永島勝司 ゴマシオ親父のつぶやきR[第13回]

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先日、久し振りでグレート・サスケと新中野の狭いイベント会場でトークショーをやった。おもしろかったねえ。あいつも色んな話を腹蔵なくやってくれて久しぶりに俺もリラックスしたよ。今ではレスラーというよりもUFO評論家で名前を挙げているみたいだけど実に楽しい男だ。トークショーの中で俺がサスケに言い忘れたことが一つあった。

俺が新日プロ時代に一回やってみたかった企画が、ジュニアヘビー級の選手だけで両国と日本武道館を超満員にしたいという野望を持っていたので、言ってみればジュニアのオールスター戦だよね。
ライガーとも色んな話をしながら、よし! やる! と決めた時、俺は真っ先に口説きに入ったのが、当時、インディのスターだったサスケだった。みちのくプロレスのドンであったサスケ。俺は早速仙台で素顔のサスケと会って企画の趣旨を説明した。サスケは一発で乗ってきた。それが俺とサスケの初対面だった。
結局、オールスター戦は大成功に終わった。当時、名だたるヘビー級のスター選手を一切使わず、両国、武道館を超満員にした。これは画期的な出来事だったと思う。それ以後、ジュニアヘビー級は独立的立場で地位を不動にした。

今、日本のプロレス界で色々な団体がジュニアヘビー級のチャンピオンを作っている。そこでだ! 今ブームが来ているプロレス界に改めてやらなきゃいけないことがある。
乱立する各団体のチャンピオンを統括しながら全ての選手を一堂に会して、オールスター戦をやるときは今だ。ライガーをはじめ、サスケ、タイガーマスク、ウルティモ・ドラゴン、スペル・デルフィン等が中心となって本気でやれば必ず選手は集まって来るはずだ。テレビをはじめとしたマスメディアも必ず乗ってくる。是非ともやって欲しい。

それぞれのリーダーが役割を果たせば、第1回目よりももっとスムーズに出来るだろう。ヘビー級の世界とは違い彼等の情熱が必ず今のファンの心を掴むだろう。俺がサスケに言いたかったのは、それは序章であって終局の目的はオリンピックだ。
ヘビー級では叶わないことであってもメキシコ、米国、韓国、ヨーロッパ、それこそ世界各国から選手を集めるのは可能だと思うよ。2020年の東京オリンピックを前にプロレスオリンピックをやれるのは今だろう。知恵を絞って実現に向かって努力して欲しい。ライガーやサスケを中心とすれば決して不可能なことではない。

これまでもプロレス五輪をやる企画があっても俺は成し遂げられなかった。一年間かけても周囲には優秀なジュニアヘビー級の頭脳を持った選手が一杯いる。何としても、まず、ジュニアヘビー級からプロレス五輪を実現して欲しい。黙っていてもスポンサーは付く。
サスケに言い損なったこの一言。肝に銘じて皆、頑張ってくれ。ファンの夢は果てしなく広がっていく。皆さんもそう思うだろう。胸のわくわくする夢の世界を何としてもやり遂げて欲しい。もし、俺の力が必要なら何でも協力させてもらう。プロレスの新しい時代へ隙間を作ってはいけない。頼むぞ!! 日本のジュニアヘビー級戦士の決断と行動に期待したい。

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