東京愚連隊興行12.11後楽園大会 マスカラス&テリーと船木が合体し、論外&藤原&カズと対戦

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TOKYO DREAM 2014
日時:2014年12月11日(木)
開場:17:30 開始:18:45
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1000人

▼第1試合 ムーの太陽VSリキエンター 6人タッグマッチ 15分1本勝負
△ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)/バラモン・シュウ(フリー)/バラモン・ケイ(フリー)
15分00秒 時間切れ引き分け
サスケ・ザ・グレート/百田光雄(リキエンタープライズ)/△力(リキエンタープライズ)

▼第2試合 ワクチンファイト提供試合〜ワクチンファイトinスーパーマサオワールド2〜 20分1本勝負
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)/佐藤光留(パンクラスMISSION)/甲斐拓也(ワクチンファイト)
13分19秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
嵐(天龍プロジェクト)/井上雅央(フリー)/●那須晃太郎(U-FILE CAMP)

▼第3試合 アタックチャンス〜村上和成復活祭〜 30分1本勝負
○高山善廣(高山堂)/村上和成
18分15秒 ランニングニーリフト→体固め
稲葉大樹(W-1)/●村瀬広樹(W-1)

▼第4試合 スペシャルハンディキャップ6人タッグマッチ 30分1本勝負
高木三四郎(DDT)/○アジャコング(OZアカデミー)/清水愛(フリー)
14分33秒 裏拳→片エビ固め
●菊タロー(アキバプロレス)/めんそ〜れ親父/志田光(フリー)

▼第5試合 東京世界ヘビー級選手権 60分1本勝負
[王 者]●FUJITA
15分40秒 垂直落下式正田落とし→片エビ固め
[挑戦者]○MAZADA
※第3代王者FUJITAが6度目の防衛に失敗。MAZADAが第4代王者となる

▼第6試合 TOKYO DREAM 60分1本勝負
○ミル・マスカラス/テリーファンク/船木誠勝(W-1)
15分40秒 ダイビング・ボディーアタック→片エビ固め
●NOSAWA論外/藤原善明(藤原組)/カズ・ハヤシ(W-1)

ミル・マスカラスとテリー・ファンク、二大レジェンド揃い踏みにファン歓喜!
MAZADAがFUJITAを破り東京世界ヘビー級王座奪取!ブル菊にアジャの裏拳が炸裂

大和ヒロシLIVE

まずは田中秀和リングアナが登場し、「プロレスファンにとっては世界のレジェンドが見られる、感じられるこの時間をたっぷりと楽しんでいってください」と挨拶すると、アーティストの大和ヒロシさんが持ち歌の『進み続ける限り』を歌いながら登場。
真っ白な衣装で登場した大和を田中リングアナは「歌謡界のリングスター」と紹介。「WRESTLE-1からやってきました“歌手”の大和ヒロシです!」という大和先生は年末の忙しい中、スケジュールを縫って歌うだけのために後楽園に来たという。

ちなみにこの『進み続ける限り』、まだCD化していないという。カップリングの曲まで作って“両B面シングル”として近日発売する予定だという。しかも近々新曲も出来る予定なので、先にアルバムを発売してシングルカットし、来年の紅白歌合戦を目指すというどデカイ夢をブチあげた。
さらに「なんでみんなザワザワしているんですか? 歌手が出てきてるのに何で歌わないんだって思っているんじゃないですか?」と言い出した大和先生は、観客を温めるためにモノマネを披露するという。

『ゲゲゲの鬼太郎』の一反木綿、『ドラゴンボール』のナレーション、『ヤッターマン』のボヤッキーという、声優さんがすべて同じのモノマネを披露した大和先生は「本業は歌手なので」と言うと、後楽園では初となる『進み続ける限り』フルバージョンを、上半身裸になって熱唱……するはずだったが、途中でゴングが鳴らされオープニングVTRがスタート。

第1試合

2014-12-11愚連隊興行後楽園_第1試合①ムーの太陽はマスターサスケを御輿に乗せて登場。マスターが杯に聖水を注ぐと、バラモン兄弟が口に含んだ水をそこら中に拭きかけ、マスターはミラクルキャンディーイニシエーション。百田組が入場するとグレートがサスケを挑発。するとマスター自ら先発を買って出る。グレートに対して構えたサスケは空気の流れを変えて気を送っていく。
バラモンケイによると相手は内部から破壊されていることに気付いていないという。サスケが気を送っていくと、グレートは思わず片膝をつく。さらにリング中央で座禅を組んだサスケ。

