小島聡が征矢学との約12年ぶりの一騎打ちを制し「俺のほうがきちんとした目標があるから強い」

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 7日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『STAR NAVIGATION 2022』が開催され、小島聡が征矢学との激闘を制した。

 NOAHが4月30日に行った両国国技館大会では“史上最大のX”として新日本プロレスの小島聡が登場し、大会エンディングには潮崎豪の持つGHCヘビー級王座へ挑戦を表明。潮崎もこれを受けて立つ姿勢を見せ、6月12日に開催される『CyberFight Festival 2022』にて両者の王座戦が決定。

 新日本プロレスのIWGPヘビー級王座(※現:IWGP世界ヘビー級王座)、全日本プロレスの三冠ヘビー級王座の戴冠歴を持つ小島にとって、NOAHのGHCヘビー級王座を戴冠すれば高山善廣、武藤敬司、佐々木健介に次ぐ史上4人目のシングル王座グランドスラムを達成するということもあり、小島のNOAHでの活躍に大きな期待が集まっている。

 小島と潮崎の前哨戦が展開されている中、注目を集めているのは小島のシングルマッチでの試合。
 先月5日には稲村愛輝とのシングルマッチで激勝し、「5年後、10年後のプロレス界の未来を支えてくれる人材になる」と稲村を絶賛。パワーファイターの大先輩として未来のエースを引き上げるなど教導的な役割も担っている。

 この日、小島とシングルマッチを行ったのは征矢学。
 征矢は全日本プロレスで活躍し、その後はWRESTLE-1でエースとして君臨。NOAHに戦場を移してからは“ワイルド”を封印し、寡黙ながらも熱いハートを秘めたパワーファイターとしてNOAHのヘビー級戦線を支えている。

 全日本プロレス時代の対戦から約12年ぶりとなるこの試合では、ロックアップや逆水平チョップで真っ向から力比べを展開する重厚感溢れる立ち上がりから征矢が場外戦でイニシアチブを握る。
 中盤戦では征矢が首に狙いを定め、スリーパーホールドや首4の字固めでじっくりスタミナを奪いショルダーネックブリーカーや首へのニードロップで猛攻。小島もマシンガンチョップで反撃し、エルボー合戦を制してコジコジカッター。
 終盤戦では互いに得意とするラリアットで正面から打ち合っていく壮絶な肉弾戦が展開され、競り勝った征矢が弾道(※旧名:ワイルドボンバー)を狙うものの、小島のカウンターのラリアットがクリーンヒットするとこれで3カウントが入った。

 バックステージに戻った小島は、「征矢学、お前が全日本プロレスに来た時…2008年か、09年か、10年あたりかな。ずっと一緒にやっていた記憶がある。とてもいい選手だし、今も変わらず力強くていい選手だよ。だけど、今の俺はちょっと、もうちょっと上を目指しているから、お前よりも。お前は来年、再来年、そのまた来年ぐらいにはもうたぶん手をつけられないぐらい強くなっていると思う。だけど、今は俺のほうが強い。なぜなら俺のほうがきちんとした目標があるからだ。ここで負けちゃったら、潮崎に申し訳ないんだよ」と征矢にエール。
 そして「俺を動かしているのは潮崎という存在。潮崎豪という存在。いろいろ言われても、何を言われても、どう言われても、俺は構わないよ。31年間プロレスラーやってると、いろんなことを我慢できるようになる。いろんなことを楽しくできるようになる。いろんなことを全て飲みこんで、いろんなことをプロレスに取り入れるようになる。それが今の俺だ。そのプロレスラーとしての小島聡を思いっきり味わえよ、潮崎豪」と闘志をみなぎらせた。

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