【会見】暴走集会で”赤いベルト”が一夜限りの復活!堀田と豊田が最後のシングルマッチ!

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 武蔵小山・HEARTS 82にて堀田祐美子が記者会見を開き、9・2新宿FACEでの自主興行で最後のシングルマッチを行なう豊田真奈美も出席。当日はかつて全日本女子プロレスの最高峰で“赤いベルト”と呼ばれたW.W.W.A世界シングルのベルトもお披露目されることが発表された。

堀田「5月4日の『暴走集会』(板橋グリーンホール)で豊田真奈美と組んで試合をしたんですが、試合後に豊田のムチャ振りで“引退するまでにシングルマッチをやりたい”ということで、急きょ9月2日に『暴走集会プレミアム』を開催することになりました」
豊田「その時に私が“次の暴走集会いつですか?”って言って…(笑)。今回開催するにあたって、すごく堀田さんは大変だと思うんですけど、自分のためにこうやって大会を実行してくれたことがすごい嬉しくて…ありがとうございます(笑)」
堀田「『新生全女』(※1997年に経営不振により選手たちが大量離脱、それ以降の全日本女子プロレスの通称)になってから20年っていうのを…」
豊田「20年経ってるんですよね!? 考えられない…」
堀田「そんなに経ってるようには思えないんですが、豊田もOZで活躍してる中、全女への思い入れがたくさんあると思うんですよ。全女として残ったメンバーで何か送り出してあげたいなという強い気持ちがあって、それぐらいやっぱり豊田は私の中でもすごく大きな存在だったので。ぜひ女子プロレスラーとしての思い出というものを最後、感じてもらえればなという大会で。新生全女で残った選手…いろいろ訳あって倒産して離脱していったことっていうのは、今となったら思い出話だったりとかする中で…今回の大会は新生全女のメンバーだけじゃなく、その前に全女を離れた選手も呼んで豊田真奈美を送り出してあげたいなというのをすごく思っております」

豊田「新生全女になって1番上が堀田さん、2番目が私で…いわゆるお父さんとお母さん役で(高橋)奈七永とかにも言われてるんですけども…(笑)。すごくつらかった時を一緒に動いてもらえて、すごくみんなの心配をしてくれる先輩だし、今回の大会のことに関してでもホントに感謝してもしきれないぐらいの…嬉しいです。ありがとうございます」
堀田「今、豊田が言ったようにその時期がホント大変で…今となっては忘れちゃってるんだけども、考えてみたら大変だったからこそすごく思い出があって、それは“私だけかな?”と思ってたんだけど、5月4日が終わった時にシングルマッチをやりたいと言ってくれたことがすごく嬉しくて。その時に私がトップでやってて“もうちょっとしっかりできてればみんながバラバラにならなかったかな?”ってすごく思いがあって。豊田とは絶対やりたいって思ったし、どういう試合ができるかわからないけど思い出を残せるような…ファンの人たちにも感動を与えられるような試合にしたいなって、今からワクワクしてます」

