カナプロマニア9.15後楽園大会 華名日本ラストマッチ/華名&朱里&志田vs.中島&水波&山下
カナプロマニア:パルス
日時:2015年9月15日(火)
開場:17:45 開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1105人(超満員)
▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○藤本つかさ(アイスリボン)/優華(アイスリボン)
11分00秒 極楽固め
●小波(REINA)/飯田美花(WAVE)
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○拳王(NOAH)
6分52秒 蹴暴→片エビ固め
●趙雲子龍(新北京)
▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
石川雄規(Battle Arts Academy)/○金原弘光(U.K.R.金原道場)
10分29秒 腕ひしぎ十字固め
池田大輔(風天)/●那須晃太郎
▼第4試合 ハンディキャップマッチ 30分1本勝負
ヘラクレス千賀/中森華子(JWP)/●KID(西口プロレス)
10分52秒 横入り式エビ固め
大鷲透/○藤ヶ崎矢子(JWP)
▼第5試合 3WAYタッグマッチ 45分1本勝負
竹田誠志(U-FILE)/Mr.キューキュー“谷嵜なおき”豊中ドルフィン(DRAGON GATE)
13分17秒 ノーコンテスト
葛西純(FREEDOMS)/ヨースケ♡サンタマリア(DRAGON GATE)
宮本裕向(666)/堀口元気H.A.Gee.Mee!!(DRAGON GATE)
▼第6試合 6人タッグマッチ 60分1本勝負
○華名/朱里(REINA女子)/志田光
30分12秒 胴絞め式チキンウイングフェースロック
中島安里紗(JWP)/水波綾(WAVE)/●山下りな(大女)
華名が“日本の女子のプロレスの未来を背負っていける”という5人とラストバトル!
出場選手から餞別代わりのトレイン攻撃も受け「それではWWEにいってきまーす」
オープニング
前説担当の吉野恵悟レフェリーが登場して観戦の際の諸注意をしたあと、カナプロ常連の少年ファンをリングに招き入れる。「カナプロのラストに誰を観に来たのかな?」と尋ねると、「和田良覚と吉野……恵悟です」とお約束。
スクリーンでは華名のデビューの頃の映像からパッションレッド、トリプルテイルズ時代、SMASH時代のほか、666やピエロ軍団の映像まで、「華名」としてのレスラー生活を振り返る。
そして華名本人がリングにあがり、「本日は平日というのにこんなにお越しくださいまして、誠にありがとうございまーす! 皆さんの前でご報告せなアカンと思いまして、こうやって試合前に来させてもらったんですけど、ご報告なのですが……この度WWEと契約致しました!(※場内拍手)フフフ……なので、今日でこうやって日本で試合とかさしてもらうのも今日で最後になりますので、カナプロマニア:パルス、最後まで楽しんでもらいたいと思います。それではスタート!」と大会開始宣言。
第1試合
煽りVではカラオケボックスらしき場所で華名、宮本、千賀で作戦会議をするシーンから始まる。そこに西口プロレスのKIDが乱入するが、華名から「誰やねん!」とツッ込まれる。第1試合に出場する女子選手で誰が好みか聞かれたKIDは「ぶっちゃけ……真琴」と答えるが、真琴は出ていない。
この日からオフィス華名とREINAのダブル所属からREINA専属となった小波。小波と優華の先発で試合開始。腕の取り合いから投げていった優華がドロップキック。かわした小波がドロップキックを逆に決めると、飯田が優華をロープに叩き付けて吹っ飛ばす女子プロ特有の攻撃から変形のサーフボードストレッチ。
