鷹木信悟がついにヘビー級戦線へ参戦?!「おい、新日本プロレス!いつまで俺を試すつもりだ!」
5日、東京都・両国国技館にて新日本プロレス『BEST OF THE SUPER Jr. 26』が行われ、鷹木信悟が惜しくもBEST OF THE SUPER Jr.優勝を逃した。
新日本プロレスの初夏の風物詩となっているBEST OF THE SUPER Jr.(以下BOSJ)は、ジュニアヘビー級のシングル最強の選手を決めるリーグ戦。
今年のBOSJでは、Bブロックで初参戦の鷹木信悟が9勝0敗の全勝でブロックを制覇する破竹の勢いを見せ、2001年に獣神サンダー・ライガーが、2013年にプリンス・デヴィットが成し遂げた全勝優勝を宣言。初参戦で全勝優勝となれば史上初の快挙ということで注目が集まっていた。
対するAブロックでは、2016年に優勝経験を持ち、IWGPジュニアヘビー級王座も2度の戴冠歴を持つウィル・オスプレイが勝ち上がり、“ドラゴン・スレイヤー”として“ザ・ドラゴン”鷹木を征伐すると宣言していた。
試合が始まると、序盤から場外戦も交えた飛び技の応酬となりオスプレイがプランチャやサスケスペシャルを放てば、鷹木も普段は見せないトペ・コンヒーロを見せる息を呑むような展開に。
オスプレイのスワンダイブ攻撃をコーナー上で止めた鷹木はSTAY DREAMで突き刺し、熨斗紙、パンピングボンバーと畳み掛けデスバレーボムを狙うが、オスプレイは空中で切り返してのスタナーで反撃する離れ業を見せる。さらにシューティンスタープレス、ロビンソンスペシャルからのオスカッターと試合を決めにかかるが、鷹木もMADE IN JAPAN、パンピングボンバーと一歩も引かず立ち向かいラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙っていく が、オスプレイは日本では初公開だというトップロープを踏み台にして高く跳躍しての“スーパー・オスカッター”からストームブレイカーと最後のラッシュをかけ、ついに鷹木を沈めた。
試合の記憶が飛んでしまったという鷹木は、「おい、俺は負けたのか?負けたのか!……あぁチクショウ!ついに負けちまったか。チクショウ。今日はなんとしても突破したかった。さすが新日本、甘くねぇな。オスプレイも半端じゃねぇ。最後は何でやられたか俺もよくわかんねぇよ」とうなだれる。
しかし、鷹木は顔を上げると「鷹木信吾、こんなもんじゃねぇよ。負けてすぐ引き下がるわけにもいかないだろう。純粋にもっと強くなるためには、ジュニアとかヘビーとかの枠にとらわれたくないね。もしかしたらオスプレイが無差別級で結果を残していたことが今日の差に出たのかもしれない。おい、新日本!新日本プロレス、もういいかげん鷹木信吾をジュニアとかヘビーとかの枠に収めるのをやめてくれねぇか。え?いつまで俺を試すつもりだ。このスーパージュニアで俺はもう証明したと思っている。ジュニアを軽視しているわけじゃない。ジュニアでもヘビーでも俺は強いヤツと戦いたいんだ。それは俺自身のためでもあり、そしてここ新日本に来た時に『プロレス界を面白くする』と言ったことがウソじゃないようにするために。決勝で負けたからって6・9大阪城ホール、まさか試合が組まれないってことはないよな、新日本さんよ。これは菅林会長、メイ社長にも言っておいてくれ。6・9大阪城ホールでは俺の相手にヘビー級の相手を、ヘビー級の相手とシングルで当ててくれ。これが俺の単なるわがままなのか、意見なのか。新日本の対応次第で分かるはずだ。今日という屈辱の日は一生忘れないからな。以上だ!」とまくしたて、ふらつきながら会場を後にした。