KO-D無差別級王者・遠藤哲哉、5・1横浜武道館での初V戦に向け「次の挑戦者は、僕が指名する形ではなく、名乗りを挙げてきてほしい!」

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 DDTプロレスの25周年記念大会(3月20日、東京・両国国技館)で竹下幸之介を破り、KO-D無差別級王座を奪取した遠藤哲哉が同22日、東京・渋谷区のAbemaTowersで二夜明け会見を開き、現在の心境を語った。

 46分超えの死闘を振り返った遠藤は「正直まだ体のダメージも残っていて。10年越しにやっと竹下幸之介からベルトを獲れたという実感が沸いてきたという感じです。去年12月にバーニングを立ち上げたんですけど、バーニングもベルトを獲ってやっとスタート位置に立てたのかなと思います。今まで2回、無差別のベルトを獲ってるんですけど、今までビッグマッチの後は燃え尽きてたんです。無差別のタイトルマッチ、防衛しても、負けて獲られても」と話した。

続けて、「今までと違うのは、今回はまた次の目標が明確になっているということですかね。昔から僕は、挑戦者はDDTの内々で無差別のタイトルマッチをしていきたいって常に言ってたんです。竹下幸之介は逆に外に向けて、もっとDDTを発信していきたいということを言ってたと思うんですけど。最初2019年に獲ったとき、挑戦者が大石真翔選手、坂口征夫選手。KO-Dに挑戦したことがない選手だとか、しばらく離れている選手とタイトルマッチをして、DDTを底上げしていきたい気持ちがあったので。今回竹下幸之介に勝ったことによって、次のステップ、次の目標をさらに目指せるのではないかなと思います」と次なる目標を見据えた。

 ここで、同王座のベルトが旗揚げ26年目の区切りで新調され、3月27日の東京・後楽園ホール大会でお披露目され、遠藤に授与されることがアナウンスされると、「竹下幸之介を倒した俺がそのベルトを先に巻くというのは当然のことなんじゃないかなと思います。まだデザインも見てないし、当日まで見ないでおこうかなと思ってる。楽しみです」とニンマリ。

 初防衛戦はDDT初進出となる神奈川・横浜武道館大会(5月1日)になるが、「次の挑戦者について、僕の考えなんですけど、僕が指名する形ではなく、名乗りを挙げてきてほしいなと思います。3月20日、両国国技館の遠藤哲哉VS竹下幸之介を超えられる自信がある選手、誰でもいいです。超えられる自信があるという選手は名乗りを挙げてください」と希望した。

 無差別級王座戦で、初めて竹下から勝利したが、「竹下幸之介は常にコンディションもいいし、フィジカル面でも上をいってると思ってたんですけど。タイトルマッチになると、特にそれが顕著に表れて、鬼のような強さになるんです。フィジカルではもちろん竹下の方が上です。身長、体重、パワーも俺よりあるし。ただプロレスラーとしては俺の方が上だということを今回証明できたのかなと思います」とキッパリ。

 タイトル戦ではふだん使わない技も多数出していたが、「すごい久しぶりにスカイツイスター・プレスとか出しましたけど、竹下幸之介との試合だから、あれが出たのかなって思います。ほかの選手だったら出てないと思います。僕の意識というより、潜在意識のなかでこれをやらなきゃいけないという、そんな感じでとっさに出たのかなと思います」と語った。

 バーニングの仲間も祝福していたが、「秋山(準)さんがあんなにうれしそうに笑っている姿は初めて見ました。常にピリッとした空気を醸し出している方なので。僕がベルトを獲ったことによって、バーニングが一つになったということなんじゃないかと思います。ただバーニングも始まったばかりなので、これから高鹿(祐也)とか岡田(佑介)とか、僕が先頭に立っていかなきゃいけないユニットなので。まだまだ大きくしていかないといけないと思ってます」と気を引き締めた。

 前回ベルトを獲った際は無観客試合で、過去2回の戴冠時よりうれしかったかどうかについて、「自分の気持ちはなかなか比較が難しい。もちろん田中(将斗)選手から(無観客で)獲ったときも米国で佐々木大輔から獲ったときもうれしかったですし、今回も同じくらいうれしいです。とにかく竹下幸之介に勝てたことが僕のなかでは大きいです」とコメントした。

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