W-1 12.22後楽園大会 武藤vs.真田のW-1王座戦、チーム246vs.デスペラードのW-1タッグ王座戦

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GAORA presents WRESTLE-1 TOUR 2014 Final
日時:2014年12月22日(月)
開場:17:30 開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1320人(超満員)

▼第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
田中稔/稲葉大樹/●村瀬広樹
9分55秒 ノーザンライトボム→片エビ固め
○大和ヒロシ/アンディ・ウー/エル・イホ・デル・パンテーラ

▼第2試合 WRESTLE-1vs Novus シングルマッチ 30分1本勝負
○浜亮太
3分04秒 オオキドプレス→体固め
●藤原ライオン

▼第3試合 new Wild order vs 東京愚連隊 タッグマッチ 30分1本勝負
AKIRA/○征矢学
6分14秒 ワイルドボンバー→片エビ固め
NOSAWA論外/●MAZADA

▼第4試合 Novus vs DESPERADO タッグマッチ 30分1本勝負
土肥孝司/●黒潮“イケメン”二郎
7分20秒 みちのくドライバーII→体固め
崔領二/○KAZMA SAKAMOTO

▼第5試合 WRESTLE-1 vs Novus シングルマッチ 30分1本勝負
○中之上靖文
15分14秒 ノックアウェイ→片エビ固め
●児玉裕輔

▼第6試合 KASSENスペシャルタッグマッチ〜WRESTLE-1vsZERO1対抗戦〜 30分1本勝負
▲船木誠勝/KAI
11分50秒 両者リングアウト
田中将斗(ZERO1)/▲鈴木秀樹(フリー)

▼延長戦 時間無制限1本勝負
-船木誠勝/KAI
2分11秒 無効試合
田中将斗(ZERO1)/-鈴木秀樹(フリー)

▼第7試合 WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ 60分1本勝負
[王者組]○カズ・ハヤシ/近藤修司
15分47秒 ラダーからのダイビング・ボディプレス→片エビ固め
[挑戦者組]河野真幸/TAJIRI
※初代王者チーム246が2度目の防衛に成功

▼第8試合 WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負
[王 者]○武藤敬司
21分24秒 足4の字固め
[挑戦者]●真田聖也
※第2代王者・武藤が初防衛に成功

ドラスク対策が万全だった真田に武藤が紙一重の勝利!W-1王座V1!
ハードコアな試合を制して246がタッグ王座防衛!船木と鈴木秀樹が大乱闘

オープニング

公認サポーターのCheer♡1が登場して前説をしていると、そこに黒潮が現れる。Cheer♡1が「イケメンさん、どうしたんですか?」と尋ねると、黒潮は「私ごとですが、皆さんに発表があります。東スポプロレス大賞の新人賞が獲れませんでした! スミマセン! いろいろありますが、獲れなかったのはデスペラードのせいだと思います!」と言うと、Cheer♡1にTwitterで励まされたのが嬉しかったので、明日忘年会をしようと提案。
しかしCheer♡1は「チャラいですね! 明日はさすがに……。Twitterで絡んだのも表上なので本気にしないでください」とバッサリ。しかし黒潮はめげることなく「船木さんには内緒で」と食い下がるが、そこに船木が登場。

船木が「イケメンさ、同じ会社にいて内緒はないよ。試合があるのにこういうことはするな!」と一喝すると、「まだイケメン弱いんです。まったく実力ありません。だからこの間のタッグリーグ戦のあとに約束しました。強くなる! まずは体を変える、力のある体を作る。いままでまともなウエートやっていません。プロテインも飲んでいなかった」と言うと、1週間前からプロテインを飲んで4キロ増えたという黒潮。
そして船木から「最終的に2人でタッグのベルトが獲れるまでだよ」と言われると、黒潮も「俺は体を作り、これからどんどん強くなって、WRESTLE-1のタッグチャンピオンに船木さんとなりまーす!」と高らかに宣言。「試合があるので」と帰ろうとする船木を引き止めたCheer♡1は、応援用のポンポンを持たせると一緒に「いくぞー後楽園! GO! レッスル〜ワーン!」と開会宣言。

