中村大介がHEAT-UPの若きエースを撃破!QUINTETに向け気合十分!「自分のスタイルのプロレスを格闘家たちに見せていきたい」

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 21日、東京都・高島平区民館ホールにて、HEAT-UP『HEAT-UPジャッジメント vol.2』が行われた。

 この大会は、HEAT-UP独自の“ジャッジメントルール”にて行われた。ジャッジメントルールとは、10分1本勝負でシングルマッチを行い、時間内に決着が付かなかった場合は、両選手に贈られた拍手の数で勝敗を決するという、観客と一体となって試合を作るスタイルだ。

 今大会のメインイベントでは、桜庭和志が主催し4月11日に両国国技館で行われるグラップリング興行『QUINTET』に参戦する中村大介と、HEAT-UPの若きエース・兼平大介のシングルマッチが行われた。
 中村大介は“腕十字の天才”と呼ばれ、UWFのファイトスタイルを貫き、かつてDEEPライト級王座も獲得した実力者。対する兼平大介はプロレス転身前にはDEEPで総合格闘家としてデビューしており、奇しくもプロレスのリングの上で総合格闘家の先輩・後輩の戦いが繰り広げられた。

 試合は、互いに掌底とローで牽制し制空権の奪い合う張り詰めた立ち上がり。観客席は固唾をのんでこれを見守る。両者が組み合うと、体格で勝る兼平が中村の上を取っていくが、技術とキャリアで勝る中村がすぐに関節を取り返し腕十字へと繋げていく目まぐるしい展開へ。
 中盤から兼平はエルボーバット、逆水平チョップとプロレスの打撃を解禁。中村に腕を取られて三角絞めに捕らえられても腕力で持ち上げてジャンピングパワーボムで叩きつけて対抗し、“プロレスラー”としての意地を見せ付けていく。中村も関節主体のスタイルから、スタンドでの打撃の打ち合いに切り替えていき、正面からのぶつかり合いを望む兼平に付き合ってバチバチと打ち合っていく。
 終盤、兼平は組み付いてバックドロップやタイガードライバーの要領で持ち上げ空中で腕十字を極める格闘技とプロレスの技術合わせ技を放ってラッシュをかけるが、中村もローキック連打で兼平を倒してからの逆片エビ固めとUWFスタイルで真っ向勝負。これを兼平がブレイクしたところで10分時間切れとなった。
 ジャッジメントルールにより、観客の拍手で判定を試みるが、両者に向けられた拍手の数が全くの同等と見た審判団による判定が行われ、最終的に中村に軍配が上がった。

 試合後、兼平はリング上で中村に尊敬と感謝の言葉を述べ、「僕ががベルトを獲った暁には中村さんとベルトを賭けてまた戦いたい」とリベンジを宣言。
 対する中村は笑顔でうなずき、「デカくて力強い選手とメインでやらせていただいて、凄い勉強になりました。タイトル絶対獲って、もう一回やりましょう」と返すと、会場にはUWFのテーマが鳴り響き、観客席から歓声が上がり、中村も頬を緩ませた。

 バックステージに戻った中村は、「なんとか勝ててホッとしてます。すごく楽しい時間を過ごせました。(兼平が)またやりたいって言ってくれたんで、頑張ってもらって、是非もう一回やりたいですね。一本勝ち、KO勝ち狙って頑張ります!あと、QUINTETっていうグラップリングの大会があるんで、最近練習してる自分のスタイルのプロレスを格闘家たちに見せていきたいと思います」とコメントし、自信をのぞかせた。

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