【試合結果】4・8 WAVE新木場大会 桜花由美vsダンプ松本 春日萌花vs宮崎有妃 飯田美花&長浜浩江vs米山香織&チェリー
- 2017-4-10
- 試合
『8時だヨ!全員集合!~SAKURASAKU3.8~』
日時:2017年4月8日(土)
開始:20:00
会場:東京・新木場1stRING
観衆:182人
▼【8時だヨ!】波戦隊WAVEレンジャー 30分3本勝負
水波綾/大畠美咲/夏すみれ/志田光(魔界)
(2−1)
山縣優/朱崇花/山下りな(OSAKA女子)/フェアリー日本橋(OSAKA女子)
①○フェアリー(11分52秒 エターナルフォール)●水波
②○水波(1分18秒 ラリアット→片エビ固め)●フェアリー
③○夏(7分20秒 首固め)●山下りな
▼【8時だヨ!】メンズWAVE 15分1本勝負
○くいしんぼう仮面(フリー)
5分39秒 ラ・マヒストラル
●後藤恵介
▼【8時だヨ!】俺たち○○○WAVE 20分1本勝負
飯田美花/○長浜浩江
9分1秒 ジャックナイフエビ固め
●米山香織(フリー)/チェリー(DDT)
▼【8時だヨ!】SPRING WAVE 15分1本勝負
○春日萌花
10分35秒、首固め
●宮崎有妃(フリー)
▼HAPPY BIRTHDAY WAVE【38】 30分1本勝負
○桜花由美
6分37秒 横入り式エビ固め
●ダンプ松本(フリー)
波戦隊WAVEレンジャー再び!38歳となった桜花由美と対戦したダンプ松本が髪切りデスマッチを要求!
オープニング&インフォメーション
例年通り、午後7時55分から法被姿の二上美紀子社長が前説。入れ替わるように桜花由美が現れ、8時の時報とともに「8時だヨ!全員集合!」と声をかけると、法被姿の選手たちもステージに集結し、全員でドリフダンス。桜花が四方に「おいっす!」を連呼する。そして……。
桜花は「本日は『8時だヨ!全員集合!』大会にお越しいただき誠にありがとうございます。私、昨日のオカマの日、4月4日に無事、三十はっちゃい歳になりました。まだまだ若い子には負けないように頑張りたいと思います。今日はバカな試合から笑える試合、最後に私がプロレスを16年間やってきて、やってみてみたかった選手、ダンプ松本選手とシングルマッチをやります! 血だらけ覚悟でやりますんで、みなさんぜひ熱い応援よろしくお願いします」と挨拶し、改めて「8時だヨ!全員集合! それでは次いってみよー!」と大会をスタートさせた。
二上社長が引き続きインフォメーションを行い、まずは4月に帰国予定だった浜田文子について「4月10日に帰国予定だったんですが、AAA最高峰のベルトを取りました。凄いですからね、凄いことですからね。私が勝手に思うに、新日本プロレスのIWGPヘビー級の女子版って思ってください。そんなベルトを『うっかり取れたんですよ』というのんきな報告がきまして、もう少しメキシコで暴れたい、と。ベルトを持って帰ってきますって言ってました」と報告。そして文子からのビデオメッセージを紹介した。
文子「日本のみなさんこんにちは。プロレスリングWAVEの浜田文子です。見ての通り、AAAの新チャンピオンになりました。REINA DE REINASのチャンピオンになりました。3月19日にトーナメントがあってそのトーナメントに勝ち進んで、タヤと試合して、ベルトを奪うことができました。イエーイ! えー、日本のみなさんにお知らせがありまして、自分のことなんですが、やっとこのベルトが取れて、昔から欲しかったベルトなので、えー、帰国がもうちょっと延びまして6月の終わりくらいに帰国することになりました。なので、もう少し浜田文子のことをもう暫くお待ちください。そして、そうですね。8月になんと大田区大会があるのでWAVEのみなさん、ファンのみなさん、みんなで盛り上がっていこうじゃないか。それでは最後にこれを言わせてください。これがWAVEだ!」
続いて、二上社長がCATCH THE WAVE 2017に参加する選手を発表。今年は、春日萌花、大畠美咲、長浜浩江、山下りな、宮城もち、沙紀、門倉凛、Sareeeの8名がエントリー。4人ずつ2ブロックにわかれてリーグ戦を行い、各ブロックの2位までが決勝進出となる。公式戦を消化する関係で、WAVEの大会が3大会追加となることも発表された(すべてレッスル武闘館にて開催)。