グレートはストンピングを落とすが、すぐに起き上がるサスケ。これは七転び八起きダルマ大使だという。手を出さないサスケは非暴力主義。これがマスターの闘い方だという。そこにタッチを受けた力が近づいていくと、立ち上がったサスケは「マーンデラ! マーンデラ!」と叫びながら奴隷解放を訴える。
タッチを受けたケイが力にショルダータックルでぶつかっていくが、力は倒れない。力のほうから走ってショルダータックルでケイをなぎ倒すが、シュウが入ってきてストンピング。力は一人でバラモン兄弟の二人にチョップを打っていくと、父の光雄にタッチ。

ケイにチョップを連打した光雄だが、ケイは急所攻撃を見舞うと「チ●コ取ったぞー!」。シュウも釣り鐘ストンピングを落とすと、急所クローでコーナーに押し込んでいく。さらにケイが股間に噛みつくと、力が救出に入ってくるが、バラモン兄弟は二人がかりで蹴散らす。
和田京平レフェリーからも「いけ!」と言われ、なおも向かっていく力だが、エプロンに力を追いやったバラモン兄弟は、光雄の股間にスーツケースを押し込むと、ボーリングの球を投げてストライク!

ケイの串刺し攻撃をかわして回転エビ固めで丸め込んだ光雄だが、シュウが入ってきて合体攻撃を狙う。しかしトーキックからのDDTで切り返した百田はグレートにタッチ。今度はケイがグレートにDDTを返すとサスケにダイビングタッチ。カウンターエルボーを見舞ったグレートは、さらにコンプリート・ショットから串刺しラリアット。
サスケをコーナーに乗せたグレートは、スパイダージャーマンを狙うが、シュウがグレートを引きずり落とすと、サスケはシャリマティー(=コーナーからの飛び付き式前方回転ネックブリーカー)から卍固め。

2014-12-11愚連隊興行後楽園_第1試合②これはダブルチョップで力がカットすると、グレートがリバースで投げていってサスケを場外に追いやってからケブラーダを発射。残り時間3分となり、バラモン兄弟は力に口に含んだ聖水を噴射してからダブルのトラースキック。そこにサスケが戻って来ると、ムーの太陽はメシヤ降臨を狙ったが、背後からグレートがカット。
すかさず力がバラモン兄弟に空手チョップを連打すると、光雄がシュウ、ケイを連続でバックドロップを投げていき、さらに力がケイにセーバーチョップを投下。

カウント2でカットしたサスケがウルトラダイナマイトで光雄とグレートを吹っ飛ばすと、力にラムジャム(=映画『レスラー』の主人公ランディの必殺技であるダイビング・Wエルボードロップ)を狙うが、立ち上がった力はサスケを引きずり落とすとセーバーチョップを投下。辛くもシュウがカットに入るが、力はシュウにラリアットをお見舞い。ここでゴングが鳴り、15分時間切れ引き分けに終わった。

第2試合

2014-12-11愚連隊興行後楽園_第2試合激励の花束を贈った女性をリング上で抱きしめた鈴木。甲斐と那須の先発で試合開始すると、まずは那須がリストロックからのハンマーロック。さらにミドルキックを叩き込んだ那須にエルボーを返していった甲斐はサッカーボールキック。コブラツイストに捕らえたKAIだが、那須もコブラツイストで切り返す。ならばともう一度コブラツイストで切り返した甲斐だが、那須はロープに脱出。
ここで甲斐は光留にタッチ。ダブルエルボーからサンドイッチローキックを叩き込んだ光留は鈴木にタッチ。サッカーボールキックを叩き込んだ鈴木は、フロントネックロックに捉えるが、那須は自軍のコーナーに押し込んでいって嵐にタッチ。

ヘッドロックに捉えた鈴木だが、力ずくで引き剥がした嵐はサッカーボールキック。さらに井上とダブルタックルで吹っ飛ばすが、鈴木は井上に下から絡みついて腕十字。ロープに逃れた井上だが、鈴木は井上のリストバンドが臭いと猛抗議。井上はそのリストバンドを鈴木の鼻に押し付ける。
さらに光留の鼻にも押し付けると、光留は嗚咽。那須が光留にサッカーボールキックを叩き込んでいると、鈴木が観客から借りた一眼レフカメラでリングサイドから撮影。那須に「もう1回」とリクエストしてシャッターチャンスまで演出してみせた。

