ZERO1 3.1後楽園大会 旗揚げ14周年記念 田中&杉浦vs.耕平&関本、鈴木vs.船木、大谷vs.LEONA

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ZERO1_ FOURTEEN
日時:2015年3月1日(日)
開場:17:15 開始:18:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:未発表

▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●小幡優作/横山佳和
10分41秒 ムーンサルトプレス→体固め
○KAMIKAZE/拳剛

▼第2試合 ZERO1 VS FREEDOMS タッグマッチ 30分1本勝負
崔領二/○デーモン植田/TARU
13分49秒 ルシファーズハンマー→エビ固め
竹田誠志(U-FILE)/佐々木貴(FREEDOMS)/●杉浦透(FREEDOMS)

▼第3試合 インターナショナル&NWA世界Jr 2冠選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●ジェイソン・リー
13分10秒 トルネード・カッキーカッター→体固め
[挑戦者]○田中稔(W-1)
※第16代王者のジェイソンが2度目の防衛に失敗。稔が第17代王者となる

▼第4試合 NWAインターナショナル・ライトタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]近藤修司(W-1)/●吉岡世紀(W-1)
17分43秒 十三不塔→エビ固め
[挑戦者組]○菅原拓也/“brother”YASSHI
※第17代王者組・近藤&吉岡が2度目の防衛に失敗。菅原&YASSHI組が第18代王者組となる

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○大谷晋二郎
16分49秒 変型ラクダ固め
●LEONA(ドラディション)

▼第6試合 ZERO1 VS ヤンキー二丁拳銃 タッグマッチ 30分1本勝負 ZERO1 VS ヤンキー二丁拳銃
日高郁人/●藤田峰雄
13分41秒 ヤンキードライバー→体固め
○宮本裕向(666)/木高イサミ(ユニオン)

▼第7試合 シングルマッチ「完全決着」 60分1本勝負
○鈴木秀樹
7分17秒 ダブルアーム・スープレックス→片エビ固め
●船木誠勝(W-1)

▼第8試合 NWAインターコンチネンタルタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]○田中将斗/杉浦貴(NOAH)
21分44秒 スライディングD→片エビ固め
[挑戦者組]●佐藤耕平/関本大介(大日本)
※第30代王者組・田中&杉浦が5度目の防衛に成功

14周年記念大会に各団体から熱い試合をする選手が集結!田中&杉浦が耕平&関本撃破
船木に勝った鈴木秀樹はW-1のトップ狩りへ!Jrシングルは稔へ!ライトタッグは奪還!

オープニング

沖田リングアナが「本日14周年を迎えることができました」とアナウンスすると、大谷晋二郎代表がリング上へ。「こんにちは! こんにちは! 元気な挨拶ありがとうございます。改めましてZERO1 14周年記念後楽園ホール大会、本当にたくさんのご来場、心の底からありがとうございます! 気付けば14年、2001年に立ち上げたZERO1。14年経ったいま、このZERO1の14周年記念、この大会に、このリングに上がる所属選手、そして他団体の選手を含め、すべての選手、そして今日会場にお集まりいただいたお客様、すべての皆様に心から感謝したいと思います。今一度本当にありがとうございます。14年経ったいまも僕のプロレスに対する思いは何ひとつ変わりません。プロレスは見ている皆様に元気を与えるもの! 見てくださった皆様に立ち上がる勇気を当たるもの! その思いを信じ、これからもプロレスをしていきたいと思います。今日も選手、一生懸命にプロレスをします。最後まで思いっきりプロレスをお楽しみください。よろしくお願いします!」と挨拶した。

第1試合

2015-3-1ZERO1後楽園_第1試合小幡とKAMIKAZEの先発で試合開始。いきなり張り手を見舞ったKAMIKAZEに対し、張り手を返した小幡はエルボーを連打。さらに横山も入ってきてエルボーを連打していくが、KAMIKAZEはカウンターのドロップキック。しかし小幡と横山は2人がかりでKAMIKAZEを攻撃。
横山が逆水平チョップを連打していくと、怒ったKAMIKAZEは地獄突きを返して拳剛にタッチ。サッカーボールキックを叩き込んだ拳剛はサミングを見舞うが、ボディスラムを返した横山は小幡にタッチ。

控えのKAMIKAZEを攻撃していった小幡は、拳剛に「来いよ」と挑発。拳剛のエルボーを敢えて受け止めた小幡だが、KAMIKAZEが入ってきてフェースロックに捉えながらサミングを見舞って行く。続いて拳剛がシュミット流バックブリーカーから串刺し攻撃を狙ったが、かわした小幡は背後からドロップキック。
タッチを受けた横山は走り込んできたKAMIKAZEをパワースラムで叩き付けると、拳剛に串刺し式スピアーからリバーススプラッシュを投下。拳剛もカウンターのビッグブーツを返すと、KAMIKAZEがオーバーヘッドキックからブレーンバスターの体勢に。

しかし腰を落として踏ん張った横山は、走り込んできたKAMIKAZEをラリアットで迎撃した小幡にタッチ。エルボーからランニング・ネックブリーカーを決めた小幡は、横山とトレイン攻撃。さらに串刺し低空ドロップキックを顔面に叩き込むと、横山がダイビング・エルボードロップを投下。
続けて小幡がまたも顔面に低空ドロップキック。さらに延髄斬りからスワンダイブ式フットスタンプをKAMIKAZEの背中に落とした小幡はフィッシャーマンバスター。だが、そこからコーナーに登った小幡をエプロンから拳剛が足止め。

