ユニオン2.22王子大会 昼夜興行マチネ Get the glory 2015!トーナメント1回戦&2回戦

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Get the glory マチネ
日時:2015年2月22日(日)
開場:12:30 開始:13:00
会場:東京・BASEMENT MON☆STAR
観衆:136人(超満)

▼第1試合 Get the glory 2015!トーナメント1回戦 20分1本勝負
●竜剛馬
8分4秒 タンバリン殴打→片エビ固め
○福田洋
※福田が2回戦進出

▼第2試合 Get the glory 2015!トーナメント1回戦 20分1本勝負
●風戸大智
15分30秒 ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め
○木髙イサミ
※イサミが2回戦進出

▼第3試合 Get the glory 2015!トーナメント1回戦 20分1本勝負
○石川修司
7分43秒 スプラッシュ・マウンテン→エビ固め
●チェリー
※石川が2回戦進出

▼第4試合 Get the glory 2015!トーナメント1回戦 20分1本勝負
●諸橋晴也
12分11秒 ゴロースプレックス→片エビ固め
○ゴローJr.
※ゴローJr.が2回戦進出

▼第5試合 Get the glory 2015!トーナメント2回戦 20分1本勝負
●SAGAT
5分50秒 スクールボーイ
○福田洋
※福田が準決勝進出

▼第6試合 Get the glory 2015!トーナメント2回戦 20分1本勝負
●紫雷美央
4分30秒 日本海式竜巻原爆固め
○木髙イサミ
※イサミが準決勝進出

▼第7試合 Get the glory 2015!トーナメント2回戦 20分1本勝負
●レディ・ビアード
9分22秒 スプラッシュ・マウンテン→エビ固め
○石川修司
※石川が準決勝進出

▼第8試合 Get the glory 2015!トーナメント2回戦 20分1本勝負
○FUMA
15分55秒 ダイビング・ヘッドバット→エビ固め
●ゴローJr.
※FUMAが準決勝進出

第2回Get the glory!トーナメントはFUMA、イサミ、石川、福田が準決勝へ
2回戦でFUMAに敗れたゴローJr.がマスクを脱ぎ、久保佑允としてユニオン入団!

オープニング

2015-2-22ユニオン王子・昼_オープニングまずは細身のシャイボーイリングアナが前説で会場を温めたあと、ユニオン戦士がリング上へ。まずはナオミ・スーザン代表が「本日はたくさんのご来場、本当にありがとうございます! 今日はここ王子のモンスターで昼夜の興行となります。Get the glory、ユニオンプロレスの所属全員が参加するトーナメントの第2回の開催となります。この大会、優勝者には賞品でいいのかな? 賞品があります。4月29日に行われますユニオン後楽園大会で好きなカードが組める権というものが与えられます。皆さん考えているんですかね? 何にしようかというのを優勝狙いつつ。もうすでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんけども、ユニオン所属でほかの3団体にも所属、4団体所属の紫雷美央が先日引退の時期を発表させていただきました。今日がその引退発表してからユニオン最初の大会となりますので、皆様にご挨拶させていただきたいと思います」と挨拶すると、9月に引退することを発表した美央にマイクを渡す。
美央は「先日、今年の9月20日に引退することを発表させていただいた紫雷美央です。引退を発表したことによってテンションが下がっているのかな〜と思ったら大間違いですよ! そんなテンションでいると思ったら大間違いです。はい、私最後まで突っ走るために今日のトーナメントも優勝して、このまま勢いづいて最後まで突っ走りたいと思いますので、ぜひとも応援よろしくお願いします」と挨拶した。なお、このトーナメント、1回戦、2回戦は20分1本勝負で行われ、時間切れとなった場合は5分間の延長戦を行い、それでも決着がつかなかった場合は両者失格となる。

第1試合

2015-2-22ユニオン王子・昼_第1試合タンバリンを手に星条旗を振りながら福田が入場。竜は入場するなりマイクを取ると「このトーナメント1回戦第1試合、私の考えでは事実上の決勝戦だ。この相手が福田君でよかったよぉ。今日のトーンメントほかの10人、誰も頭悪そうだったりとか話通じなさそうだったりするけど、福田君、キミは大学も出ているし学歴も充分だ。何より話が通じそうな感じがする。今日のトーナメント、決勝までいったら合計4試合しないといけない。4回勝つっていうのはシンドイだろう? 福田君、どうだ。お互いに協力しないか?」と言い出す。