井上は光留をコーナーに押し込むとショルダーを当てていくが、鈴木が救出に入る。だが、井上はリストバンドを鈴木の鼻に押し当てていき、鈴木は場外に転落。井上の串刺しラリアットをかわしてジャンピングハイを叩き込んだ光留は甲斐にタッチ。ミドルキックからのハイキックで蹴倒した甲斐は腕十字を狙うが、井上はリストバンドを鼻に擦りつけて脱出。
タッチを受けた嵐がショルダータックルからボディスラム、エルボードロップ。フェースロックは光留がカットに入ると、タッチを受けた鈴木は串刺しフロントキックからランニングロー。スリーパーに捉えた鈴木だが、エルボーで脱出した嵐は走り込んできた鈴木にラリアット。

那須と井上も入ってきて嵐との3人でトレイン攻撃。さらに那須がレッグラリアットを叩き込むが、カウント2で光留がカット。那須は張り手からソバットで鈴木をシットダウンさせるとランニングロー。しかしバックドロップを踏ん張りヘッドロックで絞め上げた鈴木。那須もニーリフトを返してロープに飛ぶが、追走した鈴木はバックに回り込むとスリーパーで捕獲。そこからゴッチ式パイルドライバーで叩き付けて3カウント。

第3試合

2014-12-11愚連隊興行後楽園_第3試合かつてUFOや魔界倶楽部で活躍していたが、ビッグマウス以降目立った活躍をしていなかった村上和成が復帰戦。コスチュームこそパンタロン姿に変わったが、その狂気の目つきは変わらない。
先発をどちらにするかで小競り合いするW-1側。お互いまったく譲らないでいると、村上が稲葉に襲いかかっていき場外に蹴り落とす。村瀬は不満そうな表情でコーナーへ。リングに戻った稲葉はタックルでテイクダウンを奪うが、ポジションがロープ際。

「離せ!」と言う村上にマウントエルボーを落としていった稲葉は「来いよ!」と挑発。一旦場外に出た村上はリングに戻ると、パンチで襲いかかりニーリフトで自軍のコーナーに押し込む。そして高山にタッチ。エルボーで向かっていく稲葉だが、高山はビクともしない。ハンマーを振り落とした高山は稲葉を相手コーナーに投げて村瀬を挑発。
エルボーで向かっていく村瀬だが、高山はハンマーを振り落とすと、立ち上がろうとする村瀬を蹴り飛ばす。さらにコーナーに押し込んで足をあげて踏みつけると村上にタッチ。ランニングローを叩き込んだ村上は、村瀬のチョップとエルボーを敢えて受け止めるとヘッドバットを返す。

タッチを受けた稲葉は顔を突き出す村上にタックルを仕掛けていくが、村上は下から三角絞めで捕獲。どうにかロープに逃れた稲葉だが、村上は腕固めに移行してなかなか離さない。串刺しランニングニーから張り手を見舞った村上が「来いや!」と挑発すると、稲葉はガムシャラにエルボーを連打。
馬乗りになってエルボーを打ち下ろす。ロープ際でもレフェリーを突き飛ばしてお構いなしにエルボーを連打する稲葉だが、立ち上がった村上は張り手をお見舞いすると高山にタッチ。控えの村瀬にビッグブーツを叩き込んだ高山は、稲葉をショルダースルーで投げ飛ばすと、ハンマーを振り下ろしてから踏みつける。

これで場外に落ちた稲葉を客席に投げつけた村上は、イスに座らせてから蹴り飛ばす。高山も村瀬を場外に連れ出してスリーパーに捉えると、南側客席の通路まで連れて行く。村上は稲葉を鉄柱に叩き付けてからリングに戻す。稲葉はエルボーで向かっていくとヒザを押し付けてからヘッドバットを連打。
さらに張り手を連打する稲葉だが、立ち上がった村上は「お坊ちゃま、やれば出来るじゃないの!」と言うと張り手でコーナーに追い込んでからロープを掴んで思いきり勢いを付けてから両足で顔面を踏みつける。

稲葉もドロップキックを返すとどうにか村瀬にタッチ。打点の高いミサイルキックを発射した村瀬は控えの高山を攻撃してから村上に「立ってこーい!」と絶叫。揉み合いながら自軍のコーナーに引き込んだ村瀬は稲葉と二人がかりで村上を踏みつける。さらに稲葉と村瀬はトレイン攻撃。15分が経過して村瀬のブレーンバスターから稲葉がダイビング・ヘッドバットを投下。
稲葉が殴りかかっていったところに急所攻撃を見舞った村上は高山にタッチ。スロイダー3連発で投げていった高山は串刺し式ビッグブーツ。これをかわした稲葉が村瀬にタッチ。村瀬は逆水平チョップからラリアットで高山をなぎ倒すとバックドロップの体勢に。稲葉がドロップキックでアシストして村瀬が一気に投げるが、村上がカウント2でカット。