第1試合
昨年8・8新木場大会で行われ、好評だった「波戦隊WAVEレンジャー」。この試合は、技名をコールしてから仕掛けなければいけない特別ルールで、技名が間違っていたり、レフェリーが認めない場合やコールしない場合はフォール、ギブアップなどは認められないというもの。さらに試合前、二上社長が急きょ3本勝負にルールを変更した。
水波綾&大畠美咲&夏すみれ&志田光の“アビリバ夏ケンサンバ”と山縣優&朱崇花&山下りな&フェアリー日本橋の“大女ラスアベントレラス”の対戦となるなか、まずはフェアリー→朱崇花→山下の順で自己紹介。最後の山縣が自己紹介しようとするも、背後から襲われ、アビリバ夏ケンに流れが移る。
志田がドロップキックを放ってカバーにいく。コールなしにもかかわらず、石黒レフェリーがカウントを叩いてしまい、選手はもちろんファンからも厳しいツッコミ。レフェリーにとってもこのルールはかなりの難易度を要するようだ。
今度は朱崇花が首投げからの「後頭部へドロップキック!」、さらには前からもドロップキックを放つ。夏が「セクシーエルボー!」を放つが、ファンからはブーイング。朱崇花は夏を目一杯走らせたあとにドロップキック。続く山縣も串刺し式の「セクシーバックエルボー!」で突っ込むが、寸前で夏がかわして「どこが!」と冷たい反応。
そして夏は追走式ネックブリーカードロップ、ミサキスペシャルβ版からAvidRivalがリレー張り付けラリアット。すかさず大畠が低空ボディーアタックを放つ。さらに大畠は「美しいボディーアタック!」を放つと、大畠&志田で朱崇花にツープラトンのブレーンバスター。これを山縣の上に投下する。大畠は「ジャーマンSH」を予告するが、これを回避した山縣がフェアリーと交代。
フェアリーはステッキで強打し、エルボー連打。大畠がカウンターのエルボーで迎撃するも、これはノーコールのためカウントなし。
続いて水波vsフェアリーへ。水波はギロチンドロップ、肩固め、イチジクと猛攻。アビリバスクリューで大女ラスアベをなぎ倒していったが、倒れ込むフェアリーに水波が躓きひっくり返ると、チャンスとばかりにフェアリーが「エターナルフォール!」で3カウント!
すぐに2本目がはじまり、トレイン攻撃の餌食となるフェアリー。水波がダイビング・ギロチンドロップを投下するも、これをかわしたフェアリーが丸め込みを連発。ロープに走るも、水波がラリアットで迎撃し1対1のイーブンに持ち込んだ。
勝負の3本目。朱崇花が水波に反撃を開始させる。串刺しエルボー、ブーメランアタックなどで猛攻を仕掛けて行く。ロープに走るも水波がパワースラムでやり返すと、志田が串刺しニーで続く。
アビリバ夏ケンサンバに行きかけた流れを山縣がブレーンバスターで阻止。息を吹き返した朱崇花がサイドスープレックス→ムーンサルトプレスを投下するが、レフェリーがコールを聴いておらずノーフォール。チャンスを逃す。
ならばと山下が串刺しラリアット、張り付けラリアットで追撃。これをかわした志田が竹刀攻撃。そして雪崩式ブレーンバスターに繋げる。そしてジャンピングニーでカウント2。続く夏はブロンコバスター。エルボーのラリーから今度は山下がデスバイロデリック、スライディングラリアットで突っ込む。これをキックアウトした夏が「地獄!」と叫んでからの首固めで勝利を収めた。
第2試合
まだ1勝もしていないWAVE初の男子レスラー、後藤恵介にとって初のコミカルレスラーとの対戦となる。
まずは後藤がヘッドロックに捕らえると、ショルダータックルで突進したが、くいしんぼうは倒れない。後藤が「お前が行け!」と叫ぶも、くいしんぼうはグーパンチ。勢いに乗るくいしんぼうだったが、後藤もドロップキックでやり返す。ならばとくいしんぼうは脳天へのグーパンチを連発。レフェリーの目を盗んでは放っていく。さらに串刺しラリアットを放ったが、後藤もエルボーでやり返すと、セントーンで反撃。バックフリップでカウント2。
くいしんぼうもフットスタンプでやり返すと、ファルコンアローへ。キックアウトされるとマヒストラルでクルリ!