それを聞いてマイクを奪い取った福田だが、マイクのスイッチが入っておらず出鼻を挫かれる。スイッチを入れた福田は「おい、いいか。このユニオンプロレスGet the gloryトーナメントはな、我々ユニオンプロレスが年に一度あるかないか、純然たる純血メンバーでプロレスリングに実力を競う、非常に稀な大会である。先生、我々が普段ネット上で何て言われているか分かりますか? イロモノだと言われたりするんですよ。いいか竜剛馬! 今日は我々の純然たるプロレスのスキルを見せる最大のチャンスだんだよ!」と訴えるが、竜は「痛いの嫌なんだよ!」と反論。福田は「お前、何のためにプロレスやってんだよ! ダメだ、今日はストロングスタイルだ。ストロング竜剛馬! 試合するぞ」と言い放つが、松井レフェリーは「ヤバイ匂いがするな」と身も蓋もないことを言ってから試合開始。

ストロングスタイルらしくロックアップから始まると、ロープに押し込んだ福田はクリーンブレイク。腕を取った福田は絞りあげるが、竜も切り返す。ハンマーロックに捉えながら「ダメだ、もう息があがってきた」と嘆く竜をショルダータックルでなぎ倒した福田は、「目を覚ましてください。闘いましょう」と言いながら逆水平チョップ。
カウンターエルボーでなぎ倒した福田は「なんでプロレスラーになったんだよ!」と叫びながら張り手。すると竜も「うわー、やってやるよ!」と叫んでチョップを返す。エルボー合戦になると、福田は「竜剛馬、いや川邊賢一郎! 学プロに入ったあの頃を思い出せ」と叫んで突進。

しかし福田の攻撃をかわした竜はジャンピング・ネックブリーカーを決めると「ショア!」。さらにアトミックドロップからジャンピングショルダー。コーナー二段目に登り、ダイビング・ボディプレスを投下した竜は「プロレスがしたくなってきたぜ」と言ってチョップ。福田も「楽しい!」と叫びながらチョップを返すと、サミングから背中を引っ掻く。
ナックルパートを返した竜の首を絞めた福田。竜も噛みつきから急所を蹴り上げると、福田も急所攻撃。ずっと眺めていた松井レフェリーがようやく「突っ込まないといけないですか?」と言いながらようやく両者を一喝。しかし竜も福田も「俺たちはこういう試合がしたかったんじゃなくて、こういう試合しか出来ないんだ!」と訴える。

そして、なぜかお互いの凶器で決着をつけようということになり、福田がタンバリンを取ろうと背を向けた瞬間、竜は「引っかかったな!」と襲いかかる。すかさず竜は六法全書を手に取り、殴りかかろうとするが、当然松井レフェリーが注意。抵抗する竜の急所を蹴り上げて六法全書を取り上げると、その間にタンバリンを手に持った福田がタンバリンで竜を殴打。すかさずカバーすると、振り返った松井レフェリーが3カウント叩いて福田が勝利。2回戦に駒を進めた。

第2試合

2015-2-22ユニオン王子・昼_第2試合握手を交わして試合が始まると、まずはロックアップから風戸がロープに押し込むが、体勢を入れ替えたイサミがクリーンブレイク。腕を取ってねじ伏せたイサミだが、風戸はヘッドシザース。そこからお互いにガブっていくと、イサミが丸め込むがカウントは2。ヘッドロックでグラウンドに持ち込んだ風戸だが、イサミが切り返すと風戸は倒立して首を抜く。
しかしイサミは腕を取って捻り上げる。回転して逃れた風戸はドロップキックでイサミを場外に追いやるとプランチャ。しかし、かわして自爆させたイサミは風戸をリングに戻すと、コーナーからダイブ。これを蹴りで迎撃した風戸は背後から低空ドロップキックを発射するとチンロックに捉える。

ロープに逃れたイサミは強引にボディスラムを狙うが、踏ん張った風戸が逆にボディスラム。しかし下から足に絡みついたイサミはヒザ十字固め。どうにかロープに逃れた風戸だが、イサミは風戸の右ヒザを蹴って行く。風戸もエルボースマッシュを返すが、イサミはレッグロックでさらに痛めつけると、コーナー下に座らせてから右ヒザを踏みつける。
エルボー合戦は風戸の優勢。だが、足を掴んだイサミはアンクルホールドに捉える。これもどうにかロープに逃れた風戸は、イサミの串刺し攻撃を蹴りで迎撃するとスクールボーイで丸め込む。

