中邑真輔がWWEと正式契約!デヴィット、AJ、バーナードからも歓迎のコメント!中邑の日本最後の言葉は「イヤァオ!」
イタミ・ヒデオ、ASUKAに続きWWE日本人スーパースターとなる中邑真輔に関する会見が22日、ハードロックカフェ東京にて行われた。
まずはアジアパシフィック代表のクリス・マーシュ氏が登場し「本日は記者会見にお集まりいただきありがとうございます。私はWWE・アジアパシフィックのジェネラルマネージャー、クリス・マーシュです。本日はWWEにとって素晴らしい日です。WWEは日本のトップスター中邑真輔選手と正式に契約を交わし、この度公表することができとても嬉しく思います。2月上旬に米国・コネチカット州本社と、フロリダ州パフォーマンスセンターを訪問した際のビデオがあるので御覧ください」
中邑真輔がWWEに行ったビデオでは、
フィン・ベイラー(=プリンス・デヴィット)「カリスマがあり個人的には仲の良い友達だ。友人のナカムラにアドバイスするとしたら、自分が人に言われたのと同じ言葉を贈るよ。シンスケ、自分自身のままでいろとね」
AJスタイルズ「シンスケは俺が見た中でもベストのパフォーマーの一人だ。油断しているとノックアウトされる」
ジェイソン・アルバート(=ジャイアント・バーナード)「シンスケのことは昔から知っている。だから話があった時はやっとかとの思いだった。シンスケのようにこの仕事に愛や情熱があり、それを世界に示したいならWWE,NXT以上の場所はない」
トリプルH「我々WWEにとって才能ある人材は生命線と言っていいだろう。シンスケ・ナカムラとの契約は、世界中から優秀な人材を獲得するというNXTの方向性を示している。ナカムラの爆発的で激しいスタイルは、既にNXTのスーパースターたちに大きなインパクトを与えていることだろう。君を迎える事に興奮している。これから大きなことをやろう」
とコメントを寄せ、中邑が実際に現地に行って契約書にサインする姿や、パフォーマンスセンターでASUKA(=華名)らと握手をして再会する姿が映し出される。
クリス・マーシュ氏「WWEは世界中の一流の人材の中でも、特に一流な人材を特定し契約を結びます。シンスケも例外じゃありません。日本のトップパフォーマーをWWEに迎え入れる事ができ本当にワクワクしています。まるでロサンゼルス・ドジャースに入団した前田健太投手やNLBで活躍するその他の日本人選手を獲得するような気持ちです。シンスケは日本人のスポーツ選手なら誰しもが夢見る事を達成し実現してきました。今後はWWEを通して世界にスキルと能力を見せることができます。可能性は無限大です。本日の会見をもってシンスケはWWEのスーパースターだと公言する事ができとても嬉しく思います。今後も活躍が楽しみです。ご案内の通りまずはNXTからスタートしてもらいます。デビュー戦はテキサス州ダラスで行われる『WrestleMania Weekend』のNXT Takeoverで4月1日の金曜日を予定しています。WWE NETWORKで生放送され、日本でもご覧いただけます。それでは登場していただきましょう。シンスケ・ナカムラ」と中邑真輔を呼びこむ。
中邑真輔「改めまして、中邑真輔です、この度より、闘いの舞台をWWEに行くことにしました。これまで培った中邑真輔を、まあ、より世界で、パフォーマンスできればと思っています。ありがとございます」
――まず現在の心境は
「そうですね、非常にまだ見ぬ世界と言ったように、初めて尽くしとなってますので非常にワクワクしております」
――映像でもありましたが、WWE本社を契約の際に訪れた際にビンス・マクマホンやトリプルHという人物と実際に会ってみていかがでしたか?
「そうですね、なんだろうな?思い描いてきたことだったり、それが現実として体験できるという事で、今でもちょっと、ほんとに会ったっけって思いますね」
――パフォーマンスセンターの印象は
「非常に、確実に世界で一番大きなプロレスの道場ということになると思いますけども、そこには世界中からプロレスの経験者、並びにあらゆるスポーツのトップアスリートが熱まっていて非常に刺激的でした」
――中邑選手もヒュージと反応していらっしゃいました
「リングですら7つ。かつ、トレーニング施設も非常に大きなものだったので、ただただでかいなと」
――闘って見たいとなとご自身が思われている選手はいらっしゃいますか?