立ち上がったKAMIKAZEはデッドリードライブで小幡を投げると、立ちあがってきたところにラリアット。トラースキックからカバーするが、横山がカット。だが、拳剛が横山の急所を蹴り上げると、KAMIKAZEがトラースキック。しかし小幡がKAMIKAZEにエルボーを叩き込み、何とか片膝をつかせる。
そのままエルボーを打ち続けた小幡は張り手からロープに飛んだが、KAMIKAZEはカウンターのスピンキックからライガーボム。さらに垂直落下式ブレーンバスターでカウント2まで追い込む。10分が経過し、KAMIKAZEはムーンサルトプレスを投下し、これで3カウントを奪った。試合後、収まらない神風は横山にもムーンサルトプレスを投下し、拳剛が3カウントを叩いた。

第2試合

2015-3-1ZERO1後楽園_第2試合デーモン軍とFREEDOMSの対抗戦。FREEDOMS勢が奇襲攻撃を仕掛けていき試合開始。リング上では竹田とデーモンがイスを持ち、イスチャンバラをはじめる。デーモンのイスを吹っ飛ばした竹田だが、振り上げたイスをキャッチしたデーモンをそのイスを奪い取って竹田の背中に振り下ろす。
崔と杉浦、TARUと貴も場外乱闘を展開。するとTARUと貴がリングに上がってきて、有刺鉄線鉄パイプを持ったTARUが身構える。だが、有刺鉄線鉄パイプを奪い取った貴はTARUの額に突き立てる。火祭り刀を鞘から抜いて威嚇した崔は、場外で杉浦を蹴り飛ばしていくと、ステージの上まで連れていってボディスラムで叩き付ける。

リング上では貴がなおも有刺鉄線鉄パイプでTARUを殴打。TARUが額から流血すると、貴が傷口に噛みついていき、さらみ杉浦がドロップキックからキャメルクラッチ。その体勢から傷口に噛みついていった杉浦。さらに竹田がTARUの額に有刺鉄線鉄パイプを
押し当てる。
サイドバスターからエルボーを打っていった竹田は、ランニングニーを予告してダッシュ。しかしTARUはカウンターでTクラッシュを決めて崔にタッチ。蹴りでFREEDOMS勢を蹴散らした崔は竹田をリフトアップスラムで叩き付ける。

だが、竹田も串刺し攻撃を狙った崔にカウンターのスピアーを決めて貴にタッチ。右腕(=ラリアット)を連打した貴だが、崔もミドルキックを返す。しかし貴はDDTからロープに飛ぶ。追走した崔は貴を持ち上げてコーナーに乗せると、雪崩式ダブルアームを狙う。しかしエルボーとヘッドバットで叩き落とした貴。
それでも崔は下から蹴り上げると、トップコーナーから雪崩式ブレーンバスター。ここでデーモンと杉浦が飛び込んできて、デーモンがハンマーで殴り倒すと、デーモン軍がとリン攻撃。そこから崔とデーモンがダブルのブレーンバスターで投げると、TARUがバズソーキック。

しかし貴と竹田が救出に入り、デーモンを狙い撃ち。ダブルのトラースキックで吹っ飛ばしたところに杉浦がセントーンを投下。さらに高さのあるミサイルキックで吹っ飛ばした杉浦はバックドロップの体勢に。しかしデーモンが踏ん張ると、杉浦はロープに飛ぶが、場外で待っていたTARUがイスで殴打。
すかさずデーモンが逆にバックドロップで投げてからルシファーズハンマー(=変型のアックス・ギロチン・ドライバー)で叩き付けて3カウント。

FREEDOMSの対抗戦メンバーにマンモス佐々木が加入試合後、TARUが「オイ、俺痛ぶったぐらいで勝ったと思うなよ。おい、FREEDOMS。何かもの足らんのぉ。喧嘩も終わりか? それとも誰か連れてくるか?」と挑発すると、そこにマンモス佐々木が飛び込んできたTARUに襲いかかる。
マンモスホームラン(=相手の首にイスをかけ、もう1脚のイスで殴打)をTARUにお見舞いしたマンモスは大の字に倒れたTARUに向かって「オイ、終わりとか寂しいこと言わんといてくれよ。次は俺も入るから。もうちょい遊んでくれよ!」と挑発。そしてデーモン軍をリング上から排除した貴が「オイ、FREEDOMSvs.ZERO1、まだまだこんなもんじゃ終わらねぇぞ! マンモが遊んでくれるらしいぞ。手も足も出なくなったって知らねぇからな! イエーイ!」と叫ぶと、FREEDOMS勢でZERO1マットを占拠してみせた。

第3試合

2015-3-1ZERO1後楽園_第3試合ジェイソンの持つZERO1ジュニアの至宝インターナショナル&NWA世界Jr2冠王座に、W-1ジュニアの大物・田中稔が挑戦。
まずはロックアップからロープまで押し込んだ稔だが、体勢を入れ替えたジェイソンはクリーンブレイク。腕の取り合いからカニ挟みで倒した稔だが、ジェイソンがガブっていくと、稔はヘッドスプリングで立ち上がってみせる。

お互いにスピーディーな動きで攻撃していくが、紙一重でかわしていく。だが、稔がソバットから串刺し攻撃。かわしたジェイソンは座禅を組んで拝むが、稔は容赦なくそこに低空ドロップキックをお見舞い。そこから場外に連れ出した稔はサッカーボールキック。稔はジェイソンの左肩を鉄柱に叩き付けると、ZERO1側のセコンド陣を挑発しながらリングに戻る。
低空ブレーンバスターからジェイソンの左肩を踏みつけた稔がニードロップを投下。ワキ固めを逃れようとしたジェイソンをアームロックで捕まえた稔だが、ジェイソンはどうにかロープに脱出。

なおもジェイソンの左肩を踏みつけた稔だが、ジェイソンも右腕だけのエルボーで反撃。しかし稔はミドルキックからブレーンバスターの体勢に。しかし、これはジェイソンが逆に投げていく。コーナーに稔を追い詰め掌底を叩き込んだジェイソンは、反撃しようとした稔に飛び蹴り。
さらにドロップキックで場外に追いやると、エプロンから飛び蹴り。稔をリングに戻したジェイソンはミサイルキックを発射。しかしトラースキックをキャッチした稔はロープに飛ばす。飛び付いていったジェイソンはDDTで叩き付ける。