イサミがカウント2で返すと、ジャンピング・アックスボンバーからブレーンバスターの体勢に。イサミも逆に投げようとするが、最終的に投げたのは風戸。そこからスリングショット式エルボードロップを投下した風戸だが、かわしたイサミはスライディングキック。風戸がかわしてイサミが場外に落ちると、風戸はケブラーダを発射。
イサミをリングに戻した風戸はミサイルキックを発射するが、かわしたイサミはヒザ十字固め。ロープに逃れた風戸だが、イサミは垂直落下式ブレーンバスター。

イサミのダイビング・ダブルニードロップをかわした風戸だが、イサミは「ボディがガラ空きだ!」とボディブロー。しかし風戸もローリングエルボーを返していくと、フタタヴィエルボー合戦に。そこからイサミが右ヒザに低空ドロップキック。風戸もソバットを返すと、ブラジリアンキックからジャンピングソバット。しかしブロックしたイサミはショーンキャプチャーを予告。
これを防御した風戸はスライディング・アックスボンバーから丸め込む。カウント3寸前で返したイサミの脳天にミサイルキックを叩き込む。そしてアンナカッター(=ファイナルカット)を狙った風戸だが、かわしてバックに回ったイサミはジャーマン。

ブリッジが崩れるとアンクルホールドに捉えたイサミ。風戸は何とか逃れようとするが、イサミは裏アキレス腱固めにスイッチしながら風戸の右足を絞りあげる。コークスクリュー・シザースで切り返そうとした風戸だが、イサミはガラ空きになったボディをローキックで蹴り飛ばすと、コーナー最上段からダイビング・ダブルニードロップを投下して3カウント。
いきなり1回戦から苦しい試合となったが、イサミが辛くも2回戦進出を決めた。

第3試合

2015-2-22ユニオン王子・昼_第3試合黒いシースルーパンタロンを新調したチェリーが握手を求める。石川が応じようとしたところに張り手を見舞ったチェリーはいきあんり春夜恋(=チェリー式丸め込み)。続けてスライディングキックから大外刈りを狙うが、石川は倒れない。
それでもどうにか場外に追いやってプランチャを投下したチェリーだが、キャッチした石川はリングにチェリーを投げ入れる。リングに戻り顔面を踏みつけた石川にチェリーは「顔はやめろ!」。

しかし石川はチェリーの上に両足で乗ったり、トップロープに投げつけたり、首を捻りあげる。どうにか引っ掻き攻撃で抵抗するチェリーだが、石川はボディスラムを連発。チェリーもサミングから石川を投げ飛ばすとコーナーに登っていく。だが、立ち上がった石川はチェリーをリフトアップすると場外に投げ捨てる。
辛くもセコンド樋口がキャッチしたが、チェリーには大きなダメージ。カウント19で戻ったチェリーに対し、コーナー二段目に登った石川は「伊藤薫!」と叫びながらダイビング・フットスタンプを投下。

しかし串刺し攻撃いをかわしたチェリーは熟女でドーン!を連打すると、見事な払い腰で石川を投げて腕十字。だが、一気に持ち上げた石川はコーナーにチェリーを多空き付けるとブレーンバスター。ダメ押しのスプラッシュ・マウンテン(=BTボム)を狙った石川だが、チェリーはウラカン・ラナで切り返そうとする。
しかし回転させない石川。ならばと回転エビ固めで丸め込んだチェリーは、続けて春夜恋(=チェリー式丸め込み)。カウント3寸前で返した石川は飛び付いてきたチェリーをファイヤーサンダーで叩き付けると、カバーにいかずダメ押しのスプラッシュ・マウンテンで叩き付けて3カウント。

第4試合

2015-2-22ユニオン王子・昼_第4試合拳を突き出したゴローだが、諸橋は無視。片足タックルでテイクダウンを奪ったゴローはガブっていくが、諸橋もガブり返す。一旦立ち上がった両者は、腕の取り合いに。そこから諸橋がヘッドロックに捉えると、ロープに振ったゴローだが、諸橋はショルダータックル。しかしゴローも足を取って倒すと足を決めながら腰に肘グリ。
モンゴリアンチョップを見舞ったゴローだが、諸橋は逆水平チョップからジャーマンで投げるとクロスフェース。場外にエスケープしたゴローを追いかけていった諸橋は逆水平チョップ。