第1試合

201-12-22W1後楽園_第1試合紹介VTRで来年の紅白歌合戦出場を目指していることが明かされた大和ヒロシは、「皆さんご存じでしょうか? このアタシがなぜ歌っているか。それはプロレス以外のあらゆるエンターテイメントに闘いを挑んでいるからです。それではミュージックスタート!」と言うと新曲の『息吹大和』を熱唱しながら入場。
大和とドイツでEWPインターコンチ王座を防衛して帰ってきた稔の先発で試合開始。いきなりドロップキックの相打ちになると、稔がヘッドスプリングで立ち上がる。観客の「大和もやってくれ」の声に大和もヘッドスプリングを披露すると、稔はコーナーからのバック宙を披露。

稲葉がパンテーラをショルダータックルでなぎ倒してからヘッドバットを落とす。しかしパンテーラもケブラドーラ・コンヒーロを返してアンディにタッチ。アンディのカニ挟みからパンテーラが619、さらにアンディがダブルニーアタックからダイビング・ボディアタック。さらに変形キャメルクラッチに捉えると、続いて大和がドロップキック。
稲葉はエルボーで反撃するが、大和はすべて受け止めた上で逆水平チョップ。何とかカウンターのジャンピングショルダーを返した稲葉は稔にタッチ。大和の投げ捨てジャーマンを着地した稔はドロップキック。

さらにブレーンバスターで投げてから「メリークリスマス!」と叫びながらニードロップを投下。ここで村瀬が「僕にいかせてください!」とタッチを熱望。稔が応じると村瀬はドロップキック。さらに村瀬とダブルのカウンターエルボーからダブルのブレーンバスター。さらに稔のハイキックから村瀬がバックドロップで投げたがカウントは2。
村瀬はラリアットを狙ったが、かわした大和はフライング・クロスチョップ。さらにアンディとパンテーラがトレイン攻撃を決めると、大和がヘッドバットからノーザンライト・スープレックス。カウント2で返した村瀬をジャーマンで投げたが、これもカウント2でカットされる。

稔と稲葉を場外に追いやったアンディとパンテーラは時間差で場外にダイブ。その間、rイング上では村瀬が大和を首固めで丸め込む。カウント2で返した大和に走り込む村瀬だが、カウンターのラリアットで吹っ飛ばした大和はノーザンライトボムで叩き付けて3カウント。

第2試合

201-12-22W1後楽園_第2試合ライオンがタックルでぶつかっていくが、ショルダーブロックで逆に吹っ飛ばした浜は上から乗っかっていく。ライオンはチョップとキックで反撃するが、浜はビクともしない。ボディスラムを狙うが、まったく動かない浜は逆にワンハンドスラムで叩き付けると、ギロチンドロップを落とす。
続くボディプレスを辛くもかわしたライオンは、串刺しジャンピングニーからラリアット。3連発で叩き込んでもビクともしない浜は「何がライオンだ、バカ野郎!」と叫ぶと、カウンターのラリアットで吹っ飛ばしてエルボードロップ。

ぐったりとコーナー下で座り込むライオンにスティンクフェイスを極めた浜は、ジャンピング・ボディプレスを投下して3カウント。
試合後、マイクを持ったライオンが「浜さん、さすがに強いですね! デブだから! そして僕はライオンです。あなたは豚です。豚と合わせて豚ライオンです。いいコンビになるんじゃないですか? KAIさんともいいと思いますけど、豚ライオンもいいと思います。浜さん、あなたはきっと豚ライオンになりま〜す」とタッグ結成を提案するが、浜はライオンに背を向けて無言のまま引き上げていった。

第3試合

201-12-22W1後楽園_第3試合チーム246に2連敗して改めて出直しすることになったAKIRA&征矢のnew Wild order。観客に「ワイルド」コールを要求したAKIRAは論外に対してフライングラリアット。すかさずMAZADAが入って来るが、征矢も入ってきてダブルのカウンターチョップから空手ポーズ。
さらに論外にトレイン攻撃を狙うが、どっちがホイップされるかで小競り合い。征矢の串刺し攻撃を論外がかわすが、征矢はどうにか論外を羽交い締め。そこに「絶対に離すなよ!」と念を押してからAKIRAがドロップキック。しかし、論外がかわして誤爆。

