W-1 11.30後楽園大会 初代タッグ王者決定リーグ優勝決定戦、W-1王座&EWPインターコンチW前哨戦
WRESTLE-1 TOUR 2014 First Tag League Greatest
〜初代タッグ王者決定リーグ戦【優勝決定戦】
日時:2014年11月30日(日)
開場:17:00 開始:18:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1150人
▼第1試合 WRESTLE-1vsNovus 6人タッグマッチ 30分1本勝負
中之上靖文/○稲葉大樹/村瀬広樹
11分10秒 ダイビング・ヘッドバット→片エビ固め
児玉裕輔/●土肥孝司/藤原ライオン
▼第2試合 First Tag League Greatest〜初代タッグ王者決定リーグ戦〜準決勝① 時間無制限1本勝負
[Aブロック1位]河野真幸/●TAJIRI
9分15秒 エビ固め
[Bブロック2位]○AKIRA/征矢学
※new Wild orderが初代タッグ王者決定リーグ戦優勝決定戦に進出
▼第3試合 First Tag League Greatest〜初代タッグ王者決定リーグ戦〜準決勝② 時間無制限1本勝負
[Bブロック1位]KAI/●浜亮太
11分37秒 キングコングラリアット→片エビ固め
[Aブロック2位]カズ・ハヤシ/○近藤修司
※チーム246が初代タッグ王者決定リーグ戦優勝決定戦に進出
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○アンディ・ウー/エル・イホ・デル・パンテーラ
9分6秒 水能覆舟→片エビ固め
●NOSAWA論外/MAZADA
▼第5試合 NovusvsDESPERADO シングルマッチ 30分1本勝負
●黒潮“イケメン”二郎
8分1秒 みちのくドライバーII→片エビ固め
○KAZMA SAKAMOTO
▼第6試合 WRESTLE-1チャンピオンシップ&EWPインターコンチネンタル選手権前哨戦 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
○武藤敬司/船木誠勝/田中稔
17分31秒 フランケンシュタイナー→体固め
太陽ケア/●真田聖也/大和ヒロシ
▼第7試合 First Tag League Greatest〜初代タッグ王者決定リーグ戦〜優勝決定戦 時間無制限1本勝負
●AKIRA/征矢学
26分5秒 パワープラント→片エビ固め
○カズ・ハヤシ/近藤修司
※チーム246がWRESTLE-1タッグチャンピオンシップ初代王者組となる。
初代タッグ王者決定リーグ戦を制したチーム246が悲願のタッグ王座初戴冠!
武藤がW-1チャンピオンシップ前哨戦で挑戦者の真田から直接フォール勝ち
オープニング
試合に先立ち公認サポーターのCheer-1の3人が登場し、初代タッグ王者決勝トーナメントの優勝予想を発表。そこに「ちょっと、ちょっと」と征矢が乱入!
「さっきから聞いていたら予想のチームに俺らがいないじゃないか。どういうことだ! 俺たちが優勝したらお前たちにワイルドガールをやってもらうぞ! 1年中、豹柄のビキニを着てもらうからな!」とワイルド要求。観客も征矢を後押しする声援を送るが、Cheer-1本人は「嫌だ〜」と断固拒否。最後は「ゴー、レッスル〜ワーン!」と雄叫びをあげた。
第1試合
オープニングマッチはW-1の若手とNovusの6人タッグマッチ。稲葉に串刺しニーを叩き込んだライオンが児玉にタッチすると、児玉は土肥と合体攻撃。そこから土肥が逆水平チョップでなぎ倒すとライオンがミドルキック。