「僕がWWEを選んだ一つの理由に、元仲間というか、ルームメイトでもあったダニエル・ブライアンとの闘いを非常に夢見て、一つの目的ではあったんですが、つい先日引退を発表してしまいまして、その夢は途絶えたということにはなるとは思うんですが、関り合いはこれまで以上に繋いでいけるかなとは思ってますし、まだ見ぬ対戦相手というモノも、闘ったことない相手非常に居ますから、それが楽しみになりますね」
――中邑選手といえばボマイェじゃないですか。WWEに際して新たな必殺技があったりするんですかね?
「そうですね、新たな必殺技っていう訳じゃないですね。やっぱり自分は今まで誰にも真似できないような、真似をしても真似ができないそういうトリックだったりを技に落とし込んで戦ってきましたから、これからもそうするであろうし、今まで培ってきた自分の大事な技の数々はこれからも継続して進もうと思っています」
――WWEに行くにあたってのビジョンですが、どのような選手になりたいかやどのようなパフォーマンスをしていきたいかというビジョンは具体的にあったりしますか?
「これまで通りって言うとちょっとあれですけども、これまで以上に波及力というものが増すと思いますから、これまでどおりの自分、プラス、環境に見合って、WWEという環境にフィットして、新たに作り上げることになると思いますけどね。そこら辺は自信がありますね」
――最後に4月1日デビュー戦への意気込みを
「4月1日、ダラスにて行われるNXT TAKEOVERにて、対戦相手はサミ・ゼイン。彼も非常に、前の姿からよく知ってますけどね、非常に素晴らしい選手だと思ってますんで、自分の最高のパフォーマンスをするには非常にいい対戦相手だ思っていますね。これから自分の新たな一歩が始まると思っています」
<質疑応答>
――映像でもあったが、WWEの選手の中に中邑選手のファンだと公言する選手もかなり多くいらっしゃったが、パフォーマンスセンターでそれを実感したことはありましたか?
「そうですね、非常に挨拶される人数が多くてですね、顔と名前が一致しておりません(笑)日本でもずっと苦楽をともにした、えーっと、フィン・バロール(=プリンス・デヴィット)、ヘッドコーチのマット・ブルーム(=ジェイソン・アルバート/ジャイアント・バーナード)、あとはヒデオ・イタミ選手(=KENTA)、ASUKA選手(=華名)っていうのは挨拶はしてきました。その他にも、メキシコで闘った、えーと、マニー・アンドラーデ、ラ・ソンブラとも会って来ましたね」
――おっしゃれる範囲でリングネームやコスチュームに関しては
「リングネームに関しては、希望としてはシンスケ・ナカムラもしくはシンスケ、ナカムラでいきたいというのは伝えております。コスチュームに関しては、まあ同じですね。自分が着たいものを作ってリングに上がります。ということまでしか把握はしておりません(苦笑)」
――アメリカで闘うということなんですが、大学一年の時に初めてラスベガスでアマチュア・レスリングの試合をなさってると思いますが、アメリカで闘うということに最初に闘った時の印象とか、今回共通するような気持ちというのはありますか?
「そうですね、アマチュア・レスリングで闘ったのは1998年の夏ですね確か。ジュニアの世界大会。その時はですね、朝ごはんを食べすぎて試合で吐きそうになったことぐらいしか覚えてないですね(笑)なので、アメリカでプロレスの試合をするのはもう何度か経験しているんですけど、デビュー戦となるWWENXTテイクオーバーの試合っていうのはまた環境が違うと思うんですけども、そのなんだろうな?自分としてはその場にいて状況にフィットしようといつもするので、まあその、初めてのプロレスを大事に味わいたいなと」
――リングネームやコスチュームの話もありましたが入場曲に関しては、今までの曲でいきたいとかこういった曲でいきたいというのはあるんでしょうか?
「そうですね、自分が気持ちよく入場したいので、コレ言っていいのかわかんないですけど入場曲を担当する人間とは打ち合わせをして連絡を取り合ってます」
――日本のプロレスとアメリカのプロレスに関してどのような違いがあるとお思いでしょう?