しかしロープに飛ばされた優華はクロスボディーを返して藤本にタッチ。サッカーボールキックからロープに飯田を貼り付けた藤本。小波が飛び込んでくるが、優華が入ってきてロープに貼り付けると、藤本&優華はダブルのドロップキック。
藤本の予告付きブレーンバスターを逆に投げた飯田は、優華をヘアーホイップで投げると、串刺し式エルボースマッシュから串刺し攻撃をもう一発狙う。だが、優華はコーナーに飛び乗ってのクロスボディーで切り返すと低空ドロップキック。しかし飯田は河津落としからグラウンド卍。
藤本がカットに入ると、飯田は小波にタッチ。優華の胸板に蹴りを叩き込んだ小波はスリーパー。藤本がカットに入ったが、飯田が藤本を場外に放り投げる。小波はドロップキックから串刺し攻撃を狙うが、ドロップキックで迎撃した優華は串刺しドロップキック。
エルボー合戦から走り込んだ優華だが、小波はニーリフトで迎撃するとロープに飛ぶ。カウンターのエルボーでなぎ倒した優華は藤本にタッチ。立ち上がっていない小波を蹴りまくった藤本は飯田とトレイン攻撃。さらにミドルキックの連打からハイキックで倒すとカサドーラ。
だが、自ら勢いをつけて立ち上がった藤本はローキック。さらに串刺しドロップキックから低空の串刺しドロップキックを叩き込んだ藤本は小波の頭を踏みつけてながらの逆エビ固め。飯田がカットに入ると、小波はバズソーキック。
10分が経過し、来ないのフィッシャーマンズ・スープレックスをカウント2で返した藤本はニールキックからランニングロー。飯田がカットしたが、優華がダイビング・クロスボディーを小波に浴びせると、続けて藤本がミサイルキック。カウント2で返した小波だが、藤本は間髪入れず極楽固めに捉えてギブアップを奪った。
第2試合
煽りVではまたも先ほどと同じメンバーで見どころ解説。拳法対決を「憲法第9条が問題になってますからね」とボケる宮本。
早速憲法の構えを見せた趙雲はロープワークでかく乱するが、拳王は冷静に蹴り飛ばす。だが、テクニックで拳王を場外に出した趙雲は、吉野レフェリーを四つん這いにさせると、吉野レフェリーを踏み台にしてプランチャ式カンフーキックを投下。
拳王をリングに戻した趙雲は拳王の顔を踏みながらロープワークをすると、チョップを叩き込む。これを受け止めた拳王はミドルキックで蹴り倒すとサッカーボールキック。顔を蹴って挑発する拳王にダブルチョップを返していった趙雲だが、拳王はフロントキックで吹っ飛ばす。
だが、趙雲はすばしっこい動きでかく乱するとダイビング・カンフーキック。さらに串刺し式カンフーキックからソバットで距離を取ると、ダイビング・カンフーキック。だが、ゴリースペシャルを逃れた拳王はローキックで趙雲を四つん這いにさせるとフットスタンプを落とす。
背後からダブルニーを発射した拳王はアンクルホールドへ。辛くもロープに逃れた趙雲は、拳王のダイビング・フットスタンプをかわすと北京式ゴリースペシャルボム。だが、拳王はバックスピンキックを叩き込むと、ダイビング・フットスタンプ。どうにかカウント2で返した趙雲は、続くファルコンアローもキックアウトしてみせたが、拳王はダメ押しのランニングローを叩き込んで3カウント。
第3試合
「石川さんはわざわざカナダから来てくれた!」と力説する華名に「あ、華名だ」とダジャレを炸裂させるKID。
石川がリングインするとバトラーツ時代のライバル・池田と睨み合う。その石川と池田の先発で試合が始まると、石川がロープに押し込んでエルボーを落とす。押し返した池田が那須にタッチすると、グラウンドにねじ伏せた石川はレッグスプリット。
金原にタッチすると、那須とお互いにミドルを出してから那須がタックルでテイクダウン。だが、回転体で逃れた金原。那須が池田にタッチすると、池田は蹴ってきた金原に胴タックル。ロープまで押し込んだ池田だが、体勢を入れ替えた金原がクリーンブレイク。自軍のコーナーに池田を押し込んだ金原。すかさずエプロンから石川がエルボーを落とす。