稲葉もエルボーで反撃するが、ライオンはニーリフトからロープに飛ばす。カウンターでジャンピングショルダーを決めた稲葉は中之上にタッチ。合体攻撃を狙う児玉と土肥をランニング・ネックブリーカーでまとめてなぎ倒した中之上はライオンにダイビング・エルボードロップを投下。
ダブルアーム・スープレックスを狙った中之上だが、ここで村瀬が「取ります!」とタッチを要求。中之上が村瀬にタッチすると、串刺しジャンピングエルボーからミサイルキックを発射。しかしライオンもソバットからコンプリート・ショットを返すと土肥にタッチ。
稲葉がジャンピングショルダーでぶつかっていき、エルボー合戦を挑んでいくが、土肥はヘッドバットをお見舞い。さらに逆水平チョップから走り込んできた稲葉をスクラップバスターで叩き付ける。
カナディアンバックブリーカーからジャンプして両ヒザからマットに着地した土肥は、一気に逆エビ固めへ。カットに入ろうとした中之上と村瀬をライオンが場外に連れ出すと、児玉がノータッチ・トペコンを発射。その間にリング上では土肥はシャチホコ式で逆片エビ固め。
しかし、どうにかロープに逃れると土肥は腕のサポーターを外してラリアと。稲葉もブレーンバスターを返すとダイビング・ヘッドバットを投下。ヘッドバットの打ち合いからランニングエルボーでなぎ倒した稲葉はフィッシャーマンバスター。
カウント2で児玉がカットすると、稲葉はなおもヘッドバットを連打。土肥もヘッドバットを返していくが、稲葉は執拗にヘッドバットを連すると、飛距離のあるダイビング・ヘッドバットを投下して3カウント。
第2試合
First Tag League Greatest〜初代タッグ王者決定リーグ戦〜準決勝第1試合は、Aブロック1位の河野真幸&TAJIRIvs.Bブロック2位のAKIRA&征矢学。
征矢はピンクの豹柄で出来たnew Wild orderのフラッグを手に入場。対するDESPERADOは水を撒き散らしながら登場すると、TAJIRIがAKIRAにイスで殴りかかり試合開始。AKIRAの右ヒザをイスで殴打していったTAJIRI。
その間に河野は客席に征矢を投げつけてから東側の壁に叩き付ける。リングを降りたTAJIRIは征矢に向かってグリーンミストを噴射すると、リングに戻ってAKIRAに足4の字固め。セコンドのKAZMAもアシストする中、河野がAKIRAにエルボードロップを落としてからアンクルホールド。
征矢がカットに入るが、河野はサミングを見舞ってから場外に投げ捨てる。AKIRAをコーナーに逆さ吊りにしてから蹴っていったTAJIRIは逆エビ固めに捉える。それでもAKIRAはロープに脱出するが、河野がバックドロップで投げてから足4の字固めへ。
征矢がカットに入ると、AKIRAもTAJIRIに延髄斬りを返して征矢にようやくタッチ。TAJIRIとチョップ合戦から、観客に「ワイルド」コールを要求。ジャンピング・ラリアットから滞空時間の長いブレーンバスターで投げると、ワイルドボンバーを狙って突進。
かわしたトラースキックを叩き込んだTAJIRI。征矢もスピアーを返していくが、TAJIRIがグリーンミストを噴射。そこにAKIRAが入ってきてTAJIRIのハンドスプリングエルボーをかわして逆にジャンピング・ラリアット。
そこからコーナーに登ったAKIRAだが、うまくエプロンから征矢を突き落とした河野はトドメを狙おうとする。しかしその瞬間、AKIRAが河野を首固めで丸め込んで3カウント!