村上が稲葉を場外に連れ出す間に、村瀬が走り込んでいくが、高山はニーリフトで迎撃。高山はさらにニーリフトからバックドロップで投げていくが、村瀬もカウント2で返す。ならばと高山はランニングニーでカチ上げていき粘る村瀬から3カウント。
村瀬は立てなくなるくらいボロボロにされたが、観客からは惜しみない拍手が飛んだ。

第4試合

2014-12-11愚連隊興行後楽園_第4試合①Reginaのベルトを腰に巻いた志田の腿には「尻職人」の文字。清水が先発で出ようとすると、菊タローと親父が先発で出ようとする。しかし2人を押しのけて志田が出て来るが、菊タローと親父がジャンケンをした結果、菊タローが先発で出ることに。
ところが高木組の先発はアジャ。ロックアップから菊タローを突き飛ばしたアジャ。もう一度ロックアップすると、ロープに押し込んだアジャはクリーンブレイク。握手を求めていった菊タローはアジャが応じたとことでローキック。さらにショルダータックルでぶつかっていくが、ビクともしないアジャはショルダーブロックで菊タローを吹っ飛ばす。

すると菊タローは「俺も男だ! 男を舐めんじゃねぇぞ!」と言ってアジャの胸を鷲掴みにする。アジャは強烈な張り手で菊タローを吹っ飛ばすと、「いやだ〜」とようやく乙女になって高木にタッチ。親父にドロップキックからボディスラムを決めた高木は清水にタッチ。
ストンピングを落としていった清水だが、蹴り脚をキャッチした親父はスカートの中を覗き見る。さらに手四つの状態から抱きしめて押し倒した親父だが、その瞬間、両チームの選手が一斉に入ってきて親父を制裁。

ここで志田が清水に謝罪をしてからロックアップ。ロープに押し込んだ志田はクリーンブレイクして尻をアピール。それを見た親父が「愛ちゃん、ガンバレ!」。親父を睨み付けた志田は清水をハンマーロックに捉えるが、清水も切り返していったヘッドロック。ヘッドシザースで脱出した志田だが、清水はドロップキック。
志田はヘアーホイップで投げていくが、アジャが「女の嫉妬はみっともねぇぞ!」。志田はお構いなしに志田の顔面を踏みつけると菊タローにタッチ。清水をロープに叩き付けていった菊タローはヘアーホイップで投げると、親父にタッチ。しっかりと尻を触りながらボディスラムで叩き付けた親父は串刺し攻撃を狙うが、蹴りで迎撃した清水はトリープフリューゲル(=スイングDDT)を決めて高木にタッチ。

ドラゴンリングインした高木はドロップキックから619を決めると突進するが、すくい投げで投げた親父は欽ちゃんジャンプからオールドスクール(=ロープ歩きからの手刀)。「あり乾杯!」とオリオンビールで殴打した親父はコーナーへ。だが、下からのドロップキックでエプロンに蹴り落とした高木はロープ越しのぶっこ抜きブレーンバスター。
続いて清水が走り込むが、志田はケブラドーラ・コンヒーロからブレーンバスターの体勢に。アジャがローキックでカットすると清水がスクールボーイで丸め込む。さらにボディスラムで叩き付けた清水だが、「舐めんじゃねぇ!」とニーリフトを見舞った志田はファイアーマンキャリー。そこから卍固めで切り返した清水だが、志田はロープに脱出。

2014-12-11愚連隊興行後楽園_第4試合②志田は串刺し式ジャンピングニーを返すと菊タローにタッチ。清水のタッチを阻止した菊タローは菊落とし(=ハリケーンドライバー)で叩き付けるが、清水もカウント2で返す。すると菊タローが「アレ取ってきて」と志田に指示。竹刀を取ってきた志田は思いきり振り降ろすが、清水がかわして菊タローに誤爆。2回連続で誤爆した志田は横からフルスイングするが、これも清水がかわして菊タローに誤爆!
するとマスクを脱ぎ捨てた菊タローは、まさかの半分モヒカンに極悪メイク! ブル菊となった菊タローはヌンチャクでアジャに襲いかかる。さらに背後から志田が竹刀攻撃を見舞っていくと、菊タロー組はアジャにトレイン攻撃。