タッチを受けた石川はアリキックからヘッドロック。そして自ら立ち上がって猪木-アリの体勢になると、立ち上がった池田にタックルを仕掛けてスリーパーに捉える。池田は石川の手に噛みついて脱出。
金原がサッカーボールキックからワキ固めを仕掛けるが、前転して逃れた池田は那須にタッチ。ローキックを連打した那須はアキレス腱固め。ロープに逃れた金原はミドルキックからローリングソバット。さらに倒れた那須をロメロスペシャルで吊り上げてから腕十字。池田がカットすると金原は石川にタッチ。
池田が手四つになろうとする石川にローキックからハイキック。さらにショートレンジラリアットから大ちゃんボンバーを狙ったが、相打ちに持ち込んだ石川はバックドロップ。さらにまだ両ヒザをマットについている池田に延髄斬りを叩き込むと、弓を引くナックルパートを叩き込む。
池田もグーパンチを返していくが、石川はヘッドバット。池田もヘッドバットを返すが、ダブルダウン状態になったところで両者タッチ。金原は那須にミドルキックの連打からハイキック、カカト落としと叩き込むと、倒れたところにアームロック。池田がカットすると、今度は那須がミドルキックから掌底。
さらに金原のハイキックをかわしてバックドロップで投げる。石川がカットに入ると池田が場外に連れ出す。その間に那須が金原にミドルキックを連打。さらに飛び付き腕十字。那須は必死に脱出しようとするが、オモプラッタでねじ伏せた金原はもう一度腕十字を極めてギブアップを奪った。
第4試合
千賀&華子vs.大鷲&矢子の予定だったが、華名から「この試合はホンマに大切だから」と言われた千賀。するとKIDが「大鷲の野郎、ショッパイよな!」と大口を叩く。それを聞いた千賀が「もう対戦カード入っちゃいましょうよ。小島さん」と“振った”ため、KIDは小島聡のモノマネで「行っちゃうぞ、バカヤロー!」と言ってしまい試合に出ることに。
尻神教のメンバーの試合ということで、神棚を持った志田が大鷲&矢子のセコンドにつく。中途半端なピエロメイクをし、嫌がるKIDを無理矢理連れてきた千賀と華子。先発を出るのを嫌がるKIDに千賀と華子は「じゃあ俺がいきます」「いや、私が行きます」「じゃあ俺がいくよ」「どうぞどうぞ」のダチョウ倶楽部状態。
千賀と華子を蹴散らした大鷲はKIDに向かって手招き。チョップを叩き込むKIDだが、余裕の大鷲は逆水平チョップ一発でKIDをなぎ倒す。さらにショルダータックルでKIDを吹っ飛ばすと、続いて華子と矢子がリングイン。
矢子がヘアーホイップで投げていくと、怒った華子がサッカーボールキック。さらに千賀がコーナーで馬乗りナックルをお見舞いすると、場内からは「千賀しね」コール。さらにKIDが小島聡ばりに行っちゃうぞエルボーを投下すると、避けようとした矢子の上にKIDが腰から落ちてしまい、両者に大ダメージ。
ダウンカウント9で立ち上がった矢子に千賀は容赦ない串刺しドロップキック。さらに華子が走り込むが、矢子はドロップキックで迎撃。タッチを受けた大鷲は華子の蹴り脚をキャッチしてドラゴンスクリューで投げると、ルチャ式のヘッドシザースで千賀とKIDを投げ飛ばす。そして華子にブレーンバスターを狙うが、これは華子が強引に逆に投げる。
さすがに大鷲は重たかったため、体勢が崩れてしまう。ならばと千賀とKIDが入ってきてダブルの攻撃を狙うが、これをダブルラリアットで迎撃した大鷲。そこに矢子が入ってきて千賀を捕まえると、大鷲の延髄斬りから矢子がダブルリストアームサルトで投げる。ここで大鷲が矢子にケツを突き出すように指示。そこに千賀をぶつけようとするが、逆に千賀が大鷲の顔面を矢子の尻に押し付ける。