逆転の決勝進出を決めたnew Wild orderだが、引き上げようとゲートをくぐろうとした征矢に、待ち構えていたTAJIRIがグリーンミストを征矢に向かって噴射。AKIRAの右ヒザの状態といい、new Wild orderは満身創痍の状態で決勝に駒を進めた。
<試合後コメント>
DESPERADO
TAJIRI「問題はない」
河野「返してただろ」
TAJIRI「まあ、しょうがねぇや。ごめん」
河野「しょうがないです。いや、いいんですよ。こんなね、ラッキーがたまに起きるんですよ。ただ、DESPERADOはまだまだ終わらないぞと。まだSAKAMOTOもいる、レネもいる、崔もいる。まだまだDESPERADOは生きてるぞと」
TAJIRI「もういいや。しょうがない。ほんと申し訳ない。大阪は頭切り替えて」
河野「X、大阪、全面対抗戦、勝ったからにはなんか権利よこせと。マッチメイク権、興行権、プロデュース権なんでもいいよ。全面対抗戦で俺らによこせって。勝った俺らによこせって。キチンと賭けるなら、俺らもキチッとしたX連れてくるよ。適当な事言ってるんだったらな、グレート・ムタっていうリングネームのただそれだけのやつ連れてくるぞ」
TAJIRI「今は連絡とれなくなってるけど、必ず当日本物のグレート・ムタ連れて行くから。間違いないから。よくあることだから」
第3試合
First Tag League Greatest〜初代タッグ王者決定リーグ戦〜準決勝第2試合は、Bブロック1位のKAI&浜vs.Aブロック2位のカズ&近藤。
KAIvs.近藤で試合開始。お互いに先手を取らせず互角の展開。そして両軍タッチして浜vs.カズの対戦へ。バックに回ったカズだが、手はクラッチ出来ない。逆にボディスラムで叩き付けていった浜は、どうにかロープで勢いをつけてクロスボディーを放ったカズをキャッチして投げつける。
タッチを受けたKAIはエルボーの連打でカズをコーナーに追い詰めるとエルボーを連打。さらにトラースキックを叩き込むと、浜にタッチしてからカニ挟みでカズを倒すと、リングしてきた浜がレッグドロップを投下。
2人がかりでカズの上に乗っかっていった浜は、超低空サマーソルトドロップを落としてKAIにタッチ。カサドーラを狙ったカズを強引にジャーマンで投げるとフェースロックへ。
浜も近藤にフェースロックを仕掛けていくが、カズはどうにかロープに脱出。KAIの串刺し攻撃を防御したカズは近藤にタッチ。串刺しラリアットからランサルセを決めた近藤は串刺し攻撃を狙ったが、KAIは延髄斬りで迎撃。
さらに串刺しジャンピングエルボーを叩き込むと、浜がスティンクフェイスからDDT。カズがカットに入ったが、KAIがトラースキックで場外に追いやると、近藤にLAT(=変形みちドラII)。さらに浜がエルボードロップを投下。
カズのカットが間に合ったが、KAIはカズを蹴散らすと近藤にスプラッシュ・プランチャを投下。続けて浜がボディプレスを投下するが、これもカズがカウント2でカット。浜はリョウタハマー(=ジャックハマー)を狙ったが、踏ん張った近藤は逆に浜の巨体をブレーンバスターで投げる。
場外ではカズがKAIにWA4。リング上では近藤が浜にキングコング・ラリアット2連発。それでも倒れない浜。するとカズが戻ってきてトラースキック。続けて近藤が後頭部ラリアットを叩き込むが、それでも浜は倒れない。ならばとカズのハンドスプリング・レッグラリアットから近藤が渾身のキングコング・ラリアットを叩き込んで浜をなぎ倒して3カウント。
この結果、初代W-1タッグ王者を決めるトーナメント決勝戦はAKIRA&征矢のnew Wild orderと、カズ&近藤のチーム246の対決に決定した。
<試合後コメント>
赤天狼
浜「ほんとに申し訳ない」
KAI「大丈夫です」
浜「KAIをね、俺の力をもってしてもね、優勝まで導けなかったというね。やっぱ、俺責任転嫁とか優柔不断とか嫌いだから、優勝するまで責任持ちたかったけど、やっぱり勝負の世界というのは残酷で、いやー、どっかで勝ったと思ってしまった、俺が! それがダメだったね。やっぱりあの、チームワーク、経験、あとは勝負に対する執念というのがやっぱ、あれだけ名タッグと言われた246、やっぱすごかったですよね。俺らも勢いはあったんだけど勢いで凌駕できなかったのはその3点だと俺は思います」
