村上和成が大流血の喧嘩ファイトを制してスーパー・タイガーの持つレジェンド王座へ挑戦表明!「お前の試合には牙がない」

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 22日、東京都・後楽園ホールにて『ストロングスタイルプロレスVol.10 ~初代タイガーマスク40周年記念大会第1弾~』が行われ、村上和成がスーパー・タイガーの持つレジェンド王座に名乗りを上げた。

 村上は喧嘩と柔道に明け暮れていた大学時代に初代タイガーマスクと出会い、キックなど格闘技の指導を受けて1995年に総合格闘家デビューした初代タイガーの弟子の1人。その後は初代タイガーの紹介によって1998年にUFOからプロレスラーデビューし、「リング上の闘いは喧嘩」をモットーに荒々しいファイトを展開する。
 新日本プロレス参戦時には橋本真也を襲撃したことから“平成のテロリスト”の二つ名を受け数々の狂乱ファイトを見せた。しばらく最前線から遠のいた時期もあったが、昨年12月からはNOAHを主戦場に杉浦軍の一員として闘っている。

 この日、村上は阿部史典とのシングルマッチが組まれ、久々に初代タイガーの団体に出陣。
 試合前から「『お前は村上和成と後楽園ホールでシングルマッチするぞ』って15歳くらいの自分に伝えてあげたい」と意気込んでいた阿部はゴングを待たずにドロップキックで奇襲。村上がリングに戻って顔面へのパンチを連打していくと、阿部はゴツリと鈍い音が響く強烈なヘッドバッドを叩き込み、村上はこれで額から大流血。
 その後は、両者足を止めながら阿部はビンタを、村上は掌底を打ち合っていく壮絶な喧嘩ファイトとなり、阿部が伊良部パンチを狙ったところで村上の左ストレートがカウンターで炸裂。膝から崩れ落ちた阿部の喉に容赦の無いサッカーボールキックを叩き込み試合を決めた。
 バックステージに戻った村上は、血も止まらぬ中で「あんな若い威勢のいいやつがいたとは。まだ名前は覚えてませんけども。まあ、心は折れねえ奴だとは思ったんで。相手にはならないですけど、俺のスイッチを入れてくれたかな。久しぶりに楽しいスイッチを入れさせてもらったんで。これからが始まりなんで」と不気味に笑い去っていく。

 この日のメインイベントでは、スーパー・タイガーと河野真幸が団体の至宝たるレジェンド王座をかけて対戦。
 王者のスーパーは、ミドルキックを軸に攻撃を組み立て、序盤からハイキックやネックチャンスリーなど得意技を次々と決めていく。しかし河野も大型選手ひしめく全日本プロレスで揉まれた猛者であり、その異様なまでのタフさで耐え抜いた後にカウンターでキチンシンクを決めてからのシャイニング・ウィザードを炸裂。さらにランニングニーでの決着を狙うがスーパーが回避してオーバーヘッドキックを叩き込み、ツームストンパイルドライバー、顔面ソバット、タイガースープレックス・ホールドと畳み掛けてカウント3。


 王座防衛を果たしたスーパーがマイクを取ると、ここに村上が登場し「久しぶりだな。お前の試合見とったけど、なんかねーなー。何かが無い。お前の試合には牙がない牙が。もしよかったら、いつでもお前のその牙復活させてやるぞ。オイ、ベルト賭けてやるか?ベルトがないお前ならやらない。なぜなら俺はベルトフェチだからな。以上。じゃあな。考えとけ」と傍若無人な王座挑戦宣言をして去っていく。
 
 村上は、2013年3月22日にスーパー・タイガーが保有していたレジェンド王座に挑戦するも、村上の狂乱ファイトから試合が不成立となり、6分20秒でノーコンテストという結末に終わっている。
 その後の両者の対戦はなく、約8年間不完全燃焼のままであった中での再戦要求を受け、スーパーは「お前まだ終わってねーからな!忘れてねーよ!俺に牙が無くなった?2021年、このタイガーマスク40周年、俺が!本物の牙見せてやるよ!」と雄叫び。そしてその後、「正直今プロレス道に邁進してるなかで、牙のこと言われたら僕一番カチンとくるの分かってるんで、弱いタイガーじゃない、強いスーパー・タイガー、怖いスーパー・タイガー、いつでも、刀はしっかり磨いてるんで、見せてやりますよ、見せてやるよ、やってやります」と村上戦への想いを語った。

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