場外に落ちた大鷲にKIDがトペコンを発射。千賀は矢子に殴りかかるが、かわした矢子はカンチョー。さらにコーナーに登ったKIDにもカンチョーを見舞った矢子は、お手製のアイアンフィンガー(=鉄製グローブ)を装着すると、華子に回転エビ固めを仕掛ける。
踏ん張った華子にもアイアンフィンガーを装着して手でカンチョー。だが、千賀がアイアンフィンガーを奪い取って装着。KIDが羽交い締めにした矢子に向かって突進するが、矢子がかわしてKIDに誤爆させると、すかさずKIDをスクールボーイで丸め込んで3カウント。
第5試合
華名から「この試合では頑張ってもらわんと」と言われた宮本は、なぜかモノマネメドレーをしながら『2億4千万の瞳』を歌い出す。
葛西は缶ビールを自らの頭に叩き付けてからリングイン。さらにロープを開けてマリアを下がらせた紳士的な葛西は谷嵜、宮本と相対する。三つ巴のチョップ合戦から徐々に宮本と谷嵜は葛西に集中攻撃。さらにダブルタックルで葛西をなぎ倒す。
続いて堀口、竹田、マリアがリングイン。マリアの狙いは竹田のみ。背後から密着してまさぐるマリアに無視された堀口が襲いかかるが、マリアはカウンターのヒップアタックをお見舞いすると、竹田に飛び付いてお姫様抱っこ。竹田がマリアを落とすとそこから場外乱闘へ。葛西と宮本、竹田とマリアがやり合う。
マリアをリングに戻した竹田はストンピングを落とすが、和田レフェリーは「女の子だろ!」と注意。だが、宮本と堀口がマリアにダブルドロップキックを発射すると、谷嵜と竹田がトレイン攻撃から竹田がバックブリーカーに捉えたところに谷嵜がダイビング・ニードロップを投下。
さらに堀口がマリアを捕まえると、谷嵜がゴムを引っ張って南側の客席へ。マリアにゴムパッチンが見事に決まるがカウントは2。「カウントが遅い」と和田レフェリーに抗議する堀口だが、マリアが丸め込むと和田レフェリーは高速カウント。マリアはさらに竹田をドロップキックで城外に追いやると、コーナーから鉄柱越えのプランチャ。
葛西は堀口、谷嵜、宮本をブレーンバスターで投げると、勢い余って和田レフェリーも投げようとするが、逆に投げた和田レフェリー。竹田がマリアに串刺しニーを叩き込むと、ロッキンポを狙うが、マリアはその前にダウン。竹田が覗き込むと、抱きついたマリアはそのまま場外へと連れ込む。
その間に堀口が葛西にスイングDDTを決めると、葛西に竹田と谷嵜がサンドイッチ・ランニングニー。だが、その2人に宮本がハンドスプリングエルボー。マリアも見よう見まねっでハンドスプリングエルボーをやってみるが、かわした宮本はマリアを踏みつける。だが、マリアが反撃を狙ったところで宮本がカニ挟み。マリアは和田レフェリーの急所の上にダウン。
マリアは和田レフェリーにリップロックを見舞うが、怒った和田レフェリーはラリアットの乱れ打ちで和田無双。堀口と谷嵜もダブルラリアットで吹っ飛ばすと、全員ダウンしている中、自らダウンカウントを数える。カウント9で全員立ち上がると、一斉に和田レフェリーにトレイン攻撃をお見舞い。さらに葛西がパールハーバー・スプラッシュを投下して全員で3カウントを叩くが、試合としてはノーコンテストに終わった。
だが、試合後も和田レフェリーを捕まえると、堀口が抑え付け、宮本がゴムを引っ張っていってゴムパッチン。和田レフェリーにとっては踏んだり蹴ったりの試合となってしまった。
第6試合
そして華名にとっては日本ラストマッチとなるメインイベント。REINA新木場大会で朱里と一緒にダンスしたのが評判がいいという華名。そこで志田を含めた3人でダンスを踊るという。
華名、朱里、志田の3人はステージ上に並び立つと息の合ったダンスを披露。そのままリング上に移動してからもダンスすると、振り付けの中にヒップアタックなども取り込み、キレのあるダンスを踊りきった。
