これ見てアレ読んであそこ行ってきた #8

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 6月15日にプロレス団体の関係者を対象とした『プロレスの事故防止・抑止および救急対策セミナー』が開催されます。発起人のひとりである元JWP女子プロレス代表の山本雅俊さんが、5月25日に闘道館で行われた『誠心会館BIG3 最後の揃い踏み』と題されたトークイベントに司会として登壇されたので、イベント後にセミナーについてのお話しをお伺いしました。ちなみに誠心会館イベントは闘道館でも指折りの動員を達成し、大盛況にて幕を閉じました。

――さきほどのイベントでも「プロレスを通り過ぎた」と今のご自身の立場をお話しされていました。今回プロレス団体の関係者を対象にセミナーを開催されるという事ですが、誰かがやらなければならないことではありますが、山本さんが発起人としてやるということが少し意外でもありました。まずは開催のきっかけから教えていただけますか。
山本「去年の8月11日に(元女子プロレスラーの)府川唯未さんのイベントの司会を急に頼まれまして、その時に府川さんから「実はこういう事故防止セミナーをやりたい」という相談を受けたのです。府川さんご自身も(現役時代に試合で)ケガをされたことがあり、そして現在でもプロレス界では事故が絶えないこともあって、「セミナーをやりたいんだけれど協力をいただけないか」ということですね。
 自分の中でもJWPの時にプラム麻里子の事故があったんで、ずっとなんらかのかたちで世間にエクスキューズと言うわけではありませんが所属選手の事故を体験したフロントの経験談はどこかで皆さんに御報告しておきたいと思っていました。それで8月からずっと府川さんとお話しさせていただいて今日に至るということです」

――参加の条件として団体関係者であることは当然としても、受講費を無料とすることで門戸をより広く開いたというところもあると思います。参加してくれる人にもっとも知ってもらいたいこと、学んでもらいたいことを挙げるとしたらどういったことになりますか?
山本「(言葉を選びながら)やはり救急の手順というか、こうなった時にどうしたらいいかとか、逆にこうしてはいけませんよという基本的なことをまずは確認していただければと思います。それこそ蚊に刺されたらこうしたらいいというのは皆さん知っていらっしゃると思うのですが、それと同じようにまずはそういった事態が起きた時に本当に初歩的な知識があるだけで尊い命を守る事が出来ると思います。最悪の事態はその知識があるとないとでは、こんなに防ぐことが出来ます。ということをお伝えできればと思います。プロレスというジャンルを続けていくために。偉そうな言い方で申し訳ありませんがプロレスがこのままファンの方に愛されるものであるように続けていければな、ということです」

――たとえば突き指をした時には冷やすべきなのに、しろうと療法で引っ張ってしまうのは間違いという話を聞いた事があります
山本「そういうことですよね、事故ですから。プロレスとか格闘技の特性上、相手にけがをさせた方が悪いとか、けがをした方が悪いとかいった考え方が特にプロレスではありますけど、試合をしているわけですから(事故は)誰にも起こりうるわけです。いかしそれは故意に起こした事件ではなくて、偶然のアクシデントの場合が多いのですから、(ケガについては)そういう観点からの見方も持っていて頂きたいと思います。また、選手側の話しにプラスして、事故に遭遇した時のフロント側の苦悩やダメージとか、そういうものもお伝えしなければいけないかなと思います。最悪の事態が起きた時に山本はどういう経験をしたかということになりますが自分のような経験は誰にもしてほしくないです。今までプロレスの中では、僕自身にそういった話を聞きたいというアプローチはなかったですし、あえて自分から言う事でもなかったんですが、そのような機会が与えられたので是非お話ししたいなと思っています。団体の方もどなたか御一人、どんな立場の方でも構わないので御参加いただければ本当にありがたいなと思います」

■「怪我をする選手は二流。怪我をさせる選手は三流。」は、プロレスにとって大事な考え方ですが、今の時代にそれがそのままあらゆるケースにあてはまるかと言えば、また違う場合もあるのではないでしょうか。講師役としては長きにわたってマット界を見守ってくれていた野呂田秀夫先生、安藤善治先生をお招きして開催される今回のセミナー。参加人数の制限はありますが、より多くの関係者の皆様にこの機会を活用してもらいたいところです。

<応募要項>
参加費無料(収容人数に限りがあるため、各位とも基本1名にて参加のこと)

発起人・進行およびパネラー
府川唯未(元女子プロレスラー)
山本雅俊(元JWP女子プロレス代表)

講師
野呂田秀夫(医師 格闘メディカル代表、元リングス・メディカルアドバイザー)
安藤善治(医師 元昭和大学病院)

協力
濱部良典(元週刊プロレス編集長)

参加受付および問い合わせ先は実行委員会 safty615@outlook.jp まで。表題を「6月15日セミナー」として

・社名(団体名)、マスコミの方は掲載媒体を
・参加者氏名
・参加者の携帯番号

以上をお知らせのこと。先着20名までとなります。締切は6月14日(金)午後6時まで

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