すかさず愚連隊は見事が連係攻撃を決めると、MAZADAがAKIRAにサミング。さらに論外と合体式フラップジャック。AKIRAも延髄斬りを返すとDDTで叩き付けて征矢にタッチ。串刺しラリアットからブルドッキングヘッドロックを決めた征矢は「くたばれ! ワイルドに行こうぜ!」と叫んでショルダーネックブリーカー。
だが、論外が入ってきて愚連隊はnew Wild orderを叩き付けようとしたが、new Wild orderが体勢を入れ替える。しかし入念に打ち合わせしてどちらが飛んで、どちらがかわすか決めたnew Wild orderは見事に鉢合わせを避ける。

逆にnew Wild orderにホイップされた愚連隊の2人が激突するとAKIRAがムササビプレスを投下。さらに征矢がダメ押しのワイルドボンバーを叩き込んで3カウント。マイクを持った征矢は「おい、いいか! オレたちはタイトルマッチで敗れ、チン拓をやれと言われ……俺たちのチン拓見たいか? 今日持ってきた!」と言うと、バルコニー席からCheer♡1がチン拓を広げて披露。
ニューワイルドオーダーのチン拓AKIRAは「分からないかもしれないけど、これは未(羊)と書いてあるんです。チン拓で未(羊)という字を表しました! 未年の未という字は未来の未と書いて未(羊)! 明るい未来のために俺たち頑張っていこうぜ!」と言うと、征矢は「おいしいところを持って行くんじゃないよ! とにかくノガちゃん、2015年はよ俺たちのワイルドでワイルド旋風を起こしてやるから、みんな見ていてくれ!」と返し、最後は2人で「それが俺たちのワイルドだー!」と叫んだ。

第4試合

201-12-22W1後楽園_第4試合オープニングで船木とのタッグでベルト獲りを宣言した黒潮だが、この日は勧誘を受けているデスペラードと対戦。KAZMAが「おい、イケメン! いつお入場ねげーよ。そんなことよりお前が東スポ新人賞? 何言ってんだよ。いまお前に現実分からせてやるよ」と挑発していくと、怒った黒潮が襲いかかっていき、場外乱闘で試合開始。
リング上では崔が土肥をスリーパーで絞め上げていくとミドルキックを連打。土肥もエルボーで反撃すると、ロープに飛んだ崔を追走してエルボー。さらにランニングエルボーでなぎ倒していく。だが、崔がブレーンバスターで投げていくと、黒潮がリングイン。

崔は黒潮を捕まえてリフトアップすると、土肥の上に投げつける。それでも土肥はKAZMAにスパインバスターを返すと黒潮にタッチ。ランニングエルボーから串刺し攻撃を狙った黒潮だが、KAZMAがエプロンに追いやる。しかしジャンピングキックを叩き込んだ黒潮はアラビアンプレスを投下すると、KAZMAをコーナーに乗せていく。
一度は叩き落とされるが、下からジャンピングキックを叩き込むと、土肥とトレイン攻撃。改めて雪崩式フランケンで投げた黒潮だが、ややスッポ抜けてしまいダメージを負ってしまう。それでもトラースキックを叩き込むとコーナーに登るが、崔が下から蹴り上げてから追いかけていき雪崩式ブレーンバスター。

KAZMAがコーナースプラッシュからジャンピングエルボーアタックを叩き込むが、黒潮は走り込んできたKAZMAをカサドーラで丸め込むと、続けてトラースキック。しかしKAZMAも走り込んできた黒潮をカウンターのラリアットで吹っ飛ばすと、みちのくドライバーIIで叩き付けて3カウント。
再びマイクを持ったKAZMAは「おい、イケメン! これがお前の実力だ。これが現実だ。東スポ新人賞? 人のせいにしやがって、デスペラードのせいにしやがって。テメーの実力不足じゃねぇか。でも! でもだ、俺はデスペラードはイケメン、お前という人材が欲しいんだ。イケメン、船木とやってねぇでよデスペラードに入りませんか? 楽しいぜ。いい女抱けるぜ、たぶん」と言ってデスペラードのTシャツを差し出す。

