現役アイドルで女子プロレスのチャンピオン・渡辺未詩 前哨戦制し、11・7TDCHでのプリンセスタッグ王座防衛戦に向け視界良好!

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 現役のアイドルグループ「アップアップガールズ(プロレス)」のメンバーで、東京女子プロレスのプリンセスタッグ王者(パートナーは辰巳リカ、チーム名は白昼夢)である渡辺未詩(わたなべ・みう=20)が同王座のV5戦に向け、幸先良く前哨戦を突破した。

 同グループは「歌って踊って闘えるアイドル」を目指すアイドル兼プロレスラーとのコンセプトのもと、アスリート系アイドルグループとして人気を博す「アップアップガールズ(仮)」の妹分との立ち位置で17年8月に結成された。メンバーは渡辺のほか、乃蒼(のあ)ヒカリ、らくの3人が在籍。9月には新曲「リングの上にも三年~All Along The Way~」を発表。同団体の興行のオープニングでは、リング上での生歌ライブで会場を盛り上げており、歌にプロレスに大奮闘中だ。

 渡辺はメンバーのなかでは最年少ながら、ソフトボールで鍛えたパワーファイトで頭角を現し、昨年11月3日の東京・両国国技館大会では、デビュー2年未満でタッグ王座に戴冠。その後、4度の防衛に成功し、ほぼ1年ベルトを守り通している。同団体旗揚げ史上最大の祭典「WRESTLE PRINCESS」(11月7日、東京ドームシティホール)では、実の姉妹の「爆れつシスターズ」(天満のどか、愛野ユキ)の挑戦を受けることが決まっている。

 10日に開催された東京・北沢タウンホール大会のセミファイナルで、渡辺は辰巳との白昼夢で、愛野、原宿ぽむ組と前哨戦を闘った。渡辺は「ゴツゴツ」と会場に音が響き渡るほど、愛野と激しいエルボー合戦を繰り広げると、レーザービームを一閃。続けて、カナディアンバックブリーカーの体勢に入ると、辰巳との合体技である白昼夢エタニティをさく裂させて、愛野をカバーし、3カウントを奪取した。

愛野から直接ピンフォールを奪い、見事に前哨戦を制した渡辺は「白昼夢になって1年経って。だんだん息も合って、ドンドン最高を越していっているので、この調子で(11・7)TDCHに向けてがんばろうと思います」とV5に自信たっぷり。パートナーの辰巳も「感触がよくて絶好調。息も合ってたし。もう何も怖いものはありません」と笑みを見せた。

 前哨戦で敗れ、勢いに乗れなかった愛野は「パートナーはぽむ。引っ張らなきゃいけない立場の私が前哨戦で負けた。白昼夢は1月(に挑戦したとき)より強くなって、完成度も高くなってホンモノ」と認めるも、「次のTDCHで勝って、私たちが一番というのを証明する」と気を引き締めていた。

 また、10日の北沢大会ではコロナ禍で日米間の渡航が困難なため、第4代王者サンダー・ロサが返上して空位となったインターナショナル・プリンセス王座の決定トーナメント(8選手参加)1回戦2試合が行われ、舞海魅星が桐生真弥を、中島翔子がらくを破り、11・7TDCHでの準決勝にコマを進めた。

 優勝候補筆頭と目されている中島は「ロサとのタイトルマッチやりたかった。流れたけど、これで終わらせたくない。デビューしたばかりの子でも、遠慮なしでいきます。あのベルトを獲って、いっぱい旅をさせたい。最初にロサを指名したい」と決意をみなぎらせた。

 なお、11・7TDCHでのハイパーミサヲVS赤井沙希の一戦と、同大会へのまなせゆうな(ガンバレ☆プロレス)の参戦が決まった。

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