KAI「人生と同じで、最初からうまくいくことはないね。もうこれもほんと、前向きに」
浜「前向きだけど負けたばっかだからさ、なかなかね」
KAI「勉強になったと思う悔しいけど」
浜「もうほんと、ひとことしか言えない。すまん」
KAI「いや、こちらこそなんですけど、勉強だと思ってまた。これで俺らまだ終わりじゃないんで」
浜「これからもどんどんどんどん、この業界、いい意味でよ? この業界、プロレス界、世の中をいい意味で引っ掻き回していきたいと思うんで。これからもよろしくお願いします。ほんと今日は悔しいけど。また頑張ろう。敗北の将は多く語らずで、これぐらいで勘弁してください」
第4試合
アンディと論外の先発で試合開始。アームドラッグで投げていったアンディは足をすくって論外を倒すと、立ち上がってきたところにドロップキック。続いてパンテーラとMAZADAがリングインし、コーナーに駆け上がってバック転したパンテーラがアームドラッグでMAZADAを投げてから、ロープの反動を利用して飛び付き式のアームドラッグで場外まで投げていく。
場外ダイブにいくと見せかけてフェイントを披露したパンテーラは、MAZADAがリングに戻ってきたところにアンディのカニ挟みからパンテーラが619。
それを見た論外が「いいんだな、2人でやって」と言ってMAZADAとの合体攻撃を狙うが、パンテーラが翻弄したところにアンディーがダイビング・クロスボディー。さらにエストレージャを決めてから愚連隊を場外に追いやると、アンディが三角跳びプランチャ。
MAZADAもパンテーラのマスクに手をかけて反撃。トップロープに擦りつけてから論外が飛び込んできてスピーディーな合体攻撃を決めると、さらに論外が後頭部へのバズソーキック。
パンテーラはロープに飛び乗ってのクロスボディーを狙ったが、かわした論外。それでもパンテーラはケブラドーラ・コンヒーロを決めるとアンディにダイビングタッチ。ミサイルキックで論外を吹っ飛ばしたアンディはスイングDDT。しかしロープに飛んだアンディの背後からMAZADAが蹴り飛ばすと、愚連隊は合体式フラップジャック。
論外のシャイニング・ウィザードをカウント2で返したアンディ。そこにパンテーラが飛び込んできたMAZADAを利用して論外にミサイルキック。さらにMAZADAにニールキックを叩き込むと、アンディが論外の顔面にダブルニーを投下。さらにパンテーラがMAZADAにトペを発射すると、その間にリング上ではアンディが水能覆舟(=旋風脚)を叩き込んで3カウント。
第5試合
福山雅治の『Hallo』に乗せて観客を煽りまくりで、なかなかリングインしない黒潮。ようやく試合が始まると、アームドラッグで投げていった黒潮は、場外に出たKAZMAにケブラーダを発射。KAZMAがかわすと黒潮は着地するが、KAZMAは客席に投げつけていく。
さらにCheer-1からタオルを奪い取ったKAZMAは自分の身体を拭いてからタオルを投げ返すと、黒潮をリングに戻してからイケメンジャスチャーをパクってみせる。
ガットバスターからフットスタンプを落としたKAZMAは、ボディブローを叩き込む。黒潮もエルボーで向かっていくが、腹部にニーリフトを叩き込んだKAZMAは逆水平チョップ。黒潮はコーナーに飛び乗って飛びかかるが、KAZMAはボディブローで迎撃。
しかし串刺し攻撃を狙ったKAZMAをソバットで迎撃した黒潮はコーナー二段目からのミサイルキックを発射。さらにエプロンからジャンピングハイを叩き込んだ黒潮は三角跳び式のハリウッドスタープレス。
KAZMAをコーナーに乗せた黒潮は下からジャンピングキックを叩き込むと、雪崩式フランケンからイケメンクラッチ。カウント2で返したKAZMAは阿吽(=低空延髄蹴り)を叩き込むと、ダイビング・ダブルスレッジハンマー。
さらに回転式のジャンピングエルボーを叩き込んだKAZMAが走り込むと、黒潮はカサドーラで丸め込む。さらに首固めをカウント2で返されるとトラースキックを叩き込んでから走り込むが、カウンターのアックスボンバーを叩き込んだKAZMAはみちのくドライバーIIで叩き付けて3カウント。
するとKAZMAは黒潮に向かって「オイ、イケメン! お前がWRESTLE-1のイケメンだったら、WRESTLE-1のハンサムは俺だ。オイ、このタッグリーグ、いいところなしで負けて船木に弟子入り? あんな奴と組んでいるより、俺たちDESPERADOに入りませんか? DESPERADOは新人を常に募集しています。よかったら考えておいてくれ」とDESPERADOに勧誘。黒潮はノーリアクションでリングを降りたが……