そのTシャツを横から奪い取った土肥は、黒潮のデスペラード入りを阻止するために引き裂くのかと思いきや、いきなり黒潮に裏切りのラリアット。観客がどよめく中、マイクを持った土肥は「俺は……俺は! こいらつNovus…じゃもうダメなんだよ。Novusは常に休憩前の試合ばっかりで、俺はもっと次のステージ、上にあがりたい。そのためにも俺はデスペラードに入る! 入れてくれ! っていうか俺はもうデスペラードでやっていく!」と、まさかのデスペラード入りを志願。
KAZMAは「いいね! こういう元気あるヤツいいね! デスペラードはさ来る者は拒まずだ。でもさ、テメー本気でそんな覚悟あるのか? 覚悟あるんだったら、覚悟見せてみいや!」と言うと、土肥にイスを手渡し、黒潮を殴るように指示。

イスを手にした土肥は観客から「やめろ!」という声が飛ぶ中、しばらく考えてから黒潮の脳天にイスを振り下ろしてNovusと決別。KAZMAは「いいね、いいね土肥! いや、土肥ちゃん! おい、お前らいいか? これが現実だ!」と言うと、デスペラードに迎え入れた土肥と一緒に引き上げていく。一人残された黒潮は朦朧としながら引き上げるしかなかった。

第5試合

201-12-22W1後楽園_第5試合ロックアップからロープに押し込んだ中之上だが、体勢を入れ替えた児玉はクリーンブレイク。腕の取り合いからヘッドロックに捉えた中之上をロープに振った児玉。ショルダータックルでなぎ倒した中之上だが、児玉も中之上の左腕を決めていく。
何とか逃れた中之上はカウンターエルボーからボディスラムで叩き付けると、串刺し攻撃を狙うが、突進してくる中之上を飛び越えてかわした児玉はコルバタで場外まで投げ飛ばすとプランチャを投下。

リングに戻った児玉はスリングショット式アトミコを落とすと、スリーパーに捉えていく。ロープに逃れた中之上は、児玉の張り手とエルボーを受け止めると、エルボーを返していく。さらにブレーンバスターを狙った児玉を逆に投げようとしたが、背後に着地した児玉は足をすくってSTFへ。
ロープに脱出した中之上はフロントキックで児玉を蹴り倒すと、ダブルハンマーからアームホイップで叩き付ける。さらにダブルアーム・スープレックスで投げた中之上はドラゴンスープレックスの体勢に。踏ん張った児玉はゼロ戦キックを返し、中之上をエプロンに出すとエルボーで場外に落としてからノータッチ・トペ・コンヒーロを発射。

中之上をリングに戻した児玉は串刺しジャンピングエルボーから、四つん這いになった中之上の顔面に低空ドロップキック。10分経過し、トラースキックからコーナーに登った児玉だが、背後から捕まえた中之上はバックドロップで投げていく。お互いマットに両ヒザをついたままエルボーを打ち合うと、そこから素早く立ち上がった児玉が低空ドロップキック。
さらにドロップキックで中之上の動きを止めるとトラースキック2連発を叩き込む。中之上も気合いで踏ん張るとバックドロップで投げてコーナーに登っていくが、児玉も下から殴っていくと、さらにジャンピングキック。コーナーに登っていった児玉はヘッドバットを連打すると、スパニッシュフライを決めてみせたがカウントは2。

続くカンクーントルネードをかわして自爆させた中之上は、雄叫びをあげると渾身のエルボーを連打。児玉も張り手を返すが、ガムシャラにエルボーを連打していった中之上は左右のエルボーからノック・アウェイ。カウント2で返した児玉だが、コーナーに登った中之上は右腕を突き上げると、ダイビング・エルボードロップを投下。
これもカウント2で返した児玉はノック・アウェイをかわしてスクールボーイで丸め込むと、さらに逆さ押さえ込みを狙ったが、中之上はドラゴンスープレックスで切り返す。走り込んできた中之上をかわした児玉だが、中之上は振り向き様にノック・アウェイを叩き込むと、児玉を立たせてダメ押しのノック・アウェイで3カウント。