そしてコーナーに登った菊タローは、ブルvs.アジャの金網戦を再現するように、拝んでからローリングギロチンドロップを投下するが、アジャがかわして自爆。立ち上がった菊タローは怒りの形相のアジャを見て「お願いします!」と直立不動に。アジャはそこに渾身の裏拳を叩き込んで3カウント。

第5試合

2014-12-11愚連隊興行後楽園_第5試合ここまで因縁のあった実力者を次々に撃破してきたFUJITA。2014年最後の防衛戦は同門のMAZADAが相手。コミッショナーのハチミツ二郎がタイトルマッチ宣言してから試合開始。
握手を交わした両者だが、手を離さないFUJITAが奇襲攻撃を仕掛けていく。リストロックから腕十字を仕掛けていったFUJITAだが、MAZADAも回転しながら防御。バックを取ったFUJITAだが、MAZADAはロープを掴む。

手四つの力比べからMAZADAが押し込んでいくが、ブリッジで踏ん張ったFUJITA。覆い被さってカバーしたMAZADAだが、キックアウトしたFUJITAはエルボー合戦へ。走り込んできたMAZADAをショルダーブロックで吹っ飛ばしたFUJITAは、後頭部に低空ドロップキック。
スリーパーに捉えたFUJITAは、ナックルを見舞って行くとトップロープにMAZADAの両足を乗せてネックスクリュー。FUJITAの串刺し攻撃をかわして背中を蹴り飛ばしたMAZADAはショルダーネックブリーカー。スリーパーをロープに逃れたFUJITAは、ブレーンバスターを狙ったMAZADAを首固めで丸め込むと、そこから逆にブレーンバスター。

串刺しラリアット2連発を決めたFUJITAを逆にコーナーにホイップして突進してMAZADAが、FUJITAはラリアットで迎撃すると、後頭部に串刺しニー。さらにエクスプロイダーで投げたFUJITAはバックを取る。MAZADAはDDTで切り返すとチキンウイング・フェースロックから正田ひねり(=フェースロックから捻って決めるフェースバスター)。
10分が経過し、MAZADAはカチあげるようなラリアットからブレーンバスターの体勢に。背後に逃れたFUJITAは回転足折り固めで切り返すと、逆さ押さえ込みから低空DDT。さらにジャーマンで投げ捨てたFUJITAはサスケだまし(=ワンハンドクラッチ式三四郎スタナー)を狙うが、MAZADAは正田落とし(=フィッシャーマンバスターの体勢からの開脚式ドライバー)で切り返す。

お互いにマットに両ヒザをついたままエルボーを打ち合うとMAZADAが張り手。立ち上がったFUJITAはラリアットを狙ったが、かわしたMAZADA。だが、FUJITAはトーキックからSAYONARA(=ツームストン・パイルドライバー)の体勢に。これを正田デストロイ(=ツームストンパイルをやられそうになったところで、逆に回転してツームストンパイルを決める)で切り返したMAZADA。
ラリアットを狙って走り込んだMAZADAを逆にラリアットで吹っ飛ばしたFUJITAは、さらにラリアットを叩き込んでカバーするがカウント1で返したMAZADA。FUJITAは延髄斬りからサスケだましで叩き付けると、MAZADAをコーナーに乗せていく。

15分が経過し、コーナーに座ったFUJITAは雪崩式SAYONARAで叩き付けるがカウントは2。カウント3寸前で肩をあげたMAZADAは走り込んできたFUJITAに対し、ラリアットの相打ちに持ち込むと、全体重を乗せたラリアットからアルゼンチン・バックブリーカー。そこからスパイシードロップで叩き付けたMAZADAは「まだまだ!」とカバーに行かず、ダメ押しの垂直落下式正田落としで叩き付けて3カウント!
和田京平レフェリーの40周年を祝福する東京世界ヘビー級新王者のMAZADA東京世界ヘビー級のベルトを奪取したMAZADAは「皆さん、ありがとうございました。これで俺が好きなことが出来るわけですよね。(FUJITAを挑戦者の)一番に指名します。そんなことはどうでもいいんですよ。京平さん40周年! おめでとうございます! みんなでおめでとうございます! こんな感じでありがとうございました」と、FUJITAとのリターンマッチを約束した上で和田京平レフェリーの40周年を祝福した。