そしてゴローをリングに戻してスリーパーに捉える。顔面にエルボーを落とした諸橋はロープ越しにゴローの首を絞め上げると、剃刀ブレーンバスターで投げてから再びスリーパーへ。どうにかロープに逃れたゴローは串刺し攻撃を狙った諸橋にテーズプレスを決めると、デュランダルからオモプラッタ。ロープに逃れた諸橋だが、ゴローは腕十字、ショルダーアームブリーカーで諸橋の左腕を痛めつける。
しかし諸橋もアームブリーカーを狙ったゴローをクロスフェースに捉える。ロープに逃れたゴローのバックを取った諸橋は、1回コーナーに叩き付けてから連続ジャーマン。コーナーに登った諸橋だが、追いかけていったゴローは雪崩式ブレーンバスター。

10分が経過し、ゴローのエルボーに諸橋は逆水平チョップで応戦。ロープに飛ばそうとしたゴローだが、諸橋はショートレンジラリアットで切り返すとクロスフェース。反転して抑え込んだゴローだが、キックアウトした諸橋はクォーラルボンバー。首をかっ斬るポーズの諸橋だが、ゴローは強引にゴロースープレックスで投げるとバックブロー。
さらにもう一度ゴロースープレックスで投げて3カウントを奪った。

第5試合

2015-2-22ユニオン王子・昼_第5試合ここからトーナメントは2回戦へ。1回戦で竜に勝利した福田がシードのSAGATと対戦。試合前、突如宮本和志が現れ、福田に握手を求めるが福田は拒否。それでも宮本はそのまま福田のセコンドにつく。福田は星条旗を振って「USA」コールを煽ると、対戦相手の「SAGAT」コールも煽る。
コーナーに乗ってアピールSAGATだが、福田は背後から襲いかかると、そのまま場外へ。チョップを叩き込む福田だが、SAGATもコブラクローを返すと突進。これをかわして鉄柱に誤爆させた福田はリングに戻ると、コーナーで馬乗りナックルからあてがい。

さらにエルボードロップ。SAGATが転がって逃げようとするが、福田は追いかけてエルボードロップを落とすと、ケツを叩いて「カモン」と挑発。ケツに噛みついていったSAGATは、串刺し攻撃を狙ったがカウンターエルボーで迎撃した福田。だが、SAGATもカウンターのジャンピングショルダーからモンゴリアンチョップ。
コーナースプラッシュからセントーンを投下したSAGAT。福田はSAGATの突進をかわして木曽レフェリーに誤爆させようとするが、寸前でストップするSAGAT。それでも福田はSAGATを木曽レフェリーに投げつけると、タンバリンを取ろうとする。

すると宮本が入ってきて福田にタンバリンを渡そうとする。戸惑う福田に次の瞬間、宮本はターメリック・ボンバーをお見舞い。SAGATに「行け、行け」と指示してリングを降りた宮本。SAGATは福田を抑え込むが、何とかカウント2で返した福田はカウンターでマンハッタンドロップを決めると、エプロンに立った宮本にSAGATを叩き付け、背後からスクールボーイで丸め込んで3カウント。
宮本とテイオーを雇った黒幕はSGAT王だった辛くもトーナメント準決勝に駒を進めた福田だが、マイクを持った宮本は「そろそろ教えてもいい頃だろう。俺たちを雇った黒幕……このユニオンプロレスの王となるべき存在、それがSAGAT王だ! これからはな、このユニオンプロレス、SAGAT王を中心とした王国をつくるべく俺たちがもっともっと面白くしてやるぜ。大体な、こんなトーナメントなんてハナから眼中にねぇんだよ! お前たち、これからこのSAGAT王の王国、楽しみにしておけ! 一瞬たりとも見逃すなよ。分かったか」と、前回の大会でMEN’Sテイオーと宮本和志を雇っていた“黒幕”がSAGATだったことを証し、場内からどよめきが起こった。