10分が経過し、ジェイソンの背後を取った稔はハーフネルソンで投げると、低空ドロップキックから垂直落下式ブレーンバスター。ジェイソンをコーナーに乗せた稔は雪崩式ハーフハッチで投げるがジェイソンはカウント1で返す。ならばとドロップキック、バズソーキックから腕十字に捉えた稔。
しかし稔が腕を伸ばした瞬間を狙ってラ・マヒストラルで切り返したジェイソンは、キックアウトした稔にトラースキックからジャックナイフ式エビ固め。カウント2で返した稔は死亡遊技(=ヨシタニック)を狙ったジェイソンをジャーマンで投げ捨てるとデスバレーボムで叩き付ける。

さらにバズソーキックを叩き込んでカウント2まで追い込むと、トルネード・カッキーカッターで叩き付けて3カウント。W-1のクルーザー級ベルトが新設されることが決定したが、それに先立ちインターナショナル&NWA世界Jr2冠王座を奪取した稔。
ZERO1ジュニア王座を奪取した稔に詰め寄る日高すると日高郁人が詰め寄っていくが、稔は日高を無視してリングを降りる……と見せかけて、エプロンで日高の喉元を手で掴んで挑発。激しい睨み合いとなった。

<試合後コメント>
田中稔
「まあ結果、取るのは当然だと思っていた。今日たまたま、ジェイソン・リーだったけど、日高、菅原、YASSHI、藤田、おまけで丸山入れたとしても、横一線だろう彼らは。しかもかなり低い位置での横一線で並んでいるから、誰がチャンピオンでいても俺は驚きはないし、言うこともない。まああいつら、6人7人で仲良くちまちま回して、ジュニアが盛り上がってないんでしょ? あとはもう心配いらないから。ZERO1ジュニアに救世主が現れたから。もうお前ら、ジュニアが盛り上がらない、中村さんに天下一やらないって言われない、安心しろって。まあ、誰が来たって同じですよ、誰が取りに来たって、何周するんですかね? 一周二周三周、わかんないけど、誰が来たって最初に言ったとおり、低い位置で! 低い位置で横一線に並んでいる奴らだから」

第4試合

2015-3-1ZERO1後楽園_第4試合NWAインターナショナル・ライトタッグ王座をW-1に奪われた前王者チームのYASSHI&菅原が王座奪還に挑む。王者組はベルトをカス扱いし、腰に巻かずに予め村山レフェリーに渡した状態で入場。
さらに吉岡がベルト返還のためベルトを受け取ると、何とそのベルトを投げ捨てる暴挙。これに怒ったYASSHI&菅原が奇襲攻撃を仕掛けていく。菅原は吉岡に延髄斬りを叩き込むとYASSHIにタッチ。

吉岡は1人でYASSHIと菅原にエルボーで向かっていくが、YASSHIがエルボースマッシュ。しかし走り込んできたYASSHIをゼロ戦キックで迎撃した吉岡はサッカーボールキック。YASSHIの顔面を踏みつけた吉岡は近藤にタッチ。
近藤が羽交い締めにしたYASSHIをミドルキックで蹴りまくった吉岡。さらに近藤がYASSHIをロープに張り付けると、さらに吉岡が蹴って行く。すっかりグロッキー状態おYASSHIを場外に出した近藤はブレーンバスターで投げていく。

リングに戻されたYASSHIをアバランシュホールドで叩き付けた近藤。続いて吉岡がコーナー際でミドルキックを連打。コーナーでの攻撃を村山レフェリーが止めるが、吉岡はレフェリーを突き飛ばして蹴りまくる。近藤にエルボー合戦を挑んでいったYASSHIだが、打ち負けてダウン。
しかし近藤のザ☆オリジナルを背後に逃れたYASSHIは投げ捨てドラゴンスープレックス。ようやくタッチを受けた菅原は、吉岡の串刺し攻撃をかわして近藤にエルボー。続けて吉岡にケブラドーラ・コンヒーロを決めると、近藤の顔面に低空ドロップキック。

吉岡がカットに入ってくるが、YASSHIがミドルキックで排除し、近藤にトレイン攻撃を狙う。しかし近藤はブルドッキングヘッドロックとジャンピングネックブリーカーでYASSHI&菅原を迎撃。続けて吉岡が串刺しミドルキックから駆け上がり式スイングDDT。しかし走り込んできた吉岡を菅原はT・C・Oで叩き付ける。
そこに近藤が入ってくると、菅原はバックを取るが、近藤はKUBINAGE(=背後の選手の首をつかんで前方に投げつける荒技)で投げていき、吉岡がゼロ戦キック。さらに吉岡がスクールボーイで丸め込み、菅原がキックアウトしたところに近藤がキングコング・ラリアット。

さらに吉岡がランニングローを叩き込むと、近藤がランサルセを狙うが、YASSHIが横からのタックルでカット。吉岡がトルベジーノからラ・マヒストラルを決めるが、カウント2で返した菅原はラリアット。さらに近藤にもラリアットを叩き込んで場外に追いやると、YASSHIがトペを発射。菅原は吉岡にランニングエルボーから垂直落下式ブレーンバスター。
カウント2で返されると、必殺の十三不塔で叩き付けて3カウント。ジュニアのシングル王座はW-1に流出してしまったが、タッグ王座の奪還に成功したYASSHIと菅原は抱き合ったあと、受け取ったベルトを抱きしめた。