華名組のセコンドには宮本らピエロ軍がつく。華名が先発を買って出ると中島が先発で出てきて握手。そこに張り手を見舞った中島から握手を求めると華名も張り手。張り手の打ち合いからドロップキックを打ち合うと、エルボー合戦になる。そこに山下と水波も入ってきてトリプルタックルを見舞っていくが、朱里と志田も入ってきて華名とトリプルヒップアタックを返す。
志田が山下にヒップアタックを見舞っていくが、2発目はダブルチョップで迎撃。続いて朱里と水波がショルダータックルでぶつかり合うと、タックルにいくと予告した朱里が蹴って行く。怒った水波がショルダータックルでなぎ倒し、さらにラリアットで場外に叩き落とす。
そこから場外乱闘へ。華名は場外でヒップアタックを出すが、かわされてセコンドのKIDに誤爆。さらに志田とのサンドイッチ・ヒップアタックもかわされて同士討ち。そこから華名をリングに戻すと、セコンドや出場選手たちも一斉に入ってきてトレイン攻撃。愛弟子の小波は張り手、さらにサプライズ来場していたSEAdLINNNGの南月たいよう専務も串刺しドロップキック。谷嵜は強烈なDH(=串刺し式ヒザ蹴り)、マリアは乳首タッチ、葛西はスリッパでの殴打とやりたい放題。
華名は水波とエルボーを打ち合うと、水波のエルボースマッシュに対して蹴りを返すが、水波はショートレンジラリアット。しかし華名も藤原直伝のワキ固めから卍固め。志田は山下にコブラツイスト、朱里は中島にグラシアス(=変型コブラツイスト。X固め)を同時に決める。
「大丈夫か?」と素っ気ない志田に抱きついて華名がタッチするが、水波は志田を抱えて山下にタッチ。尻をパチパチ叩いた山下だが、スライディングで飛び付いた志田は後転しての逆片エビ固め。続いて朱里がニーリフトから華名と志田を呼び込んでトレイン攻撃。さらにソバットからニーリフトでカチあげた朱里ランニングローを連発。
山下もエルボーで向かって行くと、ロープに飛んだ朱里に追走してラリアット。だが、朱里はサッカーボールキックからランニングロー。バズソーキックをかわした山下はショートレンジラリアットでなぎ倒すと水波にタッチ。水波がラリアットを叩き込むと、中島がエルボーからスリングブレイド。さらに水波がレッグドロップ。
渾身の串刺しラリアットから紅の豚(=フライングボディシザース式ギロチンドロップ)を決めた水波だが、朱里もバッククラッカーからランニングローを返すとニーリフトから串刺しジャンピングニー。ハーフハッチで投げた朱里は腕十字。さらにジャーマンで投げ捨てた朱里は二段蹴りを叩き込む。15分が経過し、朱里は志田にタッチ。ブレーンバスターを狙った志田だが、水波が踏ん張るとコーナーに押し込んで尻を押し付ける。
続くジャンピング・ヒップアタックをキャッチした水波はジャーマンで投げ捨てるとラリアット。だが、志田もウラカンホイップを返してランニング・ヒップアタック。「志田、勝負だ!」と叫んだ水波。志田も水波の差し出した手を握ってお互いにエルボーを打ち合う。
そこから水波はパワースラムで叩き付けて中島にタッチ。カサドーラで丸め込んでからフットスタンプを落とした中島はフロントキック。しかし志田もカニ挟みからランニング・ヒップアタック。中島はミサイルキックを返すとバックを取る。踏ん張った志田が中島を突き飛ばすと、朱里が入ってくるが志田と同士討ち。それでも志田は中島に延髄斬りを返したが、中島はジャーマンんで投げる。
中島がコーナーに登ると、エプロンから朱里が足止め。すると矢子が華名に張り手を見舞ってからお手製のアイアンフィンガーを渡す。装着した華名は中島にカンチョー。そこから志田がぶっこ抜きブレーンバスターで投げると、タッチを受けた華名がミサイルキック。トレイン攻撃を狙った山下をドロップキックで迎撃した華名は、志田を踏み台にして串刺しドロップキック。