試合後、握手を求めていった中之上に対して、ガッチリとその手を握り返した児玉。両者のライバルストーリーに新たな展開を予感させた。

第6試合

201-12-22W1後楽園_第6試合今年11月に新宿FACEで3日間に渡って行われたWRESTLE-1とZERO1の対抗戦『KASSEN』。そのスペシャルタッグマッチとして、ZERO1から田中将斗と鈴木秀樹が乗り込んできて船木誠勝&KAIと対戦。
いきなりカール・ゴッチの弟子でもある船木とビル・ロビンソンの弟子である鈴木が相対する。ガブっていった鈴木だが、グラウンドで回転した船木はアームロックの体勢に。ロープにもつれ込むと船木はクリーンブレイクするが、鈴木が突き飛ばす。緊張感のある睨み合いから両者タッチ。

KAIと田中はショルダータックルでぶつかり会うと、逆水平チョップ合戦を展開。早くもKAIの胸板が真っ赤になるが、走り込んだ田中にカウンターのドロップキックを叩き込んだKAIはエルボー合戦へ。「もっと来い」と挑発した田中は左右のエルボーから串刺しジャンピングエルボー。
続いて鈴木が控えの船木にエルボーを見舞って場外に追いやると、KAIをキャメルクラッチに捉える。ロープに逃れたKAIの後頭部を踏みつけた鈴木は田中にタッチ。ジャンピングエルボーからブレーンバスターで投げた田中は逆片エビ固めへ。これを船木が蹴りでカットすると、鈴木が飛び込んできて船木を場外に連れ出して鉄柵に叩き付ける。

リング上では串刺し攻撃を狙った田中にKAIが延髄斬り。さらに串刺しラリアットを叩き込むが、田中もラリアットの相打ちに持ち込む。だが、トラースキックからジャーマンで投げたKAIは立ち上がってきた田中にラリアット。ようやく船木にタッチするが、鈴木が飛び込んできてタックル。さらにエクスプロイダーから胴絞めスリーパーに捉えた鈴木。
ロープに辿り着いた船木だが、鈴木がなかなか離さないとKAIが飛び込んできてストンピング。田中が場外に連れ出すが、リング上では船木が鈴木にミドルキックからランニングロー。さらに鈴木の腕を掴んでミドルキックを叩き込むと、座り込んだところにローからのランニングニー。

鈴木もバックを取るが、腕を取って捻り上げた船木は胴絞めスリーパー。鈴木の足がロープに届いたところで10分経過。なかなか離さないでいた船木は蹴って鈴木を場外に出すと、場外でスリーパー。場外カウントが進んでいく中、田中がどうにか船木を引き離そうとするが、船木は執拗に絞め続け、そのまま場外カウント20が数えられて両者リングアウト。
だが、ようやくリングに戻った船木と鈴木、どちらもこのままでは収まらず再び殴りかかる。村山レフェリーが延長戦開始のゴングを鳴らすが、船木と鈴木は揉み合いながら場外に転落すると、鉄柵の外まで出て殴り合い。鈴木はイスで船木を殴打。

船木と鈴木秀樹は収集がつかない大乱闘にさらにイスを持ったリングに戻った鈴木をレフェリーが注意していると、背後から船木がイスで殴打。怒った鈴木はイスを奪い取ると、船木の喉元に押し付ける。もはや収拾が付かない状況となり、レフェリーはセコンド陣に止めるように指示。W-1のセコンド陣が一斉に入って両者を分けようとするが、鈴木と田中は次々にW-1の選手を蹴散らしていき、なおも船木と鈴木が睨み合い。
ついに田中が鈴木を止めようとしたが、鈴木は田中を突き飛ばす。これで田中の表情の一変し、鈴木に詰め寄る。一触即発のムードの中、船木が憮然とした表情で引き上げていくと、マイクを持った鈴木が「おい、船木君、フナちゃん。フナちゃん、もう帰っちゃった? おい船木! 俺が羨ましいんだろう? なあ? 俺とやって楽しいだろう? 何でか教えてやろうか? 聞きたくもねぇこと言ってやろうか。みんな、お前に気使ってんだ! 俺は気は使わねぇんだ、バカ野郎!」と吐き捨てた。この言葉を支持するように一部ファンから拍手と歓声があがった。

