「私が希望しなければ二度と関わることは無かった」ブシロードとWAVEの禁断の扉が開き、ひめかが笑顔のラストマッチ!

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 28日、東京都・新宿FACEにて、『JUMBO FOREVER~WAVE×ブシロードファイト』が開催され、ひめかが最後の試合を終えた。

 ひめかは2016年に田村淳プロデュースのアイドルグループ『スルースキルズ』のメンバーとなり、171cmの身長をもつことから罵りワードは“ジャンボ”を担当。同グループは全日本プロレス応援大使としてリング上でライブを行っていた。
 2017年にスルースキルズが解散すると、同年末にアクトレスガールズで有田ひめかの名でプロレスデビュー。
 翌年には全日本プロレスに参戦し、アクトレスガールズ一期生の万喜なつみ(現:なつぽい)と対戦。上記応援大使の縁から全日本プロレス道場に練習に通い、秋山準からジャンボ鶴田より継承したジャンピングニーを直伝される。
 2020年にアクトレスガールズを退団し、ドンナ・デル・モンドのメンバーとしてスターダムに入団。以降は舞華とのタッグチーム“舞ひめ”を中心に活躍し、ゴッデス・オブ・スターダム(タッグ)王座やアーティスト・オブ・スターダム(6人タッグ)王座を戴冠していた。

 スターダムの中心選手の1人に数えられていたひめかだが、今年2月の記者会見にて引退を発表。
 その理由について「自分が20歳でデビューしたときに、『5年経って25歳の時に自分が納得のいく立ち位置になっていたら引退を決めよう』というのを元々決めてデビューをしました。正直シングルのベルトだったりとかやりたいこととか、目標という目標は全然達成できなかったんですけど、でも、5年を振り返ったら、今の自分が一番輝いてるかなと思うので悔いはないです。身体と心がボロボロになる前に、健康なうちに違う人生を歩もうと決断いたしました」と語り、4月23日の横浜アリーナでパートナーの舞華とのシングルマッチで引退試合を行うことが決定。

 約2ヶ月半という短い引退ロードをスタートさせたひめかは、自身のキャリアをなぞるかのような思い出のカードで闘っていき、アクトレスガールズ時代の仲間をスターダムに初参戦させたり、自身がスターダム入団前にレギュラー参戦していたWAVEとの合同興行『JUMBO FOREVER~WAVE×ブシロードファイト』の発起人となったりと最後の最後まで女子プロレス界の発展に尽くした。

 23日の横浜アリーナ大会でスターダムラストマッチとなったひめかは、純白のドレスに身を包んで登場。舞華との絆のシングルマッチを終えた後には「ケガだったりとかも全くなく、『会社と揉めた』とか、『誰かと揉めた』とか、そういういざこざがあって辞めるわけじゃないので、自分の意志で、自分がキレイな姿で辞めるっていう意味も含めて、白のガウンを着させてもらいました」とその意図を語っていた。


 この日のセミファイナルでは、元アクトレスガールズの13選手が大集合。川畑梨瑚vs安納サオリvs網倉理奈vsSAKIvs桜井まいvs櫻井裕子vs清水ひかりvs関口翔vs高瀬みゆきvs谷ももvs月山和香vs本間多恵vs壮麗亜美のバトルロイヤルが行われた。
 最終入場者の壮麗が「ミュージックスタート!」の掛け声をかけると、アクトレスガールズの大会のオープニング曲でひめかもボーカルを務める『Love Riddle』が流れ全員でダンスを踊り、「強く!優しく!あなたに一生懸命!元アクトレス~ガールズ~」とポーズを決めた。
 壮麗(三浦亜美)は、2021年12月に行われた旧体制アクトレスのプロレス団体となるBeginningとColor's最終興行の際にはヒザを負傷しており、OPダンスへの参加や通常の試合への出場は叶わなかった。壮麗はこの試合を以て本当の意味でアクトレスガールズを卒業できたのかもしれない。

 メインイベントでは、“JUMBO FOREVER ひめかリクエスト特別試合”と銘打たれたひめかvs旧姓・広田さくらのシングルマッチが実施。30分間でのアイアンマンマッチであり、人間凶器6人の投入やスローモーションルールの発動もある過酷な試合に臨んだ。

 ひめかは試合開始早々にジャンピングニーを決めて1本先取するが、人間凶器の宮崎有妃&野崎渚&桜花由美によってはずかし固めを食らったり、旧姓・広田清水(清水ひかり)の号令を受けた大会出場選手たちからのサヨナラトレインを被弾したり、大量のスーツケース(選手の私物)を持ち込んだ世羅りさにひどい目にあわされたりと大苦戦。さらにアクトレス時代の師匠に当たる堀田祐美子まで登場してひめかをボコボコに。
 さらに、終盤には満を持して広田扮する“旧姓・ひめか”が登場。空間がスローモーションになる中で旧姓・ひめかがボ・ラギノールを突き刺して行くが、ひめかがJPコースターからパワーボムで猛反撃。ここで30分経過のゴングが鳴り、1-0でひめかが勝利した。

 試合後マイクを取ったひめかは、念願の広田戦が叶ったことへの感謝の言葉を述べ、「きっと私の『やりたい』ですって希望がなかったら、WAVEさんとは関わることがなかったと思うので。あ~、なんか悲しくなってきちゃった」と涙ぐむが、観衆のひめかコールに旧姓・ひめかが元気よく応えたのを見て笑顔でどつき倒す。

 大会エンディングには『スルースキルズ』のメンバーからのビデオメッセージが放映。
 グループとして目標にしていた日本武道館や横浜アリーナの舞台にひめかがプロレスラーとして立ったことを讃え、「ひめかが絶頂期のときに引退を決めるというのは大きな決断だったと思うんですけども、最後までひめからしく頑張ってください。以上!私達、元、スルースキルズでした~!」という言葉が贈られた。


 大会を「でかいは強い。でかいは正義。そして?でかいはカワイイ。ジャンボフォーエバー、ありがとうございましたー!」の言葉で締めたひめかは、バックステージでも笑顔。
 「自分の有田ひめか時代の思い出はほぼWAVEさんにある」とWAVEへの感謝の言葉を述べつつ、「引退試合後の試合だから賛否両論あったと思うんですけど、今日見に来てくれた方々は、そんな“否”ではなくて、きっと笑顔で今帰っていると思うので、自分もたくさん笑顔になれたので、今日という日が本当にあって良かったなって思います。これで悔いなく、5月14日、引退セレモニーを迎えられます」と大会を総括。

 そして、「自分って、人と敵対するのが苦手っていうか、レスラーとしてメッチャ向いてないんですけど、嫌われるのがすごく怖い性格なので、なるべく角が立たないようにって生きてきたんですけど、それが良かったのか、最後までこうして人に嫌われること無く皆に笑顔で送り出してもらえる。『早く辞めちまえ!』とか『早くいなくなれ!』とか、誰にも思われずに辞められる。『お疲れ様!』って笑顔で言ってもらえるのって、すごく嬉しいなとも思いますし、『やっぱり辞めたくないな』って気持ちは全く無くて、逆に嬉しいって気持ちが大きいです。(引退セレモニーでは)皆笑顔で私を送り出してもらって、私も皆に笑顔で『ありがとう!』って伝えたいと思うのと、ホントに怪我なく出来たので、キレイな姿のひめかで、紙テープを浴びられたら嬉しいなって思います」と語った。

 有田ひめかとしてもやり残すことなく引退試合を終えたひめかは、5月14日の『Last Jumbo Princess ~ひめか引退セレモニー~』後楽園ホール大会でプロレスラーとしての人生を終える。

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