<試合後コメント>
FUJITA
――とうとうベルトを獲られてしまいました
「言われなくても分かってるよ! あー、チキショウ」
――MAZADA選手は挑戦者にFUJITA選手を指名していましたが
「関係ない! 俺、今日負けてるの! ベルト獲られてるの! あー悔しい! なんもない! 悔しい!」

※MAZADAはノーコメント

第6試合

並び立つ二大レジェンド、ミル・マスカラスとテリー・ファンク“仮面貴族”ミル・マスカラスと“テキサス・ブロンコ”テリー・ファンクというリビングレジェンドの二人が揃い踏み。そんなレジェンドに影響を受けた船木誠勝とトリオを結成して、論外&藤原&カズと対戦。
ライトグリーンのコスチュームで登場した船木に続き、『スピニング・トーホールド』に乗ってもの凄い人だかりの中をカウボーイスタイルのテリーが登場。最後に『スカイハイ』に乗って、豹柄コスチュームのマスカラスが入場。オーバーマスクを脱ぎ捨てたマスカラスがマントを外すと、マスクからシューズまで全身豹柄。

船木vs.藤原の指定対決で試合開始。グランドで腕十字を狙った船木だが、藤原はレッグロックで切り返す。どちらも譲らずスタンドへ。藤原をコーナーに押し込んだ船木は離れ際にチョップをお見舞い。体勢を入れ替えた藤原は張り手を見舞って行くが、船木はフライングメイヤーから胸板にローキックを叩き込むとテリーにタッチ。
藤原と握手を交わしたテリーだが、ロープに押し込んだ藤原はチョップからトーキック。怒ったテリーが向かっていくが、藤原はボディブロー。だが、張り手を返したテリーはジャブの連打から左ストレート。早くもスピニング・トーホールドの体勢に入るが、藤原はロープに脱出。

タッチを受けたカズがナックルを見舞っていくと、テリーはロープの間から場外に転落。場外でテリーを痛めつけたカズはリングに戻ると、なおもナックル。しかしヘッドバットを返していったテリーはショルダータックルでなぎ倒すとマスカラスにタッチ。ヘッドロックパンチを見舞ったマスカラスは、カズからタッチを受けた論外と手四つの力比べ。
そこからコークスクリュー・シザースで何度も論外を投げていったマスカラスは、論外が場外に出るとプランチャの構え。さすがに飛びはしなかったが、これだけでも場内が沸き上がる。リングに戻った論外をアームドラッグで投げたマスカラスはフライング・クロスチョップ。

2014-12-11愚連隊興行後楽園_第6試合①そこにカズが入ってきてナックルを見舞っていくが、マスカラスはカズにもフライング・クロスチョップ。さらに論外をメキシカンストレッチに捉えたマスカラスは、串刺しラリアットを叩き込んで船木にタッチ。ランニングローを叩き込んでいった船木は、ミドルキックからバックドロップ。チキンウイング・フェースロックをカズがカットすると、船木はテリーにタッチ。交互に逆水平チョップを打っていった船木とテリーはダブルのクローズライン。
さらにテリーはDDTからブレーンバスターで投げていく。タッチを受けたマスカラスはヘッドロックに捉えると、ロープに振った論外にショルダータックル。さらにフライング・クロスチョップからダブルアームの体勢に。ここでカズがカットに入ってくるが、マスカラスはパンチで応戦すると、カズに串刺しラリアット。

10分が経過し、タッチを受けたテリーは論外を場外に連れ出すと客席に投げつけてからイスを脳天に振り下ろす。論外をリングに戻したテリーはスピニング・トーホールド。だが、藤原が一本足頭突きでカットし、テリーを場外に連れ出す。殴り合いからテリーがイス攻撃を見舞っていくと、マスカラスも論外と場外乱闘。
テリーがリングに戻ってきたところに論外が襲いかかるが、テリーはストレートで殴り倒すとヘッドバットからショルダーネックブリーカー。タッチを受けた船木はソバットからミドルを連打すると、ソバットから胴絞め式チキンウイング・フェースロックへ。これをカズと藤原がカットするが、マスカラスとテリーも入ってきて3人一斉にホイップして叩き付けるとエストレージャに捉える。

2014-12-11愚連隊興行後楽園_第6試合②船木が藤原を場外に連れ出すと、テリーは一人で論外とカズを殴り倒していく。15分が経過し、マスカラスが論外に串刺しラリアットからショルダースルーを決めると、コーナーに登ってダイビング・ボディーアタックを決めて3カウント。