「まあ、日本とアメリカっていう形ではなくて、自分はプロレスっていうものは基本的に世界中でベーシックな部分、基本的な部分は共通してると思いますね。戦いを見せることによってメッセージを伝えるものだと思っていますから。基本そのベース上で、表面的な表現の仕方が違いが出てくるものだと思っていますから。日本とアメリカがっていう部分ではさほど違いはないなと思っています」
――先ほどのVTRでも英語を流暢に話されていましたが、英語でのコミュニケーションやプロレスを通してのコミュニケーションはいかがでしょうか?
「そうですね、コミュニケーションに関してはそこまで問題はないかなと思いますが、リング上でってなってくるとまた話は別かなと思っています。それも一つまた自分に課せられた課題だと思って楽しんで学んでいこうと思っています」
――これまでのファンタスティカマニアなどでもその時その時で最高の姿を見せるというのが中邑選手の信条だと思いますが、WWEのスタッフの方からこういう部分を求められてるだとか言われたことはありましたか?
「そうですね、そう言われますとそうだな、トリプルHからは、好きな様にやってくれとは言われています」
――中邑真輔選手はNXTでのキャリアがスタートするかと思いますが、その後のスマックダウン、ROW、PPVと舞台があると思うが最終的なWWEの目標をお聞かせ願えますでしょうか?
「最終的な?最終目標というものはあえて設定しません。日々その目標が更新されていきますので。もちろんNXTからスタートしますけども、ROW、スマックダウン、実はあんまりよく知らないんですけど、その時その時自分のできる最高のパフォーマンスでそれがより世界に発信できればなと思っています」
――中邑選手はプロレスマニアとしても有名ですが、WWF、WWEと記憶に残る試合や思い出に残る選手がいたら教えていただけますか?
「記憶に残る試合?…そうですね、選手と言いますとやっぱり僕はアンドレ・ザ・ジャイアントかなと思っています。やっぱり現実に居るその非現実っていう、歩く人間山脈ですか(笑)試合に関して言うと、あえて僕WWEあんまり見てこなかったんですよ実は。だから、プロレスラーになって、ほぼ、プロレスの中から自分がインスパイアしたくないと、あえて見なくなってきたので、ここ数年のWWEっていうものも、ダニエル・ブライアンが勝ったレッスルマニアぐらいしかちゃんと見てないです。だから、これからはある程度環境になれるために色んな物を吸収するために見るとは思いますけども、そういうのもあって自分は、自分のソースをそこから取らないようにあまり試合を見ないかもしれません」
――NXTに対するイメージというのは現地に行って変わりましたか?
「そうですね、NXTもなんだろう、2つぐらい舞台があるのかなと思いました。フロリダ以外でするNXTプラス、フロリダのどっかで試合をするNXTと。元々のイメージが無かったので、そういうものなのかなっていう印象しかないですね」
――その舞台からのスタートになることはご自身はどう捉えてますか?
「ある程度の時間の余裕があるので助かるなと思いますね」
―― 一流と超一流の差といいますか、心構えの差は何だと思いますか?
「すごい質問が飛んできましたね(笑)そうですね、一流と超一流、受け取る側にもよるんでしょうけども、やっぱりオリジナリティの差じゃないですかね。プロレスという世界においては、オリジナリティと説得力というものがあるかないかというのが」
――これからも日本のファンが現地やネットワークを通して見ることもあると思うが、最後に日本のファンへメッセージを
「今までWWEを見たことがないファンの方も多くいらっしゃると思うんで、自分と同じようにその初めてを楽しんでくれたらなと思っています」
中邑真輔はクリス氏とポーズを決めたり表現豊かにフォトセッションに応じた後「改めまして、この中邑真輔を世界にぶつけていきたいと思ってますので応援よろしくお願いします。ありがとうございました。イヤァオ!」と叫び日本から旅立っていった。
【中邑真輔デビュー戦 「NXTテイクオーバー:ダラス」放送詳細】
■日時:2016年4月2日 昼12:00~(米国時間2016年4月1日 午後10:00~)
■放送:WWEネットワークにて生中継
※WWEネットワークは英語でのサービスです。日本語字幕はありません