<試合後コメント>
黒潮“イケメン”二郎
「負けた。負けたよ。負けた……でも、今日闘って、タッグリーグは負けたけど、船木さんと組んだ手応え、明らかに感じてましたから。DESPERADO! ……迷ってないと言えば嘘になりますけど、俺は入りません!」
(KAZMAが乱入)
KAZMA「はいはいはいはい、イケメン! 俺がDESPERADOのハンサムだ。おい! 船木となんかやってないで、俺たちDESPERADOでやったほうが絶対いいって! なぁ、お前の素質さから言っても完璧だよ。なぁ、全て兼ね備えてるよ。だからよ、こっちでもっとのびのび、もっとのびのびやろうよ! お前が良ければよ、いつでも新人は募集してますんで」
(KAZMAはニヤニヤしながら控室へ)
黒潮「…ぬわぁぁぁぁぁぁぁ!(頭を抱えながら叫んで控室へ)」
第6試合
12.7大阪で行われる大和vs.稔のEWPインターコンチ戦と、12.22後楽園での武藤vs.真田のW-1チャンピオンシップのダブル前哨戦として行われるこの6人タッグマッチ。
大和が入場テーマを歌いながら観客と握手する中を真田とケアが入場。一転して『HOLD OUT』が流れる中を武藤&船木&稔が入場。腰にベルトを巻いてプロレスLOVEポーズを決めた武藤。
まずは大和と稔の先発で試合開始。稔がドロップキック、ショルダースルーを決めると、大和もジャンピングエルボーを返していく。続いて船木とケアがリングイン。グラウンドで背後に回った船木だが、ケアは船木の足を取る。
船木もケアの足に絡みつくが、ケアはロープに脱出。ヘッドシザースに捉えたケアだが、うまく逃れた船木はランニングロー。かわしたケアに船木はハイキック。これもかわしてロープに誤爆させたケアはニールキックを叩き込んで真田にタッチ。
ドロップキックを叩き込んだ真田だが、船木もフライングメイヤーからのランニングローを返すと武藤にタッチ。低空ドロップキックからドラゴンスクリュー、串刺し式シャイニング・ウィザード、ドラゴンスクリュー、正調シャイニング・ウィザードと立て続けに決めた武藤。
さらに船木と稔も真田の左ヒザを蹴り上げると、武藤がドラゴンスクリューから足4の字固め。稔も大和にミノルスペシャル、船木はケアにチキンウイング・フェースロックを決めて動きを止める。どうにかロープに逃れた真田は足を持った武藤に延髄斬りを叩き込むとケアにタッチ。
SUNケアキックからラリアットを叩き込んだケアはさらにハリケーン・スパイク。武藤が場外にエスケープすると、大和が襲いかかる。武藤はリング内に滑り込むが、大和がチンロックに捉える。どうにかロープに逃れた武藤を場外に出した大和は、真田とハイジャック式パイルドライバーを決めていく。
リングに戻された武藤の後頭部に真田が低空ドロップキック。さらにケアが地獄突きからミドルキック。ここ蹴り脚をキャッチした武藤はドラゴンスクリューからの足4の字固めを狙うが、ケアは胴絞め式フロントネックロックに捉える。
そこからカバーしたケアだがカウントは2。ここでタッチを受けた真田が襲いかかるが、前転してかわした武藤はヒザに低空ドロップキック。しかし大和が飛び込んできてタッチを阻止すると、ケアと真田と共にトレイン攻撃。さらに真田がRKOからドラゴンスリーパー。
船木がどうにかカットしたが、大和が武藤にミサイルキックを発射すると、ケアが武藤にTKOで叩き付ける。そして真田がシュミット流バックブリーカーからラウンディングボディプレスを投下。稔がカウント2でカットしたが、大和が場外に追いやってプランチャを投下。真田はエルボーの連打からローリングエルボーを叩き込むと、走り込むが武藤は電光石火のフランケンシュタイナーで丸め込んで3カウント!
前哨戦はW-1チャンピオンの武藤が挑戦者の真田から直接フォールを奪って勝利。頭を抱え込む真田を尻目にプロレスLOVEポーズを決めた武藤は、疲労困憊の様子で引き上げていった。
<試合後コメント>
武藤敬司&船木誠勝&田中稔
武藤「なんていうか、もしかしたら出したくない引き出しを一個出さされたというか、まあ勝負には勝ったけど苦しい一戦だったですね」
――真田選手が武藤選手の引き出しを開けたと?