タッグ王座を奪還した菅原が稔のジュニア王座に挑戦表明マイクを持った菅原が「やっと取り返したぞ! でもな、今日もう1つ、取り返さきゃいけねぇもん出来たぞ。田中稔! 田中稔、出て来い!」と、先ほどの試合でインターナショナル&NWA世界Jr王座を奪取した田中稔を呼び出す。すかさず日高が前に出ようとするが、日高を制した菅原は「田中稔、今日取り立てホヤホヤのそのベルト、取り返すのは日高でもブラザーでもジェイソンでも峰雄でもねえ。オイ! この俺、菅原拓也が取り返す!」と至宝奪還宣言。
それを聞いた稔は「オイ菅原。キミさ、去年の11月ここで俺に向かって『かかってこい』とか抜かしたの覚えているか? 俺もちょうどあのくだらねぇ言葉の責任取ってもらおうと思ってたからよ。お前の挑戦受けてやろうじゃねぇか。ただし、絶対に取り返せないからな。何で取り返せないか教えてやろうか? 俺とお前じゃよ、腕が違うんだよ。このすっとこどっこい!」と菅原の挑戦を受諾した。

稔が去っていくと菅原は「何かよ言い返してやりてぇんだけどよ、俺がアイツからベルト取るときまで取っとおくわ。おい沖田、今月末靖国あるだろ? そこで俺と田中稔のタイトルマッチ組め! 俺らZERO1ジュニア、1個取り戻したけど、取られたりなかなか前に進めない。でもよ、ここの団体の偉い奴が言ってただろ? 何度でも立ち上がれって。オイ! 辛いときこそ俺らは顔あげて、一歩二歩三歩! 必ず天下一まで辿り着くからな! 今日はありがとうございました!」と言い放った。

<試合後コメント>
菅原拓也&“brother”YASSHI
YASSHI「ベルトが戻ってきたぞ、オイカス野郎、預けてただけやしね。今日ちゃっかり取り返したぞカス野郎。オイ、今度は俺らが主導権じゃカス野郎。今度は俺達が、レッスルワンに乗り込んだろか? それで面白くしてやるぞカス野郎! チェケッ!」
菅原「さっきも言ったけどよ、去年、天下一(ジュニア)が無期限延期になってから、俺らちっとも進めねえよ! けどよ、こうやって、とりあえず一つ取り返した。次は、会社がどう判断するかわかんねーけど、靖国で田中稔だよ。あれを取り返すのは、俺だ。ジュニアよ、境遇はツライけどよ、待遇はツライけどよ、俺らは、顔上げて、上見て、一歩ずつ上がっていくから」
YASSHI「このベルト取られてから、取りかえされた時も、俺達の熱は冷めてへんからなカス野郎」

第5試合

2015-3-1ZERO1後楽園_第5試合「藤波辰爾の息子としてではなく、一人のレスラーとしてLEONA選手と対戦して叩き潰す」と宣言していた大谷。タックルを仕掛けたLEONAだが、ガブって潰した大谷はLEONAの腕を取る。早めにロープに逃れたLEONAは巻き投げでグラウンドに持ち込むが、大谷はヘッドシザースから腕十字へ。
うまく防御して脱出したLEONAだが、脇を差してロープに押し込んだ大谷。体勢を入れ替えたLEONAを引き剥がした大谷は、ロープに押し込んでいくとクリーンブレイク。するとLEONAはチョップで殴りかかる。

ドロップキックを自爆させた大谷はチョップ合戦を仕掛けていく。倒されたLEONAはエルボー合戦を挑んでいくが、大谷は「負けるな!」と激を飛ばしたながらエルボーを返すとヘッドバット。しかしLEONAもカウンターのドロップキックで大谷を場外に追いやると、エプロンからエルボーでダイブ。
場外でもエルボー、チョップ、ストンピングとガムシャラに向かっていったLEONAは、大谷をリングに戻してエルボー。さらにブレーンバスターから逆片エビ固めへ。バランスを崩して決まらなくなるとLEONAはロープに飛ぶが、大谷はキチンシンクで迎撃。

顔面を踏みつけた大谷はショルダーアームブリーカーからLEONAの右肩をコーナーに叩き付けると、踏みつけて悶絶させる。スタンディングのアームロックからヒジを落とした大谷は、張り手をお見舞い。LEONA必死に形相でチョップとエルボーを打っていくが、大谷はヘッドバット一発でなぎ倒す。
LEONAの右腕をロープに巻き付けた大谷は、顔面ウォッシュをお見舞い。必死で睨み付けるLEONAの頬を張った大谷は、もう1回顔面ウォッシュ。さらに観客の「もう1回」コールに応えて顔面ウォッシュ。さらに右腕に串刺しフロントキックを叩き込んだ大谷は、右腕へのダイビング・ニードロップから腕十字へ。

必死にロープに逃れたLEONAは、下から大谷を蹴り上げると痛めた右腕でエルボー。大谷も張り手を返すと、さらに強烈なエルボーからフロントキックで蹴り倒して腕十字。だが、LEONAも大谷の足を両足で挟んでスイープすると弓矢固めで切り返す。LEONAがエルボーを打ち続けるが、敢えて受け止めた大谷はニーリフトから串刺しフロントキック。
コーナーに登った大谷を追いかけていったLEONAだが、エルボーで叩き落とした大谷はなおも向かってくるLEONAを蹴り飛ばす。走り込んでくるLEONAをフロントキックで迎撃した大谷だが、強引に大谷の足を掴んだLEONAはドラゴンスクリューから逆エビ固めへ。

体格差もあるため楽々とロープに逃れた大谷だが、LEONAはハーフハッチで投げると足4の字固めへ。ロープ際にもかかわらず敢えてロープに逃げなかった大谷だが、LEONAが力を込めると、「クソッ」と悔しそうにロープに逃れる。LEONAは必死で殴りかかるが、大谷は「腰を入れてやれ!」と強烈なチョップをまるでレクチャーするかのように叩き込む。
さらにエルボーにはエルボーを返し、チョップを叩き込まれたLEONAの胸板はミミズ腫れで変色していく。大谷は張り手から右腕にエルボーを落とすとロープに飛ぶ。追走してエルボーを叩き込んだLEONAだが、レッグラリアットを叩き込んだ大谷は背後からミサイルキック。