――最後のシングル戦となるが、今までで特に印象に残っている試合は?
堀田「北斗(晶)がさ…ジャパングランプリだったっけ? 北斗がケガしてたんだっけ?(※1990年)」
豊田「1DAYトーナメントで自分が1回戦が北斗さんで、どう考えても負けるじゃないですか。あれだけ実力の差があれば…。なのに北斗さんがケガをしたことによって自分が勢いづいちゃって、マグレであのジャパングランプリは勝てたようなもので…」
堀田「でもやっぱり執念っていうか、豊田真奈美ってあれだけすごく大きな選手もいて、ブル(中野)さんやらアジャ(・コング)やら北斗がいる中で赤いベルトを何回も巻いたという…それってもう実力しかないんですよね。テクニックだけではたぶん無理だと思うし、気持ちやセンス…やっぱり豊田真奈美っていうのは強かったし、私もベルトが負けなかった時代なので…後輩でも尊敬する選手で。赤いベルトっていうのが私の中では1番ふさわしい。すごく似合ってて、黒髪で黒いコスチュームで赤いベルトを巻く豊田真奈美というのが、私の中では1番で。だからなんとしてでも赤いベルトを探して『一夜限りの赤いベルト』という題名を付けてね、最後のシングルマッチを思い切り闘いたいというか、リングで暴れたいなという」
豊田「ありがとうございます。このベルトはやっぱり自分が全女に入った時、プロレスラーになったら最終的にこのベルトを絶対巻くまで辞めないと思ったベルトなので。チャンピオンだったら女子プロレスをもっと盛り上げていかなきゃいけないっていう責任感も出てきて…。(ベルトをしみじみと見ながら)15年ぶりぐらいに触った(笑)」
堀田「感動するよね、これって」
豊田「このベルト以外に魅力あるベルトがないんですよ。それほどのすごいベルトだと思うんで」
堀田「これはホントの全日本女子プロレスの象徴であって、このベルトが今でも1番だと思うし、私たちも最後はこれを守ってきたし…」
豊田「最後守ってきたのも新生全女の私たちですよね。だからこのベルトを堀田さんが持ってきてくれたことがホントにすごい感謝してます」
堀田「最後に豊田とやることになった以上、私はこのベルトを5月の時からずっと探してホントは貸してくれない…難しかったんですけど、誠意を認められて1日貸してくれるということになったので。自信を持ってね、9月2日はこのベルトをファンの人たちにもお披露目したいなと思います」

――大会当日、ベルトはどのような形でお披露目される?
堀田「展示してもいいし、豊田が私と試合やる時に巻いてきてもらってもいいし…どういう形でも、豊田には巻いてもらいたいので。いろいろちょっと考えたいなと…。このベルトを最後に獲ったのが奈七永なので。奈七永から豊田に巻いてあげて入場してもいいし、いい形でやってあげたいなと」
豊田「泣いちゃうかもしれない…」

――引退まで3ヶ月を切ったが。
豊田「あっという間ですね(苦笑)。3月に発表して“まだ8ヶ月ぐらいある”と思ってても、もう3ヶ月なくなっちゃって…まだ正確な試合数が“あと何試合”というのが出てないので、いまいち実感が沸いてないんですけど…。ふと毎試合毎試合“あぁ、こういうこともしなくなるんだな”とか、ところどころで思い始めてきて。8月からがとにかく忙しいんですよ、日程が。なので、この3ヶ月弱もあっという間に過ぎていって引退の日を迎えるんじゃないかなと思うんですけど、引退の2ヶ月前にこういう大会を堀田さんが開いてくださるので…ホントに感謝してます。こんな自分のためにホントに嬉しくて」
堀田「豊田真奈美=女子プロレスっていう象徴みたいなものなので。これをファンの人に喜んでもらえれば豊田も嬉しいと思うし…いろいろな気持ちを込めて闘う。技とかそういうことじゃなく、ホントに気持ちをリングでぶつけ合えればなと。感動すること間違いないと思っているので」

――シングルマッチでの対戦はいつ以来?
豊田「全女の時以来、やってないですよね?」
堀田「そうだよね」
豊田「15年以上だと思いますけど…堀田さんと対戦するっていったら、その当時は特別な試合だったと思うので」
堀田「全女というものが女子プロレスの始まりであって、絶対に消しちゃいけないし消えないものだと思ってるし、それを再確認するためにも。この赤いベルトがもう1度みんなの前に出てきて忘れられないためにも…。ジャガーさんも『全女AGAIN』という大会をやりますが、私も私たちが育った全女というものを思い切りこの1日で出していきたいと思います」

『暴走集会PREMIUM~一夜限りの新生全女~』
日時:9月2日(土)
開始:12:00
会場:東京・新宿FACE

▼一夜限りの赤いベルト
堀田祐美子(フリー)
vs
豊田真奈美(フリー)

※その他出場選手…井上貴子、伊藤薫、渡辺智子、高橋奈七永、安納サオリ、万喜なつみ、本間多恵、高瀬みゆきほか。歌のコーナーを予定。

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