武藤「毎回引き出しなんかオープンにしてるんだよ。オープンにしてやってる中で、時たま思い出したり、思い出せなかったり、上手くいったり。思い出しても上手くいかない時あるからな。そういう意味では今日はいい感じに引き出しだして上手くいったんだけど、中が、展開が気に入らないっていうかさ試合の」
――それは首を傷めた部分ですか?
武藤「実はこないだの河野戦で足をやってね。実は肩あたりも痛くてね。左の肘とか。なかなか治りが、回復が遅いというか。今日も首を痛めて、これがどう来年とか22日のタイトルマッチに影響するか俺自身にもわかんない。まあ追い込まれちゃってるな。少しな。精神的にもな。ただね、稔にしても大和とのタイトルマッチだったりね、船ちゃんもカズも闘ってる中、このキャリア組のレスラーの人たちが頑張ってくれないと。稔も是非防衛してね。あの、やっぱり僕ら高い壁じゃないと皆がつまらないレスラーになっちゃうからな。こじんまりとして。やっぱり船ちゃんには高い壁であってほしいし、俺も、試合後だからちょっとだけ弱音吐いてるかもしれないけど、今日寝て酒のんでたら忘れるからね。最高のコンディションで、12月22日タイトルマッチ戦を挑んで、23日、俺の52回目の誕生日迎えて、52歳のチャンピオン目指しますよ」
――真田選手の勢いは感じますか?
武藤「感じるよ。毎回やるたびに感じるよ。それがね、そのジェラシーというものが日々でかくなってるのは事実だよ」
――そう簡単には越えさせないと
武藤「わからない。わからないけど誠心誠意頑張るんで、やっぱりね、今日もお客様から応援されてそういうのもエクスタシー感じるし、やっぱりね、ただね、やっぱりレスラーであるから悲壮感で試合したくない。そう見られたくないし、やっぱり12月22日は元気な武藤敬司で勝ちたいですね。悲壮感ナシでいきますよ。いいかい? 稔と船木にきいてくれ(武藤は控室へ)」
船木「ありがとう(稔と握手して控室へ)」
稔「いや僕はひと言だけですね。武藤さんが『稔、ちゃんと防衛しろよ』と言ってたんですけど、僕、挑戦者なんで。それだけ真田がダメージ与えたということですよ。それだけです」
真田聖也&大和ヒロシ&太陽ケア
真田「あまりにも武藤敬司のコンディションが悪すぎたんで、甘く見てました」
大和「いいんだよ! コンディションが悪いということが、今日の試合でわかったんだから。それが一番のチャンスだろう! それを突くしかない! 俺もしっかりセコンドにつくからな。絶対に勝てるように俺がバックアップしてやるから」
ケア「武藤さん倒せると思ったよ」
真田「今日が前哨戦でよかった。全部わかったんで。全部、武藤敬司の引き出しを引き出したと思うんで。最後、リング上でどっちが元気だったかっていったら、僕のほうが元気なんで」
大和「間違いない」
真田「自信しかないですね」
大和「まあ私もね、田中稔選手との前哨戦でしたけど、今日の試合のルール、タイトルマッチのルールとは全く違いますから! 今日、もし、いま今日の試合を有利に展開できてると思っていたら、もうそこが僕にとって大チャンスですから! 3分12Rのラウンド制! この恐ろしさ、それは大阪で感じることになると思います。以上です」
第7試合
First Tag League Greatest〜初代タッグ王者決定リーグ戦〜優勝決定戦はAKIRA&征矢のnew Wild orderと、カズ&近藤のチーム246という顔合わせ。ノーガウンで登場したnew Wild orderはリングサイドの観客とハイタッチしてからリングイン。対するチーム246もノーガウンで登場し、2人揃ってリングイン。
真新しいシルバーの2本のベルトが披露されると、征矢は「ワイルドにいこうぜ!」と絶叫。AKIRAとカズの先発で試合が始まると、まずはAKIRAがバックを取るが、腕を取って捻り上げたカズ。
捻り上げたカズを下から蹴り上げたAKIRAはドロップキック。しかしカズはドロップキックの相打ちに持ち込む。続いて征矢と近藤がリングイン。ショルダータックルのぶつかり合いでは互角の展開。近藤は突進してくる征矢の顔面を蹴りあげるが、征矢も返す刀でショルダータックル。