大きく吹っ飛んだLEONAをキャメルクラッチに捉えた大谷は、そのままコブラクラッチ。しかしLEONAはどうにかロープに逃れる。15分が経過し、大谷は強烈な逆片エビ固めへ。これもロープに逃れたLEONAだが、大谷はバックドロップで投げていく。カウント1で返す意地を見せたLEONAだが、大谷は腕十字へ。どうにかロープに逃れたLEONAに対し、「しつこいな」と思わずぼやいた大谷は一気にキャメルクラッチで反っていきギブアップを奪った。

「もう1回」を大谷にアピールするLEONAリング上であぐらをかいてLEONAを見つめていた大谷は、敢えてLEONAに見せつけるようにガッツポーズ。そして大谷から握手を求めると、LEONAは熟考の末に「もう1回、試合をさせてください。ありがとうございました!」とマイクを使わずに叫ぶと深々と一礼。その姿に拍手を送った大谷がリングを降りると、LEONAは正座をして一礼。敢えてリングに戻った大谷はLEONAを見下ろすようにガッツポーズしてから、正座をして一礼した。

<試合後コメント>
大谷晋二郎
「LEONAに関して、いい試合だったとか、よく頑張ったとか、まだまだだなとか、そんな評価するつもりもないし、俺そんな偉い人間でもないし、ただ彼が、今日の試合を通して、何を感じたのかは正直興味はありますよね。皆さんもさ、ずーっとプロレスラーがデビューしてから頑張ってる過程を、何人も見てきたじゃない。だから、皆わかるはずだよ。気持ちは出てるよねー、立つんだって、食らいつくんだって、でも、残念ながら身体がついていってないよね。だからといって、否定する気もないし、まだデビューして一年かそこらで、皆が、どんどん期待して、大きい舞台与えられてさ、チャンスだけど、苦しいに決まってんじゃん! 変な謎かけなんかするつもりねーからはっきり言うけど、(橋本)大地だって苦しんだんだ。俺がどんどんどんどん当てるからさ、すごい人達と。でも、それでもへこたれず、闘い続けてきたんだ。今の大地がどうこうはわからない。ただ、あの時は頑張ってたんだ。あの時の大地を、ちょっと見るような、いやそれも偉そうかな? でも、LEONA選手もを見てたらそういう気が若干しましたね。でもまあ、そんな気持ちにさせること自体、彼にとっては面白くないかもしれないけど、いや、藤波辰爾の息子と意識しないでリングに上ったけど、LEONA云々じゃなくて、しかたねーじゃん! プロレスファンだもん、俺! 藤波辰爾の遺伝子と闘ってるんだ。だったら、綺麗ないい試合するよりさ、あいつの中になんもできなかった悔しいって、必ずあいつに勝ってやるって、あの大谷ってクソジジイに勝ってやるって、思わしたほうがいいじゃん!っていう気持ちが試合をしながらどんどんどんどん湧いてきましたね。彼のもっともっと意地、ナニクソッて気持ちをもっと見たいからもっと見たいからって、途中からもう飛んだね。もっと悔しい思いさせてやりたいって心から思ったよ。こいつを悔しがらせたいってね! そういう気持ちでいかないとさ、そういう気持ちで向かっていった相手にこの野郎って、向かっていく姿見せないとさ、俺が試合前に言った言葉嘘になんじゃん。そうでしょ? プロレスってさ、見てる人に元気与えるもんなんだ。見てる人にさ、立ち上がる勇気を与えるもんなんだよ! だったらさ、ナニクソって立ち上がるLEONAだろ? 皆がLEONAに感情移入しなきゃいけねーんだ! だからとことん鬼になるんだ。LEONA選手、もう一回闘ってくださいとか言ってたけど、いいよそんなん、そんな、そんな安っぽいチンケな言葉言うな! 言わなくてもわかってるから! なんせ俺は、プロレスファンだからさ! 藤波怜於南ともう闘いたくないなんて言うわけねーだろうが! もう、また闘いたいし、どう思う? 叩き潰しに来てくださいよ。いくらでも、受けて立つから。一つだけ、さっき言ってたのと矛盾するかもしれないけど一つだけ言わせて。伝わったよ。俺には伝わった。お客さん全てに伝えなきゃプロレスラーとしてはダメなのかもしれないけど、俺には伝わったよ。俺も全力でぶち込んで言ったけどね。それを、俺にしか聞こえないぐらいの声で、ナニクソって、負けるかって、向かってきたLEONAの熱いもの俺には伝わったよ。それを、たくさんのお客様に伝えられるような、LEONAのプロレス見せたら、元気が出た! LEONAのプロレスを見てたら僕も私も頑張んなきゃと思った! お客様にそう思ってもらえるようなレスラーになってもらいたいと思います。大地、LEONA、間違いなくプロレス界の宝だからね。そんなプロレスラーになってもらいたいと思います。心に響くプロレスラーになってください」

休憩明け、3.29靖国大会でW-1田中稔が奪取したインターナショナル&NWA世界Jr 2冠王座に、挑戦表明した菅原拓也の挑戦が決まったことがアナウンスされた。

第6試合

2015-3-1ZERO1後楽園_第6試合ユニオン大阪大会のメインでFUMAの持つユニオンMAX王座に挑戦してから東京に戻ってきたイサミが、昼の大日本プロレス後楽園大会に出場していた宮本とのヤンキー二丁拳銃でZERO1ジュニアの日高&峰雄と対戦。
ゴングと同時にイサミが低空ドロップキックを連打。「簡単に決まるわけねぇだろ」と言いながら詰め寄る日高のヒザに低空ドロップキックを見舞ったイサミはショーンキャプチャーを狙う。

