IWGP王者としてDDT凱旋のTAKESHITAが武知海青とのタッグで樋口和貞&正田壮史に激勝!「すごく意味のある1試合だった」
- 2025-11-4
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DDTプロレスが11月3日、東京・両国国技館で年間最大のビッグマッチ『Ultimate Party 2025』を開催した。IWGP世界ヘビー級王者として、DDTに凱旋したKONOSUKE TAKESHITAが16人組ダンス&ボーカルグループ『THE RAMPAGE』の武知海青と初タッグを組み、樋口和貞&正田壮史に激勝した。
DDT、AEW、新日本プロレスと3団体所属のTAKESHITAは今夏の『GⅠクライマックス』を初制覇し、10・13両国ではIWGP王座を戴冠。前日(2日)には後藤洋央紀を撃破し初防衛に成功。勇躍、同王者として凱旋を果たした。TAKESHITAのDDT参戦は5・17大阪大会以来、半年ぶり。デビュー7戦目の武知とのタッグ戦で希望した対戦相手は、最後のシングル戦で敗れている樋口。武知はデビュー戦の相手である正田との対戦を望んだ。
先発はTAKESHITAと樋口だったが、すぐに武知と正田が飛び出して激しいエルボー合戦。武知はTAKESHITAの肩を超えて、正田にフランケンシュタイナーを決めると、TAKESHITAとともにダブルでトップロープ超えトペ・コンヒーロを発射。樋口が武知に強烈なチョップを叩き込めば、武知はエルボー連打で対抗。正田は武知にミドルキックを連打。TAKESHITAと樋口は壮絶なラリアットの相打ちを連発。樋口が武知にシットダウン・パワーボム、正田はミドルキック連発から逆エビ固めもエスケープ。正田の正田のチカラKOBUムキムキをかわしたTAKESHITAは人でなしドライバーから、投げ捨てジャーマンでぶっこ抜く。TAKESHITAと武知が同時にジャーマン。樋口とTAKESHITAがラリアットの応酬。樋口がTAKESHITAにぶちかましを狙うと、武知がスワンダイブ式フォアアームで阻止。正田はTAKESHITAに正田のチカラKOBUムキムキを決めるもカウントは2。さらに正田はミドルキックを連打していくも、TAKESHITAは生エルボーで吹っ飛ばし、ワガママもカット。最後はTAKESHITAがレイジングファイヤーでトドメを刺した。
試合後、健闘を称え合い、TAKESHITAは樋口、正田と、武知は正田と握手を交わす。しかし、TAKESHITAがパートナーの武知に右手を差し出すと、武知はその手を払った。表情が一変したTAKESHITAは一人で花道を引き揚げた。
武知とは別々にコメントしたTAKESHITAは「久しぶりにDDTで試合して、正田と樋口も久しぶりにやって、その2人の成長も大いに感じられたし。デビュー戦から気にして見ていた武知海青も、彼がこれからプロレスラーとして歩んでいきたい道っていうのが見えたんで、すごく意味のある1試合だったなと思います。こうしてIWGPのベルトを持って帰ってこれたし、AEWでもトップを狙ってるから、DDTのみんなに負けない活躍。一つひとつが励みになってるんだというのを今日の試合で見せられていたならうれしいです。樋口とは強さを高め合った一人なんで。まだまだおまえ行けるよって、試合で伝えたかった」と試合を振り返った。
武知が握手を拒んだことについては「試合前から僕をリスペクトしてくれて“隣に立てるのがうれしいです”って、言ってくれていましたけど、手を払った。そりゃそうよ。ここにIWGPチャンピオンがいるから。彼が僕の手を払ったってことは、僕と戦いたいってことでしょ? 試合をして、隣にいて、目の前で僕の戦いを見て“TAKESHITAと戦いたい”と思ったから手を払った。それはなぜか。武知海青がプロレスラーになったから。武知海青はプロレスラーですよ」と話した。
試合では好連係を見せながら、握手を拒否した武知は「TAKESHITA選手とタッグを組めたとのは、すごい財産になったかなと思います。近くであんな素晴らしい選手と一緒に戦えるって、まずないことだと思うので。新人の僕が、こんなに素晴らしいステージでタッグを組ませてもらって本当にうれしかったですし、やっぱり近くで見てると、すさまじく大きな背中を感じて、すごく助けられました。でもやっぱり、最後は握手をするというよりかは“いつかこの人と戦ってみたい”っていう気持ちがちょっと勝っちゃって、握手できなかった。またいつか同じリングで戦える日が来たら、ちょっとでも成長した姿を見せられるように、日々のトレーニングから頑張りたい」と語った。続けて「今年入団したばかりで、試合数も少ない中、こうやって多くの方に見ていただいたり、応援していただいたりするということは、いい意味で期待してもらっていると思うので。その期待を裏切らないように、精いっぱい一つひとつの試合を大切に頑張っていきたいです」と意欲を見せた。
一方、樋口は「TAKESHITAとか武知海青とか注目されてるし、すごいのも分かってるけど、こいつにも注目してやって。ハリマオもシャーデン(フロイデ・インターナショナル)もこれからです。次は負けないから」と気遣った。正田は「武知海青に指名されて、そこにTAKESHITAさんもいて。武知さんに対してはうらやましく思うし、今まで負けて来て悔しいなって思ってたし。TAKESHITAさんには憧れの気持ちもあって。その壁を壊したくて挑んだけど、TAKESHITAさんも前に戦った時より何倍も進化してるし。僕も進化してるつもりだったけど、まだまだ足りないって。でも今回の負けは悔しい負けではあるけど、マイナスではなく、自分のレスラー人生にとって、ポジティブな負けになったと思ってます。前向きにTAKESHITAさんと武知海青にやり返しにいきます」と前を向いた。