第7試合

201-12-22W1後楽園_第7試合①早速デスペラード入りした土肥もKAZMA、崔と一緒になって観客に水を撒き散らす中、河野とTAJIRIが入場。欠場中の吉岡世起も松葉杖をつきながらチーム246のセコンドにつく。
まずはカズがTAJIRIと腕の取り合いからグラウンドに持ち込んで抑え込む。カズがキックアウトすると、ヘッドスプリングで立ち上がったTAJIRIだが、アームホイップからのドロップキックでTAJIRIを場外に追いやるとカズはトペを狙う。

しかし場外から土肥が足をすくって倒し、そのままカズを場外に引きずり出して上が乱闘へ。。KAZMAは吉岡にも容赦なく竹刀で殴りかかっていくと、松葉杖を奪って殴打する。土肥がカズを東側の壁に叩き付けてからリングに戻すと、TAJIRIが逆水平チョップ。怒った近藤が場外からデスペラード陣営に乗り込んでいくが、KAZMAが側とで迎撃。
さらに崔が吉岡の負傷箇所である右足を攻撃。近藤が心配して駆け寄るが、リング上ではTAJIRIがカズにハンドスプリングエルボー。しかしカズもハンドスプリング・レッグラリアットを返すとようやく近藤にタッチ。

河野が入ってきて串刺し攻撃を狙うが、かわしてラリアットを叩き込んだ近藤はブルドッキング・ヘッドロックを決めながら、TAJIRIにネックブリーカー。さらにランサルセを決めるが、TAJIRIもトラースキック。ミドルキックをかわされたTAJIRIはバックを取るが、KUBINAGEで投げた近藤はバックフリップとカズのネックブリーカーの合体技から、近藤のラリアットとカズのトラースキックのサンドイッチ攻撃。
TAJIRIのグリーンミストをカズがかわすとレフェリーに誤爆! すかさずデスペラード陣が乱入してくると、崔はラダーを持ち込み、河野とTAJIRIはロープを緩めていく。そして緩めたロープに近藤を固定。イスを持ったカズがKAZMAの竹刀とチャンバラを始めるが、背後から土肥がイス攻撃。

河野が場外にセットしたテーブルにカズを投げつけると、AKIRAが堪らず246救出に飛び込んで来る。さらに征矢も花道を走ってリングに乗り込んでくるが、TAJIRIがグリーンミストを噴射。デスペラードはリング中央にイスの山を築くと、TAJIRIがグロッキー状態のカズを投げようとするが、踏ん張ったカズは逆にTAJIRIをブレーンバスターでイスの山に叩き付ける。
その間に稲葉とアンディが近藤を救出。河野をイスの山に投げつけた近藤は、キングコング・ラリアット。さらにカズのトラースキックから近藤がもう一度キングコング・ラリアットを狙ったが、河野はレフェリーを盾にして誤爆させる。再び無法地帯となったリング上でデスペラードは近藤にトレイン攻撃。

201-12-22W1後楽園_第7試合②しかしTAJIRIの攻撃をかわすとW-1のセコンド陣も飛び込んできてトレイン攻撃をお返し。さらにカズがパワープラントで叩き付けるが、レフェリー不在のためカウントが数えられない。それでも稲葉がドロップキックでラダーを崔とKAZMAに激突させて場外に落とすと、近藤が河野をランサルセでテーブルに叩き付け、カズはTAJIRIにもう一度パワープラント。さらに村山レフェリーが急遽入ってくると、巨大ラダーの上に登ったカズはダイビング・ボディプレスを投下してTAJIRIから3カウントを奪った。
戦前、この一戦について「キーポイントは稲葉」と発言していた河野だが、奇しくもその通りになった。勝った246はその稲葉をはじめ、村瀬、アンディ、大和、吉岡、AKIRA、征矢と共に勝ち名乗りを受けた。