そこにAKIRAが入ってきてワイルドなトレイン攻撃を繰り出すが、ややギクシャクした感じ。その隙を突いて近藤が反撃しようとするが、new Wild orderはダブルのカンフーチョップで迎撃してビシッとポーズを決めた。
征矢がスリーパーから三角絞めに捉えるが、反転した近藤は首を抜いて脱出。だが、征矢は近藤の腰を攻撃して動きを止めるとAKIRAにタッチ。近藤も関節蹴りを見舞っていきカズにタッチ。カズはカニ挟みからAKIRAの右ヒザをマットに叩き付けると低空ドロップキック。
さらにAKIRAを花道に出したカズは、固い花道にAKIRAのヒザを叩き付ける。AKIRAもチョップを返していくが、カズはヒザへの低空ドロップキックからクランチループ。
近藤はカットに入ろうとした征矢をクロスフェースに捉える。どうにか自力でロープに逃れたAKIRAだが、チーム246はダブルのレッグスプリット。10分が経過し、近藤がキングコング・ラリアット。ニヤリと笑った近藤はもう一発狙ったが、ブロックしたAKIRAは近藤の右腕を下から蹴り上げて征矢にタッチ。
串刺しランニングエルボーからブルドッキング・ヘッドロックを決めた征矢は、ショルダーネックぶりカーを狙うが、カズが飛び込んでくると『まとめて』で叩き付ける。しかしチーム246もブロックバスター+ネックブリーカーの合体技を返す。
近藤が低空DDTを征矢に決めれば、カズはAKIRAにロープ越しのドラゴンスクリュー。さらにチーム246は征矢にトレイン攻撃から、ラリアットとトラースキックのサンドイッチ攻撃。しかし、これは征矢がかわしてカズのトラースキックが近藤に誤爆。
それでもAKIRAのダメージが大きくてタッチ出来ない征矢に交互にエルボーを叩き込んいったチーム246。必死で征矢を助けようとするAKIRAだが、チーム246は2人がかりでヒザにストンピング。
征矢も近藤にスピアーを返すと、AKIRAがカズに延髄斬り。すかさず征矢はカズにワイルドボンバーを叩き込むと、近藤に串刺しラリアットからぶっこ抜きブレーンバスター。15分が経過し、征矢はワイルドボンバーを狙ったが、ブロックした近藤はキングコング・ラリアットを狙う。腕へのハンマーで迎撃した征矢。
そこから両者走り込んでラリアットの相打ち3連発でダブルダウン。征矢が先にAKIRAにタッチすると、AKIRAはドロップキックの連打からジャンピング・ラリアット。だが、シャイニング・ウィザードをブロックした近藤はカズにタッチ。
チーム246は立て続けにヒザへの低空ドロップキックを叩き込むと、カズがドラゴンスクリューから逆片エビ固めへ。征矢がカットに入るが、近藤が場外に追いやる。カズがサソリ固めに捕らえると、近藤はカットしようとする征矢をバックドロップで投げていく。
それでもカットしようとする征矢だが、近藤はバックドロップでターンバックルに後頭部を叩き付けてからクロスフェース。AKIRAは自力でロープに逃れると、チーム246は2人がかりで立て続けに襲いかかるが、ギリギリでかわしたAKIRAはカズに逆さ押さえ込み。
カウント2で返したカズはエルボーを叩き込むと走り込むが、AKIRAはカウンターの延髄斬り。すでに20分が経過し、2試合目の4選手は疲労困憊。バックを取ったAKIRAのヒザを蹴り飛ばしたカズだが、そてでもジャーマンで投げたAKIRAは、起き上がりこぼし式でもう2回ジャーマンで投げる。
DDTからシャイニング延髄斬りを叩き込んだAKIRAだが、近藤がカット。征矢が入ってきて近藤にヘッドバットを連打すると、カズをカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げる。そこにAKIRAがダイビング・ニードロップを投下。
