ファイティングミュージカル魔界が地上波に進出!“魔界エピソード0”の特別公演を公開収録
音楽×プロレス×演劇で魅せるファイティングミュージカル「魔界」が地上波に初進出することが分かった。毎回チケットが完売になることで話題になっていた「魔界」だが、DVDなどの販売はおこなわず、会場で観戦する以外ではニコニコプロレスチャンネルなどのインターネット放送で見るしかなかった。
だが、ついに「魔界」が9月25日(日)の25時5分から、TOKYO MX第二チャンネルにて地上波放送されることが決定。そこで「魔界」はこの地上波放送のため、通常公演を一時休止して公開収録のための特別公演『魔界〜夏の宴〜』を、8月19日に東京・新木場1stRINGで開催した。
この「魔界」にはプロレスラーだけではなく、役者やミュージシャンも出演。物語の中には様々な時代の人物が登場するのだが、現世と対極にある異空間が舞台。元々は魔界少女拳vs安倍晴明軍という陰陽道を軸にしたストーリーで、鶴姫こと大祝鶴が兄や恋人を想い自殺した“鶴姫伝説”までは歴史上の出来事に沿っていたが、死んだと思われた鶴姫や越智安成が再び登場するところから完全に魔界のオリジナルストーリーへ突入した。
そこで今回の特別公演は、いわば「魔界のエピソード0」といってもいい内容。上記の鶴姫伝説を人気女子プロレスラーの志田光が熱演。さらにデスマッチファイター葛西純が演じる九鬼嘉隆は関ヶ原の戦いで敗れて自害したのだが、今回の特別公演では安倍晴明によって魔界に墜ちた村上武吉(真霜拳號)が現れ、九鬼に生き延びるように告げたのだが、すでに九鬼は腹を切っていてその直後に息絶えるという描かれ方がされた。この難しいシーンを葛西は見事に演じてみせた。
なお、現在の「魔界」で九鬼と武吉は藤原純友(TARU)、俵藤太(バッファロー)と“魔界水軍”を結成し、鶴姫らを相手に大暴れしている。
(文・写真/佐瀬順一)