永島勝司 ゴマシオ親父のつぶやきR[第16回]
- 2015-9-2
- ゴマシオ親父のつぶやき
俺が今一番気になっているレスラーはZERO1を率いている大谷晋二郎だ!
最近久しく名前を聞かない。いったい、晋二郎はどうしているんだ?
俺が新日本プロレスの時代に可愛いくてしようがないレスラーだった。以前、彼の出身地の山口に行って、言われるがままにトークショーをやった事がある。俺がもう20年も前、北朝鮮の平和の祭典をやった時も積極的に参加したのがまだ前座の若手でこれから売り出すバリバリの選手だった晋二郎だ。
ところが、現地に入ってから体に支障をきたし急遽、ピョンヤンの病院に行かした。そりゃ、何も解らない異国、それも、北朝鮮だ。あいつは、不安だったろう。その当時の俺は人に任せながらイベントの為に必死になっていた。
その間にも、晋二郎は不安だったろうなぁ。今こんな話を思い出すとき晋二郎が「親父さん、色々ありがとうね。本当にすみませんでした」この言葉は今でも俺は忘れない。
そして、時が流れ新日本を飛び出し橋本と共に新しいZERO1という団体に転出した。俺はその前途にものすごく心配した。
なぜ、冒頭に俺と晋二郎が山口のトークイベントに招かれたことを書いたのかは、あいつの俺に対する熱い思いがあったのだと思う。出発する羽田空港でも「親父、宜しくお願いします。北朝鮮の事を喋って下さい!」と、初々しい晋二郎の熱い胸の内を今改めて思い出すからだ。
今、晋二郎のZERO1がどういう変化を遂げているのか解らない。
だが、彼は必ず大きな物を掴むはずだ。俺は思う。今、晋二郎とアントニオ猪木を会わせプロレス論を闘わしてみたい。彼はそこから、必ず未来のプロレス像を掴むはずだ。俺は努力するぞ! お前は日本のプロレス会にとって革命児となる情熱を持っている男だ。頑張れ、大谷晋二郎!! 俺はとことん応援する。負けるなよ、風評に!!