第6試合

2015-2-22ユニオン王子・昼_第6試合1回戦で風戸に苦戦しながらも勝利したイサミと、9月に引退するシード選手の美央が激突。Fly to Everwhereワールドチャンピイサミオンのベルトを持って入場した美央は、「お願いします!」と握手を交わすと、ゴングと同時にビッグブーツで飛び込む。しかしかわしたイサミはドロップキック。それでも美央は張り手から丸め込む。
カウント2で返したイサミだが、美央は首4の字固め。すぐにロープに逃れたイサミだが、ダメージは大きい。後頭部にハイキックを叩き込んだ美央は619。かわしたイサミは「ボディがガラ空きだ!」とボディブローを狙ったが、ブロックした美央が逆にボディブロー。

そこから女郎蜘蛛(=ぶら下がり式首4の字固め)を決めた美央だが、イサミもダイビング・クロスボディーを返すと串刺し式ジャンピング・フロントキック。美央も紫閃光(=シャイニング式延髄斬り)を叩き込むが、イサミは返す刀で勇脚(=トラースキック)。さらにショーンキャプチャーを狙ったところを背後から蹴り飛ばした美央はバズソーキック。
イサミもカウント2で返すと勇脚からの勇脚・斬(=ランニング式勇脚)を狙ったが、かわした美央はヘッドバットからイサミの肩に飛び乗って土蜘蛛(=首4の字固めに捕らえた状態からの丸め込み)を狙う。イサミが回転を阻止すると、イサミの肩の上で首4の字固めを絞め上げる美央。

イサミも必死に堪えるが、美央は隙あらば丸め込もうとする。だが、踏ん張ったイサミは美央の両腕を掴んでクロスさせると、その状態から後方に投げるジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスを決めて3カウント。
まさかの技で敗れた美央だが、イサミとガッチリ握手を交わして健闘を称え合った。

第7試合

2015-2-22ユニオン王子・昼_第7試合1回戦でチェリーに勝った石川は2回戦でもユニオン女子のレディ・ビアードと激突。リングサイドの観客だけでなくセコンドの樋口の頭も撫でながら笑顔で入場してビアード。石川も「修司」という声援に手を振るが、ビアードは「皆さん、こんにちは! 石川サン、我々の以前の試合、覚えていますか? 懐かしいね。ちょっと違うスタイルでしたが、同じ人ね。アタシ、あのあともう1回石川サンと試合したい思ってた。だから今日よろしくお願いします」と言って握手を求めると、石川も素直に応じた。

力比べを要求するビアードだが、石川は左腕一本でねじ伏せる。だが、ビアードもキチンシンクを返すとミドルキックの連打から「カワイイーキック」と叫んで飛び蹴りをお見舞い。しかし蹴り脚をキャッチした石川はヒジを落とすと、ビアードの左足を決めていく。ヒップトスを落とした石川は、ニークラッシャーからロープに左足を巻き付ける。
悶絶するビアードに対し、なおも左足に全体重を乗せて踏みつけた石川は、ツインテールを掴んで引き起こすとニーリフトからボディスラム。さらに逆片エビ固めで痛めつけてからエルボーを叩き込むが、ビアードもエルボーとミドルキックを返すと人工衛星ヘッドシザースで石川を投げ飛ばす。

場外に出た石川にプランチャを投下したビアードは、石川をイスに座らせてミドルキックを連打。石川を蹴り倒したビアードはリングに戻ると、石川の巨体をボディスラムで投げようとする。なかなか上がらないが、気合いの地団駄からボディスラムで石川を叩き付けるとその場飛びムーンサルトを投下。
石川も串刺しラリアット2連発からダイビング・フットスタンプを返すが、ビアードはミドルキックで応戦すると、片膝をついた石川にバズソーキック。カウント2で返した石川は両手でビアードを掴むとヘッドバットを狙う。これを両手でブロックしたビアードだが、石川は強引にヘッドバットを叩き込む。

それでもビアードは気合いの入った表情で立ち上がりエルボー合戦を挑んでいくと、そこからWomens Liberation(=ジャンピング・スピンキック)。だが、倒れない石川は返す刀でランニング・ニーリフトを叩き込む。ビアードもカウント2で返す意地を見せたが、石川はダメ押しのスプラッシュ・マウンテン(=BTボム)を決めて3カウント。準決勝進出を決めた。

第8試合

2015-2-22ユニオン王子・昼_第8試合1回戦で諸橋に勝ったゴローが現ユニオンMAX王者でシードのFUMAと対戦。まずがテクダウンを奪うと、FUMAは下からゴローの足に絡みつく。バックを取ったゴローだが、腕を取ってリストロックに捉えたFUMA。ゴローはテクニシャンぶりを発揮して切り返すが、カニ挟みで倒したFUMA。
アンクルホールドを狙うゴローだが、FUMAは逆にアキレス腱固め。下になったゴローは両足で挟み込むとオモプラッタを狙うが、FUMAが防御するとワキ固めにスイッチ。うまく防御したFUMAはヘッドロックに捉える。