背後から蹴り飛ばした日高は「人の技を粗末に使うんじゃねぇ!」と怒りながらストンピング。続いて峰雄がイサミの急所にヒザを落としてから鷲掴み。するとイサミは「どうなってんだ、この団体は!」と文句を言いながら腹パンをお見舞い。宮本が峰雄を捕まえて自軍のコーナーに押し込むと、イサミが踏みつける。
だが、峰雄もスピーディーなロープワークからドロップキックを返して日高にタッチ。シュリケン(=スペースローリングゼロ戦キック)からイサミを場外に追いやった日高は、ケブラーダ式ローリングセントーンを投下。続いて峰雄がコーナー最上段から鉄柱越えのトペ・コンヒーロを発射。

日高はイサミをコーナーに張り付けると、急所を蹴り上げるかと思いきやドラゴンスクリュー。そこからショーンキャプチャーを狙うが、場外の宮本が足をすくって倒すと、イサミはスワンダイブ式ミサイルキックを日高のヒザに叩き込んでショーンキャプチャーを狙う。だが、日高はカウンターで逆に本家ショーンキャプチャー。
宮本がカットすると、日高のハイキックをかわしたイサミが張り手から強引にブレーンバスター。タッチを受けた宮本が「愛してま〜す」からブレーンチョップを投下するが、日高はブロックしてロープへ。宮本はカウンターのフロントスープレックスで投げるとコブラツイストに捉える。

ロープに逃れた日高だが、イサミも入ってきてトレイン攻撃から二丁拳銃を発射。宮本のムーンサルトプレスを日高がかわすと宮本は着地。しかし日高はニールキックを叩き込んで峰雄にタッチ。峰雄が延髄斬りを叩き込むと、宮本はラリアット。だが、これを峰雄がかわしてレフェリーに誤爆。レフェリー不在となったっところで、峰雄はチ●コウォッシュから急所への串刺しドロップキック。
10分が経過し、イサミが入ってくると峰雄は急所蹴り。宮本も峰雄の急所を蹴り上げるが、宮本の急所にも被爆。そこに日高が入ってきて峰雄と宮本を一喝しながらストンピング。そこから峰雄がマンハッタンドロップを決めると、日高がDDT。さらに峰雄はトルベジーノからコーナーに登るが、イサミがロープを揺らすと急所を強打しながら転落。

宮本が峰雄をファイヤーサンダーパワーボムで叩き付けるが、日高がカット。イサミが入ってきて張り手合戦になると、そこからイサミが勇脚(=トラースキック)で日高を場外に追いやり、峰雄の攻撃をかわした勢いで場外に出た日高にトペ。その間に宮本が峰雄にハンドスプリング・オーバーヘッドキック。
そこにイサミが戻ってきて勇脚を叩き込むと、宮本がファイヤーサンダーで叩き付けて3カウント。勝った二丁拳銃はなぜか日高を称えると、3人でショーンキャプチャーポーズ。その直後、イサミは日高のヒザに低空ドロップキックをお見舞いして引き上げていった。

<試合後コメント>
ヤンキー二丁拳銃
イサミ「チン●ンと左膝がいてー!」
宮本「やってくれるよ、峰ぴょんも日高郁人も。普段は弾丸ヤンキースで組んでるけど、まあでも、ほんと今あの二人がね、ジュニアの興行天下一ジュニア起こそうとしてるでしょ?どうなっているのか全然知らないけど、どうなっていくかもしらないけど、天下一ジュニアやるなら俺たちも出るよね絶対」
イサミ「おう」
宮本「そこまでZERO1に殴りこんで来てるんだ、もちろん天下一ジュニア、おおいに参戦したいわ」
イサミ「好きだよ。ZERO1好きだし、日高さんも大好き、藤田さんも大好きだよ。だからこそ、だからこそ、だからこそ」
宮本「競いあいたいね」
イサミ「競いあいたい。ショーンキャプチャーが日高さんに大事な技かもしれないけど」
宮本「でもあれは、再ブレイクだから」
イサミ「そう再ブレイクさせる。俺が」
宮本「あれ皆全然知らなかったから」
イサミ「忘れてた」
宮本「それを再ブレイク」
イサミ「あと、膝十字固めは船木さん直伝かもしれないけど、言い始めたのは日高さんだから」
宮本「そうか」
イサミ「ちゃんと歴史を調べたから、ショーンキャプチャーの。調べて俺達は勉強してるんだぞ!」
宮本「なんかTwitterで、ショーンキャプチャーってやってるけどよくわかんないって書き込みもあったらしいよ? だったらもっと勉強しろってんだよ。ZERO1勉強しろ」
イサミ「いや、それは俺の伝達不足だな」
宮本「いやそれは勉強しろっつんだよな。知らねーなら調べりゃいいんだそれだけの話しだよ」
イサミ「プロレスの教科書を」
宮本「そうだよ」
イサミ「プロレスの教科書はな、ZERO1にあるぞ」
宮本「このリングにあるんだ」
イサミ「また学びに来よう。なぜなら」
宮本「俺達は」
宮本&イサミ「強い!」

第7試合

2015-3-1ZERO1後楽園_第7試合①これまで対戦する度に激しさを増してきた鈴木秀樹と船木がついに完全決着をつけるためにシングルマッチを行うことに。「両選手の入場です」とコールあれ、入場テーマ曲なしで両選手同時にリング上へ。両軍セコンドもつかせず、緊張感の漂う中、鈴木がタックルを仕掛けるが、船木はすぐに離れる。
ガブろうとする鈴木だが、船木はこれも許さない。脇の差し合いから鈴木が腕を取ってグラウンドに引き込むが、船木はバックに回る。そこからマウントを取った船木は腕十字を狙う。