これもカウント2で返したカズだが、new Wild orderは延髄斬りとワイルドボンバーのサンドイッチ攻撃から征矢がデスバレーボム。そしてAKIRAがコーナーに登っていくが、近藤が追いかける。しかし背後あら征矢が近藤を捕まえてパワーボムで叩き付けると、改めてカズをマットに叩き付けて、そこにAKIRAがムササビプレスを投下。
完璧に決まったが、近藤がカット。ならばとAKIRAはもう一発ムササビプレスを投下するが、カズがかわすと近藤がランサルセ。征矢にもランサルセを決めた近藤。その間にカズがAKIRAにファイナルカットを決めるがカウントは2。
AKIRAももう一度逆さ押さえ込みを決めるがカウントは2。走り込むAKIRAの前に近藤が飛び込んできたキングコング・ラリアット。続けてカズがWA4で叩き付けるがカウントは2。ならばとカズはパワープラント(=リストクラッチ式垂直落下式WA4)で叩き付けて3カウント。
エンディング
チーム246の腰にシルバーの真新しいベルトが巻かれる。タッグ歴も長くリーグ戦などでは優勝経験のあるチーム246だが、タッグタイトル獲得は意外にも初めて。そしてカズが「後楽園のメインで近ちゃんとこうやって初タイトルを獲れました。今日だけじゃねぇんだよ。今日だけじゃないんだ。去年、旗揚げして信じてついてきてくれたみんな、ありがとう。チーム246はWRESTLE-1のタッグの歴史を作ってやるよ。みんなついてこい、この野郎!」と涙ながらに言い放つ。
続いて近藤「俺は泣き虫じゃないからカズさんみたいに泣かねぇけど、カズさんと感情は一緒だよ。今日は野上さんの……いやノガちゃんの痛めているヒザを狙った。でも、それくらい非情にならないとこのベルトは獲れないんだよ。お前らワイルドのほうを応援しただろ? ワイルドのほうが声援多かったぞ。……じゃあ真面目な話します。このベルト、俺とカズさんが獲ったからには、日本国内、世界中、どこへでも持って行く! そして今日、野上さんにしたのと同じくらい非情に徹しろ。俺らは月1回とか2か月に1回とか防衛戦やらねぇぞ。毎日でも防衛戦やってやる! 挑戦者がいる限り毎日でも! いつでも、誰でもかかってこい!」と全方位に宣戦布告した。
チーム246
カズ「WRESTLE-1が出来上がった時、色々言われた。でもね、今日こうして、ついてきてくれたファン、俺、絶対裏切らないから。裏切らない。だけど、俺たち、246の闘いというのは、コレは変えずにやっていくつもりです。でも今日は余韻に浸りたい。応援してくれたファン、ワイルド応援してくれたファン、いいよ、俺たち応援してくれなくても。見に来てくれたファン、ちょっとでもニュースに引っかかれば……ありがとう」
近藤「まあ初代っていうのは何したって重みのあるものだし、今この瞬間からもう、次に向かっていくから。どこでもいいから、次の大会でもこのベルトかけて試合してやる。このクオリティで試合してやる。クオリティ落とさないぞ。それが俺らのアイデンティティだ」
――征矢選手がさっそく試合後もう一度やりたいと言っていましたが
カズ「なぜ? なぜ征矢?」
――「自分は負けてない」と(言っていた)
近藤「わかった。じゃあやってやるよ。じゃあ次は、学、お前から(フォールを)とってやる。そしたら終われるだろ、お前とは。それでな、オイ、ワイルドにひとこと言いたいんだけど。まず優勝できなかったペナルティ、学、ヒゲを筆代わりにして書き初め。これはあいつの初めの公約通りだよ。そして次、もし大阪でタイトルマッチが決まって、俺らに勝てなかったら、野上、お前そのロン毛を筆代わりにして書き初めだ。学と一緒になってやれ。コレが守れるなら次、挑戦受けてやってもいいよ。それなりのリスクはあるんだ」
――改めて246で初めてベルトを手にして
カズ「なんか記者の人が間違えてる人がいたけど。俺らタッグ(タイトルを)ずっと獲ってきてたイメージがあるみたいだけど、なんか、僕らへのそういうもの(=イメージ)があったんだろうね。でも、いざこうやって持ってみると違うね。なんだろう、ベルトという責任を負わされた感じがします。今日こうして246の試合を見に来てくれた人たち、絶対裏切らない。次は滋賀」