エンディング

リングサイドに駆け寄るファンの前で記念撮影レジェンドの夢の競演に場内は総立ち状態。リングサイドにファンが押し寄せ、マスカラスとテリーに握手を求める。まさしくその光景はスーパースターとしか言いようがない。マスカラスが一人先に退場。そしてマイクを持った論外が「いや……今日はありがとうございました。あのね! 本当はね、昨日の夜までテリーさんが来られるか分からなかったのよ。いやいやホントに! アメリカで空港が雨で閉まっちゃって。もう昨日1日、俺、寝れなくて。でも今日、奇跡が起きて! テリー・ファンクと僕、初めて試合が出来ました!」と言うと「テリー」コールの大合唱。

テリーは藤原を指差し「彼はグレイトなレスラーでリスペクトしているよ」と言い、船木のことは「打撃が素晴らしいし、彼はタフガイだ」と称え、最後にカズを見てニヤリと笑ったテリーは「ヤングスターだ!」と絶賛するとリングを降りていった。
すると論外が「何か難しい締めな感じになってきてるんですけど、来年もやっぱ会いたくないっすか? マスカラス、テリー・ファンク、来年も見たくないですか? まぁ今日は東京愚連隊興行なんですけど、プロレス界イチ色気のある男カズ・ハヤシに締めてもらいたいと思います!」と言って、嫌がるカズにムチャぶり。

カズは「NOSAWA君、これあなたの興行なんだから! どうやって締めるんだよ! テリーさん帰って、マスカラスさん帰ったら締められないじゃないか! 無理だって! じゃあ来年もまた皆さん、マスカラスさん! テリーさん、観に来てくれるかな?」と今年終了した某番組のように観客に向かって言うと、観客は「いいとも!」。しかし、この締め方に納得いかない観客から「もう1回」コールが起こると、カズは「もう無理だよー! 頼むよー!」と言うが論外は土下座。
笑いながらカズからマイクを受け取った論外は「スミマセン、ちょっといつものノリで(笑)。僕、今日、めちゃ嬉しくって。何かよかったっすよね? 来年も船木さん、また出てくれますか? 組長も。そういうわけでよいお年をお迎えください。そして来年、東京愚連隊は20周年なんで、またちょっと今日よりも大きいことを仕掛けたいと思っているんで。今日は本当にどうもありがとうございました!」と来年の予告をして愚連隊興行を締めくくった。

<試合後コメント>
ミル・マスカラス
「最高の試合だったよ」
――日本のファンに歓迎されたのをどう感じていますか?
「いつもだがほんとうに素晴らしいファンたちだと感じている。長年感じているがとても幸せでルチャドール冥利につきる」
――テリーとのタッグはどうだった?
「経験豊かだしコンディションもいいし、プロフェッショナルなので本当に素晴らしい試合ができたと思う」
――船木の印象は?
「良いレスラーだね。初めてだったけど良い選手だよ。彼は前から知っていていたよ。僕の試合を見てレスラーになろうと思った人は多いと思うし、新日本の社長とか僕のファンと言ってくれる人に沢山会った。皆、私のファンなのかな?(笑)」
――そのコスチュームは今日のために?
「毎回違うコスチュームを作っていて、同じコスチュームは着ません。でも僕はコスチュームを売ったりしませんから(笑)。私に『コスチュームを売ってくれ』や『ください』という方々がいますが、私は自分のコスチュームを手放したりはしません。マスクも自分の家で全てとってある。近い将来メキシコでミュージアムを作る予定だ。189個のトロフィーが家にはある。また世界中の80ぐらいの大学から証書ももらっており、それも飾る予定だ。マスクとコスチュームの組み合わせも156種類あり、マスクだけなら900枚以上あり全て私がデザインしている。マスクもコスチュームもね。自分を描いてもらった115枚の油絵も飾ります。それをミュージアムに置く予定です。家では油絵を描いており、大学で講義もする予定だ」