クラッチした鈴木は後転すると、逆に船木の足を取って上になる。ガードポジションの船木に対し、上からパンチを振り下ろした鈴木。だが、紙一重でかわした船木は腕十字の体勢に。クラッチを切って一気に鈴木の腕を伸ばした船木だが、鈴木はロープに脱出。だが、船木は蹴りまくる。
ハイキックから一気にハイブリッド・ブラスター(=リストクラッチ式変型ツームストンパイルドライバー)を狙った船木だが、鈴木は逆に掟破りのハイブリッド・ブラスター。船木も立ち上がって掌底を打っていくが、鈴木はエクスプロイダーで投げていく。

2015-3-1ZERO1後楽園_第7試合②だが、船木はワキ固めの体勢から腕十字に捉えると、クラッチを切る。ロープに逃れた鈴木を蹴りまくる船木。だが、鈴木もハイキックをかわしてバックを取る。船木も踏ん張るが、張り手からワンハンド・バックブリーカーで叩き付けた鈴木は、一気にダブルアーム・スープレックスで投げ、そのままカバーして3カウント。
マットを叩いて悔しがる船木を見下ろした鈴木。立ち上がった船木は深々と一礼すると退場。マイクを持った鈴木は人差し指をあげると、「1回限りでせっかく船木を倒したので、そのまま船木のいるところの団体の頂点を狙っていきます。獲ってきます!」と、W-1のトップ狩りを宣言した。

<試合後コメント>
鈴木秀樹
――完全決着戦で完璧な3カウント奪いました。
「殺してやろうと思って殺せなかったですね。二度とやること無いかもしれないけど、うん、皆わかったでしょう? 船木誠勝が強いんだって。強い奴と強い奴がやるのがプロレスのリングだから。人のせいにすんなって。俺も殺されるかもしれなかった。まあ、いいですねこういうのは。震えましたねでも、勝った時は」
――タッグで今までやってきたが。
「全然緊張感が違った。やっぱ今までお茶を濁してましたね彼は。船木は。遠慮することなんかないんですよ、大丈夫だから僕は。そこらへんの、ヒョロヒョロしてちょっと顔面ぶん殴っただけで倒れる選手とは違うから。大丈夫ですよ、僕も殴りに行ったし。かわされたけど」
――実際向こうはガンガン蹴ってきましたね。
「それが勝負なんで。いい試合でした」
――その先にマイクで頂点取ると……
「せっかくなんでね。自分で言ったことなんで、船木誠勝を避けて通ってその先にはいかないと言ったので、もちろんせっかくなんでやりますよ。上って言ったら一個しか無いですよ」
――(現W-1チャンピオンの)武藤(敬司)さんと?
「だれでもいいでしょう。別に、その時持ってる奴。僕が持ってる奴って言ったらわかるでしょ。ベルトを持ってる奴、せっかくなんで、居たでしょ? どうすんのか。僕の試合は怖いもの見たさですから。皆に見せてやります。どうなるかって」

第8試合

2015-3-1ZERO1後楽園_第8試合①田中将斗に勝って世界ヘビー級王座を防衛した耕平だが、まだ借りは全部返したわけではない。昨年、鈴木秀樹とのタッグで挑みながら越えられなかった田中&杉浦の壁に、耕平は関本大介との新タッグで挑む。
杉浦と関本の先発で試合開始。関本がリストロックに捉えただけで大迫力。思わずロープに逃れた杉浦だが、関本をロープに押し込むと張り手。関本も逆水平チョップを返すと、杉浦はエルボー。

エルボーと逆水平チョップの打ち合いからその場跳びドロップキックを見舞った関本は耕平にタッチ。すると杉浦も田中にタッチ。ロックアップからロープに押し込んだ耕平だが、ここはクリーンブレイク。ヘッドロックに捉えた田中はグイグイと絞め上げるが、耕平はロープに飛ばす。
ショルダータックルが相打ちになるとエルボー合戦に。田中のワンツーエルボーに耕平がフラつくと、田中は串刺しジャンピングエルボー。しかし耕平も上から振り下ろすようなエルボー一発で田中をダウンさせる。

どうにか田中が自軍のコーナーに押し込んで杉浦にタッチ。杉浦はフェースロックに捉えるが、関本がカット。杉浦がエルボーを打っていくと、耕平はニーリフトを突き刺して関本にタッチ。エルボードロップを落とした関本はスリーパー。ロープに逃れた杉浦だが、関本は逆水平チョップを叩き込む。
杉浦もエルボーを返していくが、関本も逆水平チョップ。一発一発の迫力に驚きの声があがる中、打ち勝った杉浦は田中にタッチ。関本の左腕を捻り上げた棚かだが、関本はボディスラムで叩き付けて耕平にタッチ。

サッカーボールキックから高さのあるボディスラムで叩き付けた耕平。関本が入ってくると、田中は逆水平チョップを連打するが、受け止めた関本は一発の逆水平チョップでなぎ倒して逆片エビ固め。ロープに逃れた田中だが、耕平にエルボーで向かって行く。上からのエルボーに加え、背中にハンマーを振り下ろした耕平。
さらに関本がアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げるが、田中はスリーパーで切り返す。しかし関本はアトミックドロップ。田中はそれでも一人で耕平と関本に向かっていくが、トレイン攻撃を狙った挑戦者チーム。

これをかわした田中は走り込んできた耕平にラリアット。さらに関本にもラリアットを叩き込んで杉浦にタッチ。耕平に向かっていくと見せかけて控えの関本にフロントキックを見舞った杉浦は、耕平をブレーンバスターで投げる。10分が経過し、杉浦は串刺しフロントキックから串刺しランニングニー。
しかし耕平も走り込んできた杉浦をニーリフトで迎撃した関本にタッチ。杉浦に串刺しラリアット2連発を叩き込んだ関本は豪快なブレーンバスターからサソリ固め。田中がエルボーでカットするが、関本はエルボーで田中を場外に追いやる。

