーに乗せた稔は背後から延髄斬り。そして雪崩式ドラゴンスープレックスを狙った稔だが、日高が突き落としてどうにか阻止。

稔はブレーンバスターで投げるとジャーマンを狙うが、日高は着地。だが、そこに稔は低空ドロップキック。さらに今度こそジャーマンで投げると、反撃しようとする日高にジャンピングハイ。一気にトルネード・カッキーカッターに勝負に出た稔だが、これをショーンキャプチャーで切り返した日高は、ヒザ十字からヒールホールドにスイッチ。
悶絶しながらも何とかロープに逃れた稔は、ブレーンバスターを狙った日高にミノルスペシャル。日高はラ・マヒストラルでうまく切り返すが、押し潰して抑え込んだ稔。カウント2で返した日高はソラリーナ(=飛び付き式腕取り首固め)。これも稔が返すと日高は野良犬ハイキック。しかしこれもカウントは2。

2015-5-5ZERO1後楽園_第6試合②20分を経過し、日高のハイキックをかわした稔は日高の腕を掴むと、デスバレーボム気味に投げる。さらにミストクラッシュ(=片腕がタイガースープレックス、もう片腕がハーフネルソンで投げるスープレックス)で投げ捨ててからのバズソーキック。しかし、これもカウントは2。稔は日高をコーナーに乗せると雪崩式フィッシャーマンバスター。だが、日高はカウント2で返す。ならばと稔はダメ押しのFIREBALLスプラッシュ(=ファイヤーバードスプラッシュ)を投下して3カウント。
菅原らZERO1ジュニアとW-1勢が一触即発試合後、稔に菅原が詰め寄ると、ZERO1ジュニアとW-1が乱闘寸前の挑発合戦。稔が止めようとする盤城のTシャツを引き裂くと、怒った盤城がそのTシャツを脱ぎ叩き付ける。だが、稔はガックリと肩を落とす日高の目の前でベルトを両肩にかけて勝利をアピールすると、その場でスクワットをして「まだまだやれるぞ」とアピールしてみせた。敗れた日高は四方の客席に向かって深々と頭を下げて敗戦を詫びた。

第7試合

2015-5-5ZERO1後楽園_第7試合①ノアのグローバルタッグリーグで2年連続優勝した田中&杉浦が保持するNWAインターコンチネンタルタッグ。このタッグ王座に再び挑戦を表明した耕平はパートナーに大谷を指名。
先発は田中と大谷。手の内を知り尽くしている両者だけに、互いに先手を取らせないが大谷がチョップを叩き込むと、田中もチョップを打ち返していき、そこから杉浦にタッチ。スリーパーに捉えた杉浦をロープに押し込んだ大谷はチョップ。

杉浦がエルボーで応戦すると、ヨロめいた大谷だが、「負けるか!」と叫びながらエルボーを返していき、杉浦をなぎ倒してから耕平にタッチ。チョップを叩き込んでいった耕平は、エルボー合戦からニーリフト。杉浦は田中にタッチすると、田中と耕平は激しいエルボー合戦。そこから田中は串刺しジャンピングエルボーを叩き込むと、耕平も振り下ろすようなヘッドバットを返して大谷にタッチ。
コーナー際で田中のアゴを足で押し込んでいった大谷に続き、耕平がサッカーボールキックからボディスラム。すると大谷もボディスラムからキャメルクラッチ。田中がロープを掴んでもなかなか離さない大谷。さらに耕平のエルボーを食らって尻餅をついた田中を大谷が逆片エビ固めに捉える。

またも田中がロープに逃れてもなかなか離さない大谷。ジワジワ田中を追い込んでいく挑戦者組。耕平がシュミット流バックブリーカーから串刺し攻撃を狙ったが、かわした田中は走り込んできた耕平にカウンターのラリアット。杉浦にタッチすると、フロントキックの連発からブレーンバスターの体勢。だが、ボディブローで逃れた厚壁はロープへ。キチンシンクで迎撃した杉浦は今度こそブレーンバスターで投げるとランニングニー。
キャッチした耕平はニーリフトを叩き込んで大谷にタッチ。顔面ウォッシュを見舞った大谷はさらにバックドロップからフルネルソンに。ロープを掴んで逃れた杉浦だが、大谷はフロントキック。しかし杉浦もフロントキックを返して田中にタッチ。