さらに志田と華名がヒップアタックを同時発射すると、華名は中島とエルボー合戦。中島の髪の毛を掴んでエルボーを連打した華名だが、立ち上がった中島はエルボーを返していく。連打で華名をねじ伏せた中島は、張り手を返してきた華名にフロントキック。華名もカウンターのローリングソバットを返すが、中島はキューティースペシャル。華名がスピンキックで中島を吹っ飛ばすと、タッチを受けた山下が串刺しラリアット。
華名は電光石火のワキ固めに捉えると三角絞めにスイッチ。だが、そのまま持ち上げた山下はバスターで叩き付ける。華名はロープに飛ぶが、水波が飛び込んできてラリアット。すかさず山下がバックドロップ。
25分が経過し、朱里が入ってきて華名とサンドイッチローキック。バックスピンキックを叩き込んだ華名だが、山下も返す刀でショートレンジラリアット。華名はバズソーキックを叩き込むがカウントは2。右腕を突き上げた華名はエルボーを打ち込んでいくが、山下はラリアットを返す。
しかし倒れない華名はジャーマンで投げ捨てる。すぐに立ち上がった山下はラリアットでなぎ倒すがカウントは2。華名は裏拳3連発からバックスピンキック。ショルダーネックブリーカーからバズソーキックを叩き込むが、中島が入ってきてジャーマン。さらに水波がスピアーを叩き込むと、山下がラリアット。
カウント2で志田がカットすると、山下が突進するが飛び付き腕十字に捉えた華名は腕固め。そこからチキンウイング・フェースロックに移行すると、そのまま立ち上がってハイキック。さらにバズソーキックを叩き込むがカウントは2。ならばと華名がドリームキャスト(=スクリューキック)を叩き込んでからもう一度チキンウイング・フェースロックに捉えると、どのまま胴絞め式で捉えて粘る山下からギブアップを奪った。
エンディング
勝ち名乗りを受けたあと、華名は朱里、志田と抱き合う。顔をくしゃくしゃにする朱里と志田。さらに華名は中島とも抱き合い、水波、山下とも抱き合ったあと最後はノーサイド。全員で腕をあげて健闘を称え合った。
マイクを持った華名は「今日はご来場、最後までのご観戦どうもありがとうございました。個人的には本当にいろいろ一人一人に話し掛けたいところなんですけど、今日までカナプロマニア1から6までやってきたんですけど、こうやって最後こんなたくさんの方に、しかも平日に来ていただけるなんていうのは本当に嬉しく思います。(※場内拍手)私がなんでこの5人を選んだかと言うと、本当にオファーした通りのままのカードになったんですけど、一人一人、今後の未来、日本の女子のプロレスの未来を背負っていける人たちが、この5人だと思ってこのカードにしました。(※場内拍手)最後こうやってこの6人で試合出来て本当に嬉しいと思っています。(※場内拍手)私は日本からいなくなりますけど、まだまだこの5人以外にもたくさんいい選手がいてますんで、応援よろしくお願いします!(※場内拍手)それでは本当にありがとう…ありがとうございました。それではWWEにいってきまーーーーーーす! ありがとうございましたーーーー!」と笑顔で日本のファンに手を振った。
場内が暗転するとスクリーンに映る宮本、千賀、KIDが『サライ』を歌い上げた……
<試合後コメント>
華名
「今日はどうもありがとうございました。お忙しいところ」
※控室に戻ろうとする石川雄規が通りがかる
「石川さん! ありがとうございました。いってきます」
※涙ぐみながら石川と抱き合うと、石川は控室へ
「まだいつ(アメリカに)行くっていうのは言えないですけど、今回カナプロマニア:パルスを最後にして日本での試合、日本での活動は最後ってことになりまして、今日パルスに来てくださったお客さんだったり、関係者の皆さんだったり、華名ファンの皆さんに本当に感謝してます。本当にありがとうございました」
ーー試合はいかがだったでしょう?