NOSAWA論外&藤原善明&カズ・ハヤシ
NOSAWA「タッチできなかった、すごすぎて! やられていて嬉しくなっちゃって! いやー、面白かったですね(満面の笑みで)」
カズ「俺も、やられた(すごくいい笑顔で)。なんか気持ちいいな」
NOSAWA「(自分から)食らいに行ってましたよね、クロスチョップ(笑)」
カズ「そんなことない! やられたー」
NOSAWA「組長はどうでした?」
藤原「僕は、自分より上の年齢のレスラーとやるの何十年ぶり。非常に感動いたしました。まだできるなと(笑)。いやー、日本人がいくら頑張ってもあの二人には勝てないわ」
NOSAWA「なんか夢が詰まってましたね。僕らも本当に。マスカラスは」
藤原「俺がまだ高校生の頃かな? なんか週刊誌かなんかで日本に来てないスーパースターみたいな感じで見て、『うわー、カッコイイな!』って思ってね。ずーっと思って憧れてたもんでですね、今日試合で……あっ! 今日一回も触ってねーや!」
NOSAWA「あの、前回も触らなかったっていうので、今回お願いしたんですけど(苦笑)」
藤原「どちらかっていうと、三回目なら触れるかも知れない」
NOSAWA「そうですね、じゃあまた是非」
藤原「恐れ多くて触れないのかもしれない。勉強になりました」
カズ「幸せな空間だな」
NOSAWA「なんかのびのびとね」
藤原「お前らファンに戻ってんじゃねーか?」
NOSAWA&カズ「はい」
NOSAWA「僕……」
カズ「リングで震えましたね」
NOSAWA「いやー」
藤原「私もね、お前らファンに戻ってんじゃねーかとか言いながら、よく考えたら俺もファンだったんですよ(笑)。はるかむかーしですけどね。いやー、よかった」
カズ「いいねー。プロレス、楽しいな」
藤原「ね」
NOSAWA「いやー、なんかちょっと満足ですね。やっぱ」
藤原「やっぱテリーさん好きだな」
NOSAWA「じゃあまた来年も呼ぼうと思ってるんで、来てくれるかわからないですけど、また交渉して是非」
藤原「俺も生きてたら、また呼んでください」
NOSAWA「生きてたらって(苦笑)」
カズ「やめてください(苦笑)」
藤原「いやーこの歳になるとね、わからないんだよ明日の事は。今日あたりパタッといくかもしれないしね。そしたらニコッと笑って死んでるかもしれないね。今夜あたりだったら。夢だもんね!? マスカラスとかさ、テリー・ファンク」
NOSAWA「いやー、もう昨日の今日だったんで、来てくれて本当に良かった」
――どこの空港が?
NOSAWA「ダラスです。ダラスで空港が閉まっちゃって、クローズしちゃって。雨で」
藤原「ダラスがクロスか」
NOSAWA「はい…(ダジャレをスルーして)さーせん(苦笑)」
――来年はまた大きな仕掛けをやっていきたいと
NOSAWA「そうですね、できたら後楽園より大きなところでほんとに。そういうのやらなきゃ、俺みたいのがこういうのやらなきゃプロレス駄目になると思ってるんで。ちょっとフザケた事を一生懸命やるっていうのが」
藤原「お前ふざけてたのか、今日!」
NOSAWA「いや、もう今日嬉しくて嬉しくて」
藤原「俺なんか真剣にやってたのに」
NOSAWA「すいません、もう……(笑)」
カズ「まあこうやって呼べんのNOSAWA君ぐらいだから、ほんとに。マスカラスさんもテリーさんも呼べないよ。すごいよ」
NOSAWA「カズさんの色気には勝てないんで」
カズ「いや、世界を回ってるだけあるよね」
NOSAWA「ほんとにテンション上がっちゃってですね、今日。ほんとによかったです。プロレスやってて」
藤原「俺もういい? 寒くて風邪ひいたら今夜辺りコロッといきそうだから(笑)」
(※藤原とカズは控室へ。NOSAWAが一人残る)
NOSAWA「なんだかんだでお客さんも入ってくれて、非常に幸せというか、なんかほんと夢というか、テリーさんなかなか来年20年なんですけどなかなか触る事ができなくて、やっとなんか今日来てくれてなんだかんだあって非常に満足というか、満足しか出てこないですね。ちょっと無理してはっきり言ってこっち(=お金)の面で無理してテリーさんとマスカラス呼んでよかったなと。お客さんがあれだけ一体感あったというのがすごい嬉しくて、これがあるから自主興行は辞めれないなというのがありまして、出てくれてる選手も皆ニコニコしてくれてる。すごい良かったです。ほんと来年ここよりおっきいとこでやらなきゃいけないんで、はっきり言ってプロレス界の、プロレス界じゃねーな、世間の問題児ですけど、こうやって一生懸命やってるんで、マスコミさんに生意気なんですけどどうか力を貸していただければ来年20周年も成功できると思うんで、ホント今日ありがとうございました。楽しかった」

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