ジャンピングエルボーを叩き込んだ田中に返す刀でジャーマンを決めた大谷だが、田中はすぐに立ち上がってラリアット。そこに耕平が入ってきてトレイン攻撃を狙うが、田中はダブルラリアットで迎撃。しかし大谷もブレーンバスターで田中を投げて耕平にタッチ。ミドルキックの連打からファルコンアローで叩き付けた耕平は、ハーフダウンの田中にランニングロー。
しかしダイビング・ニードロップを田中がかわすと、杉浦が入ってきてスピアー。弾丸ヤンキースはトレイン攻撃を決めると、杉浦の雪崩式フランケンから田中がスーパーフライを投下。さらにヤンキースのサンドイッチ攻撃から2人でスライディングDを連続で狙ったが、どちらにもかわした耕平は2人を次々にジャーマンで投げ捨てる。

大谷も田中にジャンピングハイを叩き込むと、串刺しフロントキックから田中をコーナーに乗せて雪崩式ドラゴンスープレックスの体勢に。背後から杉浦は引きずり落とすが、大谷はなおも立ち上がって田中に雪崩式ドラゴンを狙う。杉浦が「しつこい!」と引きずり落としても大谷は諦めることなく立ち上がり、コーナーに登り続ける。
ついに田中が回転エビ固めの要領でマットに着地すると、そこからパワーボムで大谷を叩き付けてからスライディング・ラリアット。そして杉浦と2人で代わる代わるエルボーを叩き込んでいくが、大谷もチョップで反撃。そこに耕平も入ってくると大谷が田中を、耕平が杉浦を同時にジャーマンで投げ捨てる。

そして耕平がドリル・ア・ホール・パイルドライバーで叩き付けると、大谷がミサイルキックを発射。さらに投げ捨てドラゴンスープレックス2連発を決めるが、田中もカウント2で返す。ならばとスパイラル・ボムを狙った大谷だが、うまく逃れた田中。しかし大谷は袈裟斬りチョップを叩き込むと、ジャーマンで投げてカウント2まで追い込む。カットに入ってきた杉浦が大谷にエルボーを叩き込むと、耕平も入ってきて大谷と合体攻撃を狙う。
2015-5-5ZERO1後楽園_第7試合②しかし杉浦は大谷にスピアーをお見舞いすると、耕平をジャーマンで投げる。分断したヤンキースは再び大谷を捕まえるが、大谷は自ら「大谷」コールを起こす。しかし弾丸ヤンキースはお構いなしに代わる代わるエルボーを叩き込む。棒立ちになった大谷に田中はローリングエルボーからバックエルボー。さらに杉浦がオリンピック予選スラムで投げたところに、田中がダメ押しのスライディングDを叩き込んで3カウント。

ZERO1でもノアでも熱い試合と強さを見せる弾丸ヤンキース試合後、敗れた大谷はもちろん、勝った田中も、耕平も杉浦も大の字に倒れるほどの激闘だったが、それでもどうに立ち上がった田中と杉浦は大の字に倒れた大谷を見下ろすように勝ち名乗りを受けた。そしてベルトを腰に巻いた田中はエプロンを叩いて悔しさを露わにする大谷、さらに耕平に向かって「社長、耕平、今日はどうもありがとうございました。毎回毎回パートナー変えて臨んでくるけど、お前、やるほうの身にもなれよ。でもそれがプロレスだ。それでも立ち上がるのがプロレスや。どうせまたパートナー変えてくるんだろ? それだったら勝つまで来い!」と激を飛ばすと「本日はゴールデンウィークの5月5日というプロレスがいろいろある中で、ZERO1を選んでいただいてありがとうございました。これからもうちを選んで損はなかった、満足したという試合を心掛けてやっていきますので、これからもよろしくお願いします」と挨拶し、このあとは横浜のイベントに移動すると告知すると、最後は「いくぞー! 3、2、1、ゼロワーン!」で締めくくった。

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