「試合はもう……キツかったです(苦笑)。やっぱり何でこの5人にしたかって言ったら、マイクでも言ったんですけど日本の女子(プロレス)を背負う未来ある選手だと思ったんで。本当はもっとたくさんいるかもしれないですけど、私が見た中でこの選手と最後に闘いたいな、組みたいなと思った選手だけ、最後メインに集めて試合をすることが出来て本当に嬉しいです」
ーー中盤、控えに回る時間が壮行試合としては長めだったかなと思ったんですが。
「あぁ。やっぱり前へ前へ出て来る奴らばっかりなんで(苦笑)、それはもうしゃーないなって思いますし、自分の興行ですけど、もう私は最後ってこともあるけどもこういう選手もおんねんどっていうのを見せるための、自分だけの興行じゃなくてそういう部分もあったので。それはもう譲るしかないぐらいの勢いでしたね(苦笑)」
ーー試合後、中島選手には自分から握手を求めていってましたが。
「もう中島はね、絶対アイツから来うへんやろうなって思って。自分から行かないと向こうから来うへんタイプやと思ったんで自分から行きましたけど。最初はちょっと突っぱねられましたけど(苦笑)、まあ何とか。最後やなんどってことで、何とか話はしましたけど(笑)。本当に一人一人言いたいことは沢山あったんですけど、もうそれはみんなの前でも言うことでもないのかなと思って。控室で一人一人ちょっとひとつひとつ、ひと言ひと言伝えようかなと思っています」
ーー途中、いろいろな選手が乱入してきてトレイン攻撃をやられる場面もありましたが。
「ああ〜! もう私のマウスピースが壊れましたよ1回! 誰かのニーか何かで、パーンっていって。もうヒドイなと思いましたけど(笑)、最初ちょっとやってほしいなって思ってて、志田とか朱里に『ちょっとやるようにしてや』って言おうかなと思ってんですけど、すっかりそのことも忘れてて(笑)、『トレイン!』って言われたときに『あぁっ!』って思って、ちょっと嬉しかったですね。みんなと当たれるのってもうないやろなと思ってて。バトル(ロイヤル)とかそういう機会しかないなって思ったんですけど、こういう機会って本当に『はじめまして』って言いましたけど、はじめましての選手もたくさんいて当たる機会が持てて本当に嬉しかったです」
ーー日本での活動にとりあえず悔いはないでしょうか?
「やり切りましたね! やり切ったなっていう感じはありますね。大概一人……まぁたくさんの選手がいてのことだとは思いますけど、一人で突っ走ってきて、いろんな人を敵にしたりとか味方につけたりとかいろいろやってきたなぁって思って。フリーになってから休む間もなく闘ってきたいなと思いますので(苦笑)、もう悔いはなくてあとは日本を越えて、いろんな人を敵にして味方にして闘っていきますし、とくに寂しいという気持ちはなくて。ただ日本から拠点を世界に向けただけなので。アメリカとか世界に行ってしまったから、ちょっと応援やめようとかそういうのじゃなくて、いつでも見られる機会がありますし、いろいろTwitterなりFacebookなり、いろいろなところで目に入ることになりますので、応援してほしいなって思います」
ーー華名選手自身が何回かプロデュース興行をやってきて、これからは世界最大の組織に入るというまったく逆の活動になると思いますが。
「どっかでも言いましたけど、私はどんどん、どんどんアイデアを言っていこうと思ってます。それを却下されたら『じゃあ、これはどうですか?』って常にいままでプロデュースをしてきましたし、そういう部分も求めているっていうのは分かっていますし。スカウトいただいた時点で、そういう部分も求めてるんだなって。プレイヤーとしてリスペクトしていただいている熱意を感じましたし、そういう部分で自分からどんどんアイデアを伝えていこうと思っていますし、『これが華名のやりたいことなんだな』って分かるようなカタチになるんじゃないかと思います」
ーーNXTは独自に海外での活動を今後はじめていくんですけど、早ければ華名選手もどれに同行してNXTの代表としていろんな国に出て行く?
「そうですね。そうなるんじゃないかなと思ってます。そのために私をスカウトしたいんじゃないかと思っています」
ーーこれからWWEでどんな存在になっていきたいですか?
「今まで日本でもやって来た通り中心に(苦笑)、女子のディーバの中心になっていくんじゃないでしょうか。WWEに行ってきます! ありがとうございます。じゃあ、行ってきま〜す!」