マイクを持ったカズが「イテー! イッテーよ、ちくしょう! でもなデスペラードが何をやろうと、俺たちにはこれだけたくさんの仲間がいるんだ。そして246は永遠に不滅なのさ」と言って大歓声を浴びる。すると、そこに中之上と児玉が入ってくる。中之上が「防衛おめでとうございます。次のチャレンジャー、俺たちでどうでしょう」とタッグ王座挑戦を申し出る。
観客からはブーイングと共に「まだ早い!」といった声が飛ぶ。それでも児玉が「カズさん、近藤さん、防衛おめでとうございます。僕も中之上さんと同じ気持ちです。まだ早いのもかもしれません! でもこの僕たち新しい世代が新しい時代を作るチャンスをください!」と直訴するが、246が返事を渋っているとドロップキックとエルボーを見舞って場外に叩き出す。

近藤はリング下から「おい、お前ら面白いことしてくれたな、オイ。俺らを怒らせたな?」と凄むが、観客から「断っちゃえ!」という声が飛ぶと、「断ってみようか? コイツら次の挑戦者に相応しくないよな?」と近藤から観客に問い掛ける。観客はこの近藤の言葉を圧倒的に支持。
ニヤリと笑って246が引き上げようとすると、児玉は「ちょっ……あなたたちのせいで! ちょっと待ってください! あの2人、すごく怖いんですけど、実はいい人なんで、俺たち絶対に振り向かせてみせます。やってやるぞ!」と観客に八つ当たりするが、何としても246を振り向かせると宣言した。

第8試合

201-12-22W1後楽園_第8試合①11月1日東京・両国国技館で行われた自身のデビュー30周年記念大会にてWRESTLE-1チャンピオンシップ第2代王者となった武藤敬司。初防衛戦の相手は、アメリカに渡ることで武藤の偉大さに改めて築かされた真田聖也。煽りVの中では「時代を変えるというよりも変えなきゃいけないと思います」と語った真田に対し、武藤は「せっかく獲ったベルト、まあ守りますよ」と、どこか余裕を感じさせた。

観客からは圧倒的な「ムトウ」コール。グラウンドで袈裟固めに捉えた武藤だが、真田はロープに逃れると一旦場外へ。間を取ってからリングに戻った真田だが、足をかけて倒した武藤はサイドからバックを取る。スイープした真田は武藤はロープに逃れると場外に出る。すると真田をロープを空けて挑発。違う場所からリングインした武藤に対し、真田はショルダータックルで倒していくが、武藤は前転するとヒザへの低空ドロップキック。
続いてドラゴンスクリューを狙った武藤だが、腰を落として防御した真田はトライアングル・ランサーに捉える。体をバタつかせてロープに脱出した武藤だが、真田はチンロックで絞め上げてから、武藤を踏みつけて両手を広げる。

武藤もアームホイップからフラッシング・エルボーを返すが、これをかわした真田はその場飛びムーンサルト。これをかわしてヒザへの低空ドロップキックからドラゴンスクリューを狙った武藤だが、またも回転を止めた真田はトライアングル・ランサー。立ち上がれない武藤の背中に低空ドロップキックを叩き込んだ真田はバックドロップで投げていくと、パイルドライバーで叩き付ける。
場外に出た真田は鉄柵の外から助走をつけると、エプロンから外に頭を出していた武藤にドロップキック。さらに場外に引っ張り出してパイルドライバーで叩き付けてからリングに戻した真田は、余裕を持ってリングに戻ろうとしたが、ロープを跨ぐ真田に低空ドロップキック見舞った武藤はドラゴンスクリュー。

