“スーパー・ストロング・マシン二世”ストロングマシーン・Jが約8ヶ月ぶりの復帰戦で快勝！「このパンデミックの中、俺たちが皆さんにとっての希望の光にならなくちゃいけない」

11日、東京都・後楽園ホールにてDRAGON GATE『THE GATE OF ADVENTURE 2021』が開催され、ストロングマシーン・Jが約8ヶ月ぶりの復帰戦で快勝を果たした。

　スーパー・ストロング・マシンは、1984年に新日本プロレスで初登場し、数々のユニットに所属し活躍。後進に遺した影響は大きく、数え切れないほどの選手がマシンのマスクを模したデザインのマスクを被り、現在も“マシン軍団”は増え続けている。
　2018年にマシンが引退試合を行うと、その姿を見た実子である後のJは一度は諦めたというプロレスラーになるという夢を再び志し、自らと同じく軽量級の選手が多く活躍するDRAGON GATEに入団。2019年4月に“ストロングマシーン・J”としてデビューし、新たなマシン軍団とともに父直伝の魔神風車固めやダイビングヘッドバッドなど往年のマシン殺法を武器に活躍。トライアングルゲート王座の戴冠や2019年のプロレス大賞新人賞を受賞するなど華々しい活躍を見せてきた。

　昨年12月に右肩を負傷して長期欠場に入っていたJは、この日が約8ヶ月ぶりの復帰戦。
　この日の第4試合では本戦では久々の登場となるマシン軍団を引き連れ、ストロングマシーン・J＆ストロングマシーン・F＆ストロングマシーン・Gvs堀口元気＆U-T＆FUNKY“JACKY”KAMEIの6人タッグマッチで対戦した。

　Jの欠場中に闘龍門世代vsDRAGON GATE世代vsR・E・Dの三軍＋αの抗争が終了し、団体内の勢力図がガラリと変わっていく大きな時代のうねりを一歩引いた位置から見守る形となっていたJだったが、リングインするなりF&Gとともに奇襲しKAMEIに狙いを定めて袋叩きにするなどかつての勢いそのままに復活をアピール。
　KAMEIを救出に来た司令塔の堀口をJがニールキックで排除し、U-TにはF&GのマシンラリアットからJがシットダウン式ジャンピング・パワーボムを炸裂させてKO。さらに突撃してきたKAMEIをカウンターのパワースラムで叩きつけ、最後は魔神風車固めで3カウント。復帰戦を快勝で飾り、F&Gとともに伝統の指差しポーズを会場四方に向けて大喝采に応えた。

　試合後、マイクを取ったJは「ストロングマシーン・Jが帰って来たぞ！このパンデミックの中、レスラー人生初の長期欠場。正直、狂っちまうかと思いましたけど、しっかりと進み続けた結果、今日こうして最高の景色が見られてるんだと思います。これからのことはゆっくり考えるとして、あくまでまだ自分のアイディアの範囲だけど、マシン軍団、本戦でももう少し殴り込んで新しいマシンの姿を皆さんに見ていただこうと思っているのでこれからもストロングマシーン軍団、DRAGON GATEの応援をよろしくお願いします！」とファンに挨拶。

　そしてバックステージでは「今こういう状況で思うように行かなくて苦しんでいる人がたくさんいると思いますけど、俺たちDRAGON GATEが皆さんにとっての希望の光にならなくちゃいけない。先頭に立って走っていかなきゃいけない。そういう意味もあって、諦めちゃいけないなって気持ちが復帰戦の勝利に繋がりました」と語り、コロナ禍で苦しむファンにエールを贈った。