杉浦もラリアットの相打ちに持ち込むと、関本の腕にエルボーを見舞ってからキチンシンクを返して田中にタッチ。関本と耕平に串刺しラリアットを叩き込んだ田中は、関本とラリアットの相打ちからショートレンジラリアットでなぎ倒す。関本もジャンピングエルボーを狙った田中をキャッチすると、そのまま後方にブン投げて耕平いタッチ。
ミドルキックの連打で蹴り倒した耕平はファルコンアローからランニングロー。カウント2で返した田中だが、耕平はコーナーに登っていく。しかし田中が走り込んでラリアットからジャンピングエルボー。さらにトップコーナーに登って雪崩式ブレーンバスターで投げてから、そのまま起き上がって垂直落下式ブレーンバスター。

カウント2で返した耕平だが、杉浦もコーナーに登っていく。だが、関本が追いかけて雪崩式ブレーンバスターで投げると、耕平もコーナーに登った田中を追いかけて雪崩式ファルコンアロー。田中は返す刀でスライディングDを狙ったが、かわした耕平はバックを取る。そこを関本が眉山で投げていくと、杉浦にはショートレンジラリアット。
15分が経過し、耕平は田中に垂直落下式ブレーンバスター。バックを取った耕平だが、田中はエルボーで脱出。しかし関本がバックを取ってロープに押し込むと、そのまま後方回転してからジャーマンで投げ捨てる。さらに耕平がドリル・ア・ホール・パイルドライバーで叩き付けるがカウントは2。

うつ伏せの田中のバックを取った耕平はタイガースープレックスの体勢に。しかしフロントキックでカットした杉浦は耕平をジャーマンで投げ捨てる。さらに耕平をコーナーに乗せようとした杉浦だが、関本がカット。そこに田中が入ってきて挑戦者チームに同時串刺し攻撃。そこから杉浦が耕平をコーナーに乗せて雪崩式フランケンで投げると、田中がスーパーフライを投下。
カウント2で返されると、弾丸ヤンキースは2人がかりで耕平にエルボーを連打。しかし耕平も一人で2人相手にエルボー。しかし田中のノータッチヘッドバットから杉浦もエルボー。さらにエルボーの連打で片膝をつかせると、田中がスライディングD。

2015-3-1ZERO1後楽園_第8試合②20分が経過。カウント2で返した耕平は田中のスライディングDをかわしたが、そこに杉浦がスライディングDを叩き込み、さらにオリンピック予選スラム。そして田中がダメ押しのスライディングDを叩き込んで3カウント。

エンディング

2015-3-1ZERO1後楽園_エンディング壮絶な試合を制してタッグ王座を防衛した田中&杉浦。弾丸ヤンキースの面々もハイタッチして喜ぶ。マイクを持った田中は観客の「何回でもやってくれよ!」という声に「何回でもやってくれって言うけど、ここ最近ずっと新木場とか後楽園とか、関東主要のところは全部コイツが相手になっとんねん。毎日毎日こいつと闘ってよ、ちょっと軽いからってボンボン投げやがって。でもそれで俺の気持ちはもっと強くなっていく」と返すと「今日はまあ耕平も関本も杉浦さんも、今日2試合やってます。僕だけ今日1試合でした。そこだけの差かもしれへん。でもお前、お前らとやるのは次もすごい楽しみや。体がもつ限り、俺らいつでも相手になる。俺らも小手先みたいなプロレスは出来へんけど、これがZERO1の闘いやっていうのを、気持ちで闘う試合っていうのをこれからもドンドンドンドン……14周年終わって、15周年も20周年もそういう闘いで、俺らやっていこう」と語ると、耕平も大きく頷いて握手。関本も握手を交わすと、観客から「耕平」コールが起こるが、照れくさそうにマイクは拒否。関本も同じく拒否。

「みんなしゃべりたがらないので、ここは杉浦さんに振ります」と言って田中が杉浦にマイクを渡すと、杉浦は「今日はZERO1 14周年ということで非常に記念ある大会にチャンピオンとして最後ここに立てるのを感謝します。ありがとうございます。そして昨日、誕生日だったみたいなので、それをベルト巻いて迎えられたっていうのはね、相方・恋人として嬉しく思います。ありがとうございます。おめでとうございます」と、前日に42歳になった田中を祝福した。
田中が「今日はハヤト以外のメンバーが来てくれているんで。キミら最後闘ってたみたいだけど、気持ち良くリングに上がって」と言うと、最後は弾丸ヤンキースのメンバーで「これからも弾丸ヤンキース、まだまだプロレス界のトップを目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします。いくぞー! 3、2、1、ゼロワーン!」で締めくくった。

<試合後コメント>
杉浦貴
「まああの、相方、パートナーにも恵まれてるけどね、対戦相手にも恵まれてるよね。ほんと素晴らしい、ぶつかり合える相手とこのベルトかけてやれるって恵まれてるよね」
――佐藤耕平選手は年末からずっと闘ってきましたが。
「もう何回でも、いいなと思う相手だと思う。どっかの、今うちの団体に上がってる変な団体よりは真正面から闘えるし。気持ちよく競いあった試合ができる」
――三連勝の要因は?
「やっぱし、一年以上組んでてタッグチームとして完成されてると思うし、うちらはスタミナ、体力、そういう意味では負けないと思ってる。長期戦になればなるほど、俺らはタフだし打たれ強いわけだし我慢強いわけだから」
――まだベルトを今後も?
「そうだね、守っていきたいですね」
――今日の相手の次の相手がなかなか……
「それはZERO1さんが選ぶことなんでね、選ばれた相手をまた倒しに行けばいい。今日はほんと一人ひとりの力もすごいからね、その二人が組んだっていう意味で、最強の相手だったと思うけど」

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