もう一度ドラゴンスクリューを狙った武藤だが、真田は三度トライアングル・ランサーで切り返す。10分が経過し、かなり苦しそうにロープに足を伸ばしていった武藤。真田は起き上がろうとする武藤に低空ドロップキックを連発すると、コーナー二段目からミサイルキック。しかし武藤は横から真田の右ヒザ目がけて低空ドロップキック。
右ヒザを押さえて悶絶する真田に串刺し式シャイニング・ウィザードを3連発で叩き込んだ武藤は、ドラゴンスクリューからシャイニング・ウィザード。腕でブロックした真田はドロップキック。かわした武藤はシャイニング・ウィザードを叩き込むが、真田は返す刀でRKO。

ダブルダウン状態から立ち上がった武藤は低空ドロップキックからドラゴンスクリューを狙うが、踏ん張った真田。武藤は真田をコーナーにホイップするが、エプロンに飛び出た真田はスワンダイブ式ミサイルキック。さらに立ち上がってきた武藤の背後からスワンダイブ式ミサイルキックを発射した真田は、スワンダイブ式ニールキック。
さらにジャーマンで投げてからドラゴンスリーパーにいくが、武藤も下から蹴り上げる。だが、背中に低空ドロップキックを叩き込んだ真田はTHIS IS IT。絞め上げてからカバーした真田だが、カウントは2。ならばとタイガースープレックスで投げた真田だが、これもカウントは2。

真田はラウンディングボディプレスを投下するが、武藤はカウント3寸前で返す。「ムトウ」コールが起こる中、真田はエルボーから走り込む。武藤はフランケンシュタイナーを狙ったが、エビ固めで抑え込んだ真田。カウント2で返されるとRKOからのラウンディングボディプレス。だが、これをかわして自爆させた武藤。
右ヒザを押さえて苦しそうな真田にヒザに低空ドロップキックを連発した武藤だが、背後に回った真田は回転足折り固め。これもカウント2で返した武藤だが、真田はグラウンドコブラ。しかしすぐに逃れた武藤はシャイニング・ウィザード。そこからいつもとは逆回転のドラゴンスクリューを決めた武藤は、続けて正調ドラゴンスクリュー。

201-12-22W1後楽園_第8試合②悶絶する真田だが、武藤はプロレスLOVEポーズから渾身のシャイニング・ウィザード。しかし真田がカウント2で返すと、奥の手ムーンサルトプレスを投下。しかし真田はこれもカウント2で返す。「ムトウ」コールの中、コーナー二段目からヒザにミサイルキックを発射した武藤は、20分経過と同時に逆回転のドラゴンスクリュー。
さらに正調ドラゴンスクリューから足4の字固めという必殺フルコース。武藤が力を入れていくと、粘った真田もついに力尽きてギブアップ。再び腰にベルトを巻いた武藤だが、そこに花道から征矢が現れる。

エンディング

征矢が武藤に挑戦表明TAJIRIのグリーンミストでまだ顔が緑に状態でリングに上がった征矢は「こんな格好で申し訳ございませんが、武藤さん、初防衛戦おめでとうございます。あと武藤さん、1日早いですがお誕生日おめでとうございます。それで今日はひと言、武藤さんい言いたくて来ました。武藤さん、いや武藤敬司! 次の挑戦者はこの俺だ!」と挑戦表明。
しかし武藤は「ちょ、ちょっと保留、保留……保留! 考えておく、考えておく。顔洗ってこいよ」と“2つの意味”で顔を洗ってこいと、征矢の王座挑戦を突き返すと、「今日は後楽園ホール、多数のご来場ありがとうございます。明後日クリスマスということで選手たちがプレゼントを持ってきてるとかで。選手たちカモン!」と、選手たちを呼び込む。するとサンタ帽を被った選手たちとCheer♡1が登場。Cheer♡1と浜は全身サンタの格好。

選手たちが一斉にリング上からサインボールを投げると、最後は武藤が「今日はWRESTLE-1の今年最後の興行です。また来年も1月11日かな? 後楽園ホールで試合をしまう。たぶんこのベルトを中心に動くと思いますので、また来年もまたよろしくお願いします! 今日はどうもありがとうございました!」と挨拶をして2014年のWRESTLE-1を締めくくった。

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