第3試合
米山香織は「あみだヨネババア」、チェリーは「知っとるケの妖怪チェリー」、飯田美花は「ホタテ飯田マン」、長浜浩江は「浩ちゃんマン」に扮して登場。かつて土曜の8時を賑わわせたキャラクターたちばかりだ。
試合はチェリーvs長浜でスタート。チェリーが老かいなインサイドワークで長浜を翻弄。悔しがる長浜だったが、開きなおったのかコマネチを連発していく。ならばとチェリーはネックブリーカー。
続く米山は腰エプロンに書かれたアミダクジを長浜に選ばせ、グルグルパンチをお見舞い。ローンバトルを強いられる長浜だったが、飯田は貝殻が大きすぎて、カットはおろか、チェンジすら入って行けない。
長浜もドロップキックを放って自コーナーに戻ると、飯田はトップロープからリングインし、ようやく交代。飯田は「ホタテをなめるなよ!」と反撃にかかる。ならばとチェリーはボディーブローを放つが、飯田の貝殻で逆にダメージ。
チャンスの飯田はエルボースマッシュを放っていく。だがチェリーもダブルリストアームサルトでやり返すとコーナーへ。ここでカツラが取れてしまうアクシデント。すると「こんなもんなくても、こっちはババアなんだよ!」と捨て身のチェリートーンボムを投下するが、貝殻に直撃しまたもやチェリーにダメージ……。
このチャンスに長浜がコマネチカサドーラでカウント2。白熱するリング上。4選手がダウン状態となるなか、米山が「アミダクジ♪ アミダクジ♪」と歌い出す。誰もクジを引く人がいなかったため、石黒レフェリーがアミダを引くが、グルグルパンチを引いてしまい、レフェリング不能に。
ここで長浜は朱崇花&後藤の手を借り、ロケットパンチを敢行するも、これはチェリーに阻まれる。すぐに米山がマヒストラルを繰り出すもノーフォール。レフェリーに詰め寄る米山。その背後から長浜がカンチョーを狙う。
寸前で気づいた米山がかわすと、カンチョーが石黒レフェリーに命中。その指で他の選手をノックダウンした長浜はジャックナイフエビ固めで勝利を収めた。
第4試合
2015年の10・18新木場大会以来のシングルマッチ。このところの春日はレジーナに挑戦するなど上昇気流に乗っている。だが、そんな春日の入場を宮崎が奇襲し、試合のゴング。いきなり花道での恥ずかし固めを敢行する。
リングにようやく入ると、春日もガウン代わりの法被を宮崎に被せてスクールボーイ。キックアウトした宮崎が法被を奪い、反撃にかかる
しかし春日も負けてはおらずキャメルクラッチからの背中へのフットスタンプで攻勢。宮崎も同じ背中フットスタンプでやり返すと、逆片エビ固めへ。なんとかブレイクした春日は宮崎の串刺し攻撃をかわしてDDTへ。そして、クリストを狙うが、切り返した宮崎がサイドバスター。
だが、春日も飛びつきコルバタ、ダイビング・クロスボディーでカウント2。もう一度、コーナーに登るが、宮崎が追いつき雪崩式ブレーンバスターでカウント2。さらに宮崎はコーナーに春日をぶっこ抜きジャーマンで叩きつけるとムーンサルトを投下する。
これを寸前でかわした春日がダイビング・フットスタンプへ。これは宮崎もかわして、リップロックからの首固めでカウント2。キックアウトされるとタイガーSHを狙うが、切り返す春日。ならばと宮崎はフィッシャーマンの体勢。だがこれも首固めに切り返した春日が宮崎から3カウント!