体を捻って首を抜いたゴローだが、FUMAはショルダータックル。さらにソバットから串刺し攻撃を狙うが、蹴りで迎撃したゴローはアストロシザースで投げていく。だが、ショルダスルーでゴローをエプロンに出したFUMA。ゴローもロープ越しにFUMAを捕まえると、エプロンにDDTで叩き付けてからロープ越しのドラゴンスクリュー。
レッグロックに捉えたゴローはレッグスプリット、ロープに巻き付けての攻撃、低空ドロップキックなど、徹底してFUMAの左ヒザ狙い。左足への背負い投げからSTFを決めたゴローは、その状態から肘グリ。

ロープに逃れたFUMAはカウンターのレッグラリアットを叩き込むと、スリーパー、キャメルクラッチ、変型コブラクラッチ式キャメルクラッチでゴローを追い込む。何とかロープに逃れたゴローだが、FUMAはコーナーに追い詰めてミドルキックを叩き込むと、座り込んだゴローに串刺し低空ドロップキック。さらにミドルキックを連打してからブレーンバスターを狙うが、ゴローは逆に投げていく。
ダイビング・クロスボディーを決めたゴローはリバース・タイガードライバーからクロスフェース。だが、その体勢から後転したFUMAは一気に肩口まで担ぎ上げてデスバレーボム。しかし下から絡みついたゴローはヒザ十字固め。ヘッドバットを連打して脱出したFUMAはテキサス・クローバー・ホールド。

どうにかロープに逃れたゴローだが、FUMAは水面蹴りから掌底の連打。しかし、ゴローはFUMAの腕をつかむと電光石火のヨーロピアンクラッチ。カウント2で返されるとゴロースープレックス2連発。FUMAもカウント2で返してジョーブレーカー(=顔面へのソバット)を放つが、蹴り脚をキャッチしたゴローはドラゴンスクリュー。
そして裏足4の字固めに捉えたゴローは、そのまま完璧首固めで抑え込むが、FUMAは必死に肩をあげる。カウンターのソバットを叩き込んだFUMAはハイキックからバックドロップ。ゴローもカウント2で返すが、FUMAはバズソーキックを叩き込むと、ダメ押しのダイビング・ヘッドバットを投下して3カウント。

エンディング

2015-2-22ユニオン王子・昼_エンディング試合後、マイクを要求したゴロー。いままで一切しゃべらなかったゴローだけに、場内がざわつく中、ゴローは「まずはFUMA、ありがとう。代表! ひとつお話があります。いままでこのゴローJr.として、このリングにあがってきましたが、これからはこのゴローJr.の中の人物として、このユニオンプロレスで闘っていきたいと思っています」と言うと、自らマスクを脱ぎ、その正体が長期欠場中の白波佑助だったことを明かす。
すると白波は「私はDDTプロレスリング映像班の久保佑允です。生半可な気持ちでこのリングあがってるわけじゃないんで。今日闘ったFUMAも絶対倒します」と訴えると、本部席のスーザン代表が「ゴロー……じゃなくて久保君! 一瞬辞めるとか言われるのかと思って、すごいビックリしたよ(苦笑)。ありがとう! すごい嬉しい、そう思ってくれているのが。ぜひユニオンプロレスに入ってください。これからは久保佑允としてユニオンプロレス、一緒にやっていきましょう」とユニオン入団を快諾。

「よろしくお願いします」と、白波佑介ではなく久保佑允としてユニオンに入団した久保はFUMAと握手をかわすとリングを降りた。観客からはユニオンの新メンバーとなった久保に拍手が送られた。そしてFUMAが「いまここにまた新しい、負けられないユニオンの仲間が出来ました。今日は僕たちの前の試合でまた乱入とか、ちょっと残念なことがまたあったみたいですが、新しく出来た仲間から取ったこの1勝のためにも、ユニオンMAXの王者としても自分はそんなものに負けないで、必ずこのトーナメント優勝してみせます。夜も同じ声援をよろしくお願いします。ありがとうございました!」と、昼のマチネを締めくくった。

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