第5試合
4月4日に38歳となった桜花由美が対戦相手に指名したのは……女子プロレス界のレジェンドヒールレスラー・ダンプ松本。ZAP・Tを伴ったダンプは極悪同盟のテーマ曲で入場し会場の雰囲気をガラリと変える。
ところが、意外にもダンプのほうから「誕生日おめでとう!」と握手を求めていく。一瞬、間を置いた桜花が張り手で返すと、ダンプは竹刀で強打する。あまりの痛さに桜花は場外へ。ダンプが高みの見物するなか、ZAP・Tが桜花をいたぶっていく。
リングに桜花を戻すとダンプがフォーク攻撃。桜花の額からは鮮血が流れ落ちる。桜花が場外に逃れると、ZAPがマイクで追い打ち。リングにも堂々と入ってくるZAPに桜花はバックドロップを放って排除するも、ダンプは竹刀でお仕置きする。
見かねた宮崎&山縣が桜花の助っ人に入ったが、宮崎のミサイル弾は桜花に誤爆。今度はZAPが一斗缶で桜花に襲いかかるも、桜花が寸前でかわしたため、ダンプに命中。チャンスの桜花だったが、ダンプが毒霧! 視界を奪われた桜花……だが、執念で切り返して逆転勝利を収めた。
納得のいかないダンプは「おいレフェリー! いまのは2じゃねーのか。ふざけんな。うるせー。まだまだだな。そんな血だるまじゃ物足りねーな。髪の毛がだいたい邪魔だよな。おうGAMIさんよ、どうだ。10周年、桜花と髪切りマッチ。社長を坊主にしたのはダンプだ。副社長を坊主にするのもダンプだ。ZAPとタッグでもいいぞ。お前が相手でもいつでも待ってるからよ。おう、GAMIさん、お前がやる? 髪の毛汚くなってきた。俺は桜花の髪の毛が欲しいんだよ。どうか考えておいてください。一言もねーのか……」とマイク。だが、二上社長は淡々と「ありがとうございました」と返した。
エンディング
そこにゴキゲンBBAが乱入。
チェリー「知っとるケ? 米ちゃん、あの人たちベルト持ってるんだって。私たちもベルト欲しいよね」
米山「欲しい、欲しい!」
チェリー&米山「ちょうだい」
宮崎「無理だよ……」
桜花「顔洗って出直してこい!」
チェリー「これ素顔だけど。じゃあ今日のところは帰ろうかな」
チェリー&米山「さよなら、さよなら、さよなら」
続いて桜花のバースデーケーキが運ばれ、流血の桜花の代わりに夏が顔面ケーキ。
桜花「本日はたくさんのご来場、誠にありがとうございます。本日の入場者数は、182! プロレスを好きで入ったわけじゃないんですけれども、プロレスを見なかったんですけれども、テレビではダンプさんをバラエティ番組で見ていて、凄いなと。女子プロ界を引っ張ってきた人と、私、16年間プロレスやってきたけど、まだ1回も対戦したことないと思って、誕生日だから、どうせやるならダンプさんとやりたい、と。クラッシュギャルズを刺したフォークで刺して欲しいと願っていて、本日、夢が叶いました。正直言うと、メチャクチャ痛いです。本当痛い。38にもなってプロレスを続けてきてよかったなと。今日、やられながら思ってしまいました! ありがとうございます!! 髪切りデスマッチ、とても興味があります。興味があるんですけど、私、10周年でやりたいカードがあるんで、もしそれがダメだったらお願いするかもしれませんのでよろしくお願いします。私もプロレス界に入って、プロレスラーとして名を残したダンプ松本とこれからも何回も対戦したいと思いますのでぜひよろしくお願いします。本当に本日はありがとうございます。10周年の大田区大会までこちら!(スクリーンに126日の文字)あと126日!! あと4カ月です。4カ月で4000人集めたいと思います。今日来ていただいた皆様、ぜひぜひお友達一人でもいいんで、ぜひ声かけてください。私たちプロレス頑張っています。もっともっとWAVEをみんなにしって欲しい。なのでみなさんぜひ協力してください。よろしくお願いします。(残っている選手をリングに上げ)あと4カ月間、突っ走っていきますのでぜひ皆さん付いてきてください。そしてWAVEの10周年を盛りあげてください。よろしくお願いします」
そして最後は「これがWAVEだ!」で大会を締めた。
<試合後コメント>
桜花由美
「メッチャ痛い。うれしいっていうのもあります。プロレス界の歴史を作ってきた人とやれたっていうのは凄く嬉しいな、と」
——これだけ流血したのは久々?
「久々です。去年の8月にOZで尾崎さんとやったときに流血したんですけど、久々にすっごい痛い。痛いけど、私、プロレスラーなんだなって胸張って言えます」
——38歳のバースデーは?
「本当に最高に幸せです。たくさんの人に応援してもらって、私は幸せです。私は幸せ者です。本当に幸せだと思います。自分で38年間、結婚するのが幸せなのかって言ったらそれはわからない。私は好きなことをやって、好きなプロレスで食べてる自分が本当に幸せだなと思います。結婚なんて。私は結婚しません、まだ! 好きなことやって、好きなように人生を終えたいです! いつ引退するかもぜんぜん考えてないし、まずはWAVE10周年を盛りあげていきたいなと思います」
——髪切りマッチの話が出ましたが。
「ちょっと興味そそられると思ったんですけど、まあ10周年はレジーナを巻いていたいし、そうしたらタイトルマッチやりたいと思うし、他にもタッグでもいいしやりたいのもあるし、いろいろやりたいカードがあるんです。その中で全部ダメだったら考えようかなって思います」